稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『ストリップ学園』

熊川哲也がオーチャードホールの芸術監督に就任

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世界的なバレエ・ダンサーであり、Kバレエカンパニーを主宰する熊川哲也が、Bunkamuraオーチャードホールの芸術監督に就任することが決まった。6月30日にオーチャードホールで、その発表記者会見が行われた。

期間は2012年1月より5年間、ホールの企画運営のさらなる充実と、新たな文化芸術の創造と発信に取り組むことになる。

オーチャードホールではこれまで、岩城宏之(指揮者、)、冨田勲(サウンド・パフォーマー)、前田憲男(編曲家)、佐藤信(演出家)の4名が1985〜1992年、ジェラード・シュワルツ(指揮者)が1994〜1996年、黒田恭一(音楽評論家)が1999〜2007年まで、プロデューサーを務めている。

Bunkamuraの改修工事によって、オーチャードホールは7月4日から外周工事に入り、12月に営業再開する。2012年2月上旬には、熊川率いるKバレエ カンパニーの新作バレエ『シンデレラ』の上演が決まっており、熊川の演出と振付が期待されている。


この日の会見で、熊川は東急文化村の渡辺惇社長による就任紹介ののち、挨拶とともに新作『シンデレラ』のみどころなどを語り、記者たちの質疑に答えた。
また『シンデレラ』に出演予定のダンサー7名も紹介された。

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【熊川挨拶】

日はお忙しいなか、お集まりくださりありがとうございます。来年、2012年1月より、ここオーチャードホールの芸術監督を努めさせていただくこととなりました。

シアター芸術を追求する我々にとって、劇場とは常に新しい歴史と触れ合い、かつ偉大な先人たちが遺してくれた素晴らしい作品と触れ合える場所でもあります。そして我々現在を生きる者にとっての責任とは、その偉大な素晴らしい先人たちが遺した素晴らしい作品を継承し、そして浸透させ、未来に向けて進化させていくことが必要だと感じています。

ここオーチャードホールが建つ渋谷という街は、ハイカルチャーとポップカルチャーが共に共存し刺激しあっている、とても魅力的な街だと思っています。その魅力的な街・渋谷より良質な古典芸術を、これからここオーチャードホールより発信していくことが、今後の日本の文化を根付かせることになると思います。その辺を念頭におきながら、これから5年間、芸術監督をまっとうさせていただきたいと思います。今日はありがとうございます。

 

【『シンデレラ』選定理由とみどころ】

『シンデレラ』というのは、誰もがやはり憧れる、特に女性ですが、ストーリーだと思います。そしてなにより素晴らしいセルゲイ・プロコフィエフという偉大な作曲家が遺してくれた音楽がありますから、そこに魅力を感じとることができます。2年前に『ロミオとジュリエット』を発表させていただきましたが、そこからプロコフィエフという方の魅力をすごく感じることができました。こうやって新しいオーチャードホールのリニューアル後の第一作目としては、とてもキラキラして華やかな作品だと思ったので、『シンデレラ』に決定させていただきました。

みどころは夢みる少女が一夜にしてお姫様になるというストーリーだと思います。
 

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━━オーチャードホールの芸術監督を受けられた理由は?
 

16歳でプロになり世界各国の劇場に出演させていただきました。そのなかで、ダンサーが常にホームと思えるような劇場は、ひとにぎりの劇場しかないという風にずっと僕は感じてきてました。日本で活動するようになり拠点を日本に移してから、ここオーチャードホールは非常に僕にとって居心地がよく、そして毎回その新しい…先ほども言いましたが…創造の源になる場所と感じていましたので、快く引き受けさせていただくことになりました。

 

━━ホームといえる劇場がひとにぎりしかないということで、熊川さんが考える条件としてオーチャードホールは?
 

ホームという感覚というのは、当然自分がダンサーとして踊り慣れているということと、相性がいいこと。それは例えば劇場のシェイプであったり、ダンサーたちが踊るスペースとその空間が本当に一致するような空気感ですかね、そういうものを感じるのはひとにぎりだと僕は思っていました。それと、やはり踊る回数が多いとそこにやっぱり馴染んでいくというのは当然あります。

 

━━『シンデレラ』はリニューアル後のお祝い作品になると思うが、お祝いムードはどういう風に?赤坂ACTシアターの杮落としの時もベートーヴェンの『第九』で賑わしたが。
 

