稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『Like A Room 002』

加藤和樹の曲をもとにした舞台、project K『僕らの未来』上演中!

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ミュージカルをはじめ様々な舞台で活躍中の加藤和樹が、アーティスト活動を行って初めて作詞した曲をもとにした舞台『僕らの未来』が、12月6日から16日まで東京・品川プリンスホテル クラブeXで上演中だ。(のち12/20〜23◎大阪・大阪ビジネスパーク円形ホールにて上演)

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本作は、2007年に発売された加藤和樹のアルバム「Face」に収録された楽曲「僕らの未来〜3月4日〜」を舞台化。「生きる年数は決めることはできないが生き方だけは決められるだろう」をテーマとして、自分の意志や力でしっかり生きるという考え方を問う作品となっている。脚本・演出はほさかよう、出演者には加藤のほか、鎌苅健太、河合龍之介、なだぎ武、吉高志音が名を連ねている。

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初日公演に先立って行われた舞台稽古の写真と、コメントが届いた。
  
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ほさかよう、吉高志音、河合龍之介、加藤和樹、鎌苅健太、なだぎ武
 
【コメント】(50 音順)
 
藤代 樹 役:加藤和樹
自分の楽曲をもとにした舞台が上演できるということを非常に嬉しく思っております。
普段、企画の段階を目にすることはあまりないのですが、今回は最初の打ち合わせから参加して物語がゼロから構築されていく様子も目の当たりにしているので、いつもとは違う想いもあり、さらにそれをかけがえのない仲間たちと演じられるという感慨もあります。
「自分らしく生きていく」ということがこの作品で一番伝えたいことですが、生きにくい今の時代にとてもとても大事なメッセージを込められたと思っています。今の時代だからこそ伝えられる作品だと思いますので、多くの人に届けばいいなと思っています。
 
安藤 健 役:鎌苅健太
僕の大好きな加藤和樹の「僕らの未来〜3 月 4 日〜」という楽曲が、こういう風に時を経て舞台になるという事がとても嬉しいですし、待っていてくださった方がいるのかなと思っています。そしてこの大好きなメンバーといろいろな世代に伝わる作品にすることができたと思います。みなさんと素敵な時間が過ごせたらなと思っています。
 
倉田陽介 役:河合龍之介
今回、この世界に入ったときから仲間であったメンバーと特別な時間を過ごせています。
世代をこえた話ということでなだぎさんと志音と僕たちの世代だけでなく、幅広い世代の方に共感いただけるような作品になったと思っています。
 
干場武夫 役:なだぎ武
今回のお芝居は、それぞれが等身大の年代を演じるということで常にリアルなお芝居だなと感じています。それぞれの世代の「今」という瞬間を切り取ったお芝居なので、見ていて非常にリアルというか、常に日常を感じるような作品になっていると思います。
 
神山レオン 役:吉高志音
今回一番下の世代ですが、3 世代だと感じることや考えること、生きてきた時代だったりが違う中で、考え方は食い違ったりもしますが、想いは一緒だったりするなと感じています。経験してきたことを舞台上でもでも活かせるように頑張ります。
 
脚本・演出:ほさかよう
リアルに寄せた芝居になっています。これだけキラキラした人たちを使ってとてもシンプルに演劇というものを信じて創ってきた作品になっていますので、もしかしたら派手なものだったりエンターテイメントというものを観ている方々からしたら、「あれ?おとなしくない?」「こんなにしっかり観るんだ」と不思議な感覚になるかもしれません。
ですが、「自分たちのことをやっているんだ」と思っていただけるようにと考えながら創ってきた作品ですので、それぞれの楽しみ方で観ていただければと思います。
面白くなっていると思いますので、どうぞ期待してお待ちくださいませ。

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〈公演情報〉
project K『僕らの未来』
脚本・演出◇ほさかよう
原案◇加藤和樹「僕らの未来〜3 月 4 日〜」
出演◇加藤和樹  鎌苅健太 河合龍之介 なだぎ武  吉高志音(50 音順)
●12/6〜16◎品川プリンスホテル クラブeX
●12/20〜23◎大阪ビジネスパーク円形ホール
〈料金〉8,800円(全席指定・税込) 
〈チケット一般発売日〉2018年9月8日(土)10:00
〈公式 Twitter〉https://twitter.com/project_K2018

 

