稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

カムカムミニキーナ『>(ダイナリィ)』

竹中直人×生瀬勝久×倉持裕(作・演出)「竹生企画」第3弾、来年4月にシアタークリエで上演!

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竹中直人、生瀬勝久がタッグを組む話題の演劇シリーズ「竹生企画」第3弾が、2018年4月シアタークリエにて上演されることが決定した。
 
屈指の超個性派俳優であり、クリエイターでもある竹中直人と生瀬勝久の2人のユニット「竹生企画」は、生瀬の「竹中直人さんと二人芝居がやりたい!」という”欲望”を発端に、竹中が「一緒に芝居づくりを」と熱望した倉持裕を劇作・演出に迎え2011年に始動。ヒロインには竹中・生瀬の2人が共演を希望する旬な女優をキャスティングし話題を集めている。
2011年第1回公演『ヴィラ・グランデ青山〜返り討ちの日曜日〜』では、初舞台となる山田優をヒロインに、第2回公演『ブロッケンの妖怪』(2015年)では、同じく初舞台の佐々木希をヒロインに迎えた。両作品ともに倉持裕独特の、緻密なストーリーとシニカルな視点が光る作品となり、個性的な出演者たちの絶妙な台詞の応酬と間で観客を引きつけ好評を博した。

そして、2018年春、いよいよ竹生企画 第3回公演が始動する。ヒロインは、今注目を集める女優・上白石萌音。弱冠19歳でありながら、数々の映画、ドラマ、舞台で活躍。映画『舞妓はレディ』(2014年)では、応募者800人のオーディションでヒロイン役を勝ち取り、日本アカデミー賞新人俳優賞他、各賞を受賞。歌手としても活躍し、2016年公開、日本映画史上興行収入第2位を記録した劇場アニメ『君の名は。』でヒロイン・宮水三葉役の声を担当。演技力、歌唱力、可憐さを併せ持つ、次世代スターとして期待される逸材が、竹生企画で華を咲かせる。竹中直人は、上白石起用について「上白石さんの持つあの透明感が劇場の空間を大きく変える事でしょう」と期待を寄せ、生瀬は起用のポイントを「ベテランと、ニューフェースのケミストリー」であると語った。

【ストーリー】
大事故から奇跡的に生き延びた男(竹中直人)は事故の後、廃人の様になっていた。そして彼の息子も人が変わったようになり、その恋人(上白石萌音)は悩んでいた。そこに、やはり同じ事故から生還した男(生瀬勝久)が訪ねて来る。生死の境が曖昧になってしまった男と、同じ経験からむしろ活力をみなぎらせている男の、終わりなき口論から垣間見える、生き抜くことを巡る物語。

3度目となる、竹中直人×生瀬勝久×倉持裕のタッグについて、出演者はそれぞれこう語っている。
竹中直人「倉持さんと2回3回と続けていく中で、より深く倉持さんの世界を感じる事が出来ています。今回はより深く深くふかあ〜く舞台の上で闘いたいですね。体がふるえあがる思いです」
生瀬勝久「慣れ合うのが嫌いなので、新鮮な気持ちで臨みたいです。竹中さんとはヒリヒリする芝居をしたい。僕達3人でしか生み出せない芝居を作りたい」
上白石萌音「前回の「竹生企画」を観に行き、感激して家路に着いたのが昨日のようで、その舞台に出演させていただくなんて、今度は夢のようです。映画『舞妓はレディ』以来再共演が夢だった竹中さん、そしていつかご一緒したいと憧れていた生瀬さんとお芝居させていただくこと、以前からファンだった倉持さんの脚本を生きられること、大変嬉しく、光栄に思います。想いや興奮を語ればキリがありませんが、今は、お2人のお芝居に食らいつくべく、心を強くしておきたいと思います。(笑) お稽古の日、そして皆様にお会いできる日を心から楽しみにしています!」 

【観客へのメッセージ】
 
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竹中直人
再び倉持さんと生瀬さんと演ります!きっと楽しいお芝居にちがいないです。来てね。
 
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生瀬勝久
より楽しく、より可笑しく、より刺激的にを目指します。ご期待下さい。
 
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上白石萌音
「竹生企画」第二弾を拝見し、スピード感やストーリーや空気感に圧倒され、虜になりました。この舞台のいちファンとして、そしていち出演者として、第三弾公演が待ちきれません。是非、劇場へお越しください!

