稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『江戸のマハラジャ』

野田×蜷川の対談イベント『彩の国さいたま芸術劇場リニューアルオープン記念〜』


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9月17日に、彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督である蜷川幸雄が、多彩な各界のアーティストとトークセッションを行う人気シリーズ『NINAGAWA千の目』に、野田秀樹が登場する。

 

『NINAGAWA千の目』は、にぎわいのある劇場を目指し、蜷川が芸術監督に就任した2006年からスタート。これまでに狂言師の野村萬斎、歌手の宇崎竜童、作家の松井今朝子、落語家の笑福亭鶴瓶、俳優の藤原竜也や小栗旬ら、多彩なゲストに迎え、いずれも好評を博してきた。

第23回となる今回は、10月1日の彩の国さいたま芸術劇場リニューアルオープンに先駆け、劇作家・演出家・役者 であり、東京芸術劇場芸術監督の野田秀樹をゲストに迎えることになった。 


日本の演劇界を代表する2人は、これまでも、蜷川の依頼による野田の書き下ろし新作『パンドラの鐘』でコラボ(1999年。蜷川版とほぼ同時期に野田版も上演)。また、野田の旧作を蜷川が演出した『白夜の女騎士』(2006年)などで出会い、いずれも大きな話題となった。


ともに世界照準で作品を発表し続けている2人。このあと、蜷川は彩の国シェイクスピア・シリーズ最新作『アントニーとクレオパトラ』を発表する(10月1日より彩の国さいたま芸術劇場で上演後、11月に蜷川作品初となる韓国公演を予定)。

野田は再演の『THE BEE』で、野田作品初となるワールドツアーを2012年1月より行ない、4月からはジャパンツアーを予定している。 

時にライバル、時に共闘する2人からどんな話が飛び出すか!?演劇界の2大巨匠による注目のトークセッションに期待したい。 



蜷川幸雄公開対談シリーズ

『NINAGAWA千の目(まなざし)』

第23回 野田秀樹×蜷川幸雄


●9/17(土)12:00開演 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール

(さいたま市中央区上峰3-15-1 JR与野本町駅下車徒歩7分) 

●定  員   346名(全席指定・入場無料・抽選) 

●応募方法

はがきに以下の事項をご記入の上、締切日までにご応募ください。(入場券の発送をもって抽選結果の発表にかえさせていただきます。)  

●記入事項 (1)郵便番号・住所 (2)氏名(フリナ) (3)年齢 (4)会員番号(財団メンバーズの方のみ記入) (5)希望人数(1枚のハガキで2名まで) 

●応募締切 2011年9月3日(土)必着 

●応 募 先 〒338-8506 埼玉県さいたま市中央区上峰3-15-1 

(公財)埼玉県芸術文化振興財団「千の目9/17 入場募集係」 

●問合せ 財団メンバーズ事務局 048-858-5507 


染五郎、亀治郎、勘太郎、七之助、豪華独占インタビュー『明治座五月花形歌舞伎』WOWOWで放送!

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WOWOWでは、市川染五郎、市川亀治郎、中村勘太郎、中村七之助ら花形歌舞伎俳優が競演する『明治座五月花形歌舞伎』から、「義経千本桜 川連法眼館」(7/16 午前11:00〜OA)、「恋飛脚大和往来 封印切」(7/16 午後0:30〜OA)をオリジナル副音声解説とともに放送する。

 

「義経千本桜 川連法眼館」は、歌舞伎三大名作の1つ「義経千本桜」より、人間に化けた仔狐が主人公の物語。早替わり・宙乗りといった歌舞伎らしいケレン味たっぷりの演出も見どころで、亀治郎が堂々と演じる。 
 

また「恋飛脚大和往来 封印切」は、近松門左衛門作の人形浄瑠璃を歌舞伎化した名作。大坂の飛脚問屋の養子・忠兵衛と恋仲の遊女・梅川が一緒になりたいと願うも叶わず、運命のいたずらか因縁か、追い詰められた二人は死の淵へと旅立つことになるという上方歌舞伎の代表作だ。徐々に追い詰められてゆく勘太郎演じる忠兵衛、恋仲の梅川の七之助、2人を追い詰める八右衛門役の染五郎と、それぞれが鬼気迫る熱演を見せる。
 

今回は4人に、意気込みからビギナーにもお勧めの歌舞伎の見方まで、話を聞いた。 

 

【インタビュー】
 

ーー「義経千本桜 川連法眼館」(通称『四の切』)は三大狂言の1つですが、みなさんにとってどのような存在でしょうか?


