稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

えんぶ8月号

蓬莱竜太の書き下ろし作品を宮田慶子が演出する『消えていくなら朝』開幕!

2.(左から)鈴木浩介、山中崇、高野志穂、高橋長英、梅沢昌代

時代をつかむ劇作家・蓬莱竜太と芸術監督・宮田慶子がタッグを組み、「現在」を描き出す舞台『消えていくなら朝』が、7月12日、新国立劇場 小劇場で演劇が開幕した。

新国立劇場の芸術監督を8年間務めた宮田慶子が、その最終作品にと熱望したのは、時代をつかむアンテナアイコン、と絶大な信用を寄せる劇作家・蓬莱竜太。とある家族を通して、仕事や日常生活というそれぞれの人生と、家族として断ち切れない絆の中で生きていく幸せを問う、渾身の新作だ。

【ものがたり】
家族と疎遠の作家である定男は、五年ぶりに帰省する。作家として成功をおさめている定男であったが、誰もその話に触れようとしない。むしろその話を避けている。家族は定男の仕事に良い印象を持っていないのだ。定男は切り出す。
「......今度の新作は、この家族をありのままに描いてみようと思うんだ」
家族とは、仕事とは、表現とは、人生とは、愛とは、幸福とは、親とは、子とは、様々な議論の火ぶたが切って落とされた。 本音をぶつけあった先、その家族に何が起こるのか。何が残るのか。

1.(手前)鈴木浩介(奥)高橋長英

主人公の劇作家・定男を演じる鈴木浩介をはじめとした実力派俳優陣が、宮田慶子芸術監督の最後の作品を彩る。家族だからこそ、どうしても言えなかった本音をぶつけ合う蓬莱竜太の衝撃作だ!

稽古場&コメント動画 

〈公演情報〉
新国立劇場 演劇
『消えていくなら朝』
作:蓬莱竜太
演出:宮田慶子
出演:鈴木浩介 山中 崇 高野志穂 吉野実紗 梅沢昌代 高橋長英
●7/12〜29◎新国立劇場 小劇場
〈料金〉A席 6,480円円 B席 3,240円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999



【撮影:谷古宇正彦】



しあわせの雨傘


kick shop nikkan engeki 

〜真実なんてクソくらえ〜『ウソのホント』ふくふくや第19回公演が9月に上演!

IMG_0295

女優で演出家の山野海は、作家・竹田新としても活動中だが、その所属劇団ふくふくやの新作、〜真実なんてクソくらえ〜『ウソのホント』が、9月に下北沢駅前劇場にて上演されることになった。

ふくふくやは、1999年春、女優・山野海を中心に設立。毎回多様な客演を迎え、家族、親子、兄弟、夫婦、仲間、恋人の間に渦巻く『情』を竹田独特の感性でえぐりだす。その世界観は、笑って泣く人情喜劇ではなく、笑いながら泣かされる、泣きながら笑わされると定評で、上演後には「感情のジェットコースターに乗せられた」と比喩される程、観る者の心を激しく揺さぶり続ける。
 
2014年の第15回公演『フタゴの女』(下北沢駅前劇場)では、ゲストに小泉今日子、渡辺哲を迎え、動員数3,000名越えを記録。その後も着実に動員を伸ばす一方で、山野海は、作家・竹田新としても、ふくふくや全公演の脚本を手がけると共に、明後日プロデュース第一回公演『日の本一の大悪党』、更には、塚原大助が主宰を務める『ゴツプロ!』の全公演の脚本なども手がけている。
 
本年のふくふくや第19回公演〜真実なんてクソくらえ〜『ウソのホント』は、ふくふくや代表作である「三本木麗子一座シリーズ」に続く、新たな代表作の誕生を期待させつつ、鋭意邁進中だ!

〈公演情報〉
IMG_0296
 
ふくふくや第19回公演
〜真実なんてクソくらえ〜『ウソのホント』
脚本◇竹田新
演出◇司茂和彦
出演◇山野海 塚原大助 岩田和浩 かなやす慶行 中村まゆみ 浜谷康幸/
関口アナム 石倉良信 山本啓之 かんのひとみ
●9/20〜30◎下北沢駅前劇場 
〈料金〉前売 4,500円 当日 4,700/福ふく割り 4,000(全席指定・税込)
〈一般発売日〉2018年7月20日(金)  11時〜
〈公式HP〉http://fukufukuya.net/home/
〈お問い合わせ〉info@fukufukuya.net
〈公式twitter〉 @fukufukuya_2013






しあわせの雨傘


kick shop nikkan engeki

フレッシュなメンバーで『新・幕末純情伝』FAKE NEWS 上演中! 味方良介・小松準弥・田中涼星 インタビュー

幕末3人全身

つかこうへい生誕70年にあたる今年、命日でもある7月10日を挟み、つかの本拠地、紀伊國屋ホールで生誕70年記念特別公演として『新・幕末純情伝』FAKE NEWSが、7月7日から紀伊國屋ホールで上演されている。(30日まで。近日中に舞台写真も掲載! )

