稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『ストリップ学園』

早乙女太一の朗読活劇『6月は真紅の薔薇 沖田総司』

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大衆演劇朱雀の二代目座長で、天才的な殺陣の魅力と女形の美しさで人気の早乙女太一が、
6月に、新しいパフォーマンスともいうべき「朗読活劇 レチタ・カルダ」に挑戦する。

『髑髏城の7人』という話題作で、
この夏、劇団☆新感線に二度目の客演することが決まったばかりだが、9月でやっと20歳という若さだけに、その才能はまだまだ限りない可能性を秘めている。

 

その太一が、今回チャレンジするのは「朗読活劇 レチタ・カルダ」。

Recita Galdaとはイタリア語で「熱い朗読」という意味で、朗読・芝居・音楽が織り交ぜられて進行する朗読活劇。
入念な構成、演出、迫真の語り、演技、質にこだわった音楽とのコラボレーション、
かつてないエンタテイメントがそこでは展開していくことになるはずだ。
 

題材となる作品は三好徹の「沖田総司 6月は真紅の薔薇」という人気長編小説。

25歳で胸の病で逝ってしまった若き天才剣士の生き様を描いたこの作品を、
今、天才役者の早乙女太一が等身大の若さで蘇らせる。
 

場所も作品内容にふさわしく、東京は築地本願寺、京都は金戒光明寺、名古屋は東別院という、
由緒ある寺院の特設ステージで、まさにファンタジックなシチュエーションとなっている。
 

最近の舞台でも一段と芝居心を増した太一が、初めて挑む「語り」に期待したい。


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朗読活劇 Recita Galda

『6月は真紅の薔薇 沖田総司』

原作◇三好徹

語り手◇早乙女太一

●6/4〜5◎東京・築地本願寺(特設ステージ 屋外) 

●6/12◎京都・金戒光明寺(特設ステージ 屋外)

●6/18◎名古屋・東別院(特設ステージ 屋外)

〈タイムスケジュール〉全会場とも開場17:45/開演18:30 

〈料金〉全会場、7500円

〈問合せ〉

東京/キョードー東京 0570-064-708

京都/キョードーインフォメーション 06-7732-8888 

名古屋/サンデーフォークプロモーション 052-320-9100



【文/榊原和子】


 

恒例の八千代座でチャリティー公演も。『坂東玉三郎特別舞踊公演』


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歌舞伎役者の坂東玉三郎が11月に行なわれる『坂東玉三郎特別舞踊公演』の制作発表を、5月12日に都内で行なった。

また、5月〜7月に3度にわたって、東日本大震災復興のためのチャリティー公演を行なうことも同時に発表になった。


1990年に『八千代座八十周年・復興記念』として始まったこの公演は、平成の大修復工事のため一時中断、2001年から『八千代座平成こけら落とし公演』として再開。以来、ほぼ毎年公演してきた。

その「坂東玉三郎八千代座公演」も昨年20周年を迎え、今年は新しい形での「八千代座公演特別版」となる。
 

作品は地元の郷土芸能「山鹿灯籠おどり」を取り入れて、美しい自然を表現する新作『春夏秋冬』で、振付けは花柳壽輔。

また、八千代座で、5月〜7月には『東日本大震災復興 坂東玉三郎 八千代座チャリティー公演』と銘打った公演を行う。
5月28日は朗読会、6月24日、25日は舞踊会、7月30、31日はコンサートと、趣向を変えて3度のチャリティー公演になる。公演の収益はすべて被災者への義援金とする。

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この日の制作発表には坂東玉三郎と八千代座の関係者が登壇した。

まず関係者から「玉三郎さんには山鹿市と八千代座に関して、この20年の間にいろいろ指導していただき、後進は育っているかなどの心配もしていただきました。今回のチャリティーもお話をいただいて喜んで協力させていただきます。また、初めて地元の「山鹿灯籠まつり」を題材にした作品ということで、より山鹿市との絆の強くなった公演になると喜んでおります」と報告がある。
そののち玉三郎の挨拶と報道陣との一問一答が行なわれた。


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坂東玉三郎
「八千代座も百周年を過ぎ、そして私が加わりましてからも20年が過ぎる年月が経ちました。こうして長く続けられましたのも関係者のかたがたとお客さまのおかげです。
昨年までは古典を上演して参りましたが、20年目を節目に地元とのつながりの持った出し物ができないだろうかと考えて、そこで山鹿灯籠おどりを取り入れて、気軽に楽しめるものをと考えました。