亀治郎 僕は子供の頃客席で伯父の市川猿之助が演じる狐を指して「あれになるからね」って言ったらしいですよ。狐になりたかったそうです。家の芸ということも特に考えず『四の切』の大道具が昔、同じく義経千本桜の「すし屋」の場の裏に飾ってあって、そこで遊んでいたんです。 

勘太郎 「義経千本桜」って、“義経”ってつけているのに主人公じゃない、という筋立てがまず面白いですよね。どの話でも、出てくる主人公たちがみんな悲しいし格好いいし、子供の頃から憧れている人物なんですよね。 

 

ーー今回は『四の切』だけの上演です。歌舞伎は一幕だけのものがありますが、どうやって楽しんだらいいのでしょうか? 


七之助 『四の切』は比較的分かりやすい芝居だと思います。分からないことがあったら調べたりすれば面白さが広がるのではないでしょうか。 

亀治郎 分かる芝居と分からない芝居があるから、イヤホンガイドを借りるとかはいかがでしょうか? 

 

ーー『恋飛脚大和往来 封印切』で染五郎さんは八右衛門を演じるわけですが、感触はいかがですか? 


染五郎 面白いですね。(中村勘太郎演じる)忠兵衛に封印を切らせないといけないという役割りでもあるんですけど、八右衛門もボンボンなんで根っからの悪人ではない。そういうところが上方ならではの面白いところですよね。ただの敵役ではなく、愛嬌があるところが。 

 

ーー上方歌舞伎についてもお聞かせください。 


染五郎 出て来たときに空気が変わるというのが観ていてもあるんです。その面白さが魅力。でも、出て来た時っていうのは喋ってもいないわけですから...その“空気”というものをなんと表現したらいいんでしょう。難しいですね。主人公にも魅力があります。どこか欠落しているというか、ヒーローヒーローしていない人物が主人公になっているのが上方歌舞伎ですよね。欠点がある人間っぽい主人公だからこそ活き活きとした芝居になるのだと思います。 

 

ーーところで、七之助さんは忠兵衛と恋仲の梅川を演じるわけですが、優男とつきあう女性を演じるのはいかがですか? 


七之助 僕はかなり好きな役ですね。梅川は忠兵衛とすごく相性がいいんでしょうね。梅川自身がぽわーんとしている人だから、なんとなく2人は波長が合うんだと思います。 

 

ーー歌舞伎は非常にエンターテインメント性が高いですよね。 


亀治郎 僕らは中にいる人間だから、贔屓目があるわけじゃないですか。例えば外国の方たちが見て、果たしてエンターテインメント性があるかは僕らには分からないんです。逆に歌舞伎を裸の目で見てみたいですね。 

 

ーーこの番組で初めて歌舞伎に触れる視聴者もいると思います、歌舞伎の魅力を一言お願いします!


染五郎 「なにかを探しにくる感覚」で来てほしいですね。芝居を楽しむという意味でもそうですし、色彩感覚であったり、音楽であったり、舞台機構であったり、そういうことも歌舞伎見物のひとつなんで、なにかを探しにきてもらえると絶対自分が興味を持つものがある...そういう感覚で劇場に足を運んで欲しいです。明治座はとにかく食事がおいしいですからね。お芝居を観て、食事を楽しんでというのも芝居見物のひとつの楽しみだと思います。 

亀治郎 顔が白い人が演じている!(笑)いや、初めてみたらびっくりしますよ!目の周りは赤く塗っていたり、大袈裟に喋ったりしていますから。演っていることを分かろうとするよりも「何を大袈裟な!」とか、まずはそういうことを楽しむのでいいと思います。面白がってくだされば、嬉しいです。 

 

WOWOW放送予定

「義経千本桜 川連法眼館」

7/16 (土)午前11:00〜 

 「恋飛脚大和往来 封印切」

7/16 (土)午後0:30〜



【資料提供/WOWOW 撮影加藤 孝

関西から「真夏の會」と「極東退屈道場」がやってくる!

