稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

カムカムミニキーナ『>(ダイナリィ)』

1時間半の別世界『令嬢ジュリー』

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この上なく濃厚な1時間半。
息つく暇を与えない、薄暗い地下室でのたった二人っきりのやり取り。
光によって、より陰影が濃くなるような、密な空間。
パッと客電が点いて、芝居の終演を理解した瞬間、「戻ってこれた」と一息つきたくなった。
そのくらい観客も芝居の中に引きずり込んでいくような作品だ。

感情の揺れを自分でも持て余しているようなジュリー。
ジャンと一緒に墜ちていってしまいたいのも、
伯爵家に生まれたプライドも、女としての誇りも、愛情も、狂気も・・・
全てが彼女の中にある真実の感情なのだと思う。
ジャンとのやり取りの中で、
ジュリーの心は次々と移り変わっているようにみえるが、実のところ嘘がない。
ただ全てが愛おしくて、同じぐらい全てが憎い。
そんな感情が彼女の中でふつふつと湧き上がり続ける。
彼女の中には様々な思いが渦巻き過ぎていて、
その感情が発するエネルギーにジュリーの身体はついていけなかったのかもしれない。
もうそれ以外に方法がない。
死が彼女を解き放つ。

変化自在などという言葉では表しきれない、毬谷友子にしかない、
聖なる美しさと、その対極にあるような自分を含めた人を引きずり落とすような魔性を
ジュリーの演技で堪能する。

その毬谷の演技を受け、時には上から見下ろした谷田歩のジャン。
下僕の身でありながら、どこか紳士的でもあり、
しかし身分の差を超えられない本能的に植え付けられた畏怖が彼の中にはある。
崇拝に近いジュリーへの思いと、恐れの中でジャンも激しく揺れる。

冒頭ではジュリーとジャンは向き合わずにお互い言葉を交わし続ける。
実際には触れていないのに触れ合っているように感じられる演出は、
目に見える以上に官能的で創造力を刺激された。

光と影が際立たせる人間の欲望を見つめ続ける1時間半の別世界。
別世界を感じられる。
それこそ芝居の醍醐味だ。






『令嬢ジュリー』



原作ストリンドベリ
台本
木内宏昌
演出
毬谷友子
演出協力
千葉哲也
出演
毬谷友子 谷田歩

東京公演●11/2712/2◎赤坂レッドシアター
兵庫公演
●12/45◎兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

<料金>
全席指定・税込 
4000

<ご予約・問い合わせ>
東京公演 ジェイ.クリップ 03-3352-1616
兵庫公演 芸術文化センターチケットオフィス 
079868-0255

 

 

【文/岩見那津子】

『くにこ』で作家向田邦子を演じる、栗田桃子インタビュー

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鋭い人間観察と切れ味のいい文章で、今でも多くの読者から熱い支持を集めている向田邦子。人気絶頂期に事故で亡くなるという衝撃もあって、よりいっそう日本人の心に残る作家となっている。その向田邦子をモチーフにした作品、『くにこ』が中島淳彦によって書き下ろされ、文学座の舞台として26日から新宿の紀伊國屋ホールで上演されている。

物語は、向田邦子という作家が生まれるまでの評伝的要素と、遺されている彼女の珠玉の作品群から、そのエッセンスを取り出して盛り込んである。

この舞台でタイトルロール「くにこ」を演じるのは、文学座の女優、栗田桃子。2008年にこまつ座に出演した『父と暮らせば』で朝日舞台芸術賞の寺山修司賞を受賞するなど、その実力は高い評価を受けている。今年もワイルダーの『わが町』や平田オリザ戯曲の『麦の穂の揺れる穂先に』に出演、日常感の中で揺れ動く人間の感情を豊かな表現力で描き出して好評だった。この『くにこ』では、有名作家の多感な少女時代から作家を目指すまでの日々を演じ、おかしくも哀しい中島淳彦の戯曲世界を生きる。その「くにこ」役の栗田桃子に稽古中にインタビューした。


【鋭い言葉で描かれる向田世界】

——向田邦子さんの小説やエッセイはもちろん読まれていると思うのですが、どんなところが魅力だと?

