稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

公演初日まで1ヶ月を切った公演を50%OFFで販売中!

三谷幸喜×川平慈英×シルビア・グラブのパルコ・ミュージック・ステージ『ショーガール Vol.2〜告白しちゃいなよ、you〜』上演中!

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ちょっと小洒落た恋バナを三谷幸喜が書き下ろし、川平慈英、シルビア・グラブ、そして素敵な日替わりゲストでお届けする『ショーガール』そのVol.2が、EXシアター六本木で上演中だ。
 
1974年から1988年まで福田陽一郎脚本・構成・演出、木の実ナナ、細川俊之の二人の出演でPARCO劇場でシリーズ上演された『ショーガール』。大人の恋の物語を歌と踊りで綴り、多くの観客を魅了し愛された本作品は、多くのクリエーターにも愛され、そして影響を与えた。その一人が三谷幸喜。「いつかは『ショーガール』のようなショーをPARCO劇場でつくる」という三谷幸喜の念願の企画が、2014年8月についに実現、2016年3月に続いて、今回が早くも3度目の上演となる。

三谷幸喜版『ショーガール』の出演者は、日本を代表するエンタテイナー川平慈英とシルビア・グラブ。三谷幸喜が書き下ろした今回の新作テーマは「告白」。高級ホテルの一室に缶詰めになり苦悩している売れっ子女流脚本家(シルビア・グラブ)と、その部屋を訪れた配管工の男(川平慈英)のちょっと小洒落た大人の恋の物語。豪華な日替わりゲストがどの場面に登場するかは、公演を観てのお楽しみ!そしてショータイムでは誰もが聞いたことのあるポピュラー・ナンバーを、圧倒的な歌唱力を持つ2人が歌い上げる!
その公演開幕に際して三谷幸喜と川平慈英とシルビア・グラブからのコメントが届いた。

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【コメント】
 
三谷幸喜/脚本・作詞・構成・演出  
僕の大好きな川平慈英とシルビア・グラブ。歌にダンスに演技に面構え。
どれを取っても超一流の二人が、60分目一杯芝居して​40​分目一杯歌います。お客様にも目一杯楽しんで貰えるはず。
日替わりゲストも、歌える人歌えない人、いろいろ取り揃えてお待ちしています。

川平慈英 
待ちに待った完全新作の「vol.2」!お客様よりも、僕らが一番開幕を楽しみにしているような気がします。今回も三谷さんならではのスタイリッシュな裏切りのある大人の芝居をお楽しみいただけます!
ショータイムはお約束の大ヒットナンバーメドレー!もちろん豪華ゲストの歌も聴きどころ!
音楽も、芝居も、映画も知ってる、そんな大人の人たちに溜飲を下げてもらえるような極上のショーをお届けします! 

シルビア・グラブ  
芝居とショーという最高の組み合わせを、最高のパートナーのジェイさんと一緒に、三谷さんの描き出す「ショーガール」として表現出来る素晴らしい時間。前回とはまた違った出逢い…本当に楽しい、ワクワクの詰まった世界を是非見に来てくださいね!

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【STORY】
とあるホテルのスウィートルーム。
売れっ子女流脚本家は数日前からこのスウィートルームにこもりっきり。地位も名誉も人気もお金も全て手に入れたこの女流作家。しかし、ひとつだけどうしても手に入らないものが彼女にもあるようだ。
彼女は今、どうやら新作の2時間ドラマの執筆に行き詰まり、ホテルに缶詰状態。創作活動に行き詰ることもある。それが今。筆が進まなくなると、このホテルのスウィートルームに籠り、なんとか筆を進めるためのきっかけを待つ。しかし、今回は執筆どころではない状況。毎夜彼女はあることに悩まされつづている。それは音・・・。自分の頭の上から聴こえてくる「ゴボゴボゴボッ」というなんとも遠慮のない、下品な音。どうやら上階の客室のバスタブから湯が抜かれるたびに聴こえてくるようだ・・。たまりかねた彼女がホテルのフロントになんとかしてくれとクレームを入れた。
そこへやってきた配管工。しかし、よりによって、この時ばかり、あの下品な「ゴボゴボゴボッ」という音が聞こえてこない。挙げ句の果ては空耳だと疑われる始末。そして、配管工も職人よろしく、どうしてもその「音」の正体をつきとめたくなった。そこで結局、その「音」が聞こえるまで、このスウィートルームで配管工は待つと言い出す。配管工は配管工。私は私。
しかし、どうやら彼は彼女がどうしても手に入らないものを持っている気がしてならない・・・。瀟洒なスウィートルームで女流作家と配管工の二人っきりの時間が始まった・・・。

