稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

えんぶ8月号

円谷幸吉と君原健二、2人のマラソンランナーの物語『光より前に〜夜明けの走者たち〜』上演決定!

B【光より前に】WEB用ビジュアル

今秋、舞台『光より前に〜夜明けの走者たち〜』が、宮崎秋人、和田正人らの出演によって上演されることが決まった。
1964年、東京オリンピックで銅メダルを獲得した円谷幸吉と、その4年後にメキシコオリンピックで銀メダルを獲得した君原健二。ライバルでもあり友人でもあった二人の物語を、作・演出家として活躍する谷賢一が新作として書き下ろし、自ら演出する。
出演者は宮崎秋人、木村了、高橋光臣、中村まこと、和田正人の5人。和田は箱根駅伝で活躍したことでも知られている。
 
宮崎秋人木村了
宮崎秋人 木村了
高橋光臣中村まこと
高橋光臣 中村まこと 
和田正人
和田正人

【コメント】
 
渡辺ミキ/総合プロデューサー 
本作は、オリンピック、世界陸上、箱根駅伝など、今当たり前に日常の中にある、競技の礎を作った、知られざる若者二人の物語です。
1964年東京オリンピックで銅メダルを獲得したマラソンランナーの円谷幸吉さんは、周囲の期待や制圧の中で、志半ばにその生涯を閉じましたが、円谷さんが未来に遺されたものはあまりにも多く、その想いは、ライバルで親友の君原健二さんによって繋がれ、現代の選手たちに受け継がれる“光”となり、陸上の未来を照らしているように思われます。
命をかけて走った若者達の鳥肌が立つような真剣な生き様を通して、2020年の東京オリンピックを目の前に控えている現代と、1960年代の社会の在り方の変化を浮かび上がらせる作品です。
明日の日本を担う、観客の皆様に向け、とびっきりの勇気をお届けできるよう、カンパニー一丸となって頑張ります!
 
谷賢一/作・演出 
1964年、東京オリンピックを駆け抜けた二人のマラソンランナー、円谷幸吉と君原健二の人生は、「走る」という共通点だけがあり、それ以外はすべて好対照・正反対でした。しかし二人の間には、孤独に走るマラソンという競技の中で無言のうちに手渡されたバトンがあった。物語のように美しい二人の人生を多くの人に伝えたいと思います。

〈公演情報〉
『光より前に〜夜明けの走者たち〜』
作・演出:谷賢一
出演:宮崎秋人 木村了 高橋光臣 中村まこと 和田正人 
●11/14〜25◎紀伊國屋ホール ※11月14日はプレビュー公演
●11/29〜12/2◎ABCホール
〈料金〉一般/7,000円 U-23/3,500円(全席指定・税込)
〈一般発売日〉2018年9月15日(土)AM10時〜
〈お問い合わせ〉03-5410-1885  ワタナベエンターテインメント(平日11:00〜18:00)

えんぶ8月号


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朗読劇『この子たちの夏 1945 ヒロシマ・ナガサキ』2年ぶりに上演!

konoko2018

あの日から73回めの夏がやってきた。
日本全国398地町村で802回の公演を行ってきた朗読劇『この子たちの夏』が、2年ぶりに上演される。

唯一の原子爆弾での被爆国である日本。日本人としての経験を記録でなく記憶に留めたいと、構成・演出の木村光一が遺稿や手記、詩歌など膨大な資料の中から、テーマを「母と子」に絞り朗読劇としてまとめたのが本作品だ。母を亡くした子供、子を失った母たちの書いた手記が中心となっている。普通の生活を送っていた人々の言葉が静かに私たちの心に語りかける1時間40分の朗読劇。

「生きよう、生き抜こう!」と最後まで明日を夢みて死んでいった子供たちの、明るく前向きな言葉。 暑い夏の一日、その言葉に耳を傾けてみる、そんな舞台だ。

〈公演情報〉
せたがやこどもプロジェクト2018 ステージ編
『この子たちの夏 1945 ヒロシマ・ナガサキ』
構成・演出◇木村光一 
出演◇(五十音順)
かとうかず子 高橋紀恵 床嶋佳子 西山水木 根岸季衣 原日出子
皸唾匱臓ε堝盧潦悗涼罅高校生(短歌・俳句の朗読)
●8/4・5◎世田谷パブリックシアター
〈料金〉3,000円 24歳以下1,500円 ファミリー割引(保護者同伴の中学生以下)1,000円(全席指定・税込)  
〈お問い合わせ〉
J-Stage Navi 03-5912-0840 (11時〜19時) http://j-stage-i.jp
世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10時〜19時)

えんぶ8月号


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上村聡史演出、岡田将生主演で『ブラッケン・ムーア 〜荒地の亡霊〜』シアタークリエで来年8月上演!

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シアタークリエで7月14日から上演中の『大人のけんかが終わるまで』で演出を手がけている上村聡史が、来年8月に再びシアタークリエで、『ブラッケン・ムーア 〜荒地の亡霊〜』の演出を担当。またその舞台で、岡田将生が主演をつとめることが発表された。
本作は、ローレンス・オリヴィエ賞を受賞したイギリスの劇作家、アレクシ・ケイ・キャンベルが贈るサスペンスドラマの日本初演版となる。
 
