稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『ハンサム落語第十幕』

六本木歌舞伎第三弾『羅生門』で市川海老蔵と三宅健が共演!

「六本木歌舞伎」2人アー写
三宅健 市川海老蔵

六本木で歌舞伎を上演する「六本木歌舞伎」にV6の三宅健が登場! 初共演となる市川海老蔵とともに、来年2月から東京、大阪、札幌で上演される芥川龍之介の代表作『羅生門』に挑む!

EXシアター六本木で歌舞伎を上演する六本木歌舞伎は、今年で3回目を迎える。
第一弾は2015年2月、市川海老蔵と中村獅童の歌舞伎への熱い想いから始まった宇宙規模の新作歌舞伎『地球投五郎宇宙荒事』。脚本に人気脚本家の宮藤官九郎、演出に“日本一忙しい映画監督”という異名をとる鬼才・三池崇史が参戦! 超多忙な4人が奇跡的に集まり、見事な化学反応を起こし、公演は連日満員の大盛況のまま幕を閉じた。

第二弾は2017年2月、超売れっ子マルチタレントのリリー・フランキーが、新解釈で描き出した『座頭市』を、前作に引き続き三池崇史が演出。出演には海老蔵に加え、三池の熱望により日本を代表する女優・寺島しのぶが登場! 海老蔵と寺島しのぶの22年ぶりの共演が実現し、大きな話題となった。また、海老蔵の代名詞とも言える“眼力”を封印した公演は、海老蔵の新たな境地を開いた。

そして、第三弾となる今回は、芥川龍之介の代表作『羅生門』。演出は第一弾から引き続き三池崇史が担当。出演は海老蔵、共演には歌舞伎初出演となる三宅健が決定! 生きるための悪という人間のエゴイズムを克明に描いた文学作品を、三池がどう解釈し、どのように見せるのか。海老蔵と三宅健の共演が作り上げる世界とは…?

【コメント】
市川海老蔵 
今回で3回目となります六本木歌舞伎。芥川龍之介の「羅生門」に、三池監督、三宅健さんと共にチャレンジします。人間のエゴイズムを描いた名作を、歌舞伎という舞台でいかに表現するのか。今からとても楽しみにしています。
日本各地で自然災害で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈りいたします。

三宅健 
海老蔵さん、三池監督、憧れのお二人とお仕事をご一緒させていただけることを大変光栄に思います。悪と正義の存在理由。三池監督が描く羅生門の世界を追求できる喜びを噛み締めています。
各地での度重なる災害に胸が痛みます。皆さんの日常が一日も早く戻りますよう心よりお祈り申し上げます。

三池崇史  
芥川龍之介も驚嘆!歓喜!やっぱ歌舞伎は面白い!が私のテーマです。芥川龍之介×市川海老蔵×三宅健!何かが起きぬワケが無い。六本木歌舞伎、ここに極まる!

〈公演情報〉
六本木歌舞伎 第三弾『羅生門』
原作◇芥川龍之介 
演出◇三池崇史 
出演◇市川海老蔵、三宅健 他 
●2019/2/22〜3/10◎東京・EXシアター六本木
〈料金〉一等席14,000円 二等席10,000円(全席指定・税込) 
●2019/3/13〜17◎大阪・オリックス劇場
〈料金〉一等席13,000円 二等席10,000円(全席指定・税込)
●2019/3/21〜24◎わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)
〈料金〉一等席13,000円 二等席10,000円(全席指定・税込)
〈一般発売日〉11月17日(土)10:00〜
〈チケット〉各プレイガイド
〈総合お問い合わせ〉Zen−A(ゼンエイ)03-3538-2300(平日11:00〜19:00)






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グループる・ばるの身終い公演『蜜柑とユウウツ 〜茨木のり子異聞〜』上演中! 舞台フォト&松金よね子・岡本麗・田岡美也子 インタビュー

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松金よね子・岡本麗・田岡美也子の3人が、1986年に結成したグループる・ばる。
女性の視点で等身大の舞台を作り、いくつもの名作を世に送り出してきたが、今回の『蜜柑とユウウツ 〜茨木のり子異聞〜』の再演をもって、32年間の活動に幕をおろす。その舞台が9月13日に、東京芸術劇場シアターイーストで幕を開けた。(23日まで)
 
