稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『ストリップ学園』

ニコミュー2作品、好調上演中『ココロ』『DEAR BOYS』

秦&小松IMG_5432S

ネットとライブの融合による新たなエンターテイメント事業として注目の「ニコニコミュージカル(ニコミュー)』は、#004『ココロ』と#005『DEAR BOYS-Double Revenge-』を、シアター1010にて同時上演という画期的な公演を行なっている(ともに5月8日まで)。


『ココロ』は、ボーカロイドソフトの鏡音リンが切なく歌い上げる名曲「ココロ」の世界観を元に作られた作品で、2009 年の水戸市芸術祭演劇フェスティバルで上演され、2010 年には東京で再演されている。


『DEAR BOYS-Double Revenge-』は、八神ひろき原作のバスケットボールを題材にした少年漫画で、2007 年冬にミュージカル化、2008年夏には続編が上演され、今回が3演目となる。


この2作を同じ劇場で、マチネとソワレで入れ替え上演するというのが今回の試みで、いずれも初演以来、高い支持を受けている作品だけに、今回も生き生きとした舞台を見せている。


その2作品の舞台写真とスタッフ、出演者のコメントが届いた。


【『ココロ』チームのコメント】

秦 小松&寺門


秦みずほ (リン1号機役) 

「“ココロ”を持っていることの大切さや、誰かを大事に思う気持ちが描かれているので、そこを是非ご覧いただきたいです。

皆さんに気持ちが届くように精一杯頑張ります」

 

小松美咲 (リン2号機役) 

「ファンの皆さまの期待を裏切らないよう精一杯練習してきました。 

笑ったり、泣いたり、いろんな感情が湧いてくれると嬉しいです」 


寺門文人 (天本役) 

「天本が背負っているもの。彼が背負いながら見ている現実に注目してご覧いただけたらと思います。

皆と、 楽しい時間を過ごせる様に一生懸命作りました。頑張ります」  


石沢克宜 (脚本/演出) 

「この公演も今回で3回目を迎えました。たくさんの方々の思いがこの作品の原動力です。

皆さんの期待を裏切らないようにがんばります。楽しんでいただければ幸いです」

 

トラボルタ (原作/音楽) 

「今回で3回目の公演となるわけですが初日というのはやはり緊張感がありドキドキします。

 今回はドワンゴさんの下での公演となるので舞台設備や衣装などなど本格的になり、 色々パワーアップしていると思いますので、より臨場感の増したこの作品を楽しんで頂けたら嬉しいです」 




【『DEAR BOYS』チームコメント】

IMG_3107S IMG_4101S


植野堀まこと(哀川和彦役)

「リアルバスケの動きと芝居バスケの動きを組み合わせて作っていくので、頭を使いながら動くのが大変でした。

キャラクター1人1人の生き様を見に来てください! 

大好きなバスケに捧げる想い、友情、学校生活、今、自分に関わっているコトやモノ、ヒトにたくさんの愛を!!」


小笠原健(藤原拓弥役)

「本当にインターハイを目指す高校生の気持ちでバスケと向き合うことができて幸せでした!

最後まであきらめず、全身全霊で戦う姿を見ていただけたらと思います。舞台を通じて1人でも多くの方に、勇気や希望を届けられたらと思います」


阿部直生(高階トウヤ役)

「この舞台の見どころは…すべてですね(笑)。

歌、ダンス、芝居、リアルバスケ!!とにかく臨場感がハンパない!

本当に素晴らしい作品に出合えてよかったです! この出会いに感謝しながら、がむしゃらに挑みます! 」


岡田亮輔(保科唯人役)

「試合中のストップモーションにはとても苦労しました。この作品の見どころは、やっぱりミュージカルとリアルバスケの融合、これにつきますね(笑)。

一緒に『DEAR BOYS』の世界を楽しみましょう!!リアルバスケ最高!!」


中山優貴(森山敦司役)

「ガチバスケをするシーンが見どころ! ダンクやレイアップなど迫力ある得点シーンを見ていただきたいです!

今回、初のミュージカル出演で初挑戦のことばかりでしたが、全員で最高のミュージカルになるように頑張ります!」




ニコニコミュージカル#004舞台劇『ココロ』

小松

●4/29〜5/8◎シアター1010

原作◇トラボルタ ココロ(作詞・作曲 トラボルタ) 

脚本・演出◇石沢克宜 

音楽◇トラボルタ 

出演◇泰みずほ、小松美咲、仲村瑠璃亜、酒井治美、中川美樹、寺門文人、

中島徹、大高邦広、鷲見亮、篠谷聖、池田純矢、米山雄太、高橋優太、百花繚乱、AD笠原、森戸宏明(動物電気) 