『シンデレラ』は、やはり舞台の杮落としだろうが、シーズンの真ん中のラインナップであろうが、やっぱり作品としての1つのポイントを占めなくてはと思っています。でも、特にお祝いムードという感じではないです。

 

━━魔法がテーマとなる作品なので、熊川さんの魔法をかけていただきたいと。
 

はい。それはかかっていただきたいと思います(笑)。思いますが、やっぱり舞台芸術というのは本当に作品に魔法があろうがなかろうが、シアター空間というのは本当にマジカルな、本当に非現実的な世界だと思います。そしてそこの劇場を取り巻くのは、ダンサーだけではなくて総合芸術として、偉大な音楽だったりとか、美術、そしてお客さんまで、トータルな総合芸術だと思うので。『シンデレラ』には当然魔法がありますが、劇場にはもっと大きな魔法があると思います。

 

━━熊川さんはKバレエを中心にされてきたと思うが、芸術監督になったら違った視点が必要になるかと。バレエはどのくらいやるか? 構想は固まっていないと思いますができたら全部バレエにしていただきたいと。
 

熊川「とても心温まる質問でちょっとホッとしました(笑)。当然バレエとオペラとオーケストラと、古典と呼ばれる総合オペラハウスが上演しているような演目を念頭におきまして、色々スタッフと配分を考えながらやっていきたいと思います。

ただ、バレエに関しては、今どこでもいわれていますが、やはりオペラと比べてどうしても勢いが感じられないと感じていますので、そこら辺はバランスよくラインナップを考えていきたいなと思います。

そして、自分自身が芸術監督として携わることによって、これからやはり演出家としてのウェイトが少しずつ増えていくのではないかと思います。

若いダンサーも沢山増えて来ていますので、うちのKバレエカンパニーに限らず、沢山素晴らしい作品を提供しつづけているバレエ団なり、オペラ、オーケストラ、そして歌手の方々、そしてすべてのジャンルの方々に、オーチャードホールの舞台に立つということが一種のステイタスになり、ハイカルチャーを発信しているという誇りを、感じていただけるような劇場にしていきたいなと思います。

 

━━新制作となる『シンデレラ』について、具体的なアイデアは?
 

沢山夢はあるんですが、非常にお金がかかることだと思います。そこから色々なことを見上げもしながら、欲張りな部分とやはり芸術的な部分とを兼ね合わせて判断していきたいなと思います。ただ『シンデレラ』というと、例えばいきなりパンプキンが馬車に変わったりしますから、それは映画の世界では可能ですが、舞台の世界でどこまで我々がそれを追求できるかは、本当に皆さんのお力が必要になってくると思います。スポンサー探しもよろしくお願いします(笑)」
 

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熊川哲也 Kバレエカンパニー

 『シンデレラ』

演出・振付◇熊川哲也

音楽◇セルゲイ・プロコフィエフ

舞台美術・衣裳◇ヨランダ・ソナベンド、レズリー・トラヴァース

●2012/2月上旬予定◎Bunkamuraオーチャードホール

出演予定◇荒井祐子/松岡梨絵/東野泰子/浅川紫織/遅沢祐介/橋本直樹/宮尾俊太郎 ほか

〈前売〉9月中旬予定

〈問合せ〉Bunkamuraチケットセンター 03

http://www.bunkamura.co.jp/plaza/  (PC)

http://mobile.bunkamura.co.jp/plaza/ (携帯)


【取材・文/佐藤栄子 撮影/冨田実布】


天海と古田のトーク炸裂。ゲキ×シネ『薔薇とサムライ』公開初日


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劇団☆新感線の舞台を映画館で上映する「ゲキ×シネ」。その第9作となる『薔薇とサムライ』が、6月25日から公開された。

その初日に新宿のバルト9で天海祐希×古田新太のトークショーが開催され、舞台挨拶とともに全国各地の映画館の観客に生中継された。

 

『薔薇とサムライ』は2010年の3月〜5月、東京と大阪で上演された劇団☆新感線の作品。主役の石川五右衛門を古田新太、ヒロインのアンヌを天海祐希が演じて大きな人気を呼んだ舞台である。
 

背景になるのは17世紀、ヨーロッパのイベリア半島。海賊の石川五右衛門は女海賊アンヌ・ザ・トルネードの用心棒とそいて暴れ回っている。
ある日、アンヌが小国の王位継承者だと判明。王亡き後の腐敗政治の有様に生来の男気で女王就任を引き受ける。
だが最初の仕事は海賊の退治。不本意ながら彼女を守っていた五右衛門や仲間たちと対立することに。一連の出来事を不審に思った五右衛門は、アンヌを救い出すべく城に乗り込んだ。
 

