稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

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帝劇100歳の誕生日を飾る!堂本光一主演『SHOCK』


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2011年3月1日に開場100周年を迎える帝国劇場。
その記念すべき日を飾るのは、堂本光一主演の『SHOCK』。
2月5日に初日を迎え、3月1日の帝劇100歳の誕生日、そして3月31日の千秋楽に向けて、今まさに上演を重ねている。2000年の『MILLENNIUM SHOCK』以来、毎年上演され続け、数々の記録を打ち立てている作品でもある。帝劇史上最多の単独主演記録、毎年連続上演記録などをもっているほか、フライング用のレールを設置し帝劇初のフライングを行ったのも『SHOCK』だ。
2002年6月公演から始まった22段の階段落ちは、この作品の見せ場にもなっていて、2月5日の初日終了時点で堂本が転げ落ちた階段の段数は14036段となる。距離にすると5104mとのことで、富士山をはるかに越える距離を転げ落ちているのだと考えると、改めて驚く。
初日の前に行われた舞台稽古で華やかなステージを見せてくれた堂本は、真っ赤なバラの花束を抱え、囲み取材の場に登場した。


<囲み取材>

──いよいよ100周年の舞台が始まりますね。
去年は7月にもやらせていただいたんですけど、通し稽古をしていても、その時に帰ったような、不思議な感じがしましたね。3月1日に、帝国劇場が100周年を迎えますが、まさにその時に自分たちが公演をやらせていただけるうえに、2ヶ月という公演期間ですし、これは自分にとっても大ごとだな、と(笑)。その責任をちゃんと背負ってやらなければと思っています。

──帝国劇場と一緒に作ってきた『SHOCK』という感じもありますね。
実はこの、足元の印、バミリはずっと取っておいてくださってるんです。ほかの公演では板を敷いて使って。これがあることによって、稽古もスムーズにいきますね。本当にこの『SHOCK』をやるためにいろんな工事をしていただいたりと、演者にとって最高の環境を用意してくださってます。なので、それをステージで返さなければいけないな、という思いがいつもあります。

──通算14036段、階段落ちをしているんですね(笑)。
キロにすると5kmあるとか(笑)。あの正直どうでもいい…どうでもいい!記録なんですが(笑)。まぁ蓄積するとそのくらいになるんですね。今日、半年振りに階段落ちのある「ジャパネスク」の場面をやった時に、本当に死ぬかと思いました。本番ではもっとちゃんとします。

──どこが納得いかない部分がまだあった?
あの、不思議とお客様が入ってると信じられない力が生まれてくるんですけど、それがさっきの稽古では生まれてこなかったので。自分の気持ちのもっていき方が、まだまだ至っていない部分があったと思うんで、引き締めていかなきゃいけないなっていうのが、1つダメ出しですね。

──これから2ヶ月公演ですね。
舞台稽古もほぼ本番と同様のテンションで望むんですけど、全部で76公演あって、まだマイナスになってないんだな、ってみんなで話してたんですけど(笑)。でもやっぱりお客様が入った時の感動というのは、説明のしようのないものがありますし、その分、僕らがステージの上から返していかないと、と思っています。

──本番に向けて最後に意気込みをお願いします。
また、いよいよという感じで始まりました。100周年という記念の年にやらせていただくので、恥のないようなステージをみなさまにお届けしたいと思います。是非、来られる方は楽しんでいただきたいなと。

 


『Endless SHOCK』

作・構成・演出◇ジャニー喜多川
出演◇堂本光一、植草克秀、内博貴、町田慎吾、米花剛史
(M.A.D)福田悠太、松崎祐介、辰巳雄大、越岡裕貴
石川直、原田夏希

2/5〜3/31◎帝国劇場

〈料金〉S席:12,000円 A席:8,000円(全席指定/税込)

〈問合せ〉 03-3213-7221 帝国劇場

 


【取材・文/岩見那津子】

陪審員たちの人間があばき出される、『12』〜12人の怒れる男より〜

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裁判劇の古典ともいうべき「12人の怒れる男」を、和田憲明がアレンジ、女性2人を交えた12人に書き直した舞台『12』が公演中である。
テーマは日本でも始まった陪審員制度で、人が人を裁くことの難しさや、それでもなお法と正義を行なわなければならない「人間の義務」を突きつけた名作ドラマだけに、いったん幕が開くと息詰まるようなディベート劇が繰り広げられる。映画では1957年のヘンリー・フォンダ主演作品が有名だが、アレンジ版である三谷幸喜演出『12人の優しい日本人』や、パロディもの、原作そのままなど、今までにさまざまな形で上演されている。