〈公演情報〉
竹生企画 第三弾『タイトル未定』(新作)
作・演出倉持 裕
出演竹中直人、生瀬勝久 上白石萌音 他
●2018年4月◎シアタークリエ
チケット一般発売/2018年2月予定
●2018年4月下旬〜6月上旬◎大阪、愛知、ほか全国公演予定
〈お問い合わせ〉キューブ 03-5485-2252(平日12:00〜18:00)
〈公式サイト〉
キューブHP www.cubeinc.co.jp  





細貝圭 佐藤祐基 加藤虎ノ介『オーファンズ』


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理想の生理用品開発に情熱を注ぐ女性たち。風琴工房『アンネの日』詩森ろば・林田麻里 インタビュー

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幅広い視野で社会問題に取り組み、豊かなエンターテインメント性とともに観客へと提出し続ける作・演出家、詩森ろば。彼女の最新作『アンネの日』が、三鷹市芸術文化センター 星のホールで、9月8日から上演中だ。(18日まで)
 
今回は、風琴工房としては初の女性ばかりのキャストによる公演で、詩森の言葉によると、「最初は”女ならでは”から離れてみようと考えていましたが、いや、待てよ。女でしかない事象に真正面から取り組んでみようではないか」ということで、理想の生理用品の実現に情熱を注ぐ女性たちの姿を取り上げている。
 
キャストは、2016年の『残花ー1945 さくら隊 園井恵子ー』に続いて、再び詩森作品に取り組む林田麻里。そして、伊藤弘子(流山児★事務所)、石村みか(てがみ座)、ザンヨウコ、葛木英(クロムモリブデン)、笹野鈴々音、熊坂理恵子、ししどともこ。それぞれ詩森作品への出演経験がある女優たちが顔を揃えている。

初日を数日後に控え、和やかさの中にも熱気あふれる稽古場で、詩森ろばと林田麻里に話を聞いた。
 
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林田麻里・詩森ろば

安全と便利さとどちらを選びますか

──今回このテーマを選んだのは、どんなところから?
詩森 まず先に、女性だけで公演するということがあって、研究開発の話にしようということも決まっていたんです。そこで、何を研究開発する人たちがいいかと考えたんですが、女性だけで開発して不自然ではないものというのが意外に少なくて、生活用品、食品関係、薬剤くらいしかないんです。最初は女性っぽくないものがいいなと思ったのですが、例えば青色発光ダイオードを扱った『Archives of Leviathan』のような作品を女性だけで作ろうとすると、ちょっとファンタジーみたいな話になってしまう。そこで、どうせなら女性しか使わないもの、生理用ナプキンを女性たちが開発している話にしようと決めました。ナプキンは、男性が開発したものがヒットしていたりするので、それに忸怩たる思いがあった女性たちが立ち上がるというのも面白いかなと。でも、いざ取りかかってみたら、そこから女性が抱えている色々な問題が網羅されることになって、広がりのある話になったなと思っています。
──タイトルの「アンネの日」から、かつてあった実在の会社を連想したのですが、そういう創業秘話とか伝記ものではないのですね。
詩森 出てくるのは現代の会社です。もちろんアンネ社とそのネーミングの元になった「アンネの日記」の精神は、作品の中に受け継いでいますし、タイトルにある「アンネ」という言葉が、昔は生理の隠語として使われたことなども、劇中では説明しています。
──林田さんは、どんな役どころなのですか?
林田 ナプキン開発チームのリーダーの津和苑子です。
詩森 開発チームでは、女性開発者たちが最先端の技術で便利なナプキンを作ろうと思って研究しているわけです。その中で機能性と安全性というところで悩むことになる。機能性を上げていくためにはケミカルの力が強くなります。でも石村みかさんが演じる土井加奈子は、体に優しい自然派ナプキンを提案しています。このチームが向き合う「安全と便利さとどちらを選びますか」という問いかけは、生理用ナプキンだけでなく、現代を生きるうえでのあらゆるものに通じるテーマですよね。
──俳優としてこの作品に取り組む中で、発見することも多いでしょうね。
林田 いっぱいあります。まずナプキンの構造そのものや、なにで作られているかも初めて知りました。毎日のように出演者同士、お互いのことを話し合う中で、これまで自分の生理の話は、女同士でもほとんどしていないというのも発見でした。
詩森 書いていて改めて思いました。生理の歴史はその人個人の歴史だし、家族歴でもあるし、社会との関わりの歴史でもあるんです。本当に深くて広がりのある面白い題材だと思いました。

