稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

浪漫活劇譚『艶漢』第二夜

私の観劇計画6月その2 植本潤(花組芝居)×坂口真人(演劇ぶっく編集長)

スタジオライフ
『PHANTOM The untold story〜語られざりし物語〜』
ファントム

原作◇スーザン・ケイ
脚色・演出◇倉田淳
出演◇山本芳樹 林勇輔 青木隆敏 及川健 山崎康一
関戸博一 曽世海司 笠原浩夫 松本慎也 ほか

6/9〜27◎シアターサンモール


植本 スタジオライフ公演の『PHANTOM The untold story〜語られざりし物語〜』。
坂口 これおもしろそうですよね。『オペラ座の怪人』の主人公の、生まれてからそれに至る話なんですが、それを全然別の人がつくったんですね。僕は読んでませんが、読んだ人に聞くとそれはとてもよくできていて、なぜあそこで彼があんな行動にでたかというのがひとつひとつ解明されていく小説なんですって。
植本 そうか、戯曲ではないんだね。原作スーザン・ケイさんとなってて、「『オペラ座の怪人』の語られなかった物語を遂に劇団スタジオライフが日本初舞台化!」
坂口 そういう意味ではファンの方はもちろんですけど、そうでなくてもすごくそそられる。
植本 映画界もそうだけど、そういうの流行ってるし、あたってるよね。『バットマン』にしてもそうだし、「どうしてそうなったのか」を描くっていうのが。最近の流行りだね。
坂口 この人は流行りを狙ったのかどうかはよくわからないですけど。
植本 そしてスタジオライフさんの目のつけどころはいつもすてきです。作品選びとか。紹介します。6/11(土)〜27(月)新宿シアターサンモールの上演です。一般前売・当日ともに5800円です。これもまた2バージョンありますね。
坂口 舞台装置が外国の方みたいなんです。
植本 本当だ。映像・舞台美術マット・キンリーさん。「今や世界中で活躍するイギリスの人気デザイナー。『レ・ミゼラブル25周年記念コンサート』で一気に注目を浴びた」方らしいです。
坂口 ちょっと観てみたいですね。
植本 スタジオライフさんにいろいろ見習うところが多いんだよな、うちの劇団(笑)。
坂口 『番町皿屋敷』でがんばってください。
植本 ありがとうございます(笑)。

早乙女太一の朗読活劇『6月は真紅の薔薇 沖田総司』

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大衆演劇朱雀の二代目座長で、天才的な殺陣の魅力と女形の美しさで人気の早乙女太一が、
6月に、新しいパフォーマンスともいうべき「朗読活劇 レチタ・カルダ」に挑戦する。

『髑髏城の7人』という話題作で、
この夏、劇団☆新感線に二度目の客演することが決まったばかりだが、9月でやっと20歳という若さだけに、その才能はまだまだ限りない可能性を秘めている。

 

その太一が、今回チャレンジするのは「朗読活劇 レチタ・カルダ」。

Recita Galdaとはイタリア語で「熱い朗読」という意味で、朗読・芝居・音楽が織り交ぜられて進行する朗読活劇。
入念な構成、演出、迫真の語り、演技、質にこだわった音楽とのコラボレーション、
かつてないエンタテイメントがそこでは展開していくことになるはずだ。
 

題材となる作品は三好徹の「沖田総司 6月は真紅の薔薇」という人気長編小説。

25歳で胸の病で逝ってしまった若き天才剣士の生き様を描いたこの作品を、
今、天才役者の早乙女太一が等身大の若さで蘇らせる。
 

場所も作品内容にふさわしく、東京は築地本願寺、京都は金戒光明寺、名古屋は東別院という、
由緒ある寺院の特設ステージで、まさにファンタジックなシチュエーションとなっている。
 

最近の舞台でも一段と芝居心を増した太一が、初めて挑む「語り」に期待したい。


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朗読活劇 Recita Galda

『6月は真紅の薔薇 沖田総司』

原作◇三好徹

語り手◇早乙女太一

●6/4〜5◎東京・築地本願寺(特設ステージ 屋外) 

●6/12◎京都・金戒光明寺(特設ステージ 屋外)

●6/18◎名古屋・東別院(特設ステージ 屋外)