【資料提供/ネルケプランニング】



『Like A Room 002』


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本格文學朗読演劇シリーズ「極上文學」第13弾『こゝろ』間もなく開幕! 藤原祐規・白石康介・松井勇歩インタビュー

白石藤原松井

日本文學の上質な世界観を、狷匹濟姚瓩鉢犇餮住姚瓩箸いΕ好織ぅ襪芭体的に表現する本格文學朗読演劇シリーズ「極上文學」。第13弾の今作では、夏目漱石の『こゝろ』を取りあげ、12月13日から18日まで、紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA で上演する。
奇妙な友情で結ばれている「先生」と私。ある日、先生から遺書が届いた。「あなただけに私の過去を書きたいのです…。」遺書で明かされる先生の過去とは…。
時代を超えて読み継がれる夏目漱石の最高傑作に挑む、今回の「極上文學」。出演経験の豊富な藤原祐規と、今回初参加の白石康介と松井勇歩が、作品世界を語り合った「えんぶ12月号」のインタビューを別バージョンの写真とともにご紹介する。

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白石康介 藤原祐規 松井勇歩

昼ドラとして捉えると
わかりやすくなる!?

──藤原さんは何度も出演していますが、「極上文學」の特徴というのは?
藤原 朗読劇のくくりで見られがちですが、読むことを100%頑張るのが朗読劇だとすると、「極上文學」は読むだけでなく動きもありますし、立体的に見せていく。朗読演劇と言っていいでしょうね。
白石 僕は同じ事務所の松田凌さんが出演した『銀河鉄道の夜』をDVDで拝見して、普通のお芝居より素に近いかなと。そして台本を持っていることをいかに自然に見せるかが大事なのかなと。
松井 僕は朗読劇だから椅子に座るのかなと思っていたら、フッキー(藤原)さんが「全然座れないよ」と(笑)。確かにDVDを観たら座ってなかったです(笑)。

──台本を見ながらということは、台詞は覚えないほうがいいのですか?
藤原 そうなんです。新鮮に読むのが大事なので。でも台本に目を落とすと次の台詞が嫌でも目に入ってくる。お芝居というのは、相手の台詞で自分の台詞が引き出されることが本当なので、台詞が見えるとそれが難しくなる。だから初参加の役者さんは、つい全部覚えてきちゃって、ダメ出しされてます。
松井 台本を覚えてきちゃダメってあまりないですよね(笑)。でも覚えないからこそ生まれる良さがあるわけですから、それが出来るようにならないと。

──今回の作品は夏目漱石の『こゝろ』ですね。
藤原 たいへんな作品が来たなと。大人な小説で、出てくる人たちが複雑な内面を持っているので。
白石 人間関係も複雑ですよね。結末もハッピーエンドではないし、読むのが難しいんですけど、「極上文學」という形ならわかりやすく届けられるんじゃないでしょうか。
松井 僕は、すごいドロドロしている昼ドラのような話だなと(笑)。
2人 (爆笑)。
松井 昼ドラはどの世代にでもわかるじゃないですか。だからこの小説もずっと読まれているのかなと思いました。

──確かに昼ドラとして見るとわかりやすいですね。ある女性を友人同士で取り合うという。
白石 好きな女性を取り合うのは男性の本能みたいなものですよね。
松井 人間は何故かそういうドロドロを見るのが好きで(笑)。
藤原 誰もが経験するような話で、それをどの立場から観るかで感想も違ってくるでしょうね。

敷居を下げて、間口を広げて、
文学と親しんでもらう

──今回初対面だそうですが、お互いの印象は?
白石 僕は人見知りなんですけど、今回あまり構えずにいられそうです。
藤原 勇歩なんかすでにボケだしてるから(笑)。俺が真面目なこと言って、白石くんも真面目なこと言って、勇歩が最後にちゃんとボケを入れる(笑)。
松井 空気読んじゃいました(笑)。
 
──楽しい雰囲気で取り組めそうですね。では改めて公演への意気込みを。
藤原 漱石の『こゝろ』は観客アンケートで「上演してほしい原作」の1位だったそうです。それだけ有名で現代の若い方にも興味のある作品ということで、気合いもプレッシャーもありますが、難解な作品を良い意味で敷居を下げて、間口を広げて、親しんでいただけるのが「極上文學」なので、作品をよく読み込んでしっかり届けたいです。
白石 僕は2.5次元作品が多かったのですが、今回ストレートプレイをさせていただくことで、これまでと違うお客様と出会えるのを楽しみにしています。昔から読まれている文学作品に正面から取り組んで、自分自身も成長したいです。
松井 個人的には、原作もお芝居の形もキャストの方々も、初めましてばかりですが、初めてだからこそ吸収できることがいっぱいあるはずで、逆に僕だからできることもあるので、それを「極上文學」の世界で生かしていければと思っています。

