稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『真夜中の弥次さん喜多さん』三重

NMSグレイティストヒッツの全貌!

大阪からやって来る石原正一ショー×関西の人気俳優10名による二人芝居!
注目の関西演劇界の作家が脚本を担当しています!
チラシ画像と全10作品の作家陣のコメントを一挙公開!

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『元少年の歌』〜元少年探偵の秘密〜
数年前に石原氏と出会った。アホな面白おっちゃんだった。数年後もアホな面白おっちゃんのままでした。アホな面白作品、楽しんで下さい。
(久馬歩/ザ・プラン9)

『グレープフルーツ・ムーン』〜月夜に燻る男らの楽屋哀歌〜
「耳もとで、名古屋から那覇ですってささやかれてみたいねん」「だれにィ?」「半井さん」「なからいさん?」さっき7時のニュースで言うてた。今夜はグレープフルーツ・ムーンでしょう、きっと月と星ひとつって。
(蟷螂襲/PM/飛ぶ教室)

『幸福論』〜港町絶望の友情〜 第18回OMS戯曲賞佳作受賞作品
裏山の中腹にある防空壕から、海が見える。山の下の海端からは、墓が見える。「生きる意味が分からない。」「わからない。」「馬鹿高い声で愛を叫んでみようか。」「静かな音!静かな音が見見について、狂いそうなんだ。」
(稲田真理/伏兵コード)

『スピカ』〜父娘ペーパームーン〜
まずは、劇場ありき。“場所から沸き立つ発想”を、僕は大切にする。それこそ、芝居の原点だと思うから。昔は、みんな、そうだったような。あそこで、こんなことがしたい。あそこなら、こんなことができるかもって。みんな、どこかの劇場に憧れ、その劇場へ果敢に挑んだ。さて、ここで何が出来る?さぁ、何をしてやろうか?ワクワクして、ドキドキして・・・。今って、そんな感覚が少し無くなっちゃってません?そりゃ、劇場も逃げて行くよなぁ・・・。そして。今回は、中崎町。地下にあるカフェ。小さな小さな空間。この場所でしか生まれなかった物語を作りたい!・・・って思う。
(大塚雅史)

『日曜日よりの使者』〜友への想いと初恋〜
深夜、午前3時は祖父の起床時間。
昨日がまだ陸続きにある私の部屋に、祖父が淹れた珈琲の香りがしてくるんです。朝日で体内時計がリセットされるその前に、私に翌日を連れてきてくれる珈琲の香り。このお話を作るキッカケです。
(竜崎だいち/ミジンコターボ)

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『宇宙のファンタジー』〜宇宙人と地球人の股旅〜
「はやぶさ」は大成功、「あかつき」は金星へ到達、「ヤマト」はオールドファンに愛されずに発進と、昨今の宇宙ニュースは胸を熱くさせますが、そういうお芝居ではありません。がしかし、勉強部屋の畳をめくれば大宇宙!という「のび太の宇宙開拓史」精神で、カフェをダークマターで満たす所存です。
(山浦徹/化石オートバイ)

『神様それではひどいなり』〜完全犯罪を企むオタクと女〜

僕が生まれたとき、石原さんは中1でした。「うまくいきゃ俺天才。うまくいかなきゃ神様ひどいなり」僕は、そんなまま中年になってもた男の哀愛を書きたいです。でも「中年男」は「中学1年生男子」かもしれません。小6はピュアすぎで中2は残酷すぎで、中1はなんて言えばいいかわかりません。僕は、石原さんとサリングさんに、中2病ってゆうのにかかる直前の中1の劇をやらせたくなりました。おわり。
(山崎彬/悪い芝居)

『紛れて誰を言え』〜整形し合う夫婦〜
「勝手に美容整形を施した妻・・・に怒り心頭の夫・・・のいびつな抗議行動に混乱する妻・・・を歪んだ笑顔で諭す夫・・・に狂った理論で喚く妻・・・を見てうなだれる夫・・・にその真意が伝わらない。ああ、伝わらない。こんなに近くにいるのに。今年2月(2011年2月)、この作品のプロトタイプと言いますか、20分バージョンを既に名古屋でやって好評を博したことで、その手応えが慢心となって楽勝みたいな風潮が僕の頭の中で漂い始めているのですが、現時点でそのことに気付けた僕がここにおり、気を引き締めようと心に決めております故、皆様方におかれましては安心してもらって良いと思いますYO!
(横山拓/売込隊ビーム)

