稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

えんぶ8月号

文学賞受賞記者会見で巻き起こる文芸スキャンダル劇! 劇団肋骨蜜柑同好会『草苅事件』

omote
制作ユニットとして小劇場関連での実績を積む、しむじゃっくが全面プロデュースする公演で、今回は劇団肋骨蜜柑同好会をプロデュース。
同劇団は、2010年筑波大学の劇団SONICBOOMのメンバーを中心に旗揚げ、「(前略)ストーリーやメッセージを極端に廃し、あるいは換骨奪胎し、あるいは解体し、その先の地平にたどり着くべく、過剰に論理的に「なぜ演劇なのか」を問い続ける。問い続けたい。問い続けられますように。コミュニケーションはいつも、祈りの形に。」(劇団ホームページより」)と、現在も素敵に試行錯誤中!
今回の公演は地方都市にある新聞社が舞台になり、関係者が一同に会する文学賞受賞記者会見で巻き起こる、文壇を揺るがす虚実入り乱れての文芸スキャンダル劇になるという。

【杉山純じ(しむじゃっく)メッセージ】
Mr.Sugiyama
プロデューサーの杉山です。
しむじゃっくPresentsはクローズアップした劇団に対し制作行為を一手に引き受け創作行為に集中してもらおう、という企画です。
今回お届けするのは劇団肋骨蜜柑同好会。筑波大の演劇サークルを母体とし主宰フジタタイセイが率いる集団です。小劇場では少しずつ名前が知れ渡ってきてはいますがご覧になった事がない方も多いでしょう。
演劇祭の招聘経験はあるものの、大きな動員実績も受賞歴もない団体に創作機会と9日間の公演期間を与える。博打のように思われますが、フジタくんの紡ぐ腹の底から湧き上がってくる言葉の数々と救われない人々へ差し伸べる手の力強さは一見の価値があります。

企画当初、フジタくんには好き勝手創って欲しいと話しました。「じゃあせっかく一緒にやるんだから、杉山さんも出ちゃいましょう」あろうことかプロデューサーに出演依頼をしてきた...ふてぶてしい...結果、快諾しました。
真夏にお届けする灼熱の文芸スキャンダル劇、どうぞご覧ください。

【ストーリーのようなもの】
新聞社が主催する気鋭の新人文学賞、清田洞爺文学賞。
その授賞発表記者会見の場に巻き起こる虚無と不毛と疑念の嵐。
しむじゃっくと劇団肋骨蜜柑同好会がタッグを組んであなたに贈る、
血で血を洗う文芸スキャンダル。
"懐疑"は踊る、ルンバのリズムで!

【公演情報】
しむじゃっくPresents劇団肋骨蜜柑同好会『草苅事件』
脚本・演出◇フジタタイセイ(劇団肋骨蜜柑同好会)
出演◇淺越岳人(アガリスクエンターテイメント) 
天野きょうじ(裏長屋マンションズ) 杏奈((石榴の花が咲いてる。))
岩井正宣(SPプロデュース) 加糖熱量(裃-這々) 
木内コギト(\かむがふ/) 榊アユコ(劇団MAHOROBA+α) 
角田佳代(劇団フジ) トヨザワトモコ 長友美聡(:Aqua mode planning:)
ふくしまけんた(もんしろ) 福元孝盛 丸本陽子 依田玲奈 渡邉守
フジタタイセイ(劇団肋骨蜜柑同好会) 杉山純じ(しむじゃっく)

7月21日(土)〜7月29日(日)高田馬場ラビネスト




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『最遊記歌劇伝−異聞−』キャラクタービジュアル発表!

『最遊記歌劇伝−異聞−』チラシビジュアル

人気舞台『最遊記歌劇伝』、その最新作となる『最遊記歌劇伝−異聞−』のキャラクタービジュアルが発表された。
本作品の原作は、峰倉かずやの大人気コミック『最遊記』(一迅社刊)シリーズ。2008年に初演、2009年に2作目を上演。その後、2014年に『最遊記歌劇伝− God Child−』、2015年1月に『最遊記歌劇伝−Burial−』、同年9月に『最遊記歌劇伝−Reload−』が上演され、今や大人気シリーズとなっている。
そしていよいよ、待望の新作『最遊記歌劇伝−異聞−』が、2018年9月4日〜9日、東京ドームシティ シアターGロッソにて上演される。

【あらすじ】
舞台は『最遊記』本編から少し遡り、桃源郷随一を誇る修行寺・大霜寺。
その地では「三蔵法師」の継承権を得るため、修行僧達が命を賭して苦行に立ち向かっていた。
その中に、若かりし頃の光明三蔵・峯明(ほうめい)がいた――。
いざ往かん、十とひとつの修羅の道。
 
