稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

えんぶ8月号

真夏の青春ディストピア! 東京ジャンクZ公演『蒼いラフレシアの鼓動 〜The beat of blue Rafflesia〜』

omote

東京ジャンクZは早稲田大学演劇研究会を母体に2013年に旗揚げした劇団。作品の指針として『DLA』と言うものを掲げ、「空き缶を蹴ったら地球が爆発してしまうような過剰なフィクションの世界の中での、現代人に贈る人間賛歌を展開している」(劇団ホームページより/一部編集部意訳)という。
ちなみに『DLA』とは・・・、下記の3つのキーワードの頭文字!
D(どーん)…物語も演出も壮大で派手に。
L(LIVE感)…LIVEならではの演出を。
A(Anthem)…人間賛歌。

今回の作品、3年前の初演時の学内公演では「全ステージ満員御礼!当日券も長蛇の列が!」(畑田哲大談)だったそうで、劇団史上、最も過激で、最も名高い評判を呼んだ自信作の再演、ぜひお楽しみください!

【畑田哲大(劇団主宰・作・演出)メッセージ】
Mr.Hatada
 2015年春。劇団東京ジャンクZが産声をあげて、3年目の頃。まだ学生サークル内の一団体であった我々は『蒼いラフレシアの鼓動』という作品を上演しました。学生団体にもかかわらず休憩ありの二幕構成、約2時間半の上演時間、さらには学内施設での上演のため冷暖房が効かず、劇場内は季節外れの猛暑。にもかかわらず、全ステージ満員御礼!当日券も長蛇の列が!
 高校最後の夏を舞台に、動画投稿で一旗揚げようとする不良グループの不安定なコミュニティを描き切り、その衝撃的内容と凍てつく展開が、評判に次ぐ評判を得て、局地的な賑わいを見せました。
 あれから3年。満を持して、万全のキャストで再演をお贈りすることとなりました。しかもただの再演に止まらず、脚本を現代に合わせ大幅リライト!二十代前半の団体だからこそ表出する、等身大な社会への向き合い方を、描き切ります。
 劇団史上最も過激な自信作を是非ご覧くださいませ!(畑田哲大/主宰)

【あらすじ】
高校最後の夏を何に打ち込むわけでもなく、ただ漠然と過ごす宏志・一樹・聡・光一・智恵の5人は、なんとなく毎日裏山の廃屋に集まっていた。
地元の花火大会の中継を見ていた彼らは、その動画の再生数が異常なことに気付く。
その動画には、同級生である放送部員の佐々木まりえが映っており、彼女の人気で、視聴数は上がっているのだった。
佐々木を使って、自分たちも名を上げようとした宏志たちは、智恵と知り合いで放送部員の木村を唆し、佐々木と不良ドキュメント映像を撮影することにする。
不良を演じていく上で、段々と現実と虚構の境目を見失った彼らは”ある事件”を起こしてしまう。
当時、彼らに何があったのか、なぜ事件は起こったのか、事件のルポを書く古市の取材を通して、事件から10年経った宏志たちが語る真相とは…。

【公演情報】
omote
東京ジャンクZ vol.8
『蒼いラフレシアの鼓動 〜The beat of blue Rafflesia〜』
脚本・演出◇畑田哲大
出演者◇鐵祐貴 薛朋花 平山輝樹 染谷ノエル(以上、東京ジャンクZ)
奥田努(Studio Life) 岸本武享(劇想からまわりえっちゃん) 
榊原美鳳(ハダカハレンチ) 鈴木研(第27班)
盒粁胸(ブルドッキングヘッドロック) 高畑亜実 藤波想平(birdh93)

8/16〜26◎花まる学習会王子小劇場



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劇団スタジオライフ 舞台版『はみだしっ子』特別座談会・製作発表記者会見レポート

StudioLife

劇団スタジオライフの舞台版『はみだしっ子 〜in their journey through life〜 』がこの秋、東京と大阪で上演される運びとなり、都内で製作発表会が行われた。この作品は2017年秋にスタジオライフが初めて舞台化した『はみだしっ子』の続編。早世のマンガ家・三原順により1975〜1981年に発表された同名作品を原作としたもので、親に見捨てられたり親を見限って家出したりといった事情を抱え共同生活を送ることになった少年4人の、心の彷徨と成長を描く物語だ。原作の中から前回描き切れなかったエピソードの続きを、前回と同じ4人組が演じる。 

