稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『ストリップ学園』

私の観劇計画3月その4 植本潤(花組芝居)×坂口真人(演劇ぶっく編集長)

岩松了プロデュース 
『カスケード〜やがて時がくれば〜』


カスケード

作・演出◇岩松了
出演◇安藤聖 青山ハル 今村沙緒里 尾上寛之 小林竜樹 駒木根隆介 他
3/16〜27◎駅前劇場


植本 3月に観られるお芝居をチラシを見ながら紹介しています。さあ、編集長の趣味はどれでしょう?
坂口 うーん、これ。よくわかんないんですけど。
植本 (笑)なんだそれ、よくわかんないって。
坂口 いつも岩松了さんのお芝居ってパブリシティがよくわからないところがあるじゃないですか。これもよくわからないですね。チェーホフの『かもめ』?
植本 『岩松了プロデュース カスケード〜やがて時がくれば』というタイトルです。チラシを読みますね『「かもめ」を上演することになった若者たち/翻弄したのはチェーホフか?/世間の大人たちか?/演出家ミナミ氏か?/涙を笑いで洗う青春群像劇! 近日、下北沢駅前で上演!』と書いてあるけど。…よくわからないですね。
坂口 よくわからなさがいつも魅力というか。岩松さんの群集劇はいつ観てもおもしろいつくりになってるじゃないですか。何より参加している人たちの熱意がすごいから。きっとおもしろいのかなと思います。
植本 出演者がね、本当に若い人たちが14人ぐらい出てます。THE SHAMPOO HATの女優さんとか。でも大体の人は知らない人です。ここに写真も載っていますが。
坂口 ここ2回ぐらい続けてあまり有名じゃない方、若い方を使った公演が続くわけですね。『国民傘』をやってからこの公演だから。タイトルの『カスケード』っていうのは、連続する流れ、「滝」ことだと思うんですよ。それが今、別の使い方に使われてるんですけど、連鎖みたいなものが描かれているのかなという気がして、それに興味がありますね。
植本 表面に書いてあるんですけど、『チェーホフなんて知らなかった/「かもめ」と聞いても何それ!?って感じだったし/演出家のミナミさんが「ニーナおまえでいくから」って/それたぶん主役だと思うんだけど/大丈夫だよね/だって私ミナミさんに肉体進呈だもん/私はかもめ?/ううん、私は女優』。ネットの書きこみっぽく書いてあります。作・演出が岩松了さんで、『カスケード〜やがて時がくれば』は、3/16(水)〜27(日)下北沢駅前劇場で上演、前売指定席が3800円、自由席が3500円です。

カンパニーデラシネラ
『あらかじめ』


arakazime

作・演出◇小野寺修二
出演◇佐藤亮介 中山祐一朗 藤田桃子 宮下今日子 小野寺修二
3/16〜21◎こどもの城 青山円形劇場


植本 カンパニーデラシネラの小野寺修二さん、もともとは水と油の方ですね。小野寺さんの作・演出で『あらかじめ』という舞台を青山円形劇場でやるんですけど。おのでらんだから、普通の芝居じゃないんだろうなと。
坂口 これはセリフがないのかな。
植本 もともと水と油はないですからね。たとえば今回出ているのが宮下今日子ちゃんだったり中山祐一朗くんだったりするので…どうするんだろう。
坂口 宮下今日子さんいいですね。
植本 でかいよね。
坂口 でかいけど、繊細。舞台に立つとものすごく細やかな感じがする。
植本 声もおもしろい。
坂口 とてもステキな女優さんだと思います。
植本 ああ、これしゃべるのかなあー。
坂口 ちょっとわかんないですね、チラシだけだと。
植本 でも、くくりとして『TOKYO DANCE TODAY #6』と書いてあるからそっち系なんですよね、境界線はあいまいだと思うんですが。『あらかじめ』、3/16(水)〜21(月・祝)、3700円、当日4000円。僕好きです、円形でパフォーマンス系を観るのって。楽しい。
坂口 こっちのイメージが広がるような仕掛けが多いですからね。円形だととくにね。
植本 こどもの城開館25周年と書いてある。あそこができてもうそんなに経つんですね。
坂口 うちと同じですね。
植本 『ある種の普遍的な世界/あるいは世界すらも一人の人間の中に内包されているかもしれないという夢想のもとに5人で世界を描く 「あらかじめ」話題作待望の再演』あれ、ちょっとよくわかんなかったですね(笑)。
坂口 チラシを見てもよくわからないね。
植本 わかんないのがおもしろくて興味ある方、ぜひぜひ。
坂口 出演者も5人でちょっといいんじゃないですか。
植本 藤田桃子さんという、ももこんという水と油のメンバーだった方も出てらっしゃいます。
坂口 中山祐一朗さんも出るし。
植本 何するんだろう。
坂口 いやいや(笑)。彼がいたら必ずぼやっとした世界が開けるというステキな俳優さんじゃない。
植本 だから彼が出たら何を見せてくれるのかなと。別に悪い意味じゃないですよ! おもしろそうだなと。