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良い悪いではなく、男女差というのは面白い

──今では隠語としての「アンネ」が死語になったように、生理についてもかなりオープンになっている部分もあると思うのですが。
詩森 それほど理解は進んでいないと思っています。男女差という面での認識もあまり変わっていなくて、一見、性差から自由になっているような気はしますが、実はほとんど変わってないですね。
林田 社会的な不自由さというのは、この作品を通して改めて実感する部分があって。ナプキン開発の話をしていると、女性の生き方とか雇用の実態とか、全部そこに関係してくるんです。もちろん男性との関係もそうですし、男性と女性という違う生き物同士の平等ってなんだろうとか、男女が一緒に働くというのはなんだろうとか、一緒に社会で生きていくというのはどういうことなんだろうとか、共存していくこととは、とか。ナプキンの問題から、人が生きていくうえでの本質的なところまで考えることになって、深い問題だなと改めて思っています。
詩森 まず女性同士でしゃべれる、そして男性も話に加われることが、やっぱりこの社会の生きやすさに繋がるんです。生理というものにきちんと関わること、知ることで助け合えることがあって、妊娠もそうですし、閉経にも今回は踏み込んでいます。そこは女性作家でないと書けないと思いますし、そこを今回書けたというのは大きいと思っています。
──閉経は生理以上に個人差がありますから、共通の問題として捉えにくかったと思います。
詩森 もちろん、なんでもオープンに話せばいいという単純な問題ではないと思いますが、少しでも知ることから、その人の人生への理解も持てるようになるし、他者への想像力も持てるようになると思っているんです。
林田 この作品に入ってから、男性の知り合いに、こういう作品をやっていると話すと、「触れていい話かどうかわからないという意識がある」と言うんですね。女性側としても、どこかで仕事をしていて平等であろうとするなら、それを匂わせないようにしようという意識があって、だからお互いにどう扱っていいかわからないんです。ですから男性にもこの作品を観てもらって、知ってもらうことが大事だと思っているんです。
──会話は専門的なやり取りが多くなるのですか?
詩森 それが面白いことに、男性の科学者ばかりだとわりとプライベートの部分は見えてこないんですけど、女性同士だと研究しながらプライベートな部分にも話が行って、そこからまた研究へのモチベーションもあがるという、そういう道筋が出来てきて、それが全然不自然ではないんです。男性同士の話では、あくまでもソーシャルな部分が大事で、プライベートな部分はあまり出てこない。それは演劇の世界でも同じで。
林田 稽古場もそうです(笑)。
詩森 例えば場面転換の作り方ひとつでも違ってくるんです。男性はリーダーがなんとなくできて統率されていきますが、女性同士はあくまで同列で、よく喋りながら、いつのまにかできていく。混沌としてます(笑)。良い悪いではなく、男女差というのは面白いなと。