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白石康介 藤原祐規 松井勇歩

ふじわらゆうき〇三重県出身。俳優、声優として舞台、アニメ、ゲームで活躍中。主な出演作品は、舞台『最遊記歌劇伝』シリーズ、舞台『ペルソナ3』シリーズ、『Club SLAZY』シリーズ、『インフェルノ』、『バカフキ!』、『極上文學』シリーズ、アニメ『曇天に笑う』、『アイドル事変』、『CHAOS;CHILD』、「おん・すてーじ『真夜中の弥次さん喜多さん』三重」、『ストリップ学園』など。
 
しらいしこうすけ〇埼玉県出身。2016年『朗読劇 雲は湧き、光あふれて』で俳優デビュー。出演舞台は「プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE」シリーズ 、『RICE on STAGE ラブ米 〜Endless rice riot〜』』(2017年)、 『イケメン革命◆アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のキング レイ=ブラックウェル』(2018年)など。 
 
まついゆうほ〇兵庫県出身。2012年、劇団Patchの第1期生として入団。舞台や映像で活躍中。最近の出演舞台は、舞台『オサエロ』『うつろのまこと〜近松浄瑠璃久遠道行〜』『野球〜飛行機雲のホームラン〜』、『LADY OUT LAW!』など。11月にPatch stage vol.12『ボクのシューカツ。』(大阪・HEP HALL、東京・銀座 博品館劇場)に出演予定。ABC『おはよう朝日土曜日です』出演中。


〈公演情報〉
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本格文學朗読演劇シリーズ
極上文學 第13弾『こゝろ』
原作◇夏目漱石
演出◇キムラ真(ナイスコンプレックス) 
脚本◇神楽澤小虎(MAG.net) 
音楽◇橋本啓一
出演◇内海啓貴 櫻井圭登  白石康介 芹沢尚哉 釣本 南(Candy Boy) 東 拓海 平野 良 藤原祐規 松井勇歩(劇団Patch) (五十音順)
●12/13〜18◎紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA 




【構成・文/宮田華子  撮影/友澤綾乃】



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新たな切り口で描くギリシャ悲劇の傑作『オイディプス王』間もなく開幕! 杉原邦生・中村橋之助 インタビュー

杉原中村


ギリシャ悲劇の傑作『オイディプス王』は、父を殺し、自らの産みの母と夫婦となった若き王が、破滅への道を転がり落ちるまでを描いた物語。
この作品を若手演出家・杉原邦生が新たな切り口で上演する舞台『オイディプス REXXX(レックス)』が、12月12日から24日までKAAT神奈川芸術劇場で上演される。
タイトルロールのオイディプスを演じるのは中村橋之助。八代目中村芝翫を父に持ち、2016年に親子同時襲名で話題を呼んだ注目の若手歌舞伎俳優で、歌舞伎作品以外の舞台は今回が初めてとなる。
オイディプスの母であり妻のイオカステには南 果歩、叔父のクレオンには宮崎吐夢と実力派が集結した公演となる。
この挑戦的な舞台について、杉原邦生と中村橋之助が楽しく語り合った「えんぶ12月号」のインタビューをご紹介する。