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【日替わりゲスト】
1月8日(月・祝)19:30公演:長澤まさみ
1月9日(火)15:00公演:眦萓宏
1月10日(水)19:30公演:草刈正雄
1月11日(木)15:00公演:斉藤由貴/19:30公演:三谷幸喜
1月12日(金)19:30公演:戸田恵子
1月13日(土)15:00公演:新納慎也/19:30公演:中川晃教
1月14日(日)15:00公演:竹内結子

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〈公演情報〉
パルコ・ミュージック・ステージ 
KOKI MITANI’S SHOW GIRL
『ショーガール Vol.2〜告白しちゃいなよ、you〜』
脚本・作詞・構成・演出◇三谷幸喜  
作曲・編曲◇荻野清子
出演◇川平慈英 シルビア・グラブ  
演奏◇荻野清子(ピアノ)一本茂樹(ベース)萱谷亮一(ドラム)
●1/8〜14◎EXシアター六本木
〈料金〉7,000円 ​U‐25チケット4,000円(全席指定・税込)
​​〈お問い合わせ〉​サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00-18:00)

【撮影:スズキメグミ

えんぶno.9(2018年2月号)ラインナップ

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表紙
表紙:早霧せいな

CONTENTS

目次▼

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新春特別企画

“旬”の演劇人に聞きました!「今年は★◎☀♫だ!」

内外の情勢混沌の中に迎えた2018年の年明け。

こんな時だからこそ聞いてみたい。“今年”。

その“一言から”、変化する演劇の様相をたのしむ!


今年1
今年2
今年3
今年4
今年5

ナイロン100℃『ちょっと、まってください』
三宅弘城・みのすけ・マギー

ナイロン1
ナイロン2
ナイロン3

『すべての四月のために』
森田剛


維新派『AMAHARAー當臺灣的灰牛拉背時』
平野舞

維新1
維新2
維新3

城山羊の会『相談者たち』
山内ケンジ

城山羊1
城山羊2

宣○美○人 コーロキキョーコ
城山羊3


ロングインタビュー 早霧せいな

早霧1
早霧2
早霧3


宝塚宙組
『神々の土地』

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INTRODUCTION TO TAKARAZUKA 
瑠風輝