最初はたしか『あ、うん』だったと思います。まだ若い頃に読んだのですが、若いなりに向田さんという作家のすごさをすごく感じました。登場人物たちの目線がそれぞれの立場から描かれていて、それが向田さんの短いけれど切れ味のいい言葉で表現されていて、言葉と言葉のやり取りに色々なエッセンスがつまっていて、本当に面白いなと思いました。

——その向田さんの役を今回演じられるわけですが、かなりのプレッシャーでは?

それがあまり意識してないんです。中島淳彦さんの本も1人の女の子がだんだん大人になっていくプロセスが描かれていて、そこをちゃんと血の通った体温のある人として演じられたらいいなということしか考えてないんです。妹さんの向田和子さんが「誰も知らない時代ですから、好きに演じていいですよ」とおっしゃってくださったんですが、たぶんご家族しか知らない邦子さんの少女時代が多く出てくると思いますので。

——栗田さんは、等身大というかどこにでもいるような普通の女性像を演じて、いつも自然体だなという気がしますが。

あまり自分を四角とか丸とか決めないで、まず周りのかたたちを見ながら作っていくようにしているのですが、この間の『麦の穂の揺れる穂先に』でいえば、まず江守徹さんの娘であるという気持ちを大事にしていました。一番の理想は、そこで何をするというのではなく、舞台の上でただそこにスッとその役でいることなのですが。

——日常的な演技というのが、実は難しいのではないかと思うのですが?

『麦の穂の〜』は平田オリザさんのセリフが難しかったです。「えー」とか「あー」とか似たような言葉が出て来るからなかなか覚えられなくて(笑)。それに倒置法がすごく多いんです。「と思ってる。〜〜を」というふうに、ひっくり返して言うので全然覚えられなかったんです。でもそれを江守さんは一番に覚えてこられて、「やっぱりすごいな」と思いました。

——今回の中島さんのセリフは、かなり言いやすいのでは?

そうですね。中島さんもすごく素敵な言葉を書かれますし、本当にセリフが優しいんです。まだ稽古中ですから聞き込むような状態ではないのですが、余裕ができたら取っておきたくなるような言葉がたくさんあります。私も後半にたくさんしゃべるシーンがあって、そこは最初の台本ではまだ出来てなくてあとから来たんですが、中島さんが溜めに溜めて書かれたんだろうなと思うくらい、バーッと素敵な言葉を喋ってます。でもすごく言葉が素敵なだけに、そこで中島さんのセリフに負けちゃいけないなと思うんです。どうしても「いいセリフ」って酔ってしゃべってしまいそうになるじゃないですか。でもそれをやるとお客さんが気持ち悪くなると思うので。

——確かに。日常のなかでさらっとすごい言葉を喋るからいいのかもしれませんね。

そういうところを中島さんが苦しみながら書いて、すごく素敵な言葉にされるので、同じくらい役者も苦しまなければと思っています。

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【芝居とは過酷なものなんだなと】

ーー栗田さんは役を引きずるほうですか? 切り替えるほうですか?

稽古場ではできるかぎり役になりきって、でも家には持ち込まないようにしてます。駅から自宅まで自転車に乗ってるんですが、そこでだいたい切り替えられますね。公演期間中はどうしてもその作品にずっとひたってることになるのですが、私はそれはあまりよくないんじゃないかと思っていて、冷静に違う方向から見ることや、いったん離れて全体から見ることなどが必要ではないかと思うんです。

——それがいつまでもフレッシュさを保つ秘訣かもしれませんね。ところで小さい頃から女優志望だったのですか?