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今の社会が抱えている問題を多層的に考える

──林田さんは女性ばかりの作品は?
林田 4年前に女性5人の『熱風』という作品を、KAKUTAの桑原(裕子)さんの作・演出でやっています。今回と共通するのは、女たちってきゃいきゃい力を合わせていくんだなと(笑)。
詩森 稽古場に来るのが楽しそうだよね。今回は全員、一度は私の作品に出たことがある人ばかりで、初日から親戚同士の集まりみたいで(笑)。
林田 ろばさんを通してみんな親戚みたいです(笑)。良いチームです。
──では、戯曲の読み解きなども感覚でわかり合える感じですか?
林田 いえ、ものすごく話し合ってます。
詩森 俳優同士でもすごく踏み込んで話してくれてますね。ここやりづらい、みたいな話もすごくしてるのに、個人批判にならない。男だから女だから関係なく、風琴工房史上で最強のチームだと思います。作品の解釈的なことを言うと、たぶん私は、作家としてジェンダー的に女性性にも男性性にも属してないな、と思うことがあるんです。扱うテーマも金融問題の芝居を書いたりとか、いわゆる女性作家というのとは、ちょっと位相が違うなと思っていて、詩森ろばっていうジェンダーを生きてるなぁ、と長く思ってきました。ただ作家という仕事自体が、それぞれそういう面はあると思うんですけどね。勝手に世間が、女性作家、男性作家と分けているだけで。なので、私の作品を解釈するためには、きちんと言葉でやりとりする必要はあって、それは、みんな自覚的にやってくれています。そのことに対しての理解力の高さでも、奇跡的ではありますね。
──詩森さんは女性的な目線を持ちつつも、女性性にとらわれないですね。
詩森 それは今回の女優さんはみんなそうで、女性の業も持ちつつ、そこだけに特化されていない人ばかりで、本当に面白いです。
──林田さんにとってジェンダーの問題はいかがですか?
林田 私は基本的に、その人が女性だからとか男性だからとか、そういう見方をしてないんだと思います。
──まさにニュートラルですね。詩森さんから見て、女優・林田麻里のどこが魅力ですか?
詩森 私が好きでいいなと思う役者さんは、男女に関係なく、何をバックボーンにその演技を出してくるのかわからない人なんです。林田さんが私にとって良い芝居をしているけれど、何をもってそれをしているのかはまったくわからない。でもわからないからまた一緒に作業したくなるんです。そして、作品を大事にしてくれる、サボらずに読んできてくれる、つねに私が書いたもの以上のものを見せてくれる、そこは信頼しています。真ん中を取っていける人だと思うし、一緒に問題の核心を取っていけるというのは大事だと思います。
──そういう意味では『残花』での共同作業は見事でした。
詩森 今回は創作だから、園井恵子さんをやるのとは違うでしょう?
林田 全然違います!(笑)
詩森 私も『残花』はプレッシャーでした。私よりその人を愛している人が沢山いるわけですから。今回は、まったくの創作なので、そういう意味では楽しみしかない。
林田 楽しいんですけど、まったくゼロからというのは、取っかかりを見つけるまでがたいへんです。
──最後に『アンネの日』公演に向けて、改めてメッセージをいただければ。
詩森 女性の問題だけでなく、今の社会が抱えている問題を多層的に考えることができる、そういう題材にたどり着けたこと、それをこのメンバーで出来ることが嬉しいです。小さなナプキンの話からグローバルに話は広がっていって、まさにそこには宇宙があります。観にきていただいたお客様にとっても、どこかで重なる話になればいいなと思います。
林田 お客様が観てくださって、どういう反応をいただけるのか、それがすごく楽しみです。今回、8人の女性それぞれ生き方があって、女性のお客様は、どの役かにご自身やどなたかを重ねて観る部分があると思います。女性を語ることは男性を語ることになるし、それは人間を、社会を語ることだと思います。ですから、ぜひ男性にも観ていただきたいです。

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林田麻里・詩森ろば

しもりろば○岩手県出身。1993年、劇団風琴工房旗揚げ。以後すべての脚本と演出を担当。03年『紅き深爪』で劇作家協会新人戯曲賞優秀賞受賞。13年『国語の時間』(作・演出)で読売演劇大賞優秀作品賞を受賞。16年NPO法人いわてアートサポートセンター主催公演『残花─0945 さくら隊 園井恵子─』と風琴工房企画製作公演『insider』で第五十一紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。今後の予定としては、9月20日〜10月1日劇団俳優座『海の凹凸』(作)、12月風琴工房『ちゅらと修羅』(作・演出)が控えている。

はやしだまり○福岡県出身。映像と舞台で活躍中。第48回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。最近の主な出演作品は、映画『天空の蜂』『おくりびと』『アキレスと亀』『×××KISS KISS KISS』『LOCO DD 日本全国どこでもアイドル』、ドラマ『相棒』『明日、ママがいない』『アイアングランマ』『ガチ★星』『A LIFE〜愛しき人〜』『ボク、運命の人です。』、舞台『虚像の礎』『儚みのしつらえ』『たわけ者の血潮』(いずれもTRASH MASTERS)『エル・スール』『スィートホーム』『残花ー1945 さくら隊 園井恵子ー』『素晴らしい一日 2017』朗読劇『少年口伝隊一九四五』など。

【稽古場レポート】
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稽古場に組まれているのは、企画開発チームの会議用の机と椅子。これからランチミーティングが始まるところだ。リーダーの津和(林田麻里)が、会社の新プロジェクトの候補に、このチームが企画した「自然派ナプキン」が取り上げられたことを報告。メンバーたちから喜びの声があがる。

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左から杉本沙也加(笹野鈴々音)、今野裕美(熊坂理恵子)、河東響子(伊藤弘子)、津和苑子(林田麻里)、土井加奈子(石村みか)、田保明美(ザンヨウコ)、志田英華(葛木英)、後方に島村理央(ししどともこ)。

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ミーティング中にドアにノックの音がする。開発チーム入りを希望したが、会社に聞き入れてもらえなかった総務部の島村理央(ししどともこ)が、チームへの参加を直談判にきたのだ。