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宝塚花組
『はいからさんが通る』

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宝塚星組
『ベルリン、わが愛』

t4

宝塚花組『ポーの一族』制作発表/宝塚宙組 朝夏まなと退団会見

t5

田辺茂範の取材簿 第54

國吉咲貴

田辺


地蔵中毒『ハムレット(ウエストポーチ着用ver)』

大谷皿屋敷・栗原三葉虫・関口オーディンまさお・かませけんた・東野良平・フルサワミオ

・鈴木理子・武内慧・立川がじら・hocoten・礒村夬・小野カズマ・啓豪・三丈晶生・上野優輔

地蔵1
地蔵2
地蔵3

【Stage Bomb!】
心をぶち抜くようなエンタメを作りたい
松本利夫


斬劇『戦国BASARA』第六天魔王で三度目の伊達政宗役に
眞嶋秀斗

ここにしかないショーケースを!LOVE LOVE de SHOW『White Labyrinth』
東山義久・DANIEL・法月康平・TAKA

トータルで五感が刺激されるような「極上文學」を!『風の又三郎・よだかの星』
キムラ真 深澤大河

『私のホストちゃん REBORN〜絶唱!大阪ミナミ編〜』会場の一体感とホスト同士の切磋琢磨を楽しみたい
古屋敬多・小坂涼太郎・三浦海里・小林亮太

戦時下で歌を愛し、歌に愛された一人の歌手の物語『Sing a Song』に出演
大和田獏・藤澤志帆

10代に贈る心ときめくダーク・ファンタジー『遠ざかるネバーランド』
北澤秀人・木内健人

『駆けはやぶさ ひと大和』でまた“這い上がる感覚”を味わいたい
花村想太

舞台でしかできない魅力の詰まった砂の世界を!『クジラの子らは砂上に歌う』
赤澤燈・有澤樟太郎・伊崎龍次郎

2時間フルスロットルで『熱海殺人事件 CROSS OVER 45』を走り抜きます!
味方良介・石田明

綺麗だけどロックな、辻ワールドを表現したい『99才まで生きたあかんぼう』
村井良大・玉城裕規

舞台への愛にあふれたバックステージ・オリジナルミュージカル、再び!
『HEADS UP!/ヘッズ・アップ!』
ラサール石井・相葉裕樹・中川晃教

『三文オペラ』ブレヒト&ヴァイルの世界に初めて出会って
松岡充

想像力を広げながら嘘をつかずに演じていきたい『FUN HOME ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』
大原櫻子

【連載ほか】

◎粟根まことの人物ウォッチング 150回 横山一敏
◎ヨーロッパ企画のさしいれ王子
◎読者が選ぶ!えんぶチャート2017 投票受付開始!
◎シバイのミカタ アマヤドリ/極東退屈道場/少年王者舘/地蔵中毒/贅沢貧乏/『ポセイドンの牙』/『リチャード三世』
◎えんぶ情報館
◎一十口裏の妄想危機一髪 第8回『ポエトリー・ミニストリー』
◎インディ高橋のPatchy小道具研究所 R91
◎小野寺ずる お芝居のアソコ/第24回 秋浜悟史『ほらんばか』


表3
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蒼井優・生瀬勝久によるジャン・アヌイの『アンチゴーヌ』間もなく開幕!稽古場写真&コメント

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新国立劇場 小劇場で1月9日より上演される舞台『アンチゴーヌ』の稽古場写真が到着した。
この作品はソフォクレスのギリシア悲劇「 アンティゴネー」をもとに、フランスの劇作家ジャン・アヌイの書き下ろした代表的悲劇で、時代を超え世界中で上演され続けている。今回は栗山民也演出のもと、岩切正一郎の新訳、蒼井優や生瀬勝久など豪華俳優陣の競演で現代によみがえらせる。

法と秩序を守り、権力者として政治の責任を貫こうとする冷静な王クレオンに対し、自分の良心にまっすぐに従い、自己の信念を貫くアンチゴーヌ。2つの相対する立場と信念は、そのまま国家と個人・現実と理想の対決でもあり、それぞれが抱える想いは通じ合うことなく、物語は悲劇へと進行する。クレオンとアンチゴーヌの対決を通して、生きることの矛盾や人間存在の本質を目撃することとなる。

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【あらすじ】
古代ギリシャ・テーバイの王オイディプスは、長男エテオークル、次男ポリニス、長女イスメーヌ、次女アンチゴーヌという、4人の子を残した。
エテオークルとポリニスは、交替でテーバイの王位に就くはずであったが、王位争いを仕組まれて刺し違え、この世を去る。その後、王位に就いたオイディプスの弟クレオン(生瀬勝久)は、亡くなった兄弟のうち、エテオークルを厚く弔い、国家への反逆者であるとして、ポリニスの遺体を野に曝して埋葬を禁じ、背く者があれば死刑にするよう命じた。
しかし、オイディプスの末娘アンチゴーヌ(蒼井優)は、乳母の目を盗んで夜中に城を抜け出し、ポリニスの遺体に弔いの土をかけて、捕えられてしまう。クレオンの前に引き出されるアンチゴーヌ。クレオンは一人息子エモン(渋谷謙人)の婚約者で姪である彼女の命を助けるため、土をかけた事実をもみ消す代わりにポリニスを弔うことを止めさせようとする。
だが、アンチゴーヌは「誰のためでもない。わたしのため」と言い、兄を弔うことを止めようとしない。そして自分を死刑にするようクレオンに迫る。懊悩の末、クレオンは国の秩序を守るために苦渋の決断を下す。