私の観劇計画3月その3 植本潤(花組芝居)×坂口真人(演劇ぶっく編集長)

舞台芸術学院60周年記念公演
月にぬれた手


04月にぬれた手

作◇渡辺えり 演出◇鵜山仁
出演◇金内喜久夫 神保共子 木野花 もたいまさこ 平岩紙 他
3/17〜31◎東京芸術劇場 小ホール2


植本 『月にぬれた手』。これはいわゆる企画物ですよね。舞台芸術学院60周年記念公演です。
坂口 演劇の専門学校ですね。
植本 老舗ですよね。そこの卒業生たちが作、演出をやり、出演をするんですけど。メンツがすごいです。作が本科25期の渡辺えりさん。演出が27期の鵜山仁さん。出演が6期、けっこう前(笑)の金内喜久夫さん、そのほかに神保共子さん、木野花さん、もたいまさこさん、平岩紙ちゃんとかね。いろんな方が。 
坂口 座組もおもしろいんですが、これは高村光太郎の話なんですよ。戦後の7年間、彼は花巻の二畳の部屋に電気も暖房もなしで暮らしてたっていうんですよ。でさ、植本さんてそっちのほうの出身でしょ? 
植本 盛岡、岩手です。
坂口 でね、冬に電気も暖房もなくて暮らせるの?
植本 暮らせないです(笑)。
坂口 だけど暮らしてたって。奥さんを亡くしてね。彼は太平洋戦争を賛美してたから、それで日本が負けちゃったから、その無念さみたいなものもあったんでしょうが、とにかくそんな暮らしをしていた高村光太郎に僕は興味をもったんですね。半分自殺行為じゃないですか。その7年間、どんな暮らしをしていたんだろう。単純にその様子が知りたい。
植本 これが記念公演とか別としてね。
坂口 僕はべつに舞芸の出身じゃないですし(笑)。ひとつのお芝居として、どんなものに出来上がるのかなというところに興味があります。
植本 『月にぬれた手』舞台芸術学院60周年記念公演。作・渡辺えり、演出・鵜山仁、ベテランから若手まで、舞芸出身者が出ています。3/17〜31まで、東京芸術劇場小ホール2です。
坂口 タッパのある広い空間です。
植本 小ホールと言ってもね。
坂口 だって、二畳だよ!? そこで暮らしている高村光太郎って一体どんなんだろうとすごく気になります。
植本 一般料金が6,000円、学生・シニア65歳以上が5,000円、おー! 高校生1,000円。ペアチケットが10,000円となっております。