てがみ座の長田育恵が脚本を、マキノノゾミが演出を手がけたこの作品は、《わたしが一番きれいだったとき》《自分の感受性くらい》をはじめとする鮮烈な表現で、戦後の詩壇を揺るがし、死後に刊行された詩集「歳月」では、女としての実像を自ら晒した詩人・茨木のり子をモチーフに作劇。2015年6月に上演され、みごと第19回鶴屋南北戯曲賞に輝いた、る・ばるの代表作の1つだ。

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【ストーリー】
詩人・茨木のり子が亡くなってから4か月後のある日。主を失った家に甥の浩二(古屋隆太)、編集者の喜多川(小嶋尚樹)、親友だった葉子(木野花)がやってくる。遺されているはずの未発表原稿を探す浩二と喜多川だったが、実はこの家には彼らを複雑な思いで見守っている先客がいた。ノリコ(松金よね子)、紀子(岡本麗)、典子(田岡美也子)という「三人ののりこ」、そして管理人を名乗る「タモツ」(小林 隆)──。
異なる時空が幾重にも重なり「茨木のり子」の言葉と人生がよみがえる。
終戦、結婚、そして別れ…。どんな時も庭の蜜柑の木に見守られながら、日々を丁寧に生きた茨木のり子。遺された一冊の詩集をめぐる物語。

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この作品をグループる・ばるの「身終い公演」にするという3人にその意図を、そして詩人・茨木のり子の魅力を語ってもらった「えんぶ10月号」のインタビューを、届いたばかりの公演写真とともにご紹介する。

るばる 本データ6489-1
岡本麗 田岡美也子 松金よね子

風通しのいい台本作りでできあがった素敵な作品

──今回で「身終いしよう」ということになった理由は?
松金 る・ばるの終わり方については、3人の中ではずっと前から考えていたんです。さり気なくフェイドアウトして、もし、またやりたくなったらやるという形もあったと思います。でも、ここはきちんと宣言して終わろうと。自分たちから「終う」ほうが潔い気がして。
──その最後にこの演目を選んだのは、やはり思い入れがあるということでしょうか?
岡本 そうですね。る・ばるとしてはちょっと色合いの違うのですが、とても素晴らしい作品で、初演のとき、もっともっとやりたいという思いがあったので。
田岡 出来あがるまで、すごく時間がかかったんです。最初に茨木のり子さんを題材にという話がでたとき、茨木さんの素晴らしさはわかっていましたが、演劇にするのは難しいのではと。でも彼女の死後に出された「歳月」という詩集を読んだら、今まで隠されていた彼女の素顔が生き生きと溢れていて、衝撃を受けました。
松金 そして、まだ模索中だった長田育恵さんに、永井愛さんが「のりこを3人出しちゃったら」と冗談でおっしゃって、その「3人のりこ」が突破口になったんです。
──その「のりこ」はそれぞれどんなキャラクターなのですか?
松金 私の「ノリコ」は死んだ茨木のり子の「気がかり」なんです。
岡本 「気がかり」があって、魂の一部が残って、それを処理したらすぐに合体するつもりだったのが、居残っちゃって(笑)。 
田岡 あと2人の「のりこ」は、私が典子(テンコ)で、岡本が紀子(きいこ)。生まれ変わりを待つ女で、偶然同じ日に死んだ「のりこ」たちが、生まれ変わって一段高い所に行けるのを待ってるんです。 
松金 こういう面白いアイデアをもとに、長田さんと演出のマキノさんが、私たちも交えて、何度も台本を作り直してくださって。 
田岡 本当に風通しのいい台本作りで、良い作品ができたのはそのおかげだと思います。

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出てくる詩も台詞も茨木さんの“魂”