杉原中村2
杉原邦生   中村橋之助

若さゆえの未熟さや
浅はかさの結果

──杉原さんは、以前からギリシャ悲劇に興味があったそうですね。
杉原 大学の授業で蜷川幸雄さんの『王女メディア』の映像を観たんです。それまで演劇はあまり観てなかったので、ギリシャ悲劇という言葉のイメージとまったく違うものを観て、演出次第でこんなに届くものになるんだと衝撃を受けました。
橋之助 僕は作品については知っていたのですが、ベテランの俳優さんが演じる芝居だと思っていたので、最初は父への出演依頼かと。
杉原 ははは(笑)。
橋之助 僕にきた話だと知って、すごく嬉しかったです。
──オイディプスを若い俳優でという意図は?
杉原 近親相姦劇ですから、できれば母子のように年の離れた男女のほうが、現代の観客にもリアルに伝わるんじゃないかと。それにオイディプスが権力の絶頂から落ちていくのは、若さゆえの未熟さとか浅はかさの結果でもあって、自分が取った行動が回り回って返ってくる。そういう結果を招いたのは若さゆえで、そのリアリティは若い俳優がやったほうが届きやすいなと思ったんです。
橋之助 すごくわかりやすいです。
杉原 それから、これは1つの国の繁栄と崩壊の話でもあって、王の周りにはつねにコロス、つまり民衆がいて、王の立場の変化とともにコロスの態度も変わるんです。王を歓迎していたはずなのに、落ちていくと一気に引いていく。その変わり身の早さは今の世の中と一緒で、それに翻弄される若い王というイメージはとても現代的だと思ったんです。
──歌舞伎でも、例えば『三人吉三』や『切られの与三』なども、暴走する若者と取り巻く民衆という構図が出てきますね。
橋之助 ただ歌舞伎では、出てくる人間は政治とかお上に翻弄されますが、神とか神託とかそういうものは出てこないんです。 
杉原 親の輪廻とか因果応報はあるけどね。
──とすると今回の上演で、神とか運命はどういう位置づけになりますか?
杉原 日本人の中には絶対的な信仰というものがあまりないですし、そもそも神という存在は人間がつくりだしたものだと僕は思ってるんです。人の力だけでは解決できないこと、例えば死の恐怖とか、そういうものとひとつ結着をつけるためにつくりだしたものだと。だからその存在に翻弄されていくとか、支配されていくという視点は、あまり重要だとは思ってないんです。今回の作品でも、神の意思や運命によって何かが動いてしまうのではなく,はじまりは現実に生きている人間が起こしたことであり、その連鎖によって色々なことが起きていく。そういう視点で演出したいと思ってます。
橋之助 すごくわかります。オイディプスは人を殺したわけで、それは誰のせいでもない自分がやったことだと。それではギリシャ悲劇にならないかもしれませんが、僕の世代などがこの物語を読むと、そういう読み方をするのではないでしょうか。 
杉原 古典を読むとき、これを信じなきゃ、こういうふうに読まなきゃと決めつけるのではなく、「これおかしくない?」とか「わけわかんない」と思ったその感覚から入っていくのが、一番大事だと思っているんです。

名前が一緒だから
シンパシーを感じていた

──杉原さんと歌舞伎の出会いは、木ノ下歌舞伎からですか?
杉原 僕は小学校3〜4年のとき、地元に巡業で来た先代の猿之助(現・猿翁)さんの『獨道中五十三驛』を、最前列で観ちゃったんです(笑)。早替わりとかあって単純に楽しくて、他にも観てみたいと思ったんでしょうね。そのときのパンフレットに猿之助さんの狐忠信が宙乗りしている広告が載っていて。母親に「(歌舞伎座で)これ観たい」と言っていたんですが、お身体を悪くされて、結局観れずじまいでした。
──橋之助さんは、杉原さんが演出した『勧進帳』は?
橋之助 観ました。一昨年の7月にまつもと市民芸術館で、僕らが出ている『四谷怪談』を大きいホールで、『勧進帳』を小ホールで上演していて、(中村)鶴松と一緒に観て、そのあと2人で飲みながら「ヤバイよね!」って。
杉原 (笑)歌舞伎の方々が観にくると聞いていたので、「怒られるかな」とか、ちょっとドキドキしながら劇場にいました。橋之助くんの姿も見えて、前から名前が国生(くにお)で一緒だなとシンパシーを感じていたので(笑)、「あ、観にきてくれたんだ」と。そのあと人伝てに「面白かったと言っていたよ」と聞いて、すごく嬉しかった。
橋之助 最初にお会いしたときも話したのですが、僕はずっと弁慶をやりたいと思っていて、だからずっと義経側を観ていたんですけど、最後、彼らが立ち去ったあと富樫だけ残って、そこにラジオから義経たちが追われているというニュースが聞こえてきて。そのシーンで、ああ富樫もやっぱり人間なんだなと、ここまで表現できちゃうんだ、凄いなと。
──そういう感性の橋之助さんだから、杉原さんもオイディプスをさせたいと?
杉原 襲名を経て顔つきが変わったと思うんです。覚悟を持って舞台に立ってるんだなと。それが伝わるんです。
橋之助 家の名前になったという意識はすごくありますね。祖父(七代目中村芝翫)が亡くなる1週間前、僕と(中村)児太郎の兄が呼ばれて、これからこうして生きていきなさいというような話をしてくれて。だから成駒屋という家に生まれたからには、その名前を背負って公に出る、そこは意識しています。
──その重みとともに、新しい風を吹き込む役割もありますね。お父様の芝翫さんは今回の出演については?
橋之助 すごく喜んでいて、「勉強になるからやりなさい」と。今まで言われたことはなかったんですが。僕はもともと歌舞伎以外のお芝居にも興味があって、色々な舞台を観ていたので、すごく嬉しいし、歌舞伎への風という意味では、僕を通して少しでも歌舞伎に興味をもってもらえればと思っています。