舞台ならではの迫力ある戦闘シーンや、またミュージカル的な楽しい展開もあり、アンヌを演じる天海が見せる『ベルサイユのばら』のオスカル風の衣装姿がかっこいい。

その他に橋本淳、高田聖子、粟根まことをはじめとする劇団☆新感線のメンバーや、浦井健治、山本太郎、神田沙也加、森奈みはる、藤木孝といったそうそうたるゲスト陣で、賑やかかつグレードの高い舞台になっている。
 

その人気舞台を、当時の臨場感をそこなわず、ディテールの面白さを加え、クオリティの高い映像で見せてくれるのが「ゲキ×シネ」なのだ。


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【初日挨拶レポ】


この公開舞台挨拶は、まず観客の前に天海、古田の2人が登場、各地の映画館の観客にも手を振る。

この舞台での共演についてはまず「楽しかったです」と語り、舞台でも抜群のコンビネーションだった2人だけに、このトークの息もばっちり。
ーー「ゲキ×シネ」という形については?

天海「自分たちが観られなかったところも観られるので、試写で一足先に観たときには、『あ、こんなふうになっていたんだ』と、とても新鮮でした」

古田「悲しいかな自分の登場シーンは観ることができないので、自分に歓声をあげていました」

そして映画では舞台が進行しているものをそのまま撮っているので、「ゲキ×シネ」ならではの「スピード感やカット割り」の素晴らしさもこれから観る観客に訴えていた。 

天海「映画と舞台の中間的な存在がゲキ×シネだと思うので映画館でも、ぜひ劇場同様に歓声を上げたり拍手したりしながら盛り上がって観ていただきたいですね」
 

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ーー天海さんとの共演については?

古田「天海さんのファンなので、近くで見られてとてもありがたかった。あとは浦井さえいなければ(笑)」

天海「何てこと言うんですか。皆さん誤解しないで下さいね、みんな仲良いですから(笑)。でもホントに、新感線は一度出演させてもらうともう準劇団員のように接してくれるので、とても楽しかったです。私の方からも、体力の無くならないうちにと新感線作品への出演をお願いしているんです」
 

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今回は「ゲキ×シネ」の公開を記念して、劇場にオープンした「薔薇とサムライカフェ」で、公演にちなんだオリジナルメニューを販売している。

ーー好きなメニューは?

天海「もちろんアンヌのメニューです!」

古田「最終的にどのキャラのメニューが一番売れたかとか、あるんですか? 浦井が負ければいいのになぁ、絶対浦井には負けたくない(笑)」
 

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Twitter上で寄せられたファンからの質問コーナーもあり、「この方はすごい!と思う共演者は?」と聞かれると、2人とも「浦井くんです!」と、浦井健治の新感線の舞台出演へのヤル気ゆえの空回りを暴露。古田「出番まで時間があるのに他の誰よりも準備が早かった、自分を見失ったりしていたので、とにかく落ち着けと言い聞かせていた(笑)」。

藤木孝については「本読みの時点で素晴らしかった。稽古が必要ないくらい(笑)」と2人とも絶賛。山本太郎については、古田「浦井くん同様自分を見失っていた。2人とも熱くなるタイプで、出番はまだなのに袖でプルプルしていた(笑)」と語っていた。

 

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また、尊敬するリーダー像についてたずねられると、

天海「いま余計なこと言うと大変なことになりそうなので…愛情を持って統率できる方ですかね」というと、古田「じゃあ、あの人は愛情を持って統率できていないってことですかね?」と暗に菅首相を示唆。天海「そんなこと一言も言ってません!」と即否定。記者たちに向かって「ペン走らせてる場合じゃないですよ!ちょっとでも変なこと言うと大変なんですから!そんなこと一言も言ってませんから!(笑)」必死にアピール。
 

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ーーお気に入りの衣装については?

天海「どれも同じくらい好き。海賊の衣装は暑かった。長袖でシャツを着ているので汗だくでした。」

古田「破けたパンツルックが楽で好きだった」

ーーおススメのご当地グルメは?

天海「公演中は次の日のためにすぐにホテルに帰ってしまうので逆に教えて欲しいくらい」

古田「すぐにホテルに帰るのは嫌なので、各地方で行きつけの飲み屋があります(笑)」

天海「新太さんは体が丈夫なんです。飲みに行かないと逆に具合が悪くなるんですよね?(笑)」


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最後にそれぞれ全国のファンに挨拶。

天海「全国のみなさーん、お元気ですか?