〈タイムスケジュール〉全会場とも開場17:45/開演18:30 

〈料金〉全会場、7500円

〈問合せ〉

東京/キョードー東京 0570-064-708

京都/キョードーインフォメーション 06-7732-8888 

名古屋/サンデーフォークプロモーション 052-320-9100



【文/榊原和子】


 

恒例の八千代座でチャリティー公演も。『坂東玉三郎特別舞踊公演』


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歌舞伎役者の坂東玉三郎が11月に行なわれる『坂東玉三郎特別舞踊公演』の制作発表を、5月12日に都内で行なった。

また、5月〜7月に3度にわたって、東日本大震災復興のためのチャリティー公演を行なうことも同時に発表になった。


1990年に『八千代座八十周年・復興記念』として始まったこの公演は、平成の大修復工事のため一時中断、2001年から『八千代座平成こけら落とし公演』として再開。以来、ほぼ毎年公演してきた。

その「坂東玉三郎八千代座公演」も昨年20周年を迎え、今年は新しい形での「八千代座公演特別版」となる。
 

作品は地元の郷土芸能「山鹿灯籠おどり」を取り入れて、美しい自然を表現する新作『春夏秋冬』で、振付けは花柳壽輔。

また、八千代座で、5月〜7月には『東日本大震災復興 坂東玉三郎 八千代座チャリティー公演』と銘打った公演を行う。
5月28日は朗読会、6月24日、25日は舞踊会、7月30、31日はコンサートと、趣向を変えて3度のチャリティー公演になる。公演の収益はすべて被災者への義援金とする。

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この日の制作発表には坂東玉三郎と八千代座の関係者が登壇した。

まず関係者から「玉三郎さんには山鹿市と八千代座に関して、この20年の間にいろいろ指導していただき、後進は育っているかなどの心配もしていただきました。今回のチャリティーもお話をいただいて喜んで協力させていただきます。また、初めて地元の「山鹿灯籠まつり」を題材にした作品ということで、より山鹿市との絆の強くなった公演になると喜んでおります」と報告がある。
そののち玉三郎の挨拶と報道陣との一問一答が行なわれた。


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坂東玉三郎
「八千代座も百周年を過ぎ、そして私が加わりましてからも20年が過ぎる年月が経ちました。こうして長く続けられましたのも関係者のかたがたとお客さまのおかげです。
昨年までは古典を上演して参りましたが、20年目を節目に地元とのつながりの持った出し物ができないだろうかと考えて、そこで山鹿灯籠おどりを取り入れて、気軽に楽しめるものをと考えました。

灯籠おどりそのものを観ていただき、私もそこに加わります。
このお祭りは光のお祭りですので劇場が光り輝くものにしたい。『春夏秋冬』というのが題名ですが、まだ春と冬のところはできておりません。色鮮やかなものにしたいと思っています。
灯籠おどりはお盆の送り火に踊るのですが、11月は季節外ですが、いつでも見られる郷土芸能となるのもいいのではないかと思っております。

初めて地元のかたと一緒に舞台に出るのも楽しみです。

チャリティー公演については、こういうことが出来るのも八千代座さんとの長いつながりで、電話1本で即答していただきました。5月末に朗読会、6月末の舞踊会、7月末のコンサート。全てチャリティーの義援金にまわさせていただきたいと思っています。

八千代座の魅力は、お客さまに近くで見ていただけることですね。それと劇場も含めて手作りの味だと思います。
山鹿の食べ物は近くに有明の海がありますからおいしゅうございますが、私は温泉が好きです(笑)」
 

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八千代座開場百周年

『坂東玉三郎特別舞踊公演』

●11/2〜8日◎熊本県山鹿市・八千代座

〈料金〉SS席18000円 S席14000円 A席10000円 学生5000円


『東日本大震災復興 坂東玉三郎  八千代座チャリティー公演』

●5/28 言の葉コンサート『泉鏡花・幻想の世界』

〈料金〉SS席8000円 S席6000円 A席3000円

●6/24、25 『チャリティー舞踊公演』

〈料金〉SS席15000円 S席12000円 A席8000円

●7/30、31 チャリティー・コンサート

〈料金〉全席8000円 


〈問合せ〉坂東玉三郎八千代座公演事務局 0968-43-0202

http://www.yachiyoza.com


【取材・文/榊原和子】
 

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