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『ANJIN-イングリッシュサムライ』公演成功祈願参拝(11月6日)

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ホリプロ50周年記念企画として12月10日に初日を迎える『ANJIN-イングリッシュサムライ』の公演成功を祈る祈願参拝が、主演の市村正親と藤原竜也によって行われた。

詣でた場所は、市村が演じることになる徳川家康を祀ってある芝東照宮。港区にある芝公園の一画にある由緒ある神社である。小春日和で天気も良好、清々しい空気のなかで参拝し、社殿で祈祷をあげてもらった市村と藤原が、公演の抱負を語った。

DSCF0634市村「とても厳かな気持ちです。とくにこの神社は僕が演じる家康公にちなんだ場所ということで、心の中でよろしくと申し上げました。祈祷をしてもらってる間、雅楽の笛がピューと鳴り続けていて、ミュージカル俳優の性癖でそれが気になってました(笑)」

藤原「僕もとても厳かで清々しい気持ちになりました」

 

DSCF0636この物語は、鎖国になる直前の17世紀初頭、ヨーロッパからの宣教師や商人が渡来して、コスモポリタンな活気にあふれていた頃の日本が背景になっている。イギリス人で初めて日本を訪れ、関ヶ原の戦いを勝利に導いて、徳川家康の軍の影の立役者となったウィリアム・アダムス、日本名を三浦按針と名乗ったその男と家康の、友情と葛藤を描いた野心的な新作である。


演出にはロイヤル・シェイクスピア・シアターのグレゴリー・ドーランを迎え、按針役には英国の名優オーウェン・ティールが出演するという日英共同プロジェクトで、藤原竜也は通訳の青年ドミニコという役で、8割もある英語のセリフのために、今年6月から2か月ほどイギリスに語学留学してきたという。

藤原「楽しかったです。真面目に語学の勉強と観劇、あとはパブでお酒を飲むというだけの日々でした(笑)」

市村「もう少し若かったら、そちらの役をやりたかったな。英語を喋れるようになるチャンスで、国際的に活躍する俳優になれてたかもしれない(笑)」

記者から英語でアピールをと注文されて困った藤原が「TOKUGAWA IEYASUくらいしか言えない」と笑わせれば、そばで市村が「舞台ではたくさん喋ってるから観に来てください」と絶妙のフォロー。

市村「稽古していてすごく面白い作品です。外国の俳優さん2人も日本語に取り組んでがんばってますので」

藤原「僕の役以外はほとんど実在した人たちです。その人間ドラマが見どころなので、ぜひ劇場に来てください」と、力強くアピールしていた。

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ホリプロ50周年記念 企画日英合作舞台

『ANJIN-イングリッシュサムライ』

●2009/12/10〜2010/1/18◎天王洲 銀河劇場

●2010/1/22〜31◎梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
脚本◇マルク・ポウルトン

脚本共同執筆◇河合祥一郎

演出◇グレゴリー・ドーラン

出演◇市村正親 オーウェン・ティール 藤原竜也 他

 

<料金>

銀河劇場 S席¥10500 A席¥8400 (全席指定/税込)     

<チケットに関するお問い合わせ>

東京公演/ホリプロチケットセンター03-3490-4949 

                http://hpot.jp

大阪公演/梅田芸術劇場 06-6377-3800

 

                 【取材・文/榊原和子】

『雨の日の森の中』舞台稽古囲み(11月4日)

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NEWSのメンバーとして活躍中の増田貴久が、本格的なストレートプレイ、初座長、そして初コメディとさまざまに挑戦する作品、『雨の日の森の中』が、11月4日、初日を迎えた。
午後に行われた通し稽古のあと、座長・増田貴久を中心に、ヒロイン役で初舞台の谷村美月、ラーメンズや俳優として人気の片桐仁、演技力では定評のある佐藤仁美が、作者で演出家の西田征史とともに会見に出席した。(残念ながら増田貴久さんの写真は掲載できません)

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臆病な青年役の増田は「僕もビビリの気持ちはよく分かるので、役に入り込んでます」と共感。テレビのリポーターに「テゴシさん」と呼ばれ、ユニット「テゴマス」のパートナー手越祐也に間違われて苦笑い。「最近いちばんビビったことですか? いまテゴシって言われてビビりました」と逆襲した。

初座長としての気遣いについて「差し入れをできるだけいっぱいしようと思います」と話すと、そばから片桐が「すでに甘い物や水分をたくさん入れてもらってます」と報告、和気あいあいのカンパニーだ。

 