製作発表会の前半は劇団の脚本・演出を務める倉田淳が、『はみだしっ子』および三原順にゆかりのあるゲスト3名を迎えて特別座談会を実施。まずは前作を鑑賞した感想から語られた。三原と同年にデビューした元マンガ家であり、ファンとして三原作品の再版活動などを展開してきた笹生那実氏は「『大人が演じているんだよな〜』と思いながら見ていたはずが、いつのまにか幼い子供4人がそこにいるようにしか見えなくなり、引き込まれました」と。同じく三原作品の長年のファンで『はみだしっ子』の同人誌を64冊も刊行しているという柴咲美衣氏も、「セリフの一つ一つはもちろん、立ち姿や手の組み方、足の角度など細かい所まで原作のテイストを大切にされているのが伝わってきて、とても愛を感じました」と、スタジオライフ版ならではの舞台化のクオリティーに太鼓判。とにかく大勢の熱狂的支持者を持つ『はみだしっ子』ゆえ、「最初はこわごわ初舞台化」したという倉田も、三原ファンを代表する2人から「不安はもうない。今回は期待のみです!」とのエールを受け取り、恐縮しつつも意欲を新たにしていた。
また、編集者として生前の三原に関わった白泉社出版部部長の前田太郎氏は、三原作品について「世代を超えて受け継いでいかれる力を持っていますし、人生のバイブルと仰ぐ方も多い。2015年に原画展を開いた時には来場者の熱い思いに感動し、人々がマンガというものをどのように思っているのか、すごく考えさせられました」と。倉田は「何といっても三原先生の作品は“言葉”が素敵で深い」と原作への敬意を語り、続けて「今回の副題『in their journey through life』の life には、敢えて冠詞を付けていません。普遍的なニュアンスが狭まってしまうからです。人生という彼らの旅はまだまだ続きます」と挨拶した。 

後半は、4人の主人公を演じるキャスト(トリプルキャストなので3チーム、総勢12人)が揃って登壇。それぞれに抱負を述べた。
Mr.Yamamoto
【TRKチーム】にてアンジー役を演じる山本芳樹

ベテラン俳優を擁する【TRKチーム】は、年齢的に「今回をもって解散」と倉田から通告されてしまうも、「残り少ない命だと思って(笑)、マックスと痛みや悲しみ、愛、喜びを分かち合い、先輩方と4人で素敵な旅ができるよう頑張ります」と最年少・田中俊裕から頼もしい言葉が飛び出した。

Mr.Matsumoto
【TBCチーム】にてアンジー役を演じる松本慎也

【TBCチーム】で長男的存在のグレアムを演じる仲原裕之は「前作では開演前、『4人で一人!』を合言葉に円陣を組んでいました」と明かす。サーニン役の千葉健玖もそれに呼応して「“4人で一人”を今回もっと深めていければと思っています。演出の倉田さんを信じていますし、仲間たちを信じていますので、舞台でやる意味を体現したい」と4人の結束力とバランスの良さを期待させた。

Mr.Usami
【BUSチーム】にてアンジー役を演じる宇佐見輝

グレアム役の中で最も若手である【BUSチーム】の久保優二は、「この役をまた演じられることを改めて幸せだなって感じています。メンバーと一緒に一歩一歩、僕も成長していけたら」と爽やかに。またアンジー役の宇佐見輝は「基本的に他のチームとは演技のことで相談等しませんが、先輩方が演じるアンジーから盗める所は盗んでいこうという気はあります。でも人の稽古を見て自分の役作りが揺らぎそうだなと直感した時は見ないです(笑)」と場を和ませた。 

『はみだしっ子 〜in their journey through life〜 』は10月6日(土)〜21日(日)  東京・シアターサンモール、11月2日(金).・4日(日)  ABCホールにて上演される。
(文・上甲薫) 
 

【公演情報】
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スタジオライフ『はみだしっ子 〜in their journey through life〜』
原作:三原順「はみだしっ子」 (c三原順/白泉社)
脚本・演出:倉田淳
[東京公演] 2018年10月6日(土)~10月21日(日) シアターサンモール
[大阪公演] 2018年11月2日(金)~11月4日(日) ABCホール

