稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『ストリップ学園』

劇団EXILE JUNCTION#1『ナイトバレットーNight Balletー』囲み取材

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【新しい試みのJUNCTION】

劇団EXILEの「JUNCTION」公演が3月4日に開幕した。
このJUNCTIONという言葉は、さまざまにメンバーが交差するという意味の新しい試みで、今回が第一回公演「#1」になる。

音楽シーンではビッグネームのEXILEが、パフォーマーたちのフィールドを広げる目的もあって立ち上げた劇団EXILEは、2007年に旗揚げ、これまでに3作品を上演するなど、着実に演劇シーンで地歩を固めてきた。

第1回は2007年9月、品川・ステラボールでの『太陽に灼かれて』。バイオレンス・ラブストーリーをダイナミックなダンスとともに繰り広げた。
第2回公演は2008年5月、『CROWN〜眠らない、夜の果てに』を青山劇場で公演。「涙とバイオレンス」というテーマで男と女の愛と国際問題に迫った。
第3回公演は2009年11月、青山劇場での『Words”約束/裏切り”〜すべて、失われしもののために〜』。ジェネレーション・アドベンチャーで、痛快冒険活劇だった。

また劇団EXILEには、昨年からスタートした若手男性ユニットの華組、風組、響組があるが、加えて実験的な試みとして始まったのが、この「JUNCTION」公演なのだ。

その「JUNCTION#1」の大きな見どころは、キャスト入れ替わり。ABCDの4チームという形で、主役の3役(大賀、三宅、東)のキャストが入れ替わる。また、東京初日は2ステージ、2日目以降は一日3ステージという、まさに前代未聞のハードな公演だ。

その入れ替わりの4チームの編成を紹介しておこう。

A  大賀/KENCHI  三宅/NAOKI  東/KEIJI
B  大賀/NAOKI  三宅/KENCHI  東/NAOTO
C  大賀/TETSUYA   三宅/NAOKI   東/KEIJI
D  大賀/TETSUYA 三宅/KENCHI  東/NAOTO

TETSUYAとKEIJIとNAOTOは固定でそれぞれ1つの役だが、KENCHIとNAOKIは大賀と三宅という対立する2つの役を、入れ替わりで演じる。

4日の初日開演前に、Aチームによる通し舞台稽古が行われ、熱演した3人(KENCHI、KEIJI、NAOKI)と、これから演じる立場の2人(TETSUYA、NAOTO)が、取材陣の囲み取材に応じた。

JUNCTION囲み写真

(写真左からKENCHI、KEIJI、TETSUYA、NAOTO、NAOKI)

【5人のコメント】

KENCHI「キャストを入れ替えて観ていただくという、いまだかつてない形の公演ですから緊張しています。JUNCTIONはHIROさんが提案してくれたのですが、その話題性に負けることなくやっていきたい。僕とNAOKIはお互いに入れ替わりますが、稽古場でも相手が自分の役を演じているのを見られるのがメリットでした。テーマは“正義”ですが、“義”は義理とか忠義の義でもあるので、この舞台でもそうですが、男として筋を通す生き方をしたい」

KEIJI「稽古時間の少なさを自分たちで補い合うことで、かえってみんながまとまりました。僕は1役で東を演じるんですが、相手の大賀が入れ替わるので刺激を受けています。テーマの“正義”は自分を曲げないことだと思いますし、心が大事だと思いますので、技術より気持ちで表現していきたい」

TETSUYA「劇団EXILEができて以来、出演したり観たりするなかで、主演というのは夢でしたから、それが叶うのでワクワクしています。自分は1役だけど、相手が替わることで受ける感情も違ってくるのが楽しい。テーマの“正義“とは、自分が目指したものを貫くという姿勢だと思う。自分もなりたいと思うものをめざしてここまできたけど、それで正しかったと思ってます」

NAOTO「劇団EXILEという看板を背負って、初めての試みに挑戦するのですが、とにかく看板を汚せないなと。JUNCTIONという言葉の通りキャストを交差させて、いいケミストリーが生まれればいいなと思っています。自分たちは入れ替えがあるけど、周りの方達は出ずっぱりの3公演はたいへんだと思う。この舞台はテーマ的にも学ぶことが多く、自分の気持ち良いだけでなく、やっている意味を伝えたい」