幕末の京都を舞台に「新撰組の沖田総司が実は女だった」という、つかこうへいのユニークな着想で、1989年8月渋谷のPARCO劇場で幕を開けて以来、『熱海殺人事件』『飛龍伝』と並ぶつかの代表作の1つとして、幾度となく上演され続けてきた。
今回は演出に、日本のトレンディドラマの産みの親である河毛俊作を迎え、紅一点の沖田総司役にはNGT48元キャプテンの北原里英が初舞台として挑戦している。
そんな新しい『新・幕末純情伝』に向けて、坂本龍馬役の味方良介、土方歳三役の小松準弥、桂小五郎役の田中涼星に熱い抱負を語り合ってもらった「えんぶ8月号」のインタビューを、別バージョンの写真とともにご紹介する。

_B1A0740_Enbu_MikataR-KomatsuJ-TanakR
小松準弥・ 味方良介・田中涼星


台本を読んでいると
石田龍馬の顔が出てくる

──味方さんは前回は桂小五郎役で、今回いよいよ坂本龍馬役です。
味方 嬉しかったんですけど、前回、石田(明)さんの龍馬をそばで観ていて、その記憶が頭にこびりつきすぎて(笑)。台本を読んでいても石田さんの顔が出てくるし(笑)、石田さんにも「俺は泥臭さの最高峰を行ったと思ってる。味方がどうくるか楽しみだ」と言われて。でもタイプは違うので、味方流の龍馬ができればと思っています。とにかくゼロスタートです。
──そして、つか作品に初参加のお二人ですが。
小松 僕は4年ぐらい前に初めて『新・幕末純情伝』を観て、まだ演劇経験も浅かったので、すごい迫力で熱い芝居だなという印象しかなかったんです。でも、そんな僕でも「つかこうへい」という名前は知っていて、その方の作品に出させていただくという緊張はありますが、今後の自分の糧にしていきたいと思っています。演じる土方歳三は、人間の弱さとかダメなところが集約されているような人物で、それこそ泥臭さの極みを出したいと思っているので、そこに挑戦したいですね。
田中 僕はつかさんの作品はまだ観たことなくて、でもこれまで凄い方々が出演されているので、そのプレッシャーもありつつ楽しみでもあります。味方さんが前回されていた桂小五郎役を演じますが、台本を読んだら「わっ」と衝撃を受けて。
味方 どこに衝撃を受けたの?
田中 やっぱり「じゃりじゃり」ですね(笑)。
味方 砂を食べるんだよね(笑)。桂は超体力を使う役で、ゼロからいきなりトップギアで、袖から出ていって、戻ってきたら目が真っ赤で全身汗だくになってるという(笑)。
田中 やっぱりそうですか。相当大変だろうなと思っていたけど(笑)。良介くんには共演したとき色々教えてもらったので、今回も教えてもらいたいなと。
味方 いや、今回そんな余裕ないから(笑)。

_B1A0781_Enbu_MikataR-KomatsuJ-TanakR

ダメになりそうでも
途中で引かない!

──味方さんが25才で、小松さん24才、田中さん23才というフレッシュなメンバーですが、先輩としてつか作品へのアドバイスはありますか。
味方 とにかく一生懸命やる、がんばる(笑)。熱く熱く熱く、絶対に途中で引かない、自分がダメになりそうでも押し込んでいく、そこが大事かなと。最初にバーンと行くと普通落ちるんですが、落とさないで上げて行く。もうダメだと思ったところにもう1回踏み込む、みたいなことですね。
小松 『熱海殺人事件』とか観ていても、テンポとかエネルギー量が凄いなと。まずそれに付いていきたいし、自分は何も持ってなくてゼロからなので、どんどん食らいついていきたいです。
田中 今、話を聞いていたら、僕もこの作品で自分の限界を超えられるかもしれないと。桂という役も台詞も初めて出会うことばかりで、ちょっとがんばらないといけないなと。
味方 ちょっとじゃだめだから。
田中 すいません(笑)。全力でがんばります!
──お互いの印象はいかがですか?
味方 小松くんは初めてなんですが、『熱海殺人事件』で一緒だった多和田(秀弥)と同じ事務所だから話は聞いてて、「すごい良い子だから」と。実際良い子です。
小松 ありがとうございます。僕は味方さんの舞台は観ていて、すごいな、素敵だなと思っていたんですが、多和田くんに、「聞いたら教えてくれるから頼っていったらいい」とアドバイスしてもらったので、付いていきたいなと。
味方 たいへんだよ、お酒いっぱい呑むから(笑)。稽古時間より長くお酒呑んでるから(笑)。
2人 (爆笑)。
田中 共演したときも、とにかくリードしてくれるしフレンドリーなので、色々聞きやすいんです。勝手に兄貴みたいだなと。
味方 勝手だな。やめてもらえる?(笑)
田中 (笑)優しいし、頼もしい兄貴です。