──茨木のり子という詩人についても、改めて知ることになったのでしょうね。
松金 詩とかエッセイを読みまくりました。茨木さんや彼女が大好きだった詩人の金子光晴さん、彼らが生きていたら、今のこの時代をどう表現しただろうと思います。そういう意味では書かれている台詞も出てくる詩も、茨木さんの魂ですから、すごく責任を感じます。マキノさんも、何があっても詩だけは間違えるなと(笑)。
田岡 ブレない人だったと思います。金子光晴さんみたいに無頼ではないけれど、時代に流されまいとする姿勢は同じで、そして真っ直ぐで、旦那さんが亡くなってからは、韓国語を勉強するのですが、何かを見つけたとき突進していくエネルギーは一貫していて凄いなと。
──先ほど話に出た詩集「歳月」も劇中に出てきますね。
松金 木野花さんが演じる葉子の台詞で、「女でなければ書けない詩をなんで書かないの?」と。本当は谷川俊太郎さんが言った言葉ですが、茨木さんは「歳月」の中でみごとにそれを書いてみせたんですね。 
岡本 男女のことを書いているのにいやらしくなくて、ああいうふうに美しくエロスを書けるって、なんて凄い人だろうと。 
田岡 きちんと暮らしを整え、身綺麗に生きて、そのあげく死んだあとで遺した詩集が「歳月」で、あんなふうに生きられたらと憧れます。 
──そんな作品で「身終い」するわけですが、改めて公演に臨む気持ちを。
岡本 初演よりさらに良いものにしたいです。そして、役者としてもある意味エポックになれば思っています。
田岡 茨木さんがその時代時代に感じた言葉を、この時代にこそ伝えたいですし、私も今を呼吸しながら、ここからまた新しい季節を探したいと思います。 
松金 再演というと初演と同じに感じますが、今回はリクリエイト、新しく作り直しますので、初演を観た方もまた新しいものを見るつもりでいらしてくださったら嬉しいです。
田岡 再演ではなく新生ですから。

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岡本麗  田岡美也子 松金よね子 
 
まつかねよねこ○東京都出身。劇団テアトル・エコー出身。小劇場から商業演劇、ミュージカルと幅広く活躍するほか、テレビや映画、CMにも多数出演。1981年に『地下は天国』で第16回紀伊國屋演劇賞・個人賞を受賞。最近の舞台は『三匹のおっさん』『月・こうこう、風・そうそう』『怪談 牡丹燈籠』など。

おかもとれい○長崎県出身。劇団俳優小劇場付属養成所を経てテレビや映画などで活躍。テレビ朝日系『はぐれ刑事純情派』シリーズでは長年レギュラーを務めた。主な出演舞台は『寝取られ宗介』『金閣寺』『躾』『東おんなに京おんな』など。

たおかみやこ○大阪府出身。劇団俳優小劇場付属養成所、早稲田小劇場(現SCOT)出身。舞台を中心に活動する一方で、テレビや映画の出演も多い。主な出演舞台に『贋作・罪と罰』『時の物置』『こんにちは、母さん』など。
 
〈公演情報〉
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グループる・ばる
『蜜柑とユウウツ〜茨木のり子異聞〜』
作◇長田育恵
演出◇マキノノゾミ
出演◇松金よね子 岡本麗 田岡美也子 木野花 小林 隆 小嶋尚樹 古屋隆太
●9/13〜23◎東京芸術劇場シアターイースト
〈料金〉前売4,500円 当日4,700円/25歳以下 
前売3,000円 当日3,200円(全席指定・税込) 
〈お問い合わせ〉プリエール 03-5942-9025(平日11〜18時)
 
〈HP〉http://priere.jp
 



【構成・文/宮田華子 撮影/友澤綾乃 舞台写真/沖 美帆】 




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「〜平成家族物語〜舞台芸術によるまちづくりプロジェクト」第1弾「東松山戯曲賞」応募結果発表!

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(本年4月の「東松山戯曲賞」創設会見)

埼玉県東松山市では「東松山芸術祭」など文化事業に力を入れているが、「〜平成家族物語〜舞台芸術によるまちづくりプロジェクト」の第1弾として、本年4月から公募していた「東松山戯曲賞」が、去る8月31日に締め切りとなり、全国からの応募43作品が集まった。

【応募状況詳細】
〜平成家族物語〜舞台芸術によるまちづくりプロジェクト第1弾『東松山戯曲賞』
 
○応募期間:平成30年4月から8月31日まで
応募作品数:43作品
(東松山市内:3名、埼玉県内市内以外:8名、東京都:13名、千葉・神奈川:7名、それ以外・北海道:12名)
年齢:22歳から79歳まで
(20代:6名 30代:6名 40代:9名 50代:10名 60代:5名 70代:2名 不詳:5名)
1次選定・最終選定:平成30年9月〜11月
(選考委員/山崎正裕、岩松了、桑原裕子、瀬戸山美咲、渡辺弘)
優秀作品の発表:平成30年11月上旬(財団HPにて発表)
公演作品の記者会見・市民キャストの募集:平成30年12月
東松山市総合会館にて稽古開始:2019年2月〜3月
朗読劇上演(演出/瀬戸山美咲):2019年3月24日(日)@松山市民活動センターホール
〈お問い合わせ〉東松山文化まちづくり公社 平成家族物語事務局 0493‒24‒6080(平日9:00~17:00)
〈戯曲賞HP〉http://www.pac.or.jp/hfs.html






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