[チケット]2018年8月19日(日)一般発売開始

[キャスト]    TRK   TBC   BUS
グレアム ...... 岩崎大  仲原裕之 久保優二
アンジー ...... 山本芳樹 松本慎也 宇佐見輝
サーニン ...... 緒方和也 千葉健玖 澤井俊輝
マックス ...... 田中俊裕 伊藤清之 若林健吾
船戸慎士 牛島祥太 吉成奨人 鈴木宏明 前木健太郎 藤原啓児 他 

※出演者は都合により変更になる場合があります。予めご了承ください。


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文学賞受賞記者会見で巻き起こる文芸スキャンダル劇! 劇団肋骨蜜柑同好会『草苅事件』

omote
制作ユニットとして小劇場関連での実績を積む、しむじゃっくが全面プロデュースする公演で、今回は劇団肋骨蜜柑同好会をプロデュース。
同劇団は、2010年筑波大学の劇団SONICBOOMのメンバーを中心に旗揚げ、「(前略)ストーリーやメッセージを極端に廃し、あるいは換骨奪胎し、あるいは解体し、その先の地平にたどり着くべく、過剰に論理的に「なぜ演劇なのか」を問い続ける。問い続けたい。問い続けられますように。コミュニケーションはいつも、祈りの形に。」(劇団ホームページより」)と、現在も素敵に試行錯誤中!
今回の公演は地方都市にある新聞社が舞台になり、関係者が一同に会する文学賞受賞記者会見で巻き起こる、文壇を揺るがす虚実入り乱れての文芸スキャンダル劇になるという。

【杉山純じ(しむじゃっく)メッセージ】
Mr.Sugiyama
プロデューサーの杉山です。
しむじゃっくPresentsはクローズアップした劇団に対し制作行為を一手に引き受け創作行為に集中してもらおう、という企画です。
今回お届けするのは劇団肋骨蜜柑同好会。筑波大の演劇サークルを母体とし主宰フジタタイセイが率いる集団です。小劇場では少しずつ名前が知れ渡ってきてはいますがご覧になった事がない方も多いでしょう。
演劇祭の招聘経験はあるものの、大きな動員実績も受賞歴もない団体に創作機会と9日間の公演期間を与える。博打のように思われますが、フジタくんの紡ぐ腹の底から湧き上がってくる言葉の数々と救われない人々へ差し伸べる手の力強さは一見の価値があります。

企画当初、フジタくんには好き勝手創って欲しいと話しました。「じゃあせっかく一緒にやるんだから、杉山さんも出ちゃいましょう」あろうことかプロデューサーに出演依頼をしてきた...ふてぶてしい...結果、快諾しました。
真夏にお届けする灼熱の文芸スキャンダル劇、どうぞご覧ください。

【ストーリーのようなもの】
新聞社が主催する気鋭の新人文学賞、清田洞爺文学賞。
その授賞発表記者会見の場に巻き起こる虚無と不毛と疑念の嵐。
しむじゃっくと劇団肋骨蜜柑同好会がタッグを組んであなたに贈る、
血で血を洗う文芸スキャンダル。
"懐疑"は踊る、ルンバのリズムで!

【公演情報】
しむじゃっくPresents劇団肋骨蜜柑同好会『草苅事件』
脚本・演出◇フジタタイセイ(劇団肋骨蜜柑同好会)
出演◇淺越岳人(アガリスクエンターテイメント) 
天野きょうじ(裏長屋マンションズ) 杏奈((石榴の花が咲いてる。))
岩井正宣(SPプロデュース) 加糖熱量(裃-這々) 
木内コギト(\かむがふ/) 榊アユコ(劇団MAHOROBA+α) 
角田佳代(劇団フジ) トヨザワトモコ 長友美聡(:Aqua mode planning:)
ふくしまけんた(もんしろ) 福元孝盛 丸本陽子 依田玲奈 渡邉守
フジタタイセイ(劇団肋骨蜜柑同好会) 杉山純じ(しむじゃっく)

7月21日(土)〜7月29日(日)高田馬場ラビネスト




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