タイトルロールのアンチゴーヌを演じるのは蒼井優、パルコプロデュース公演にはこれが初出演、10年前から繰り返し読んで思い入れのある戯曲に挑む。アンチゴーヌと対立するクレオンには、映像・舞台に幅広く活躍し、圧倒的な存在感と演技力を放つ生瀬勝久。さらに、梅沢昌代、伊勢佳世、佐藤誓ら実力派俳優陣が脇を固め、人間が社会の中で生きる矛盾と葛藤を危ういくらいスリリングに映し出し、この作品の世界観を作りあげる。

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間近に迫ってきた初日を前に、本番さながらに四方を観客が取り囲む十字型のセットを組み、日々熱い稽古をしている様子が伝わる稽古場の様子と蒼井優、生瀬勝久、梅沢昌代、伊勢佳世、佐藤誓、渋谷謙人、そして演出の栗山民也、翻訳の岩切正一郎からのコメントを紹介する。
 
【コメント】
 
蒼井優(アンチゴーヌ役)
ジャン・アヌイの『アンチゴーヌ』という戯曲に出会ったのは19歳のとき。アンチゴーヌの強さがとても魅力的で、それから折に触れ、読み返してきた作品です。
その作品に今回、栗山さんの演出で出演できることをうれしく思っています。ただ、これまでは自分がアンチゴーヌを演じるつもりで読んだことはまったくありませんでした。だから今回初めて、自分が演じる前提で台本を読み、稽古に取り組んでいますが、激しい台詞の応酬シーンを稽古したあとには知恵熱が出て(笑)。そういうところからも、アンチゴーヌという女性が持つ熱量の大きさを実感しています。
それだけ挑みがいのある戯曲に、生瀬さんを始めとする素晴らしいキャストのみなさんと挑めることが心強いですし、今回は十字型になっている特設ステージでの上演。お客様には、とても近い距離から私たちの演技をご覧いただけると思うので、一緒に『アンチゴーヌ』の世界を形作っていただけたらと思います。

生瀬勝久(クレオン役)
今回、アンチゴーヌ役を蒼井さんが演じますが、話される言葉のひとつひとつが明確で、理路整然とものを考える方ですね。栗山さんが彼女でアンチゴーヌを、と思われたのも納得できますね。稽古で彼女と相対してみると、彼女はアンチゴーヌの純粋かつ強い台詞を自分のものにすることで、言葉に説得力を与えているのだな、と感じます。
この作品は古代ギリシャで書かれた戯曲を原典に、フランスの劇作家ジャン・アヌイが1940年代に執筆したもの。今も読み継がれる古典が元になっているだけあって、人間の真理が深く描かれています。
こう言うと難しく感じられるかもしれませんが、描かれるのは本当にシンプルで普遍的なテーマ。どなたがご覧になっても、それぞれに感じるところのある作品に仕上がっていると思います。老若男女を問わず、ご覧いただいた方には観劇のあと、自分の中になにが生まれたのかを確かめてみていただけたらうれしいですね。

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梅沢昌代(乳母・コロス役)
私は今回、アンチゴーヌに仕える乳母、そしてコロスの二役を演じます。乳母はアンチゴーヌというお姫様の側にいる存在なので、栗山さんからは「浅草っぽい庶民感は出さないように」という指示をいただいて(笑)。そこを意識して稽古をしているところです。
私自身、この戯曲に触れて思うところがありましたが、これをご覧になるお客様方も、今の世の中や自分の生き方に対して、なにか疑問を見つけられるような気がします。みなさんの心の中で尾を引くような作品になるよう、今回の役を務めたいと思います。