灯籠おどりそのものを観ていただき、私もそこに加わります。
このお祭りは光のお祭りですので劇場が光り輝くものにしたい。『春夏秋冬』というのが題名ですが、まだ春と冬のところはできておりません。色鮮やかなものにしたいと思っています。
灯籠おどりはお盆の送り火に踊るのですが、11月は季節外ですが、いつでも見られる郷土芸能となるのもいいのではないかと思っております。

初めて地元のかたと一緒に舞台に出るのも楽しみです。

チャリティー公演については、こういうことが出来るのも八千代座さんとの長いつながりで、電話1本で即答していただきました。5月末に朗読会、6月末の舞踊会、7月末のコンサート。全てチャリティーの義援金にまわさせていただきたいと思っています。

八千代座の魅力は、お客さまに近くで見ていただけることですね。それと劇場も含めて手作りの味だと思います。
山鹿の食べ物は近くに有明の海がありますからおいしゅうございますが、私は温泉が好きです(笑)」
 

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八千代座開場百周年

『坂東玉三郎特別舞踊公演』

●11/2〜8日◎熊本県山鹿市・八千代座

〈料金〉SS席18000円 S席14000円 A席10000円 学生5000円


『東日本大震災復興 坂東玉三郎  八千代座チャリティー公演』

●5/28 言の葉コンサート『泉鏡花・幻想の世界』

〈料金〉SS席8000円 S席6000円 A席3000円

●6/24、25 『チャリティー舞踊公演』

〈料金〉SS席15000円 S席12000円 A席8000円

●7/30、31 チャリティー・コンサート

〈料金〉全席8000円 


〈問合せ〉坂東玉三郎八千代座公演事務局 0968-43-0202

http://www.yachiyoza.com


【取材・文/榊原和子】
 

ゲキ×シネ『薔薇とサムライ』試写会

 

 

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「演劇の迫力をスクリーンで体感する」という言葉に嘘はなし!

生の舞台の魅力を限りなくそのままの形で、スクリーン上でも表現しようと試みてきたゲキ×シネ。04年の『アカドクロ』から始まり、07年『朧の森に棲む鬼』や10年『蛮幽鬼』と着々と上映作品を増やし、少しずつではあるが公開館数も増え、認知度も広まってきているといったところ。
6月25日から全国公開が決まっているのが、2010年に劇団☆新感線の30周年記念興行として赤坂ACTシアターなどで上演された『薔薇とサムライ』。劇団の看板役者である古田新太と、ゲスト出演した天海祐希のW主演が大きな注目を集めた超話題作だ。
公開に先駆けて試写を見てきたのだけれど、これがもう本当に面白かった。

もちろん劇場で生の舞台も見ている。
観客同士の興奮が充満していく独特の劇場の雰囲気だとか、笑い声や拍手から生まれる連帯感だとかは、やはり劇場で見たときの方が実感できるし、それが生の舞台の代えがたい魅力でもあると思う。
映画館で見るとやはりその辺りの興奮は薄くなる気がするが、そのマイナスを補ってくれるのが、編集された映像ならではの表情のアップだったり、音や台詞の聞き取りやすさ。
ここぞ!という表情は必ずアップ。劇場でオペラグラスを使うよりも近く細かな表情がわかるから、その時の心情もぐっと伝わってくる。

上演時間は途中休憩有りの197分と、とても長いのだけれど、作品のテンポの良さと迫力で、その長さを感じないままカーテンコールまで見続けることができた。正直にいって、今どこの劇場の椅子と比べても最近の映画館の椅子のほうが、はるかに座りやすいだろうし、時間の長さはまったく問題にならないはず。

見終わって、いち演劇ファンとして、演劇に興味のない友人を誘いたい。
という気持ちになった。いや、むしろ誘う。
前売り券だと2000円、当日売りの一般券でも2500円、学生・小人券は1800円という安さも魅力。
それだけの価値があったとは思っているが、実際の上演ではS席12500円。
さすがに気軽には誘える値段ではない。

普段演劇とはかけ離れている人にも、劇団☆新感線をはじめとする演劇の面白さに触れてもらえるとても良いチャンスになりそうで、今から6月25日からの全国公開が楽しみだ。

とにかく天海祐希と古田新太が格好良い。
劇場で見た方も見ていない方も是非。
私もまた絶対見に行ってしまうと思う。




ゲキ×シネ
『薔薇とサムライ』
作◇中島かずき
演出◇いのうえひでのり
作詞◇森雪之丞
出演◇古田新太 天海祐希
浦井健治 山本太郎 神田沙也加 森奈みはる 橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと 藤木孝 ほか

6/25〜全国ロードショー

HP
http://www.bara-samu.com/



【文/岩見那津子】


 

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