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罪を裁かれているのは、父親殺しの疑いをかけられているスラム育ちの少年。物証や目撃者の証言はそろっていて、有罪の疑いが濃い。だが、最後の審議で陪審員8号が疑問を投げかける。「このままきちんと審議もしないまま、1人の少年の命を奪っていいのだろうか? 」。
1つ1つの証拠を見直しはじめる12人。そのうちに見過ごされてきた疑問が浮かび、洗い直され、いつしか少年は無罪という方向へ意見が傾きはじめる。だが、どうしても少年は有罪だと主張し続ける1人の陪審員がいた。

公正中立であるべき審判が、個人的事情や感情によって揺れ動いてしまうことの怖さ、一方で、正義を行なおうとする人間の良心と意志。謎解きサスペンスのなかに心理劇の面白さもあり、物語が始まったら息もつかせず運ばれていくのは、やはり名作ならではの迫力である。

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今回の和田憲明アレンジで際立っているのは、場をリードする陪審員8号を女性にして田島令子に演じさせたことで、正しいことを当たり前に主張し続ける8号の柔らかな物腰と、個人的な思いから少年を憎む小嶋尚樹の3号の頑さという構図が鮮明に浮かび上がった。また8号に味方する9号の鈴木省吾や11号の外波山文明というベテランたちが舞台を引き締める。
主催がLDHということで、劇団EXILEの若手俳優たちも出演、スラム育ちの青年(5号/小澤雄太)、広告代理店のビオジネスマン(12号/春川恭亮)、年寄りを大事にする肉体労働者(6号/鈴木伸之)など、それぞれ背景を感じさせる役柄で健闘。またOL役の長谷部優(1号)や、ヤンキースマニアの平沼紀久(12号)なども目立つ役どころを演じている。

やや斜めにおいた長机の周囲で、心理と言葉のぶつけ合いで見せる室内劇だが、しだいに12人の人間としてのさまざまな顔があぶり出されていく面白さがあって、最後のシーンのカタルシスとともに、何度も上演されるにふさわしい名作である。

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『12』〜12人の怒れる男より〜

TWELVE ANGRY MEN by Reginald Rose

作◇レジナルド・ローズ

翻訳◇額田やえ子

脚本・演出◇和田憲明

出演◇中野英樹、長谷部優、小嶋尚樹、北村栄基、小澤雄太、鈴木伸之、平沼紀久、田島令子、鈴木省吾、多門勝、外波山文明、春川恭亮(陪審員番号順) 、 敷間優一 (守衛)
2/10〜27◎シアターサンモール
〈料金〉5,000円(全席指定・税込)
〈問合せ〉公演事務局 0570-064-807(平日12:00〜19:00)

【文/榊原和子】 

オーディション・ワークショップ 参加者募集 tpt77『イェルマ』 

優れた作品作りと新人発掘に長い歴史を持つTPT(シアタープロジェクト・東京)が、4月に公演するロルカ作『イェルマ』のための、ワークショップ/オーディションを開催する。

スペインの作家ガルシア・ロルカの戯曲『イェルマ』は、20世紀最大の劇詩人ロルカがギリシャ悲劇を源流に描いたシュールな世界。運命、社会と闘う女性のいのちの叫びを詩と音楽にのせ、ライブ感と祝祭性豊かに描く!

この『イェルマ』の、ワークショップ/オーディション参加者を募集する。

2月22日(火)〜28日(月)@ tpt Riverside Studio
エクササイズ/シーンスタディ/オーディション
(女優10名&男優5名)
昼クラス:2〜5pm  夜クラス6〜9pm
参加費:30000円
リハーサル:3月

電話での問い合わせ/tpt 03-3635-6355

http://www.tpt.co.jp/



tpt77 『イェルマ』

作◇フェデリコ・ガルシーア・ロルカ 
台本◇広田敦郎
演出◇門井均
ステージング◇グスタヴォ・ザジャク
美術◇朝倉摂
4月2日〜13日(予定)◎BankART Studio NYK


【文/榊原和子】

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