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戸惑うメンバーたち。津和は断るが、せめて話だけでも聞かせてほしいと粘る理央。理央(ししどともこ)、今野(熊坂理恵子)、河東(伊藤弘子)
 
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島村理央という名前を聞いて志田(葛木英)が思い当たる。

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杉本(笹野鈴々音)も、「あなたが理央さん!会いたかった」と歓迎。そして、理央からなぜ開発に加わりたいのかという理由が語られる。

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それを聞いたチームの中で、理央の参加の可否を、改めて話し合うことになる。河東(伊藤弘子)、津和(林田麻里)、土井(石村みか)
 
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自分自身も問題を抱えていることから、理央の立場にナーバスな反応をしてしまう今野(熊坂理恵子)。そんな今野を気づかって、田保(ザンヨウコ)は「大丈夫だよ。今野の気持ちは島村さんにもわかっていると思うよ」と慰め、元気づける。 

稽古はここまでだったが、この場面がやがて開発チームの団結へと大きく繋がっていく。

8人の女性たちには、それぞれが生きてきた背景があり、また、新製品開発のプロセスを通して、今の日本社会、そして世界の状況に、いやおうなく向き合うことになる。そんな現実の中で、理想の商品開発という夢に、それぞれの想いや生き甲斐を託して、立ち向かっていく女性たち。その凜々しさ、頼もしさ。女性だけでなく男性にとっても、勇気と共感を与えてくれるような、優しく、力強い作品ができあがった。


〈公演情報〉
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MITAKA“NEXT”Selection 18th
風琴工房『アンネの日』
作・演出◇詩森ろば
出演◇林田麻里、伊藤弘子(流山児★事務所)、石村みか(てがみ座)、ザンヨウコ、葛木 英(クロムモリブデン)、笹野鈴々音、熊坂理恵子、ししどともこ
●9/8〜18◎三鷹市芸術文化センター 星のホール
〈料金〉
一般/前売3,800円・当日4,000円 
学生/2,000円(前売・当日とも)
高校生以下/1,000円(前売・当日とも)
障がい者/1,000円(前売・当日とも/当日障がい者手帳拝見)




【取材・文・撮影(稽古場)/榊原和子 撮影(人物)/安川啓太 舞台写真提供/風琴工房】





細貝圭 佐藤祐基 加藤虎ノ介『オーファンズ』


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ジャン・アヌイの名作戯曲『アンチゴーヌ』を栗山民也演出、蒼井優・生瀬勝久の初共演で来年1月上演!

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たった一人でも、世界に立ち向かおうとした女性がいた。
父との別れ、兄との別れ。全ては王座争いが招いた醜い争い。
そんな世の中に一人の少女が立ち上がり、懸命に自分を貫き通した。
 
時代を超え世界中で上演され続けているフランスの劇作家、ジャン・アヌイ。その代表的悲劇『アンチゴーヌ』が、2018年1月、栗山民也演出のもと、岩切正一郎の新訳、豪華俳優陣の競演で現代に蘇る。
法と秩序を守り、権力者として政治の責任を貫こうとする冷静な王クレオンに対し、自分の良心にまっすぐに従い、自己の信念を貫くアンチゴーヌ。
2つの相対する立場と信念は、そのまま国家と個人、現実と理想の対決でもあり、それぞれが抱える想いは通じ合うことなく、物語は悲劇へと進行する。クレオンとアンチゴーヌの対決を通して、観客は、生きることの矛盾や人間存在の本質を目撃することとなる。

【あらすじ】
古代ギリシャ・テーバイの王オイディプスは、長男ポリニス、次男エテオークル、長女イスメーヌ、次女アンチゴーヌという、4人の子を残した。ポリニスとエテオークルは、交替でテーバイの王位に就くはずであったが、王位争いを仕組まれて刺し違え、この世を去る。
その後、王位に就いたオイディプスの弟クレオン(生瀬勝久)は、亡くなった兄弟のうち、エテオークルを厚く弔い、国家への反逆者であるとして、ポリニスの遺体を野に曝して埋葬を禁じ、背く者があれば死刑にするよう命じた。
しかし、オイディプスの末娘アンチゴーヌ(蒼井優)は、乳母の目を盗んで夜中に城を抜け出し、ポリニスの遺体に弔いの土をかけて、捕えられてしまう。
クレオンの前に引き出されるアンチゴーヌ。クレオンは一人息子エモン(渋谷謙人)の婚約者で姪である彼女の命を助けるため、土をかけた事実をもみ消す代わりにポリニスを弔うことを止めさせようとする。
だが、アンチゴーヌは「誰のためでもない。わたしのため」と言い、兄を弔うことを止めようとしない。そして自分を死刑にするようクレオンに迫る。懊悩の末、クレオンは国の秩序を守るために苦渋の決断を下す。
姉イスメーヌ(伊勢佳世)に今生の別れを告げたアンチゴーヌに、生き埋め刑執行の刻が近づく。穴に入れられ土をかけられていくアンチゴーヌ。
そして入口をふさぐ最後の石が置かれようとしたとき、墓の中からアンチゴーヌではない声が聞こえてくる。エモンがいつの間にか穴に入っていたのだ。一度は助け出されたエモンだったが、自ら命を絶ちアンチゴーヌと永遠の眠りに就く。エモンの死を知った王妃ユリディスも自害し、この世を去る。
そして、1人になったクレオンは、早く大人になりたいという小姓に言う。ばかだな。大人になんかなっちゃいけないんだ――。