『DEAR BOYS-Double Revenge- 

IMG_4333S

●4/30〜5/8◎シアター1010

原作◇八神ひろき (講談社「月刊少年マガジン」連載) 

演出◇宇治川まさなり 

脚本◇三井秀樹 

音楽◇坂部剛 

出演◇植野堀まこと、小笠原健、田中稔彦、山谷光博、別紙慶一、阿部直生、岡田亮輔、小島将士、兼松若人、中島康太、河原田巧也、夛留見啓助、中山優貴、六本木康弘、山本哲平、尾門和也、安里勇哉、森渉、寺崎裕香、鯨井康介、湯沢幸一郎 他



〈料金〉リアルチケット

舞台劇『ココロ』/前売・当日4500円

『DEAR BOYS』/前売・当日5500円 

〈問合せ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00〜19:00)  

※ネットチケットに関する購入・情報は

http://nicovideo.jp/nicomu/

  

● 4/29〜5/8◎THEATRE 1010 

※公演予定は予告なく変更することがございます。 

4 月 29 日(金) 『ココロ』19 時開演  

4 月 30 日(土) 『DEAR BOYS』12 時開演/『ココロ』18 時開演  

5 月  1 日(日) 『ココロ』12 時開演/『DEAR BOYS』18 時開演  

5 月  2 日(月)  休演日  

5 月  3 日(火)『ココロ』 12 時開演/『DEAR BOYS』18 時開演  

5 月  4 日(水) 『ココロ』12 時開演/『DEAR BOYS』18 時開演  

5 月  5 日(木) 『DEAR BOYS』12 時開演/『ココロ』18 時開演  

5 月  6 日(金)  休演日  

5 月  7 日(土) 『ココロ』12 時開演/『DEAR BOYS』18 時開演  

5 月  8 日(日) 『DEAR BOYS』12 時開演/『ココロ』18 時開演 

 http://www.nicovideo.jp/nicomu/



【文/榊原和子】

私の観劇計画5月その7 植本潤(花組芝居)×坂口真人(演劇ぶっく編集長)

『マグダラなマリア』
マグダラ

原作・脚本・演出・音楽◇湯澤幸一郎
美術◇丸尾末広
出演◇マリア・マグダレーナ KENN 市瀬秀和 米原幸佑
永嶋柊吾 藤原祐規 齋藤ヤスカ 政岡泰志 津田健次郎

5/25〜29◎サンシャイン劇場
6/3〜5◎新神戸オリエンタル劇場

坂口 これ、なんで選ぶかわかります?
植本 好きだからでしょ?
坂口 っていうか、植本さんの好きな動物電気つながり(笑)。
植本 あ、『マグダラなマリア』っていうのは…この名前よく聞くんだけどユニット名なの?
坂口 それは湯澤幸一郎さんがずっとやってるユニット名なんじゃないですか?
植本 これどれがタイトル?「マリア・マグダレーナ来日公演」って書いてあるけど。
坂口 そんな人いないんだよね、たぶん。
植本 「歌手で女優で高級娼婦、マリア・マグダレーナ再来日」。本当によくわからないんですけど(笑)。なにが動物電気つながりかというと、政岡泰志くんが出るんだな。
坂口 ただそれだけなんだけどね(笑)。しかも過剰なカラフルさみたいなものは、湯澤さんが追求している表現で、彼はクレバーな人だから、そういう意味ではその中に自分の表現を詰め込んでいるような気がして気にはなってるんです。
植本 本当に定期的に自分のやりたいことをなさってますね。
坂口 美術も丸尾末広さんで、それも注目したいところ。
植本 あまり演劇人・演劇人した方が出ていない中で、動物電気座長の泰志くんがちょっと別格ポジションでチラシに載ってますけど(笑)。
坂口 たぶんそんなに役に立たないと思うけど。
植本 なんでそんなこと言うんですか(笑)。
坂口 存在することで彼はすばらしいからいいじゃないですか。
植本 このチラシの写真も他の方は白塗りの女装でフランス人形みたいな格好なんだけど、その中で泰志くんだけは普通なんですよね。パジャマ着てるし。
坂口 あまり期待されてないんでしょうね。
植本 好きなんでしょ?!
坂口 大好きです。
植本 『マグダラなマリア』〜マリアさんのMad(Apple) Tea Party (Reprise!)〜。5/25(水)〜29(日)池袋サンシャイン劇場での上演になります。料金は…調べてください。今、地震の影響でいろいろ予定が変わっているところが多いんで、ぜひみなさんご自身で調べて確認してからお出かけくださいね。



『たいこどんどん』公開舞台稽古とインタビュー

0396


井上ひさしの追悼シリーズの1つ『たいこどんどん』が、5月2日から東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演されている。

この作品は、井上ひさしの直木賞受賞後第一作目となる小説「江戸の夕立ち」を1975年に劇化したもので、3月の『日本人のへそ』に続いて、井上ひさし"追悼ファイナルBunkamuraシリーズ"として上演される。


