稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

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野田と勘三郎が結婚? NODA・MAP番外公演の新作『表に出ろいっ!』会見

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「私どもはこのたび、めでたく結婚することになりました。期間限定でありまして95日から28日まで、短期間の結婚なんですが、新居は池袋の東京芸術劇場小ホール。芝居の中の夫婦であるということで古いタイプの家庭を築いて、崩壊していくドラマをお見せしたいと思っております。」

笑いを交えた野田秀樹の一言から始まった中村勘三郎と野田秀樹の記者会見が、513日、パークハイアット東京にて行われた。

この記者会見で発表されたことは主に3つ。
まず1つ目は、NODAMAP番外公演の新作『表に出ろいっ!』の制作発表である。もちろん出演者は中村勘三郎と野田秀樹。勘三郎が父親役、野田が母親役となり2人は夫婦を演じる。
2つ目は、夫婦の他に、その娘が登場する3人家族の話になるのだが、その娘役は有名無名関係なく、オーディションで決める。そのヒロインオーディションを行うという発表だった。
3つ目は、NODAMAP15回公演『ザ・キャラクター』で高校生割引を実施するということ。対象公演は限られるが、通常S9500円で販売されているチケットを、高校生に限り1000円で販売するという企画だ。

『表に出ろいっ!』というタイトルはどうやら勘三郎の口癖であるらしく、新橋の居酒屋で酒に酔った勘三郎が発した言葉だったとか。その勘三郎の「表に出ろいっ!」という一言が、脳裏に焼きついていたので、それをそのままタイトルにしたという野田の話である。

オーディション実施と、高校生割引に関しての話からは、若い世代に演劇という一つの文化を自然な形で根付かせていきたいという、野田の大きな意気込みを感じることができた。演劇から新たに役者を生み、劇場で観客を育てていきたい。東京芸術劇場の芸術監督に就任した野田秀樹は一歩ずつその願いを形にしていく。

会見の最後には質疑応答が行われた。

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【一問一答】

──高校時代に、何か今に繋がるような刺激を受けたことは?

勘三郎 歌舞伎をずっとやってましたけど、唐十郎さんの作品を見たのが高校生ですかね。
テント芝居で、それに繋がって中村座とかもやってるんですけど、やっぱりすごいインパクトでしたよね。
野田 私は、ピーター・ブルックというイギリスの演出家の『真夏の夜の夢』を見たのが、大変刺激になりましたし、同時期に蜷川幸雄さんの演出で、清水邦夫さん作の『僕らが非情の大河をくだる時』というのを見ましたね。高校の頃は生意気ですからね「こんなもの、いくらでも見られるんだ。」とか思ってたけど、そうでもなかった。s_RIMG0262

──1日だけ野田さんが勘三郎さんに、勘三郎さんが野田さんになったら何がしたいですか?

勘三郎 日だけだったら・・・勝手なことを。一日だけ演出しちゃってめちゃくちゃにして・・・(笑)。「これじゃないよ!」っていう(笑)。でも彼の演出っていうのは凄いですからね。
野田 私は1日だったら、芝居をやってる時の彼に変わりたいですね、ゴルフじゃなくて(笑)。どうなんだろうなぁー、彼らの場合は子供の時から身体に染み付いてるものじゃないですか、その仕草は。去年の『桜姫』の現代版でどんなにハンカチを使っても、こっちには手ぬぐいにしか見えない(笑)。あの染み付き方はなんなんだろう。そういうものを体験してみたいですね。
勘三郎 だから今回のあて書きにしても、サラリーマンとかじゃないんですよ。こんなサラリーマンいないですからね(笑)。設定をお能の先生ということにしてくれたので、少しホッとしております。

──『ザ・キャラクター』と『表へ出ろいっ!』は関連性があるのか?

野田 モチーフとしては「人が信じているもの」ということで関連性があるのと同時に、仕掛けとして、今やってる『ザ・キャラクター』の中のある部分の話がこの『表へ出ろいっ!』の中にちょっと出てきます。『ザ・キャラクター』を見なくても一応、理解できるようには書いてありますけど、『ザ・キャラクター』を見ておくと、そこで膨らむ瞬間があるというのはあります。だから、両方見ろっていう(笑)。

s_RIMG0260──どういう経緯で野田さんが奥様ということになったんですか?

野田 まぁ、普段から僕の方が面倒見てるよね?
勘三郎 そうだね。
野田 先に酔っ払っちゃいますからね(笑)。どちらかというと、私がいつも面倒見てるんで、そういう流れでしょう。