橋之助くんに
壊れてもらいます!

──作品の話に戻りますが、今回も音楽は現代風ですか?
杉原 そうなります。翻訳の河合祥一郎さんが、「コロスは歌うことがアイデンティティだ」と。コロスの歌は演出家がそのギリシャ悲劇を、どう読み解き表現するのかを提示するキーポイントになるんです。僕はこれまで歌舞伎にラップなどの現代音楽を取り入れてきましたけど、今回で封印するくらいの気持ちで、ラップの集大成にしようと(笑)。河合さんにご相談して、歌詞はひとまず僕に預けてもらっています。対するメインの3人の台詞は河合さんの訳で、シンプルにスピーディに物語を進めようと。ただ、橋之助くんに合わせて一人称を「私」から「俺」にしたり、いくつか変えてもらっています。今回、良い意味で橋之助くんに壊れてもらおうと思っているので(笑)。
橋之助 壊されましょう!(笑)
──壊れた橋之助さんは見どころですね。
橋之助 壊れた僕を(笑)ぜひ沢山の方に、その目で確かめていただきたいですね(笑)。
杉原 客席形状も初めての挑戦で楽しみなんです。、ボクシングリングのような正方形の舞台を、それを360度から見下ろす形にしました。僕にとっても初めてが多い公演ですが、今の橋之助くん、今の僕らにしかできない「オイディプス王」をしっかりつくり上げたいと思っています。

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杉原邦生 中村橋之助
 
すぎはらくにお○神奈川県出身。演出家、舞台美術家。KUNIO主宰。04年に自身が様々な作品を演出する場としてプロデュース公演カンパニー「KUNIO」を立ち上げる。代表作に『ハムレット』『更地』『エンジェルス・イン・アメリカ』など。歌舞伎演目上演の新たなカタチを模索するカンパニー「木ノ下歌舞伎」には06−17年まで参加、『黒塚』『東海道四谷怪談-通し上演-』『勧進帳』などを演出。近年では、歌舞伎座『東海道中膝栗毛』で構成を手がけるなど多彩な活動を展開し、演劇界から注目を集め続けている。

なかむらはしのすけ○東京都出身。八代目中村芝翫の長男、祖父は七代目中村芝翫。平成12年(2000)九月歌舞伎座『京鹿子娘道成寺』所化、『菊晴勢若駒』春駒の童で初代中村国生を名乗り初舞台。近年は、平成27年(2015)三月国立劇場『梅雨小袖昔八丈』下剃勝奴、四・五月平成中村座『極付幡随長兵衛』極楽十三、『勧進帳』亀井六郎、八月歌舞伎座『逆櫓』日吉丸又六などを演じる。コクーン歌舞伎や平成中村座などにも出演。2019年1月「新春浅草歌舞伎」の出演が控えている。


〈公演情報〉
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KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
『オイディプス REXXX』(オイディプスレックス)
作◇ソポクレス 
翻訳◇河合祥一郎 (光文社古典新訳文庫「オイディプス王」) 
演出◇杉原邦生 
出演◇中村橋之助 南 果歩 宮崎吐夢 ほか
●12/12〜24◎KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ 
〈料金〉6,500円(全席指定・税込) 
U24チケット 3,250円 高校生以下割引 1,000円 シルバー割引 6,000円
※割引チケットなどは要問合せ
〈お問い合わせ〉チケットかながわ 0570-015-415 (10:00〜18:00) 




【取材・文/宮田華子 撮影/友澤綾乃】


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