物語は江戸の薬種問屋の若旦那である清之助(中村橋之助)と、忠実な幇間(たいこもち)の桃八(古田新太)が、品川で遊んでいるうちに漂流して、拾われた船に連れて行かれたのが東北・釜石。江戸へ帰るまでに9年という珍道中は次から次へと災難が降りかかり、あげくの果てにたどり着いた江戸では……。


0151


風土も生業も厳しく一筋なわではいかない東北の地に、脳天気な江戸者2人が迷い込んで右往左往するさまは、折からの東北地方の大震災という生々しい現実に、なすすべもない関東のありさまとどこか重なって、井上戯曲の深く覚めた目線に改めて心撃たれる戯曲である。

休憩も含めて3時間半以上という長さなのだが、舞台上に溢れるエネルギーに引きずられて、一気にラストまで持っていかれる。


0109


中村橋之助の歌舞伎役者ならではの底力に丁々発止と絡む古田新太。11年ぶりの舞台出演となる鈴木京香は大胆に悪の色気を、瑳川哲朗、六平直政、立石凉子、宮本裕子、大林素子など、ひときわでこぼこ感の強い個性派俳優を揃えているのも蜷川作品ならではで、井上戯曲らしいプリミティブな生命力が伝わってくる舞台だ。


0269




【会見インタビュー】


DSCF8266


初日前に行なわれたこの『たいこどんどん〉の公開舞台稽古の前に、蜷川幸雄、中村橋之助、古田新太が記者の取材陣の前に姿を現し、インタビューに以下のように答えた。


橋之助「井上先生の作品は、以前、歌舞伎で『手鎖心中』を『浮かれ心中』と変えてやらせていただきましたが、こういう形でしっかり取り組むのは初めてです。井上先生が亡くなって1年、早いものですね。

蜷川先生とは初めてで、怖い方かなと思っていたのですが、心優しい方だと思います。この作品は長いので、そのままではやらないだろうと思っていたら、一切切りませんと。ト書きもちゃんとやりますと(笑)。おまけに、僕は初めて洋楽で歌を披露します。そして三味線を古田さんが弾きます。そこで四苦八苦するのが見どころです(笑)本当に素敵なカンパニーなので、あとは自分が楽しむことが大切だと思っています」


古田「セリフは膨大ですし、三味線はあるし、しんどいので、やらなければよかったと思いましたが、やっぱり井上先生の文体は楽しいんで。いつもいい加減に芝居をやってるんですが、今回はできるだけ台本通りに喋ろうという、僕的にはよこしまな考えでやってます。

橋之助さんとは初共演ですが、すごくやりやすいというか、ほとんど相談なしに動ける。旦那とたいこという関係なんで、俺は後ろにちょろちょろしてればいい(笑)。

京香さんについては、僕と橋之助さんの出ている前であられもない姿をしているのをお見逃しないように(笑)」


蜷川「井上さんに新作を書いてもらうつもりだったのが亡くなって、その代わりにやることになった作品だけど、楽しんでやってます。

見どころは2人の演技ですね。この2人は対照的な芸風の持ち主ですが息がぴったりで仲が良くて、稽古は僕も笑いながら見てました。 

なにしろ膨大なセリフにダジャレ、語呂合わせ、下半身ネタ、歌はあるという大変さですから、2人とも“井上め!”と思ってるんじゃないかな。でも、ニコニコやってますね。

鈴木京香さんは、美人が東北弁を使うのが面白いし、またうまいんです。

仕上がりは、すごく楽しくて、全体でいうと鎮魂歌のような悲しみのある作品になってます。

場面転換が多いので後ろでは戦場のように駆け回っていて、今日、うまくいけば明日の初日も延ばさずに開くでしょう(笑)」


DSCF8264



井上ひさし 追悼ファイナルBunkamuraシリーズ

『たいこどんどん』

作◇井上ひさし

演出◇蜷川幸雄

出演◇中村橋之助、古田新太、鈴木京香、宮本裕子、大石継太、大門伍朗、

市川夏江、大林素子、飯田邦博、塚本幸男、立石凉子、

六平直政、瑳川哲朗

●5/2〜5/26◎Bunkamuraシアターコクーン

〈料金〉S席\10,000 A席\8,500 コクーンシート\5,000(税込)
〈問合せ〉Bunkamuraチケットセンター <10:00〜17:30>
03-3477-9999 http://www.bunkamura.co.jp/



【取材・文/榊原和子】

記事検索
演劇キックラインナップ

演劇キック

観劇予報

宝塚ジャーナル

演劇人の活力源

日刊えんぶ

えんぶ情報館

えんぶショップ

えんぶミロクル

えんぶfacebook

広告について