──若い人へのメッセージをお願いします。

勘三郎 まず見てくれること、劇場に足を運んでくれること。僕はパソコンとか出来ない世代だけど、今はパソコンで何でも見れちゃうじゃないですか。劇場っていうのは、そこに行って階段昇ったりしてっていう、わざわざ行くっていうのを若い人もしてみて欲しいと思います。劇場には熱もあるし。僕らは高校生の時、そういうものを見て今に至るわけで、何にも知らないところからでも来てくれると嬉しいな、と。
野田 高校生だからとかそういう訳ではなく、そのくらいの年齢であればあるほど、背伸びをするべきかな、と僕なんかは思ってしまうんですよね。背伸びをしてわからなくても、見てみて欲しい。『表に出ろいっ!』に関しては非常に背伸びをしなくても見ることができるものですが、『ザ・キャラクター』は背伸びをしてでも見に来て欲しい、内容的にはそういう所があります。あとは、コンサートとか行ってるのかもしれないけど、外出した時に劇場に足を運ぶということが、ほとんどない。その癖をつけさせなかったのは、我々ぐらいの年代が悪いのかもしれないので。一度面白い物を見れば、もう1つ見てみようっていう気持ちになると思うんで、とにかく最初の第一歩をどう踏み出してくれるかな、っていうことですね。面白そうと感じてくれるかどうかで、それが大きいですかね。
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NODAMAP番外公演
『表に出ろいっ!』

作・演出◇野田秀樹
出演◇中村勘三郎、野田秀樹
● 9月5日〜28日◎東京芸術劇場 小ホール


http://www.nodamap.com/ 

【取材・文/岩見那津子】 

2人+想像力で確かに17役 『モジョ ミキボー』

 

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小さなものが、すっごく大きく見える。そこにないものが、確かにあるように感じられる。

バスですぐ着く近くの町が彼らにとっては遠い憧れの地。自分達だけの基地を作って、自分達がヒーローになって悪いヤツらと戦う。負けたり、逃げたり、怒られたりもするけれど、それでもちょっと悪くて格好良い自分達を全部本気で信じている。本当は小さな世界の中で、その小ささに気付かないまま、大きな冒険をする。モジョとミキボーの夏の日の冒険は、誰にも邪魔されない、まっさらな想像力でいっぱいだった。

2人の冒険はそのまま観客を「演劇」の世界へと引っ張り込む。出演は浅野雅博と石橋徹郎の2人きりなのだが、戯曲に登場するのは17役。その17役を2人が年齢も性別をも超えて、代わる代わる演じ分けていく。エプロンを付ければお母さん、帽子をかぶればお父さん・・・声を、仕草を、雰囲気を変え、役を見せていく2人の達者さが根底にあり、まず舞台に17人のキャラクターが生まれる。その後からが面白い。実際に舞台にいるのは浅野と石橋の2人だけ。でも、モジョとミキボー、それから他の誰かが舞台にいるのを確かに感じる。もうそこに誰かが「いる」と信じ込み、想像できてしまうから感じることができるのだ。

しかし、モジョとミキボーが信じて想像して作り上げてきた世界は、やがて終わりを迎える。宗教の違い、戦争、死、大人同士の事情・・・2人の世界にはなかったものが、間に入り込んできて、そこから深い溝が生まれる。決して戻らない夏の日々が、ただただ胸に刻まれる。戻れない時を重ねて、2人も大人になっていく。

モジョとミキボーが町からそう遠くへは行かない狭い範囲の中で、広い世界を感じて遊んでいたのと同じように、観客も劇場という限られた空間の中で、想像力を頼りに遊ぶことができる。「演劇」は子供の遊びと同じ。だから、こんなにワクワクさせられて、幕が降りた後に切なさを覚えるのかもしれない。

 

 

『モジョ ミキボー』

作◇オーウェン・マカファーティ

翻訳◇平川大作

演出◇鵜山仁

出演◇浅野雅博 石橋徹郎

●5月4日〜5月30日 下北沢OFF・OFFシアター

5月4日(火・祝)〜 7日(金) 2,000円(全席自由・前売当日共)

5月8日(土)〜30日(日) 3,500円(全席指定・前売当日共)

コマンドエヌ 03-5338-6215

http://ameblo.jp/mojo-mickybo/

 

 

【文/岩見那津子】

4パターン公演で盛り上がる A.B.C-Zプロデュース 『みんなクリエに来てクリエ!』 舞台稽古とインタビュー

5月11日、シアタークリエにて、A.B.C-Zプロデュース『みんなクリエに来てクリエ!』の公開舞台稽古と囲み取材が行われた。

当初シアタークリエで上演予定だった『放浪記』が、森光子さんの体調配慮のため公演中止となり、その代替公演として、ジャニーズJr.によるファン感謝ライブが、5月1日から31日まで同劇場にて開催されている。

5月1日から9日までの公演期間を担当したのは、内博貴とQuestion?で、その後、11日から31日まではA.B.C-Z(五関晃一、戸塚祥太 塚田僚一、河合郁人、橋本良亮)が、中心となるライブが行われるのだが、この短期間に4通りのライブを楽しめるのが、A.B.C-Zプロデュース版の大きな目玉。

 

1、A.B.C-Z+ジャニーズJr.(11日〜19日夜の部)

2、A.B.C-Z+FiVe(11日〜19日昼の部、24日〜26日昼の部、31日昼の部)

3、A.B.C-Z+They武道+Mis Snow Man+ジャニーズJr.(21日〜26日全公演 ※24日〜26日昼の部を除く)

4、A.B.C-Z+フレッシュジャニーズJr.(28日〜31日全公演 ※31日昼の部を除く)