幕末3人バストアップ

沖田総司が輝くように
会場中に愛されるように

──小松さんと田中さんは俳優5年目で、それぞれ舞台からスタートしているのですね。
小松 僕は蜷川幸雄さんの『ロミオとジュリエット』(2014)で、アンサンブルでしたが、最初のセリフを言う役で、出来なくて稽古時間を2時間くらい使わせてしまいました。蜷川さんは稽古中は確かに厳しいんですけど、普段は優しくてすごく愛のある方だったので、全然つらくなかったです。すごく良い経験でした。
田中 僕も初舞台の『K』で出来なさすぎて、演出の末満健一さんに本番のマチソワの間に稽古をつけてもらうという状態で、出来ない自分が口惜しかったです。でも千秋楽には「よくがんばった」と褒めてもらって。根性だけはつきました。
──味方さんはキャリア豊富ですが、つか作品に出て一番良かったことは?
味方 諦めること、ですね。舞台が始まったらとにかく進む、行く、しかないんです。それまではへんな計算とかあったんですけど、始まったら頭で考えても追いつかない。もちろん台詞には意味があるんですけど、とりあえず大きな声で言ってみる。そうすると何か生まれる。その感覚が正解だったりするんです。その気迫がカンパニー全体にも必要で、誰か1人でもカッコつけようと思ったら、みんなでそいつをぶっつぶしに行くという(笑)。戦いですからカッコつけたら負けなんです。
──新参加の二人も鍛えられそうですね。
味方 でも田中くんは一緒に出たときもカッコつけてなかったよね。
田中 共演した作品はすごいスピードで喋る場面もあって、なりふりかまわずやるしかなかったんです。力が抜けて楽しかったです。
小松 僕は『ALATA』が良い経験になっています。殺陣の手数が1000手以上あって。
味方 (早乙女)友貴くんの役だよね。
小松 はい。しかも稽古時間があまりなくて不安でしたけど、「もう考えるのやめよう」と思って、舞台に体を預けました。それでなんとか乗り越えたので、そういう感覚を学べたのは大きかったです。
──三人のぶつかり合いが楽しみです。最後に改めて意気込みを。
田中 今回、初めてのつか作品です。自分の全力で踏み込んでいきます。
小松 これまで先輩方の築き上げてきた作品なので、自分の魂をぶつけていきたいです。人の弱さとか愛とか、そういうものに全身全霊で向かっていきたいと思います。
味方 お客様には前回のイメージが残っていると思いますが、それを全部壊して、今回が一番記憶に残るようにしたいです。みんなでつかさんの言葉を大事に、座長で沖田総司役の北原里英さんが輝くように、会場全体が沖田を愛するような、そんな作品になるようがんばります。

_B1A0802_Enbu_MikataR-KomatsuJ-TanakR
小松準弥・ 味方良介・田中涼星

みかたりょうすけ○東京都出身。舞台を中心に活躍中。2011年デビュー。最近の主な出演作品は、『新・幕末純情伝』、舞台版『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、『熱海殺人事件』、〜崩壊シリーズ〜『リメンバーミー』、舞台『幽劇』、『ウエアハウス〜Small Room〜』、『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania -』、『熱海殺人事件』、舞台『Take me out』など。
 
こまつじゅんや○宮城県出身。2014 年、NINAGAWA×SHAKESPEARE LEGEND機悒蹈潺とジュリエット』で舞台デビュー。2016年『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズをきっかけに俳優として本格始動。最近の出演舞台は、超進化ステージ『デジモンアドベンチャーtri.〜8 月1日の冒険〜』、『ポセイドンの牙Version蛤』サムライ・エンターテインメント『アラタ〜ALATA〜』など。

たなかりょうせい○新潟県出身。2014年、舞台『K』で本格役者デビュー。15年〜16年ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンにおいて青学・乾貞治役を約2年間務める。近年の舞台作品は、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』シリーズ、Live Musical『SHOW BY ROCK!!』シリーズ、舞台『幽劇』、ミュージカル『Dance with Devils』シリーズなど。2018年秋に映画『BLOOD CLUB-DOLLS』が公開予定。

〈公演情報〉 
新・幕末純情伝PR
『新・幕末純情伝』
FAKE NEWS
作◇つかこうへい 
演出◇河毛俊作
出演◇北原里英 味方良介 小松準弥 田中涼星 
増子敦貴 松村龍之介 細貝圭 ほか
●7/7〜30◎紀伊國屋ホール
〈お問い合わせ〉東京音協 03-5774-3030 (平日11:00〜17:00)







しあわせの雨傘


kick shop nikkan engeki
記事検索
演劇キックラインナップ

演劇キック

観劇予報

宝塚ジャーナル

演劇人の活力源

日刊えんぶ

えんぶ情報館

えんぶショップ

えんぶミロクル

えんぶfacebook

広告について