ストーリーは、ドライブに出かけたノボル(増田)と早峰(谷村)が、ガス欠で雨宿り。あまりにもノボルのビビリぶりに呆れた早峰は、脅かすつもりで「殺人ペンション」の話をする。やがて2人がたどり着いた古びたペンションは、売れないデュオの後藤夫婦が経営していた。そこで起きる勘違いや、思い込みによる恐怖がしだいにエスカレート。さらに宿泊客や電気屋が起こす騒ぎのなかに巻き込まれていくノボルと早峰は、ペンションからの脱出を試みるが…。

かなりスリリングでホラー感覚もあるのに、1分ごとに笑いが起きる抱腹絶倒のコメディになっているのは、お笑いから脚本家に華麗な転身をした西田征史の巧みな構成と、テンポのいい演出の成果だろう。同時に出演者全員の、間がよくてみごとなチームワークと、抜群のコメディセンスも大きな力になっている。

後藤夫婦を演じる片桐と佐藤、宿泊客で幼なじみの2人連れの菅原永二と玉置孝匡、電気屋の息子とその婚約者である中谷竜と初音映莉子、いずれも個性的で実力のある役者ばかりで、主役の2人を振り回して、シュールで突き抜けた笑いを生み出している。
2階建てのセットも効果的に使われていて、フットワークも軽いドタバタの果てに、本当の愛に気づいていく主役の増田と谷村の若さが清々しい。

 
 

 

『雨の日の森の中』

●11/4〜11/23◎東京グローブ座

●11/26〜30◎シアター・ドラマシティ

脚本・演出◇西田征史

出演◇増田貴久 谷村美月 佐藤仁美 片桐仁 菅原永二 玉置孝匡 中谷竜 初音映莉子

<料金>東京グローブ座/S席¥8500 A席¥7500 A席¥5500

           シアター・ドラマシティ/S席¥8500

<お問合せ>東京公演/東京グローブ座03-3366-4020

    大阪公演/キョードーチケットセンター 06-7732-8888                      

                  http://kyodo-osaka.co.jp

              

                     【取材・文/榊原和子】

 

 

サンプル公演『あの人の世界』稽古場ルポ

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【稽古場見学】

11月6日より、東京芸術劇場小ホール1で上演される『あの人の世界』は、劇作家、演出家、俳優である松井周が主宰する劇団サンプルの公演である。
現実と虚構を行き来しつつ、その価値さえも反転させながら、演劇における空間、身体、時間の可能性を探り続けている松井が書き下ろした新作で、今回のテーマは「磁場(=物語)の発生」、彼が意味する「人」や「物語」がどんなふうに立ち上げられるか、そのプロセスを一部に公開するF/Tオープン・スタジオ「稽古場見学・松井周とトークセッション」というイベントに同行取材した。

 

『あの人の世界』の稽古は、にしすがも創造舎の教室で行われていた。古い学習机を前に稽古を進めている松井周。俳優は全部で12人、それぞれ壁にもたれるようにして待機して、自分の出ないシーンも熱心に見つめている。

DSCF0412目の前で始まったシーンは、1組の男女の日常的でありながらどこか不穏なやりとり。どう見ても恋人同士のように見える2人だが、さりげない会話を交わすうちに、それぞれの主張やそこから生まれる齟齬と意識のズレで、次第に感情が揺れて会話が緊張をはらんでいく。その変化の波が、張りつめた静けさとどこかゆるい淡々とした空気のなかでうねって、見ているこちらまで不安な気持ちにさせる。デリケートだが生々しい言葉のぶつけ合いには、若い男女の欲望とともに個と個のぶつかり合うシビアさが映し出されていて、松井周ならではの世界観が短いシーンの中にも浮かび上がってくる。

その後も、中年の夫婦の会話で、彼らのなくしたものとの関係性が見えてきたり、釣り糸を持った青年とその友人の会話などにはシュールな面白さも感じられて、このバラバラなシーンがどう結びつくのか、本番への想像が膨らむ。その公開稽古の終了後、見学者10名が松井にさまざまな質問を投げかけた。その内容を要約して紹介しよう。

 

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【松井周が語るその世界】

《今回の作品のテーマと自分の作劇について》

今回の『あの人の世界』の「あの人」とは、例えば3人で喋ってて1人が抜けたときに、残りの2人が「あの人ってさ」と言うときの「あの人」なんです。ある種のレッテル貼りというか、自分も貼ってるし相手からも貼られているレッテルについて考えたいと思った。人はそれぞれいろいろなレッテルを貼られてるし、レッテルに自分を合わせて生きていったりする。いわばコスプレというか、モードチェンジしながら生きていく、そういう世界を掘り下げてみたいと思った。