それが文学座に入るまで演劇をやったことなかったんです。ずっとバスケットをやっていて。ただ高校の文化祭でクラスで劇をやったとき、おばあちゃん役がきて、頭を白くしたいと思って家から小麦粉を持っていったんです(笑)。それを観た人たちがすごく笑ってくれて、笑われたのが嬉しくて。そこから女優になってみたいなと思って。でも本当に演劇のことを何も知らなくて、文学座も杉村春子も知らなかったんです。私も大学に行くつもりだったんですが、落ちてしまって(笑)、お芝居でもやろうかなと。

——文学座も大学以上に競争率は高かったはずですが。

知らない強みですね(笑)。何もできないで受けて、受験場で皆さんが発声練習とかしてるのを意味もわからず見ていたし、筆記試験も「ブレヒトはどの作品か?」とか全然わからないから、あみだで適当に線をつないで(笑)。漢字試験だけはなんとかできたんですけど。そんな状態だったのになぜか受かってしまいました。

——では研究所時代に演劇的なものに触れたという感じですか?

何もかも初めてですから、すごく楽しかったです。まずいろんな大人のかたがいるのが珍しくて、それまで先生とか親くらいしか大人の人とは喋らなかったですから。演技もダンスも全部初めてでしたが面白かったし、文学座の附属演劇研究所は本科と研修科で3年あるのですが、その期間はまさに青春で、半分遊んでるようなものでした(笑)。

——舞台とか役者の面白さというものを感じたのはいつ頃ですか?

初舞台から4年目に『みみず』という作品があって、そのときに役者って過酷なんだなと思いました。裸にならなくてはいけなかったんです。まだ23歳くらいでしたから「私、こんなことやりにきたんじゃない」と思って。しかも行為をしてるところから始まるんです。相手役は同期の内野聖陽だったんですけど、あの人は役作りに集中すると、それ以外気にならない人で(笑)、でも私は最後まで抵抗があって体を隠すものを巻いてたりしたんですけど、それが見えると言われたので、もういいやと。そのとき芝居って過酷だなと、ちゃんと覚悟を決めてやらないといけないもので、きれいね、かわいいねで、ちょこっとやって終わりでは成り立たないんだなと、身に沁みて感じました。でも同時に、思いきりよくやることで、ちゃんと認めてくれる人がいるということもわかりました。

——役者さんが潔いと、観ているほうも余計なことを考えなくなりますから。

表面的なことを超える表現というのがちゃんとできればいいので、隠そうとか思うことで肝心のものが見えなくなったらそのほうが恐いですから。

——演じること自体、心の中まで見られるような恐さがあるのでは?

舞台ってそういう意味ではいつも裸で立ってるも同然で、日常生活や普段の生き方をさらけ出すようなものだし、本当に恐いなと思います。それは30代になってからより強く感じるようになって、まるでここを(胸を指して)スケルトンで見せてるような感覚で、すごくたいへんなことをしてるんだなと思います。

——それでも面白いからやめられない?

そうですね。恐いからこそやめられないみたいな(笑)。

ーー今回はとくにタイトルロールということでひときわ緊張しそうですが。

でも私1人で作るのではないし、角野卓造さんをはじめ信頼できる先輩もたくさん出ていますので。とにかく観に来たかたに「明日もがんばろう」とか思ってもらえるものをお見せしたいですね。そのためにも出演者だけでなくスタッフの方がたと一緒に力を合わせて作っていきたいと思っています。装置もすごく面白いんですよ。時代の変化や場所の変化を盆を回して見せるんですが、小さい遊園地みたいに楽しんでいただけると思います。その中で「くにこ」を伸び伸びと生きられたらいいなと思っています。