『踊る赤ちゃん人間』〜こち亀人生の父子〜
「あなたといるとまるで赤ちゃんの世話をしているみたい」と、人生で何回目かに付き合った彼女はそう言い残し、僕の前から姿を消した。《大人にならねばな》と自戒した僕と、《大人になんかなるもんか》とだだこねる僕のもたらすバランスは、表現活動においてある種のセンス・オブ・ワンダーとなり、僕に内在する。でも人間としてはダメになるばっかりだ。そんなわけで今回の作品では、大人の僕と赤ちゃんの僕を信頼できるお二方に託すことと決めた。
(末満健一/ピースピット)

『アイ・アム・ウェイティング・フォー・ザ・マン』〜’ゴドー’を待つ男女〜
ゴドーをやるのはこれで2度目だ。僕にとってゴドーは「コントのバイブル」。知らない人にあらすじを簡単に言うと、ゴドーをただ待ってるふたりの話。そのまんまですね。そこに石原さんと七味さんというクセとシンを合わせ持った役者さんを放り込み、換骨奪胎してみる。ふたりはもしかしたら待ったりしないかもしれない。男女なので男女みたいなことになるのかもしれない。ゴドーを殺すことにするかもしれない(くるならば)。予想できないことが立ち現れるのを、根気よく待ってみようかと思う。
(ウォーリー木下/sunday)

※チラシ俳優写真と作家コメントは初演時のものです。

最後に総合演出の石原正一さんからのメッセージ!


「思えば遠くへ来たもんだ」

 東京の劇場で公演するのは楽しい。観客はシビアに優しくて鑑賞し、僕を洗練された感覚でアーティスト気取りさせてくれる。近頃は関西の劇団はめったに来 ないし忘れ去られてはいやしないかと実はびくついてる。みなさん。今度の四十郎の二人芝居奮闘記は楽しそうですか?待っていてくれましたか?
 僕は 生瀬さんに憧れ劇団に入れてもらい 内藤さんのに出たいと憧れ マキノさんのを盗みたいと想い劇団を辞めユニットを立ち上げ気付けば22年が過ぎました。そこには演劇の為に全てを捧げる気持ちがいつも心にありました。正一ショー旗揚げの時に思った幸せな場所を求めてあちこちに行きました。たくさん出合そして別れました。言うなれば今回のこの企画はベスト盤ですからNMSがイシハラが関西が詰まってます。一生語り続けたいこの10の作品とこれからも旅を続けたい。中崎町のカフェからアゴラHEPと この先どこまで行くのやら と何処吹く風に聞いてみようと思います。
愛する貴方へ ぅ贈る言葉
それでも人しか ぃ愛せない
(石原正一)

【公演情報】
●3/21〜4/1◎こまばアゴラ劇場(東京)
●4/13〜16◎HEP HALL(大阪)

↓詳細はこちら↓
石原正一ブログ「石原正一のガンバっとるわ!」
http://halashow01.blogspot.com/


さぁ!みんなで劇場へ行こう!
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ぜひお見逃しのないように!!

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【文/矢崎亜希子】

関ジャニ∞の丸山隆平が初挑戦する三人芝居!『BOB』制作発表


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西田征史・平愛梨・片桐仁
 

関ジャニ∞のメンバーとして、またソロで俳優やバラエティなどでも活躍中の丸山隆平が、初主演を務めた『ギルバート・グレイプ』以来、1年ぶりの舞台『BOB』に出演する。

今回は初めての三人芝居で、共演の平愛梨・片桐仁ともども1人2役で、計6人の登場人物を演じることになる。

作・演出は、ドラマ『妖怪人間ベム』『怪物くん』『魔王』などの脚本を担当した西田征史で、舞台は09年に手がけた『雨の日の森の中』(NEWS増田貴久主演)以来となる。

  