今回のテーマの「磁場」、つまり「物語」ですが、それはいわゆるDSCF0424「起承転結を時間に添って見せるもの」ではなく、たとえばこのコーヒーカップを赤ちゃんだとイメージした瞬間、そこにまったく別のイメージが生まれるし、口に運ぶ行為が赤ちゃんへのキスにも見えるかもしれない。そういう妄想を貼付けられる世界をいかに作れるか、また俳優も観客もどう妄想してくれるかが、僕にとっては興味あるし面白い世界だといえます。

今回、具体的な内容としては、まず「男と女が出会う」ということを描いています。では男と女がどう出会うのか、というと、たとえばあるイメージの中で強引に会わせる、しかも運命のように会う、なおかつ男と女が会うなかには他の人の妄想も入ってきたり、本人たちの妄想も入ってたリするから、すごく混乱するわけです。それでもなんとかちゃんと会わせたい。もちろんそこには誰かの妄想の中継があるかもしれないし、まだどうなるかわからないんですが。

 

《劇中の関係性について》

DSCF0425難しいことを俳優には要求してると思います。まず僕の台本には関係性は書かれてないから。そこで、人は距離を埋めるときどうするかとか、どんなふうに感情を作るのかということへの、俳優の持つイメージから生まれてくるものを求めている部分もあります。
今日のシーンに出ていた男女のように、ほとんど背景が見えない、というよりそういう複雑さを持ち込まないで世界を描きたいし、もっとキャラでいいからというのがあるんです。あのシーンでいえば、“若者でしょ、スケベでしょ、踊り好きでしょ。それでいいじゃない”という関係でいようとして身の上話とかするのがイヤという男と、もうちょっと濃い関係を求める女の子なんですが、でももっといえばあの女の子は猫とか犬なのかもしれない。
ズームで見てる世界を俯瞰していくと全然整合性のない世界になるみたいなのが僕の視点で、ズームすると恋人同士にしか見えなくても、引いていくと「本当に人間なの?モノなんじゃない?」とかいう感じに見えればいい。

僕はパーツパーツで台本を書いていて、あとでその繋がりを見つけていくんです。それは今やってる稽古のなかでも繋げていけるわけです。どこまで自分が面白いと感じる繋ぎかたで繋げられるかだし、俳優がその妄想でどう繋げるかもヒントになったりします。
僕が必要としているのは、自分の中からその妄想を出せる人。役作りにはいろんなアプローチがありますけど、たとえば今僕が座ってるソファのふかふかした感覚を頼りにしたり、また足の裏の冷やっとした感じから妄想したりすることもできる。そういうもので直感的にわかる俳優っているし、つまりどの感覚や道具を使ったほうが、観客と共通な感覚を持ちやすいか、そういうことがわかる俳優が好きなんです。
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【そのほかにもこんな面白い話が出ました!】

僕は稽古場で、始める前に「朝ごはんに何を食べたか言ってみて」とよく言うんですが、それはセリフの緊張感を緩めるためなんです。その日の朝ご飯や駅までの進路を思い浮かべてもらうなどで、イメージしつつ言葉を発語するというメカニズムに自然に入らせることができる。発語を意識させすぎずセリフに入れる。すでに覚えたセリフであっても新たなイメージを浮かべて発語できるんです。

この作品はモノローグでもあるのかと言われればそうかもしれません。コミニュケーションはもともと齟齬を含むという意味でもあるし、誤解しつつ生きてるのもいいかなと。最近の僕の作品は妄想で人を包んでいくので、ちょっとした相手とのズレも必要というか必ずある要素です。

今回は高さを使えるので、空間の上下を関係性に結びつけています。上から見下ろす、下から見上げる。地上から誰かを呼ぶ、地下から誰かを呼ぶ、そんなシチュエーションにしてるので、かなりわかりやすい舞台になるのではないかと思っています。

 

フェスティバル/トーキョー09秋

『あの人の世界』

●11/6〜15◎東京芸術劇場小ホール1

作・演出◇松井周

出演◇辻美奈子 古舘寛治 古屋隆太 山崎ルキノ 渡辺香奈 奥田洋平 他

<料金>一般¥3500  学生¥3000 高校生¥1000

問合せ◎F/Tチケットセンター03-5961-5209

http://festival-tokyo.jp/(パソコン)

http://festival-tokyo.jp/m/(携帯)

 

                 【取材・文/榊原和子】

この公演のチケットを「えんぶ特選チケット」として、会員の方を対象に割引価格で販売しています。

http://www.enbu.co.jp/kick/shop/index.html

 

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