観劇予報

F/T09秋プレトークのお知らせ

トーキョー発の舞台芸術の祭典、『フェスティバル/トーキョー(F/T)09秋』が、10月23日〜12月21日の期間、開催される。今回のキャッチコピーは「リアルは進化する」で、国内外の約20作品が池袋を中心とした豊島区エリアに集結する。

そのF/Tのプログラム・ディレクターである相馬千秋が、フェスティバルのコンセプトや各演目の見どころを、豊富な映像や制作エピソードを交えて説明するトークセッション『リアルは進化する―検証!F/Tラインナップ』の開催が、緊急決定した
 
聞き手には、ニッポンのカルチャーシーンを思想、現場の両方から捉え続ける批評家で、「エクス・ポ」編集長の佐々木敦、ゲストにはF/T春、F/T秋と連続で新作を発表する「サンプル」主宰の演出家・松井周を迎えてのトークイベントで、参加者を募っている。
(その場で10月からのチケットの一般予約も受付けます)

********************************************************

F/T09秋プレトーク 
チケット前売開始連動企画トークセッション
『リアルは進化する―検証!F/Tラインナップ』
日時:2009年9月5日(土)19:30〜21:00
  (開場19:00〜)
   入場無料
会場:自由学園明日館 講堂

司会:佐々木敦(批評家、エクス・ポ編集長)
出演:松井周(サンプル主宰・演出家)、
   相馬千秋(F/Tプログラム・ディレクター)

↓詳細はこちらから
http://festival-tokyo.jp/event/pretalk/

↓ご参加のお申し込みはこちらから
http://festival-tokyo.jp/event/pretalk/form.html
************************

『304』稽古場ルポ

304稽古シーン1

蓬莱竜太の5年前の伝説的作品『304』が、間もなくプロデュース公演として再演されるが、その通し稽古を見ることができた。

 

『304』の初演は2004年、モダンスイマーズのメンバーで上演したもの。蓬莱作品ならではのエッセンスがぎゅっと詰まった面白い作品と、のちのちまで評判になっていた。

今回は、演出を扉座の茅野イサムが手がけ、キャストは若手役者として頭角を現してきた青柳翔を中心に、小劇場で活躍する津田健次郎、富岡晃一郎、小手伸也、平良政幸といった個性派たち。そして紅一点としてテレビや映画で活躍中の岩倉沙織が加わっている。このなかでボスと呼ばれ、他の4人をまとめる役割りを演じる青柳が、どこまで求心力を発揮できるかが今回の作品のポイントだろう。

 

この日は、稽古場での最後の通し稽古で、それだけにスタンバイ中の役者たちの気合いの入り方が違う。とくに青柳は以前インタビューで会ったときの爽やかな印象は、その体から消し去ったかのように、心に傷を持つ青年の屈託を抱えて黙々とセリフや動きを繰り返している。

 

いよいよ通し稽古が始まる。

物語は、蓬莱作品の原型ともいうべきワンシチュエーションの室内劇で、今回は古びた池袋のビルの304室で展開していく。

集まっているのは高校の同級生だった4人、無線マニアのデンパ(富岡)、袋いっぱいの食料を食べ続けるカロリー(小手)、ゲームに夢中のシロオビ(津田)、コミック本を読みふけるマンガ、そんな彼らのもとに「ヤバそうだけどわりのいい仕事」を運んでくるボス(青柳)が帰ってくる。

ドラマはこのあと、それぞれの事情やスタンスでかろうじて繋がっていた彼らの関係を一変させる出来事が起きるのだが、そこで見せる青柳と平良(シイナ)の魂をえぐるようなすさまじいやりとりは、後半の大きな見どころになっている。

304稽古シーン2

約75分という短い上演時間だが中身は濃密で、日常的な光景からふとこぼれ落ちる現実の危うさや、ボスと呼ばれる青年のまがまがしい記憶への視点は、蓬莱竜太の見る現代の日本そのものなのだろう。

そんな緊張感あふれるドラマの中で、シロオビとカロリーのアドリブが何カ所かあるのが、いいスパイスになってドラマを和ませる。

 

演出の茅野は「やっとみんなの呼吸がまとまってきた。青柳も一気によくなってきた」と、ホッとした様子。6人の出演者も、それぞれこの通し稽古の手応えで、本番への自信を感じているようだった。

初日は27日、観客の入った空間で、モチベーションがよりアップした役者たちの変化を確認するのが楽しみである。

 

あうるすぽっと提携公演『 304 』(サンマルヨン)

8/27〜9/1◎あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)

作◇蓬莱竜太

演出◇茅野イサム

出演◇青柳翔 津田健次郎 富岡晃一郎 小手伸也 岩倉沙織/平良政幸

 

<料金>\4500(前売・当日共通/全席指定)

<チケットに関するお問い合わせ>

サンライズプロモーション東京 0570-OO00-3337(全日10:00〜19:00)

<公演に関するお問合せ>

ネルケプランニング 03-3715-5624(平日11:00〜18:00)5469-5280

 

<公演概要> http://www.nelke.co.jp/stage/304/

<公式BLOG> http://sanmaruyon.jugem.jp/

                【取材・文/榊原和子】

 

映画『南極料理人』でジーン。

nankyoku

原作通り南極でのおもしろい料理の話を期待すると
ちょっと違う。
大人の静かなホームドラマだった。

私が一番気に入ったのは、生瀬勝久が演じる雪氷学者の誕生日のシーン。
同僚たちとわいわい料金の高い国際電話をかけ、
愛娘に『ハッピーバースデー』を歌ってもらう。
「奥さんに代わってもらえよ」という同僚たちの前で
「お母さんはしゃべりたくないって」と娘に言われ、
電話を切られてしまう。

食堂に戻り、若い連中が無邪気にその出来事をはやしたてる中、
参加せず静観していた堺雅人にぽつぽつと話しかける生瀬。
「君のところはどうだった?
うちは(南極への単身赴任を)反対してね。
これ以上、子供のことを放っておくなら、
私にも考えがありますってね」
「たまたま私の研究したい題材が
極地にしかないというだけのことなのに…」
堺は特に慰めるわけでもなく、黙って聞いている。
自分の状況を静かに振り返っていた。
彼は赴任したくなかったのに、妻と娘は大歓迎。
なんだか、ちょっと邪魔者扱い?

この2人のシーンがすごくよかった。
ちょっとした秘密を吐露できる関係。
アドバイスをしたり、慰めなくてもいい関係。
言いたい人が言いたいことを言って、
聞いている相手は自分のことは言わないでいい関係。
大人には平穏に見えてそれぞれ
人に言えない事情があるという事実。

そんな出来事を胸にとどめながら見ていくと
ラストの帰国シーンで思わずジーンとしてしまった。

夏休み、親子で鑑賞するのによい作品です。


8月8日(土)テアトル新宿にて先行ロードショー
8月22日(土)全国ロードショー
監督・脚本◇沖田修一
原作◇西村淳『面白南極料理人』(新潮文庫/春風社刊)
出演◇堺雅人 生瀬勝久 きたろう 高良健吾 西田尚美 豊原功補
古舘寛治 黒田大輔 小浜正寛 宇梶剛士 嶋田久作 他
<配給>東京テアトル
 http://nankyoku-ryori.com/

【文/矢崎亜希子】
記事検索
QRコード
QRコード

演劇キック

観劇予報

宝塚ジャーナル

演劇人の活力源

日刊えんぶ

えんぶ情報館

えんぶショップ

えんぶミロクル

えんぶfacebook

広告について