伊勢佳世(イスメーヌ・コロス役)
栗山さんの演出を受けるのは今回が初めてなので、とにかく栗山さんのイメージに必死でついていく日々。でも、栗山さんの演出を受けることで、今まで自分の中にはなかった感覚を発見する瞬間もあって楽しいです。
今回演じるイスメーヌは、アンチゴーヌに残された唯一の家族。イスメーヌにはアンチゴーヌを見守りたいという気持ちがある。稽古を通じてそう感じるようになってきました。彼女のそういう部分を(蒼井)優さんと共有し、大事にしながら演じたいです。

佐藤誓(衛兵役)
この作品は特設ステージで上演されますが、舞台装置については栗山さんから、交差点をイメージしたものだと伺いました。この作品にふさわしいステージになっていますが、舞台のとても近くに客席がありますし、周りをお客様に囲まれながら演技をするのは緊張しますが、楽しみでもあります。
栗山さんの頭の中には衛兵を含め、作品のイメージができあがっているので、そこにどれだけ近づけるかが勝負。庶民として生きる衛兵の姿をしっかり演じたいと思います。

渋谷謙人(エモン・第二の衛兵役)
初めて台本を読んだときから、アンチゴーヌに惹かれるエモンの気持ちが自分の中にスッと入ってきたので、そこを手がかりに稽古を進めることができました。本当に素敵な台詞がたくさんある台本です。それを俳優たちが発したときに生まれるものを、ご覧になる方々に確かめていただけたら、と思っています。

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岩切正一郎(翻訳)
稽古を観たときに、アンチゴーヌ役の蒼井さんを主旋律に、ジャン・アヌイの言葉がポリフォニックに響いてきて、台詞をより際立たせる栗山さんの演出の力を感じました。
アンチゴーヌは裸足で野原に入ったり、さわやかな空気を感じたくて朝早く起きたり、自然を一瞬のうちに深く感じることが自分の生き方だと思っている女性。一方クレオンは、社会の中でささやかな幸福を噛みしめるように生きる大人の男性です。2人の対立から今の時代、聞こえにくくなっている声、「Non」の声を聞き取る。そこに私は、今この作品を上演する意味を感じています。

栗山民也(演出)
『あわれ彼女は娼婦』(’16年)を演出した際、蒼井優が自分の全身に問いかけながら演技し、声や感情の流れ方を役に重ねられる俳優だと知った。『アンチゴーヌ』をやるなら彼女だと思った。そして、声に奥行きのある生瀬勝久も、この作品にふさわしい俳優だと思った。
世界や人間にはひとつの絶対的な答えなどない。「YES」と「NO」の間には、無数の解答が隠されている。そこから自分自身はなにをどう選ぶのか。この戯曲にはその命題がたくさん含まれている。
このカンパニーには稽古で、その場でしかできないことを追求する俳優が揃った。彼らの感性と全身を使って、かつて存在した人々の言葉と行動を今に響かせて、この戯曲に含まれた命題に挑んでいる。
この世界の多くの問題は、方程式では解くことができない。だからこそ、この演劇を通じて、1人で世界に立ち向かった少女の、その問いの意味について考えたいと思っている。

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〈公演情報〉
パルコ・プロデュース2018 
『アンチゴーヌ』
作◇ジャン・アヌイ  
翻訳◇岩切正一郎   
演出◇栗山民也 
出演◇蒼井 優、生瀬勝久、梅沢昌代、伊勢佳世、佐藤 誓、渋谷謙人、富岡晃一郎、高橋紀恵、塚瀬香名子
●1月9日〜1月27日◎新国立劇場 小劇場〈特設ステージ〉
〈料金〉9,800円 U‐25チケット 5,000円(全席指定・税込)
●松本、京都、豊橋、北九州公演あり
〈お問い合わせ〉パルコステージ 03-3477-5858(月〜土 11:00〜19:00/日・祝 11:00〜15:00)





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