暑いですね!大丈夫ですか? 本当はいろいろな会場にうかがいたかったのですが、すみません。楽しんでいただけますように、そしてたくさんの方に見ていただけますように。暑さを吹っ飛ばし、日々の不満や疲れもも吹っ飛ばすして、楽しんでいただきたいと思います」

古田「全国でご覧いただいてる皆さん。本当ならご当地でお酒を飲みたいところですが、かなわないので今日は新宿で飲ませていただきます(笑)。というわけで、ありがとうございました」



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ゲキ
×シネ
『薔薇とサムライ』
作◇中島かずき
演出◇いのうえひでのり
作詞◇森雪之丞
出演◇古田新太 天海祐希
浦井健治 山本太郎 神田沙也加 森奈みはる 橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと 藤木孝 ほか

6/25〜全国ロードショー

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http://www.bara-samu.com/

【取材・撮影/冨田実布】

豪華4女優が姉妹役で共演『姉妹たちの庭で』

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映画や舞台のベテラン名女優たちが四人姉妹役で共演する『姉妹たちの庭で』が、6月24日からシアタークリエで上演中である。

原作は『エデンの東』『南太平洋』などで知られる脚本家のポール・オズボーンの戯曲で、これまでも『朝は、七時』などのタイトルで上演されてきたもの。

1939年にブロードウェイで初演、1980年の再演はトニー賞を受賞したヒット作品である。


物語の背景となるのはアメリカ中西部のとある町。

穏やかに暮しているはずの4姉妹だが、実はそれぞれ深い悩みを抱えていた。

長女のエスティ(佐久間良子)は元大学教授の夫(小林勝也)が頑固で、彼女が姉妹が会うことを毛嫌いしている。

次女のコーラ(浅丘ルリ子)は夫(田村亮)を愛して水入らずの時間を過ごしたいのに、45年間も居候している四女(安奈淳)に邪魔されてイライラしている。

三女アイダ(江波杏子)は大工の夫(渡辺哲)が時折夢遊病のようになることや、息子ホーマー(岡本健一)が心配の種。

そのホーマーが12年も婚約したままで39歳になった恋人マートル(加藤貴子)を、ついに家に連れてくると言い出した。


息子の結婚という事件をきっかけに、姉妹が長い間やりすごしてきた問題が表に噴出してくる。
嫉妬、わがまま、エゴ、そして嘘。
生きていくということは、簡単には割り切れない感情に悩まされることでもある。
そんな確執をも超えるのが、姉妹ならではの肉親愛。
正直な気持ちをぶつけ合うことになる4人姉妹の姿は、女性ならずとも身につまされる。
4人のそれぞれの思いが、笑いと涙の中で切々と伝わってくるドラマである。


このウウェルメイドな家族劇を演じる4人の女優たちは、それぞれの出身がまさに多彩で、東映出身の佐久間、日活出身の浅丘、大映出身の江波、宝塚出身の安奈と、日本のエンターテイメント界を支えてきた大女優ばかり。
共演自体が奇跡的といってもいいが、さらに劇中で佐久間と浅丘がデュエットするシーンもあり大きな話題を呼んでいる。


その初日直前の23日にシアタークリエで、4女優の囲み会見が行なわれた。
 

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【一問一答】
 

佐久間「長女をさせていただきます」

浅丘「稽古をご覧になったかたが、とても温かいお芝居になっていると言ってくださったし、めったにないお芝居だと思いますので、お客様にも楽しんでいただければと思ってます」

江波「とてもいいお芝居で、出演させていただいてるほうもとても楽しくて。きっと優しい気持ちになれます。姉妹たちのお話です」

安奈「お姉様方に寄りかかってます。毎日が楽しくて、お客様にも楽しんでいただけると思います」
 

ーー佐久間さんと浅丘さんは初共演ですね。
 

浅丘「映画ではずっと前に1度共演したんですが。プライベートでは一緒に映画を観に行ったりお芝居行ったり、お食事してるんですよ。こういうお仕事で一緒は初めてで、ずっと望んでました」

佐久間「ねえ(笑)」

浅丘「今やっておかないと、もうダメかもしれないから、やりましょうって(笑)」
 

ーーデュエットをされるとか?
 