 
【キャラクタービジュアル】

峯明 役:田村 心
本作の主人公:峯明(ほうめい)田村 心
桃醍 役:小沼将太
真面目な体育会系:桃醍(とうだい)小沼将太
玄灰 役:深澤大河
一ノ班唯一の妖怪:玄灰(げんかい)深澤大河
青藍 役:古谷大和
常に冷静な優等生:青藍(せいらん)古谷大和
道卓 役:前川優希
義理人情に熱い男気キャラ:道卓(どうたく)前川優希
蝶庵 役:二葉 勇
負けず嫌いなナルシスト:蝶庵(じょうあん)二葉 勇
丸福 役:月岡弘一
陽気なムードメーカー:丸福(がんぷく)月岡弘一
抄雲 役:齋藤健心
元チンピラ:抄雲(しょううん)齋藤健心
義兆 役:福井将太
熱血過ぎてアツくるしい男:義兆(ぎちょう)福井将太
隆善 役:谷戸亮太
口やかましい秀才:隆善(りょうぜん)谷戸亮太
待覚法師 役:うじすけ
鬼教官:待覚法師(じかくほうし)うじすけ
光明三蔵法師 役:三上 俊
これまでのシリーズにも登場していた光明三蔵法師(こうみょうさんぞうほうし)三上 俊
烏哭三蔵法師 役:唐橋 充
同じくこれまでも登場していた烏哭三蔵法師(うこくさんぞうほうし)唐橋 充 
 
〈公演情報〉
『最遊記歌劇伝−異聞−』
原作◇峰倉かずや『最遊記異聞』(一迅社刊) 
脚本・演出◇三浦香 
出演◇田村心 小沼将太 深澤大河/古谷大和 前川優希 二葉勇 月岡弘一 齋藤健心 福井将太 谷戸亮太 うじすけ/三上俊 唐橋充 ほか
アンサンブル◇寿也、田中大地、和久井大城、田頭和樹、松田一希、飯田寅義
●9/4〜9◎東京ドームシティ シアターGロッソ 
〈料金〉お月見シート12,000 円 桃源郷シート10,000 円 一般席6,900 円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉CLIE 03-6379-2051(平日 11:00〜18:00)
〈公式 Twiiter〉@saiyuki_kgkdn  

(C)峰倉かずや・一迅社/最遊記歌劇伝旅社 2018
 





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中屋敷法仁演出、桜井玲香・藤間爽子のW主演舞台『半神』上演中!


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中屋敷法仁が演出、乃木坂46のキャプテン桜井玲香と日本舞踏家で女優の藤間爽子がW主演をつとめる、舞台『半神』が、7月11日から天王洲・銀河劇場で上演だ。(16日まで、7月19日から22日まで大阪・松下IMPホールにて上演)
 
劇団夢の遊眠社時代の野田秀樹が、人気漫画家・萩尾望都の短編漫画を原作として、萩尾と共同で舞台脚本化した舞台『半神』は、1986年に劇団夢の遊眠社で初演され、喝采を浴びた。その後、88年、90年に上演され、さらに99年には演出に大幅に手を加えてNODA・MAPで再演され、再び大きな注目を集めた。
今回はその名作戯曲『半神』を、劇団「柿喰う客」代表で舞台「黒子のバスケ」、舞台「文豪ストレイドッグス」シリーズなどの2.5次元作品まで手がける演出家・中屋敷法仁が、新たなキャストで上演する注目の舞台だ。

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醜い姿ながら、物覚えが早く高い知性をもった姉・シュラには桜井玲香、何をしても姉にはかなわないものの、他人の愛を一身に受ける美しい妹・マリアには藤間爽子。この結合双生児姉妹を主人公に、野田戯曲特有の言葉遊びとともに、詩的な美しさが織り込まれ、神話と現実が交差しながら描かれる。
 
その他の出演者も多彩な顔ぶれが登場。姉妹の先生役にはミュージカルから2.5次元舞台まで活躍中の太田基裕。老数学者/老ドクター役にカムカムミニキーナの作・演出家で俳優としても評価の高い松村武。父役に福田転球、母役に「柿喰う客」の七味まゆ味。さらに姉妹や先生を翻弄するユニコーン役永島敬三、スフィンクス役牧田哲也、マーメイド役淺場万矢をはじめ、化け物たちには「柿喰う客」の団員たちがキャスティングされている。

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【あらすじ】
痩せこけて醜い容姿ながら高い知能を持つ姉のシュラと、誰からも愛される美しい容姿だが知能が低く話すこともできない妹のマリア。だが2人の身体はつながっている。結合双生児の姉妹なのだ。醜さを自覚する姉のシュラは、無邪気で愛らしく周りの人々の寵愛を一身に集める妹のマリアを疎ましく思いながらも、マリアを支えつつ2人で生きていた。しかし、10歳を目前にして2人の身体はその負担に耐え切れず衰弱してしまう。救う方法はただ一つ、2人を切り離すこと。果たして、2人の行く先は…?
 