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文学座

『くにこ』

作◇中島淳彦

演出◇鵜山仁

出演◇塩田朋子、山本郁子、栗田桃子、太田志津香、鬼頭典子、上田桃子、角野卓造、関輝雄、亀田住明

●11/26〜12/5◎紀伊國屋サザンシアター

〈料金〉

前売 6000円/ユースチケット(25歳以下) 3800円/中・高校生 2500円

〈問合せ〉

文学座 03-3351-7265

http://www.bungakuza.com

名作古典『令嬢ジュリー』に挑む/毬谷友子インタビュー

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上流社会で生きるジュリーと、その下僕の身であるジャン。墜ちていきたい欲望を持つジュリー、その反対に上り詰めていきたいという気持ちを抱いているのがジャンである。人々が半狂乱で騒ぎ出す夏至祭の日に、二人の想いは絡み合い出口のない世界へと沈んでいく。
今回、毬谷友子が挑むのはスウェーデンの劇作家、ストリンドベリの名作『令嬢ジュリー』。2008年に『ワークインプログレス 令嬢ジュリー』として吉祥寺MANDA-LA2で上演した作品を毬谷自身が演出をつとめ、練り上げる。
ギリギリの線を見極めるように、女優として、そして今回は演出家として、挑戦を続ける毬谷友子。作品全体に責任を持たなければならないという不安は確かにあるのかもしれない。しかし、心から作品に魅力を感じているからこそ体当たりでぶつかっていくことができるのだろう。不安を乗り越えていくに違いないエネルギーを毬谷から感じた。話を聞いていると、こちらまでワクワクしてくるような舞台への期待感や、手強い名作古典に挑むスリルを楽しむような疾走感が毬谷から伝わってきた。


【人に見せないのがもったいない】

――まず2009年の吉祥寺MANDA-LA2での上演までのいきさつをお話いただけたら。

一昨年、2008年の暮れにtptで『いさかい』って芝居を熊林弘高さんの演出でやったんですけど、なんだかすごくチームワークが良かったんです。そうしたらその後もその時のメンバーが意味もなくtptに集まって「演劇やりたいよね。」、「本を読もう!」とか話し始めるようになって…もう勝手に“日本の演劇を救う会”とか言って盛り上がっていたときに(笑)、tptの門井均さんがたまたま「これ読んでみたら?」って渡してくれたのが『令嬢ジュリー』だったんです。

――上演しようと思って始められたわけではなかったんですね。

でも、戯曲を分析したり色々しているうちに、人に見せないのがもったいないよ!という感じになったんですよね。ただ“日本の演劇を救う会”じゃ、あまりにもひどいから(笑)、ワークインプログレスってユニットを作って、それで3ステージだけMANDA-LA2で上演しました。
ジャンは最近、蜷川幸雄さんの舞台でも目覚ましい活躍を見せている田島優成君がやって、私がジュリーを。私、本当に昔からジュリーやりたかったんです。でもジュリーって25歳だし、自分の年齢もあがっていくわけで、巡り合わせもあるし、遠くなっていった役ではあったんですが、でも勉強会なんだからいいじゃん別に!やりたいんだから!(笑)って。

――MANDA-LA2で実際上演されてみていかがでしたか?

MANDA-LA2っていうのは地下にあるライブハウスで、薄暗くって本当にジャンの部屋みたいなんですよ。真ん中にグランドピアノがあって、空間が狭いからピアノも移動できないし、それならもうピアノを使って芝居を作ろう、と。半分リーディングで、だんだん演劇として立ち上がっていくようなものを作りました。そうしたら色んな方が見てくださって「これはちゃんとやるべきだ。」って言っていただけたんです。それで今回こういう風にきちっと上演する形になりました。

――今回は毬谷さんがご自身で演出されますよね。

熊林さんも、田島君も他のお仕事と重なったりして、今回は一緒に作ることができなくて。密室で繰り広げられるとても難しい会話劇だから不安で、最初、千葉哲也さんに「演出、一緒にやってください。」ってお願いしたんです。でも千葉さんに「いや、どうせやるなら腹くくった方がいいって。中途半端に俺がやって逃げ道つくるよりも、一度やった方が良いよ。」と言われて「わかった。」と。自分の役だけでなく、谷田君のジャンも、とにかく作品全体に対する責任を負うんですよね。もう当たって砕けろっていう気持ちで決心しました。


【ただ「面白かった!」と言ってもらいたい】

――そんな決心の元、ストリンドベリの『令嬢ジュリー』に挑まれる。改めて向き合ってみていかがですか?