舞台は1937年のヨークシャー。ハロルド・プリチャードは代々裕福な炭鉱主で、権威的で頑なな男だ。ある日、プリチャード家に10年ぶりにエイブリー一家が訪ねてくる。かつては仲良くしていた両家だが10年前、プリチャード家の1人息子エドガーが古い炭鉱跡に落ちて死んで以来、疎遠になり、今回はそれ以来はじめてのエイブリー一家の訪問だった。息子の親友だったテレンスに会って、息子のことばかり話し始めるエリザベス。気の毒に思った一家はこの邸に数日、滞在することになった。だがその夜から、深夜になるとテレンスは恐ろしい叫び声をあげてうなされるようになる。エドガーの亡霊が憑依し囁いてくると言うのだ――。
サスペンスタッチに物語が展開しつつも、最後に意外などんでん返しが待ち受ける、親子愛・夫婦愛の真実を描いたウェルメイドな戯曲で、2013年にロンドンで初演を迎え、その後、再演を続けている。
 
今回の日本版演出を手がける上村聡史は、文学座出身で、第22回読売演劇大賞最優秀演出家賞や第56回毎日芸術賞をはじめ数々の演劇賞を受賞している。戯曲を深く読み込み立体化する演出家として幅広く活躍中。アレクシ・ケイ・キャンベルの戯曲は、これまで『信じる機械』『弁明』の2作を演出している。
 
出演者には映像や舞台で活躍する経験豊富な俳優たちが揃った。
10年前に亡くなった親友の亡霊にとりつかれる青年テレンスを岡田将生。息子エドガーを亡くした母親エリザベス・プリチャードには木村多江、父親で炭鉱主のハロルドには益岡徹。またテレンスの母親バネッサ・エイブリーに峯村リエ、父親ジェフリーに相島一之。炭鉱夫ジョンとプリチャード家かかりつけのギボンズ医師に立川三貴、プリチャードの家政婦アイリーン・ハザウェイには前田亜季が扮する。

原題の「ブラッケン・ムーア 」とは、ワラビの荒野で、劇中では何十年も前に閉鎖された炭鉱跡を指し、近代以降、物質的・合理的という名のもとに人間が封印してきた精神性・神秘性も同時に表している。
亡くなった少年が伝えたかった真実とは何なのか、驚愕の結末が待っている。

【コメント】

岡田将生
上村聡史さんの演出に興味があり、台本も魅力的だったので「演劇」を学べるのではと思い、出演を決めました。上村さんと色んなアイデアを共有し、この舞台を通してまた一つステップアップできればと思っています。木村多江さんとの共演は初めてなのですが、品があり古風で知的な印象の木村さんが息子を亡くした母親の役をどう演じるのか楽しみです。また、自分自身がこの公演中に30歳を迎えるので、その節目に舞台に立てるのは光栄なことですし、大切な舞台にしたいと思っています。ぜひ劇場でこのブラッケン・ムーアの真実を観ていただきたいです。

木村多江
主演の岡田将生さんはじめ、才能のある役者の方々とご一緒したかったですし、また、この作品の登場人物たちのような、哀傷に満ちて抜けだせない人たちの想いを伝えたくなったので、出演を決めました。共演者の方々とどんな化学反応が起こるか楽しみですし、公演に向けて、普遍的な人の心、止まってしまった時計の針を繊細に演じたいと思います。

益岡徹
登場人物の対立、共感、過去の悲劇、秘密と真相の暴露、告白、そして最後の、、、、、サスペンスの面白さにあふれた本だったので出演を決めました。
テレビドラマや映画ではご一緒した事のある方がほとんどですが、舞台ではみなさん初めての共演です。演出の上村さんも初めてですので、皆さんと濃い時間を過ごすことになります。来年の夏の上演ですが、体調を整えて、良い初日を迎えられるように頑張ります。

上村聡史
○どのような作品を創り上げたいか
サスペンスというかミステリー、またはホラーといった背筋がゾッとする、お盆の季節にピッタリなお芝居になるかと思います。1937年の第二次世界大戦前夜のヨーロッパを舞台にした作品ですが、演出者として、今の日本でこの作品を上演できることに責任と喜びを感じています。そして、何よりも“想像”や“記憶”といった人間として誰もが持ちうる力を素敵に感じる作品にできるよう努めたいと思います。こう書くと「怖い話なの?」それとも「感動的な話なの?」と困惑されるかもしれませんが、それこそがこの作品の醍醐味で、是非とも、その魅惑的なバランスにご期待いただければと思います。
○出演者へ期待すること
物語のキーになるのはエドガーという10年前に亡くなった当時12歳の息子です。そのエドガーの霊が乗り移ってしまう、かつての友人テレンスに岡田将生さん、エドガーの母エリザベスに木村多江さん、そして、エドガーの父で実業家ハロルドに益岡徹さん。岡田さんには、怒号と悲哀を繰り返しながら現世に再生する魂の叫びを、木村さんには魂を救済する母性と喪失に取り憑かれた寂寥感を、益岡さんには家族への過ちという葛藤と、右傾化していく時代の畏怖に対峙する冷徹さを。これらの文芸的な詩情を、舞台芸術というライブで体現していただきたいと思いました。そして、峯村さん、相島さん、立川さん、前田さんと、さまざまなタイプの作品で、的確にそのさまざまな劇世界を、声、身体を通し、お客様に真摯に伝える皆様に集まっていただきました。皆さんとは初めての仕事となりますが、演出者としては、この出演者皆がどういう化学反応を起こすのかが大変楽しみです。そして、この台本の面白さと相まって、物語を語る上で重要ともいうべき“静謐な熱量”を感じるアンサンブルになるのではないかと期待しています。

〈公演情報〉
『ブラッケン・ムーア〜荒地の亡霊〜』
作◇アレクシ・ケイ・キャンベル
翻訳◇広田敦郎
演出◇上村聡史
出演◇岡田将生 木村多江 峯村リエ 相島一之 立川三貴 前田亜季 益岡徹
●2019/8/14〜27◎日比谷 シアタークリエ 
〈前売〉2019年6月 一般前売開始予定
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