物語の主人公はお笑い芸人の春彦。彼と妻の夏美は、かつては周りがあきれるほど仲の良い“バカップル”だったが、今ではささいなことでけんかばかりの毎日だ。そんなある日、夏美はついに離婚を決意し、春彦に離婚届けを突きつけて家を飛び出したが、なんと交通事故に遭ってしまう…という、ドラマティックな展開の“コメディ”だ。

 

3月2日に都内で行なわれた制作発表には、キャストの丸山隆平・平愛梨・片桐仁、そして作・演出の西田征史が顔を揃えた。

【一問一答】


ーー今回の見どころと抱負を。

西田 この作品はたった3人の役者さんしか出ませんが、素晴らしい表現力を持ったかたばかりですから、その3人に2役を演じていただくのが見どころになります。

丸山 このお話をいただいて、まずアイドルがお笑い芸人の役をやるというのは珍しいし面白いなと。役者だったら2役はやってみたいと思うし、台本もあっという間に読めてしまうほど面白いので、共演の方やスタッフの皆さんと楽しく作りたいと思ってます。

 舞台には自信がなくてムリとずっと思っていたのですが、昨年の春頃からなんとなく生の舞台というものの面白さを味わってみたいなと思っていたんです。そこにこのお話がきて、思わずガッツポーズでした(笑)。台本が面白いので全力で楽しみたいと思ってます。

片桐 この夫婦を心配する片桐です(笑)。前に増田さんの公演に出させていただいたとき、ジャニーズファンの方のキャーキャー感が楽しくて(笑)、僕はJr.ではなくセピアみたいな感じですが、キャーを3分の1くらい貰えるかなと期待してます(笑)。
 

ーー夫婦役ということですが、何か参考にするかたは?

丸山 自分の両親とか、それから関西ローカルですが夫婦を招いて修羅場を聴くというバラエティをやってますので、いろいろ情報は蓄積されているんですが。共感できるニュアンスをうまく盛り込みたいです。
 

ーーラブシーンはありそうですか?

丸山 リクエストしたいですね(笑)。事務所的に許される範囲内で(笑)。
 

ーー平さんはジャニーズファンの中に飛び込むわけですが?

 私のブログに関ジャニ∞のファンの方がたくさん来てくださってて、嬉しいし、喜んでくださる声が多いのでそれを励みにしたいと思ってます。

ーー丸山さんはドラマも出ていたり、俳優業が多くなってますが。

丸山 お芝居は昔から興味あったので、今は充実していて楽しいですね。周りの反応としては父のメールが増えてて、毎日12時頃まで起きててメールしてくるんです。メンバーもいろいろな活動をしている中で、お互いに張り切ってやりたいですね。
 

ーー西田さん、出演者の皆さんの印象と『BOB』というタイトルについて。

西田 『BOB』という意味は内緒なんですが、3〜4個の意味が複合していて、劇中で明かされていきますのでお楽しみに。丸山さんはチラシの撮影での印象は気配りの人で、気さくだし、会話を弾ませようとしてくれる。平さんは純粋というか天然で(笑)、笑顔が絶えない人。意外と運動神経があって身体が切れるので、その要素を入れたいですね。片桐くんは10年以上の付き合いなのでいつも通りで。

片桐 え、それだけ?

西田 安心ですということです(笑)。


その後の行なわれた囲みインタビューでは、夫婦役へのアプローチを聞かれると、

丸山「稽古中、ペアルック着たり、同じものを持ったり。あと同じ食べ物を食べたりするといいのかなと。何が好き?」

「うな重だけが好きなんです(笑)」
丸山 「だけ?」

片桐「え、三食ともうな重?(笑)」

丸山「財布のことも考えてね(笑)。毎日、上はムリだから時々安いやつね(笑)」

などと「天然」の平愛梨をはさんで丸山と片桐のツッコミが炸裂、すでにチームワーク抜群で、そんな3人が三人芝居と2役にどう挑むのかが見どころになりそうだ。


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『BOB』
●4/27〜5/21◎東京グローブ座
●5/24〜5/29◎サンケイホールブリーゼ
演出・脚本◇西田征史
出演◇丸山隆平/平愛梨/片桐仁