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壁のあちこちにある座れる突起物、そして八百屋舞台、そこを昇り降りしながら駆けめぐる役者たち。飛び交う掛け言葉と託されたメタファー。野田戯曲の持つ豊かな演劇性は損なわずに、だが中屋敷らしい仕掛けでメタ演劇的な面白さと新鮮さを感じさせる舞台だ。
桜井玲香は、知性は高いが愛に飢えているシュラの葛藤を膨大な台詞量の中で、切なく、だがエネルギッシュに表現する。中盤までほとんど台詞のないマリアの藤間爽子は、表情と動きだけで、手のかかる、だが愛らしく憎めない存在を伝えてくる。太田基裕は先生の誠実さと姉妹への優しさを感じさせ、老数学者/老ドクターの松村武が、野田戯曲への深い理解と自在な表現で、全体を牽引する。福田転球と七味まゆ味扮する両親、そして化け物たちは、中屋敷演出ならではの日常感と異物感があり、外枠も含め、ファンタジーには終わらせないという演出家の意図を体現する。
それにしてもこの物語に散りばめられた「問い」は、深く果てしない。美と醜、自由と不自由、生と死、さらに人間と神…分かちがたく、だが、分かたれずにはいない2つの命、命題…その答えの行き着く「果て」とは? 
余韻と想いがどこまでも残る、美しく哀しい物語だ。

★★11_0020

初日を前にしたメインキャストからコメントが寄せられた。

【コメント】
 
桜井玲香
幕が上がってからは、一気に駆け抜けていく、まさにジェットコースターの様な舞台です。最後までしっかりとついてきて頂きたいです!最終的に遊びゴコロを芽生えさせるところまで行くことが目標なので、自分が持つパワーの全てを使って、双子の姉であるシュラを演じたいと思います! 
 
藤間爽子
中屋敷さんの演出はとにかく動く動く動く! たくさん動きます。観客の皆様をひかせてしまうくらい、とんでもない演出を生み出す方です。大変なこともあったけれど、ピンクパンサーのぬいぐるみに毎日見守られながら笑いの絶えない楽しい稽古場でした。お稽古中、どんな時も一番に役者を信じてくれていたので、私は安心して自由にマリアを演じることができました。私にとって初めての舞台。「緊張や不安でいっぱいです」と言いたいところですが、全く不安はありません! 何故ならシュラがいつも横に一緒にいてくれるから!  

太田基裕
中屋敷さんの稽古場は、僕は二度目だったのですが、相変わらずテンションと発想とが混沌とする稽古でした。『半神』は難解な戯曲ですが、何か人間の根底にあるものがふつふつと湧き上がるような作品だなと思っています。いよいよ初日を迎えます。不安など、未知な部分がたくさんあります。しかしお客様に僕自身の想いや美学が伝えられるように精進していきたいと思います。楽しんでください。
 
中屋敷法仁
『半神』という原作がはらんだ複雑怪奇な迷路。そこにさまよう俳優たちの姿が、醜くも美しい。音楽にDE DE MOUSEさん、振付にスズキ拓朗さんという気鋭のクリエイターをお招きし、演劇らしい魔法と詐術が絡み合う、不思議な亜空間が誕生した。目撃されるすべてのお客様の「人生」という劇世界が、さらに豊かに広がることを願っている。

〈公演情報〉
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『半神』
原作・脚本◇萩尾望都   
脚本◇野田秀樹
演出◇中屋敷法仁
出演◇桜井玲香 藤間爽子/太田基裕/七味まゆ味 永島敬三 牧田哲也 加藤ひろたか 田中穂先 淺場万矢
とよだ恭兵 村松洸希 齋藤明里 エリザベス・マリー/福田転球 松村 武
●7/11〜16◎東京 天王洲 銀河劇場
※プレビュー公演 7月11日(水)
〈料金〉S席 7,800円 A席 6,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉イープラス 0570-06-9919(10:00〜18:00)
●7/19〜22◎大阪 松下IMPホール
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888 (10:00〜18:00)
〈料金〉7,800円(全席指定・税込)
〈チケット発売日 〉6月10日(日)
〈公式サイト hanshin-stage.jp



【取材・文/榊原和子 写真提供/ゴーチ・ブラザーズ 撮影/田中亜紀】

 

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