公演期間や、そして昼公演と夜公演とでも出演者が変わる構成になっていて、合わせて内容も変化する。

この日、公開されたのは2のFiVe出演バージョンということでRockコーナーが設けられていた。

A.B.C-Zのメンバーはとにかく踊りっぱなし、歌いっぱなしで文字通り突っ走る。最初から最後まで観客も一緒に走りぬけるような、勢いのあるライブになりそうだ。5人それぞれに見せ場もあり、息つく暇もなく、その勢いを楽しめるだろう。

 

舞台稽古後に行われた囲み取材では、メンバーが初の単独ライブに挑む心境や意気込みを語った。

【A.B.C-Z コメント】

──いよいよ初日始まりますが、どうですか?

河合 話を聞いたのは1ヶ月、2ヶ月前だったんですけど、あっという間にこの日が来ちゃったなって感じで。初コンサートで、初プロデュースなんで、正直最初は「あ、ヤバイ!!」って思ったんですけど(笑)、でもやりたいことがそれぞれいっぱいあったんで、それを出し切ろうと思いまして。

──全責任を背負うといことで、気合い入ってますね。まず汗がすごい(笑)。

塚田 まだ汗が引かないぐらいです(笑)!

河合 もう2曲目からね(笑)。

──滝沢歌舞伎に出演して、すぐにライブ本番ということで大変だったのでは?

戸塚 まぁ合間を縫って、昼夜の間とか稽古をしまして、でもやっぱり僕達ジャニーズなんで!、やれと言われたらやります!。どんなに時間がなくても、どんなに悪条件のなくても、絶対にやります。SHOW MUST GO ONですね。

──初プロデュースのこだわりは?

戸塚 僕達といったら歌やダンス、アクロバットなんで、その辺を織り交ぜつつ、先輩達の舞台、『SHOCK』だったり、『滝沢革命』だったり、森さんとも『人生革命』で共演させていただきましたし、本当にたくさんの先輩達の舞台に一緒に出演させていただいて、お世話になっているので、そこで先輩達から盗んだこととか、学んだことを出したいなと思って。ミュージカルコーナーもあります。

森光子さんの代替公演ということで、絶対に、僕達で森さんの代わりは絶対に務まらないと思うんですけど、でも僕達が出来る限り頑張って、この劇場の灯を灯し続けていきたいと。それが僕達の精一杯できることだと思うので。

全員 はい。

──森さんへの一言をお願いします。

塚田 僕は森光子さんの演技のそのオーラ、大きさだったり、心の広さだったりを学べました。圧倒されましたね。

河合 今回『人生革命』がダブルキャストだったので、見ることも出来たんですよ。出てるときも袖からとか見てて、森さんのお芝居は凄いな、感動するなっていうのはあったんですけど、実際、お客さんとして見た時に、五関と見たんですけど、二人ともボロ泣きしました(笑)。見ている側をそこまで入り込ませるお芝居ができるっていうのは、やっぱり長年やってこられたキャリアの違いかなっていうのを思いました。

──今回は泣かせたい?

河合 今回は泣かせたいですねー(笑)。でも最近はふざけてばっかりなんで(笑)。笑い泣かせたい。

──橋本君は歌で泣かせたい?

橋本 いや、まぁそれもありますし…、。

河合 あるんだ(笑)!

橋本 森さんに一言…お弁当いつもありがとうございます!本当嬉しいです!

戸塚 森さんはそこにいるだけで本当に色んなことを教えてもらえるので、『人生革命』でご一緒できた1ヶ月間は、良い刺激を受けて、ものすごい勉強になりましたね。『人生革命』のシーンで芝居小屋が燃えてしまい、森さんが「あんた達なにやってんだよ。元気出しなさいよ。劇場の灯だけは絶対に灯し続けなければいけないよ。」って、本当にそういう台詞があったんですね、今回その通りで。語弊があるかもしれませんが、森さんからいただいたチャンスというか、絶対に、このシアタークリエの劇場の灯を、灯し続けたいと本当に思います。

五関 森さんが現場にいらっしゃると、空気が変わるんですよ。優しさとか、ぬくもりとかに、本当に場が包まれるんですね。失礼な言い方ですけど、癒されるというか、本当に優しくしていただいて、いつも。クリエをしっかりやりきるのがせめてもの恩返しじゃないですけど、そんな思いがあります。

──最後にファンのみなさんに一言。

戸塚 このシアタークリエと言う場所は、僕達にとって、すごく思い出深い場所なので、本当にこの1ヶ月間『みんなクリエにきてクリエ!』ということで、みなさん、このクリエを一緒に盛り上げて行きましょう!お願いします!!

 

フレッシュ ジャニーズJr. フェスティバル

A.B.C-Zプロデュース

『みんなクリエに来てクリエ!』

●5/11〜31◎シアタークリエ

〈料金〉¥4500

〈問合せ〉 03−3201−7777 東宝テレザーブ(9:30〜17:30)

http://www.toho.co.jp/stage/

 

【取材・文/岩見那津子】

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