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左が『エダニク』の脚本を書いた売込隊ビームの横山拓也、右が極東退屈道場主宰の林慎一郎

8月、夏の暑い盛りに関西から真夏の會と極東退屈道場という2ユニットが東京にやってくる!「真夏」「會」と「極東」「道場」って・・・。なんだか文字だとちょっと強面ですが・・・。まったく異なる作品が関西から一度に東京にやって来ます。どんな作品なのでしょうか?

——真夏の會『エダニク』と極東退屈道場『サブウェイ』と文字情報だけだといかつい感じがして、おびえていたのですが、チラシを拝見するとポップな感じで親しみやすそうですね。

林 伊丹のアイホールで活動していた関係で、その人脈を使って、2つの作品を同時期に、同じ装置を使って上演するという企画が実現しました。東京公演については、王子小劇場の玉山さんがたまたま『サブウェイ』をご覧いただき、ぜひ王子で、というお話をいただきまして。せっかくだから真夏の會と一緒に行こうということになりました。

——真夏の會というのは、夏と関係があるのですか?

横山 いえ。元クロムモリブデンの役者の夏君と水の会代表の原真(はらまこと)君の二人の名前から来ています。役者が主体のユニットで、毎回脚本と演出を外部から呼んで作品をつくっています。今回、演出はスクエアの上田一軒さんで、僕は脚本家としての参加なので作品がどういう形で立ち上がってくるのか、楽しみにしています。

——『エダニク』というのはエダと肉のお話でしょうか?

横山 とある屠畜の職人達の休憩所が舞台になっています。そこには刃物を研ぐ機械もあって、ちょっと特殊な環境なんです。屠畜という生き物が食料品として物体に加工されるという強い磁力を持つ場です。そんな場所にも、普遍的な人間関係は入り込むというお話です。

——『サブウェイ』はコンテンポラリーダンスと会話劇の融合とありますが、ストーリーのようなものはないのですか?

林 地下鉄の乗客の1週間の断片で構成をしています。乗客の発言から、今どの辺を走っているとか、その人がどういう状況にあるのかとかはわかります。

——地下鉄を舞台にしたのは、どうしてですか?

林 地下鉄は窓があるのに風景が見えなかったり、新しく作られた地下鉄ほど地中深くなるというのも、地層から考えると新と旧の時間の流れが逆だったり。遅延や事故も少なく、安全・早いと思われる乗り物というのも気になって・・・。

——確かに。当たり前に使っているのが、ちょっと不思議な気分になってきました。まったく違う作品が、同じ舞台装置で上演されるんですよね?

横山 真夏の會はシンプルなスタッフワークでの作品作りが特長なので。前回の上演時には、素舞台と机と椅子のみでした。

林 映像をどう使うか、スタッフと相談中です。

——同じ劇場で、続けてまったく違う作品が楽しめるなんて、わくわくします。

【公演情報】
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真夏の極東フェスティバル
http://www.manatsu-kyokuto.net/

8/11〜14◎アイホール 8/25〜28◎王子小劇場

真夏の會『エダニク』
作◇横山拓也(売込隊ビーム) 演出◇上田一軒(スクエア)
出演◇夏 原真(水の会) 緒方晋(The Stone Age

極東退屈道場『サブウェイ』
作・演出◇林慎一郎 振付◇原和代
出演◇あらいらあ 井尻智絵(水の会) 小笠原聡 門田草(Fellow House) 後藤七重 猿渡美穂 中元志保 ののあざみ

【インタビュー・文/矢崎亜希子】
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