〈料金〉

東京/S席8500円、A席7500円、B席5500円
大阪/S席8500円、A席7500円
〈問合せ〉

東京/東京グローブ座 03-3366-4020

大阪/キョードーインフォメーション 06-7732-8888

http://www.bob2012.jp/


【取材・文/榊原和子】

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シェルカウイ×森山未來のダンス・パフォーマンス『テ ヅカ TeZukA』  レビュー

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日本の誇る世界的才能である手塚治虫の世界を、ダンス・パフォーマンスで表現する『テ ヅカ TeZukA』の日本公演が、2月末に東京で行なわれた。

構成・振付は今、最も世界が注目する振付家シディ・ラルビ・シェルカウイで、この作品に森山未來が出演。彼にとっては初の海外公演参加ということでも話題を呼んでいる。


シェルカウイは、2011年度の英国ナショナル・ダンス・アワード最優秀振付家賞、ヨーロッパで最高権威といわれるブノワ賞最優秀振付家賞、そしてローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作ダンス賞というトリプル受賞を果たし、ダンス界の最先端にいる振付家。
過去には少林寺の僧侶たちを起用した作品を発表したことがあり、日本公演は2010年の『アポクリフ Apocrifu』以来となる。

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最新作となるこの『テ ヅカ TeZukA』では、手塚治虫の漫画、アニメ、そしてその精神にインスパイアされて、新型のダンス・コラボレーションを作り出した。

出演しているのは、英国ダンスのメッカであるサドラーズウェルズ劇場、シェルカウイの本拠地ベルギー、そして世界各国から選び抜いた10人の精鋭ダンサーたち。加えて3人のミュージシャン、日本人俳優の森山未來と書道家というメンバー。彼らの身体やアートによって、手塚治虫のマンガ、アニメ作品をモチーフに日本、そして20世紀後半の世界が三次元に記述されていく。

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キーワードとして挙げられているのは「マンガを描く動き=ダンスという認識」、「文字と絵/書とマンガ」、「創造主としての手」。
ダンスと音楽と映像のコラボが展開する中で、アトムのキャラクターそのままに登場するダンサーや、漫画の吹き出しから立ち上がる言葉や動きなどのパフォーマンスが展開する。
その流れの中で、具体的に手塚漫画がダンス表現されるシーンと、手塚スピリッツともいうべき平和への希求やヒューマニズムなどの抽象部分が表現されるシーンが、巧みにコラージュされて舞台は進行していく。

森山未來は、世界的なダンサーたちとともに漫画のコマに入り込んだり、書の映像と戯れたり、しなやかでバネのある身体能力を生かしてシェルカウイの作品世界を生きている。1つのピースとして動き、語り、踊ると同時に、「個」としての存在感や感情、思いが伝わってくるのは俳優でもある森山未來ならでは。

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シェルカウイが手塚治虫への愛を込めて創造したこの『テ ヅカ TeZukA』は、彼が手塚治虫の精神とメッセージを独自の世界観で解体し再構築していく面白さとともに、あらゆる表現さえ包括してしまう巨大で豊かな「テヅカワールド」を再認識させてくれる。

この作品は昨年9月に英国で初演、すでにヨーロッパや香港で上演。この東京公演後にもヨーロッパ、アジアへのワールドツアーが行なわれ、森山未來はシンガポール、ニュージーランド、ルクセンブルグ公演などに参加する。


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『テ ヅカ TeZukA』

原拠◇手塚治虫

振付◇シディ・ラルビ・シェルカウイ

音楽◇ニティン・ソーニー

美術・照明◇ウィリー・セッサ

映像◇上田大樹

衣裳◇サッシャ・コヴァチェヴィック

出演◇森山未來、フィリップ・ファシストロム、ダミアン・ジャレ、上月一臣、大植真太郎、ダニエル・プロイエット、ギュロ・ナーゲルフス・スキア、ヘルダー・シーブラ、ヴェヴョン・サンドビー

中国河南省少林寺武僧/黄家好、李波

書道家/鈴木稲水

演奏/堀つばさ、ウージェー・パク、オルガ・ヴォイチェホヴスカ

●2/23〜27◎Bunkamuraオーチャードホール


【文/榊原和子 資料提供/Bunkamura】



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