浅丘「鼻歌を歌うだけね(笑)」

佐久間「長い間抑圧されていたのが開放されて嬉しいという感じで」

浅丘「私は違う意味ですが、やはり嬉しい気持ちで一緒に歌ってしまうんです」
 

ーー江波さんはお二人とは?
 

江波「私はそれぞれご一緒に」

浅丘「ずいぶんやりましたよね」

江波「いろいろな意味で勉強になります。参加させていただいてとても嬉しいです」
 

ーー安奈さんは?
 

安奈「佐久間さんとはご一緒させていただいたことがあります」

江波「私はとても初めてだと思えないです(笑)」

浅丘「さっぱりして良い妹です」

安奈「皆さんに甘えさせていただいてます(笑)」

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ーー性格はそれぞれどんな?
 

佐久間「皆に悩みを相談される長女なんですが、実は固苦しい旦那さんがいて妹たちに会わせてもらえないという、大きな悩みを持ってるんです」

浅丘「私は一番おとなしい次女ですが、実はすごく強いんです。いろいろな悩みを背負って最後までいく役なんですが。実際の私はこの中でいちばんおとなしくないんですけど(笑)」

江波「私はのんびりしてる三女なんですが、なぜか出て来るたびに泣くんです(笑)。不安に満ち満ちてまして、ことあるごとにべそをかくのでメイクが落ちないようにしないと(笑)」

安奈「四女で自由奔放に見えて実は心の中に闇を持ってるという。1人だけパンツルックですから、つい男役が出ちゃうんです(笑)」
 

ーー皆さん出身が違いますね。
 

浅丘「東映、日活、大映、宝塚ですから」

佐久間「昔は協定があってね」

浅丘「考えられないですよね。嬉しいです、こんないいお芝居で一緒に出られて」
 

ーーみどころはデュエットですか?
 

佐久間「違うの!(笑)」

浅丘「全部です。皆さんそれぞれの悩みのどれかに共感をもっていただけると思います」

佐久間「こういう時期ですから温かい気持ちで帰っていただけるところがとてもいいなと」
 

ーーどんな交流を?
 

浅丘「楽屋をたずねたりね」

安奈「あちこち行ってます(笑)」

佐久間「お茶を飲みにきたりね」
 

ーーお二人は座長同士ですが?
 

浅丘「そういうのは全然なくて、それに年の順で1つでも上ならお姉さんですから」

佐久間「1つなのに(笑)」

浅丘「1つでも上は上なの(笑)。若くはない姉妹の面白さがみどころだからちょうどいいんです」
 

ーーでは初日への抱負を。
 

佐久間「こういう世の中ですから、観に来て下さった方に一瞬でも、ああ観てよかったと言っていただきたいし、そういう作品です」

浅丘「この4人で出るなんて、たぶん最初で最後なので、私たちを観に来てください(笑)」

江波「姉たちと同じです」

安奈「すごく幸せな気持ちになってお帰りになれると思います」



また浅丘ルリ子は、6月18日付けで芸術、文化などに功績を残した人に贈られる旭日小褒章を受章した。そのことについても以下のように語った。

「私がいただけるなんて、自分でもびっくりしました。いただいてみて、本当にこれはすごいことなんだと。たいへんな反響がありましたから。この年でいただけたことは本当によかったなと思います。発表のときにお約束した寅さん(渥美清)、裕ちゃん(石原裕次郎)、(美空)ひばりさん、他の皆さんにもちゃんと報告しました」

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『姉妹たちの庭で〜モーニングス・アット・セブン』

作◇ポール・オズボーン

翻訳◇常田景子

演出◇板垣恭一

出演◇佐久間良子、浅丘ルリ子、江波杏子、安奈淳、小林勝也、田村亮、渡辺哲、岡本健一、加藤貴子

●6/24〜7/10◎シアタークリエ

〈料金〉9800円(全席指定・税込)

〈問合せ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777

●7/13〜14◎兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

〈料金〉A席9000円 B席8000円(全席指定・税込)

〈問合せ〉兵庫県立芸術文化センター 0798-68-0206

●7/15〜16◎北國新聞赤羽ホール

〈料金〉前売/S席7800円、A席7000円 当日/S席8300円、A席7500円(全席指定・税込)

〈問合せ〉北國新聞赤羽ホール 076-260-3555

●7/18◎新潟テルサ

〈料金〉前売/8000円 当日/8500円(全席指定・税込)

〈問合せ〉

新潟総合テレビ 025-249-8877

新潟テルサ 025-281-1888


【取材・文/榊原和子】

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