日本短編舞台フェス
PLAY PARK 2011


05PLAYPARK2011

出演アーティスト◇入江雅人 中村有志 梅垣義明(WAHAHA本舗)
プロペラ犬(水野美紀)WITH 河原雅彦 表現・さわやか 劇団鹿殺し 鳥肌実 他

3/18〜20◎Shibuya O-EAST


植本 『PLAY PARK 2011 -日本短編舞台フェス-』。ということなんですが、これって初めてのイベント?
坂口 関西で2回ぐらいやってるみたいですよ、似たようなイベントを。それを東京でやるみたい。もちろん東京の方もみんな出演されます。
植本 「日本最大級、舞台パフォーマンスフェスティバルがついに実現! 1日20組以上×3days、会場は渋谷大型ライブハウス」と書いてあって。うち、花組芝居も出るみたいなんですよ。制作をどこがやってんのかな〜と実行委員会を見ると、鹿殺しの菜月チョビちゃんとか、丸尾丸一郎くん、高橋戦車くん、ウォーリー木下さんとか。
坂口 戸塚さんだからぴあじゃないかな。
植本 まだまだ出るみたいなんですけど、仮チラで書いてあるのは、入江雅人さん、カムカムミニキーナ、かわせみ座、鹿殺し、転球劇場、動物電気、扉座、鳥肌実さん。
坂口 あ! 久しぶりですね。
植本 ひげ太夫、ピチチ5、表現さわやか、腹筋善之介さん、ボクデス、明和電気だ。
坂口 なかなかステキな。
植本 そして珍しいキノコ舞踊団。
坂口 一番のオススメは鳥肌さんの5分間だな。
植本 そうなの?
坂口 僕は鳥肌さんの5分間は大好きですよ。もっと長くやられるんだけど、5分間だけね。
植本 5分間観るのが好き、ということ?
坂口 5分だけ見るのが好き。5分過ぎると、ちょっと。
植本 それ全然褒めてないじゃない(笑)。
坂口 褒めてるって。大好き。
植本 紹介します。『PLAY PARK 2011 -日本短編舞台フェス-』。3/18・19・20渋谷のO−EAST 。一日券が5,200円、VIP席が6,800円、各日100枚限定です。三日間通し券が12,500円です。 
坂口 バラエティに富んだ豪華イベントというふうに思えばいいのかな。
植本 まだまだ出演劇団があると思うから、それは各自ネットで調べていただければと思います。

ニコニコミュージカル第四弾、第五弾『ココロ』『DEAR BOYS』制作発表

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株式会社ドワンゴが提供する、WEB サイト上で再生される動画にリアルタイムでコメントを付けられる動画共有サービス「ニコニコ動画」は、 2006 年12月の誕生以来、時代を先駆けとして活動してきた。その「ニコニコ動画」が挑戦するネットとライブによる新たなエンターテインメント が「ニコニコミュージカル」。
実際に劇場で楽しむリアルチケットと、ネットで公演を楽しむネットチケットの2種類を発売し、劇場とネットどちらでも観劇できるという形で展開中である。

第一弾『クリスマス・キャロル』は2010年12月、元ライブドア社長のホリエモンこと堀江貴文を主演に迎え、ヒロイン役は安田美沙子で上演。
第二弾は今年1月の『ニコニコ東方見聞録』で、メインキャストの大半がニコニコ動画やニコニコ生放送で歌などのパフォーマンスを行い有名となったユーザーで、演目中の楽曲も、「ボーカロイド」というパソコンのソフトウェアを使って自作してニコニコ動画に投稿した曲の中でも評判の楽曲を使用した作品だった。
そして第三弾『ニコニコニーコ』は、主演は不思議クリエイティブ少女・ニーコ、演出は「マグダラなマリア」で知られる耽美の鬼才・湯澤幸一郎で、3月17日からシアターグリーンにて幕を開ける。


今回、それに続く第四弾と第五弾として発表されたのが『ココロ』と『DEAR BOYS』。この2作がゴールデンウィークに同時上演されることになった。  

『ココロ』は、2008年3月にニコニコ動画に投稿された楽曲を世界観にしたもの。プログラムによって心を得たロボットの溢れる感情を鏡音リン(ボーカロイド)が切なく歌い上げ、再生数は 120万回を超えたという人気動画が元になっている。舞台はすでに2009年に水戸市芸術祭演劇フェスティバルで上演され、2010 年には東京で再演されている。 
『DEAR BOYS』は、八神ひろき原作のバスケットボール漫画で、2007 年第31回講談社漫画賞少年部門受賞。2007年冬にミュージカル化されて、2008年夏には続編が上演された。  
この『ココロ』と『DEAR BOYS』の2作品を、マチネとソワレで入れ替えるという形で、シアター1010で同時上演する。

3月4日、この2作品の制作発表が行なわれ、出演するキャストと作・演出家、そしてプロデューサーがそれぞれコメントを発表した。

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【片岡義朗/プロデューサー】

ネットで舞台を見るネチケという仕組みを定着させたいと思っていて、この前の作品はネット観劇の人のほうが多かった。ぜひ他の公演でもネチケという形をやっていただければと思っています。今回は同じ劇場で異なる作品を上演しますが、それぞれ三演目ですし、内容は多少の違いはあっても、作り方を把握しているので安心しています。プロデュース公演で同一劇場で違う演目をすることは初めてだと思います。劇場費も安くてすみます(笑)。とにかくネチケの時代がきたということを知らせたい。

 

『ココロ』チーム

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【石沢克宜 /脚本・演出】

1月に『ニコニコ東方見聞録』を作品を作ったのですが、それは片岡さんが、僕らの舞台劇『ココロ』を観にきてくれたことがきっかけでした。今回は舞台劇『ココロ』をニコニコミュージカルとして上演できることになって喜んでいます。ボーカロイドの歌う曲からの舞台化など二次創作は積極的に行なわれたら面白いと思っています。キャストは新しい人もいますので書き換えもしながら作っていきたい。