アンチゴーヌ役には、パルコ・プロデュース公演は初出演となる蒼井優。クレオン役には、映像・舞台に幅広く活躍、圧倒的な存在感と演技力を放っている生瀬勝久が挑む。また、舞台を中心に活躍する梅沢昌代、伊勢佳世、佐藤誓、渋谷謙人ら実力派俳優陣が脇を固め、多彩な顔ぶれが揃った。

【コメント】
 
蒼井優/アンチゴーヌ役
ちょうど10年前にこの戯曲に出会い、今まで何度も読み返して来ました。あるセリフをどうしても生で聞きたいと思っていたのですが、まさかそれを自分が口にすることになるとは。
栗山さんとは『あわれ彼女は娼婦』でご一緒させていただき、生瀬さんとは『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき』で、演出家と役者という立場でお会いしました。なので、お芝居をさせていただくのは初めてです。
尊敬するお二方を始め、スタッフ、キャスト皆さんと稽古できることが嬉しいです。本番思い切り楽しめるまで、稽古を頑張ります。

生瀬勝久/クレオン役
今回共演する蒼井さんとは、『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜』(09年)という芝居で、演出家と女優という立場でご一緒しているので、非常にやりづらいです(笑)。演出家として偉そうなことをずっと言いましたから、「なんでこんなお芝居をする人に……」と言われないように頑張ります。
演出の栗山さんとは2作品でご一緒しているので、栗山さんを信じて演じるという図式はもう出来上がっていると思っています。また、この作品には力強い台詞がたくさんあるので、その台詞に負けないような芝居に自分をどう持っていけるか。毎回そうですが、自分のできることを精いっぱいやるということですね。

栗山民也/演出
随分まえからソフォクレスの『アンチゴーヌ』が好きで、何度も読み返し、いつか舞台化したいと思っていた。それから時が過ぎ、フランスの劇作家であるジャン・アヌイの翻案した『アンチゴーヌ』と出会った。ひどく面白かった。すぐにでも舞台に立ち上げたくなるほどの熱い言葉の熱が、そこにはあった。
絶対的な関係にある二つの精神が、一つのテーマで向き合いぶつかる。そこに激しく歪んだ世界が見えてくる。厳重に管理された国家という装置のまえで、「個」が無残にも壊されていく。だが、その「個」である一人の少女の声は、強い意志で、遠くギリシャの神話からわたしたちへと響く。今の混沌とした時代を鏡に映し、この永遠に続く積極的な問いを、考えてみようと思う。

〈公演情報〉
パルコ・プロデュース2018『アンチゴーヌ』
作◇ジャン・アヌイ  
翻訳◇岩切正一郎   
演出◇栗山民也 
出演◇蒼井 優、生瀬勝久、
梅沢昌代、伊勢佳世、佐藤 誓、渋谷謙人、富岡晃一郎、高橋紀恵、塚瀬香名子●2018/1/9〜27◎新国立劇場 小劇場〈特設ステージ〉
●2018/2/3〜4◎まつもと市民芸術館〈特設会場〉
●2018/2/9〜12◎ロームシアター京都サウスホール〈舞台上特設ステージ〉
●2018/2/16〜18◎穂の国とよはし芸術劇場PLAT〈舞台上特設ステージ〉 
●2018/2/24〜26◎北九州芸術劇場 大ホール〈舞台上特設ステージ〉 
〈東京公演前売り開始〉2017年11月11日(土) 
〈お問い合わせ〉パルコステージ 03-3477-5858(月〜土 11:00〜19:00/日・祝 11:00〜15:00)




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