なんていうのかしら、今も昔も毎年、何百、何千って新しい戯曲がどんどん生まれる中、そんな残酷なふるいにかけられても、なお、現代の人間がやりたいって思うような、それだけの力が古典作品にはあるんです。きらめくような良い言葉がたくさん。隠し扉とか、仕掛けがあって、読めば読むほど、話合えば話合うほど、面白いんですよ!

――古典作品が持っている力、面白さを実感された?

そうなんです。私は文学研究者ではなく役者が本業で、難しい知識は持っていないけれど、でも今年で舞台を初めて30年、その演劇人生の中で素晴らしい演出家たちと接してきました。海外だとロベール・ルパージュや、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのエイドリアン・ノーブル、日本では蜷川幸雄さんや、野田秀樹さん、坂東玉三郎さん、串田和美さん・・・その現場を体感して本当に芝居が面白くなっていくときの、渦を巻くような、空気が、劇場が熱くなっていく感覚を肌で憶えていて、その感覚をお客さんにも味わってもらいたいんです。私は本当に門前の小僧だけど、でもこの小僧はなかなかすごい寺をいっぱい回ってきたぞって(笑)。

――毬谷さんが30年間引き出しに詰め込んできた宝物を見せていただけそうで、わくわくしてきます。

そう、それが今の私の財産だと思ってるから、それを瞬間瞬間でどれだけみなさんに還元できるか。玉三郎さんの動きをセーブしつつも言葉を聞かせる方法だとか、プチ蜷川さんみたいなことも考えてます(笑)。蜷川さんはお客さんを驚かせるのが本当に上手いから。あとルパージュの光と影の使い方だとか、自分が受けて好きだった演出をどんどん取り入れて行こうと思ってます。本当に予備知識もなにも必要なく、背もたれから思わず背中が離れてのめり込んでしまう、観終わったときにただ「面白かった!!」って言ってもらえるような、そんな芝居を目標にしています。
夏至祭の日のお話なんですけど、夏至祭っていうと、上品に聞こえるし、なんだろう?ってなるじゃないですか。でもそれを今の日本に置き換えたら、例えばこの間のワールドカップで日本が優勝して、渋谷のハチ公前も大騒ぎになって、道頓堀には次々に人が飛び込んで…もう無礼講で、なんでも許されちゃうような一日。そんな日に起きた出来事として、この話も楽しんでいただきたいんです。


【大変なときほど上手くいく】

――そう置き換えるとすごく身近に感じてシチュエーションがより想像しやすくなります。そんな一日を生きるジュリーを毬谷さんはどう捉えていますか?

ジュリーは・・・生々しい変な物体のような人間だと思うんですよ。孤独で、もう人間とか、女性とか、そういう括りの中にはいない、美しいんだけど、とにかく生々しい生き物、魚っていうか(笑)、とても不思議な感じで存在している気がします。是非お楽しみに・・・(笑)

――はい(笑)。演出も担当されるということで、毬谷さんにとって本当に新しい挑戦になりそうですね。

これは、エイドリアンに教えてもらった言葉なんだけど「こちらがお客さんに橋を架けてあげなきゃいけない」って。ようこそストリンドベリの世界へって橋をかけてあげて、それでお客さんがこっちに来てくれたら良いなって思ってます。亡くなった母によく言われてたんです。「あなたは大変なときほど上手くいくのよ」って(笑)。今までを振り返っても大変だったことを乗り越えた時に、次のステップに進めていたりするので、今回もこの大変さが、神様、報われますようにって(笑)、もう、やるしかないですね。





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『令嬢ジュリー』

原作◇ヨーハン・アウグスト・ストリンドベリ
台本◇木内宏昌
演出◇毬谷友子
演出協力◇千葉哲也
出演◇毬谷友子 谷田歩

東京公演
●11/27〜12/2◎赤坂RED/THEATER

兵庫公演
●12/4、5◎兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

<料金>
東京公演・兵庫公演ともに 4,000円

<問い合わせ>
東京公演 ジェイ.クリップ 03-3352ー1616(平日10:00〜19:00)
兵庫公演 芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255(10:00〜17:00月曜休 ※祝日の場合翌日)



【取材/文 岩見那津子】

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