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寺門、小松、泰、及川

 【泰みずほ/鈴役】 

『ココロ』を聞いて切なさやいろいろな気持ちがこみ上げてきました。再々演ですが、これまで演じてこられた皆さんのイメージを大事に気持ちを壊さないように演じたいです。

【小松美咲/リン役】

初舞台です。初めての女優の仕事としてこの役をいただいて嬉しいです。今まででいちばん良い公演になるようにがんばります。

【寺門文人/天本役】

初演、再演と同じ天本役です。『ココロ』とはなんなのかを見つけることができた作品なので、今回の公演でもまた見つけることができればいいなと思っています。

【及川奈央/町子役】

再々演になりますが、今までの町子さんというイメージにまた新たなプラスαを加えられるように。そして私は1人昭和なので(笑)、がんばります。

 

『DEAR BOYS』チーム

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【宇治川まさなり/演出】

シリーズの3作目が決まって嬉しいです。本物のバスケットボールを使うので、本当に芝居がやれるのかというところがいつも心配ですが(笑)、1作目、2作目の良さを残して第三作目も湯澤幸一郎くんを筆頭にがんばってくれると思います。ネチケでこの舞台で、スポーツ観戦の疑似体験をしてもらいたいですね。

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中山、岡田、植野堀、阿部

【植野堀まこと/哀川和彦役】

この作品の熱さ、本物のバスケの熱さ、人の熱さを世界中の人に伝えたいですね。バスケは10年間やってました。筋トレして鍛え直したいです。

【阿部直生/高階トウヤ役】

高階役をやれるのが信じられなくて、やった!という心境ですね。がむしゃらに全身全霊をかけて取り組んでいきたい。バスケは6年間やってました。ボールをいつも触ってることが大事だと思ってます。

【中山優貴/森山敦司役】

ミュージカルは初めてです。森山敦司は強い意志を持っていると思うので、一生懸命やりたいです。バスケ歴は5年ですが、右利きの設定なので、本当は左利きなんですがシュートを右で打つ練習をしてます。

【岡田亮輔/保科唯人役】

前回に続き、この役ができて嬉しいです。バスケ部ではなかったのですが、背が高いということでスタメンに駆り出されていたので、人並みに出来るんです。バスケ好きの友だちもいたので練習はよくやってました。

 

ニコニコミュージカル第4弾 

舞台劇『ココロ』 

原作◇トラボルタ ココロ(作詞・作曲 トラボルタ) 

脚本・演出◇石沢克宜 

音楽◇トラボルタ 

出演◇泰みずほ、小松美咲、寺門文人、及川奈央 他

ニコニコミュージカル第5弾

『DEAR BOYS』 

原作◇八神ひろき (講談社「月刊少年マガジン」連載) 

演出◇宇治川まさなり 

脚本◇三井秀樹 

音楽◇坂部剛 

出演◇植野堀まこと、阿部直生、岡田亮輔、中山優貴 他 

〈料金〉リアルチケット

舞台劇『ココロ』/前売・当日4500円

『DEAR BOYS』/前売・当日5500円 

〈問合せ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00〜19:00)  

 

※ネットチケットに関する購入・情報は

http://nicovideo.jp/nicomu/

 

● 4/29〜5/8◎THEATRE 1010 

※公演予定は予告なく変更することがございます。 

4 月 29 日(金) 『ココロ』19 時開演  

4 月 30 日(土) 『DEAR BOYS』12 時開演/『ココロ』18 時開演  

5 月  1 日(日) 『ココロ』12 時開演/『DEAR BOYS』18 時開演  

5 月  2 日(月)  休演日  

5 月  3 日(火)『ココロ』 12 時開演/『DEAR BOYS』18 時開演  

5 月  4 日(水) 『ココロ』12 時開演/『DEAR BOYS』18 時開演  

5 月  5 日(木) 『DEAR BOYS』12 時開演/『ココロ』18 時開演  

5 月  6 日(金)  休演日  

5 月  7 日(土) 『ココロ』12 時開演/『DEAR BOYS』18 時開演  

5 月  8 日(日) 『DEAR BOYS』12 時開演/『ココロ』18 時開演 

 http://www.nicovideo.jp/nicomu/

 

【取材・文/榊原和子】

 

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