NAOKI「劇団の名を背負ってるので力が入ります。J Soul Brothersのときに出演した経験が今役に立ってる。恥じることのない舞台にしたい。僕が演じる大賀と三宅は物語の両面を見せる重要なキャラクター。物語を深めることのできる役割りです。でも稽古場ではつい相手の台詞を言いそうになってました(笑)。テーマの“正義”については、「登場人物がおのおの論理があって決断があってここに自分がいる」という台詞が好きなので、それは信念をもって伝えたい」

最後に「コメディ部分もあるが得意なのは誰ですか?」という質問が。

KENCHI「NAOTOだね(笑)」

NAOTO「ありがたく頂戴します(笑)。今回はとくに笑いの場面はないんですが、コメディアンめざしてがんばります(笑)」

KENCHI「みんなそれぞれ面白いんですけどね(笑)。とにかく本公演とはまた違う試みですから、お客様には楽しんでいただき、素敵な笑顔で帰っていただきたいですね」

 

JUNCTION3

 

 

劇団EXILE JUNCTION#1

『ナイトバレットーNight Balletー』

ゼネラルプロデューサー◇HIRO

脚本◇山中隆次郎

演出◇岡村俊一

出演◇KENCHI、KEIJI、TETSUYA、NAOTO、NAOKI 他

●3/4〜7◎天王洲 銀河劇場

●3/13〜20◎大阪 イオン化粧品シアターBRAVA!

〈料金〉¥8000(全席指定/税込)

〈問合せ〉06-6357-3511公演事務局(平日12:00〜19:00)

 

 

【取材・文/榊原和子】


『Tシャツ三国志〜人中我にあり〜』稽古レポート&インタビューvol2

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佐藤永典インタビュー

さとうひさのり/2008年、ミュージカルテニスの王子様The Treasure Match 四天宝寺 feat. 氷帝(四天宝寺・財前光役)でデビュー。

 

【役柄について】

北澤雅英という、主人公・凛太郎の先輩を演じます。

物事にハッキリしていて、凛太郎のもじもじしているところなどが許せないタイプですね。「三国志」の中では張飛を演じるんですが、張飛は劉備(小日向えり)に仕えた人。現代の会社でも僕は小日向さんが演じる藤井の部下なので、関係は変わらないんです。

今はまだ、会社員同士の会話が上手く回らなくて、みんな、そこにs_P2220036すごく悩んでいます。こんなに普通の会話が難しいと思わなかった!でもここをちゃんと作らないと、「三国志」になった時にキャラクターが見えなくなるので。

お客さんが見ていて迷わないように張飛になりきりたいし、とにかく良いものにしたいです!

あと、この作品は「三国志」についても、すごくわかりやすく書かれていると思うので、そこも楽しんでいただきたいですね。

 

【古原靖久・佐野大樹について】

ヤスくんは、熱い。熱血ですね。だから、凛太郎の時とか苦労してますよね、逆のキャラだから。すごい良い人です、面白いし。

大樹さんは、すごく上手くて、アドバイスもいっぱいくれるんですけど、それがなかなか実行ができないのが悔しいですね。アドバイスは一番簡単なことで言ったら「八の字」会話を受けて返すこと。そういう話から台詞の言い方のバリエーションを教えてくれたり、いっぱい教わってます。普段は面白い人だなって思うんですけど、稽古になると凄いなって思います。

 

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佐野大樹インタビュー

さのだいき/パフォーマンスユニット*pnish* (パニッシュ) のメンバー。東京を中心に演劇・ダンス・イベント活動を展開している。

 

【役柄について】

基本的に僕は、すごく出番が短いんですよ。その短い中で、どう印象付けたらいいのかなぁ?と日々悩んでいます。

Tシャツを着て人格がコロっと変わる人もいれば、そのまんまの人もいる。じゃあ僕はどうしようかな?って考えた時に「真面目」でいこうと。会社員の時はクールな真面目、曹操もいたって真面目で、でも傍から見たら度を越えて真面目だねぇ!みたいな(笑)。そんな役作りを目指してるんですが、普段やったことのない感じなので、難しいですよ。

もうねー、僕、下っ端気質なんで(笑)、叩かれて伸びる方なんで、今まだそんなに怒られてないのが不安ですね!でもとにかく、見終わったときにお客さんの心が暖まってくれたらいいなと思ってて。難しい話ではないので。

Tシャツ姿で三国志の武将をやっても威厳ないじゃないですか。でもそこを真面目にやるからこその面白さがある訳で、僕もその作品の面白さ、斬新さに乗っかっていきたいと思っています。

 

【古原靖久・佐藤永典について】s_P2220157

古原はワンパクだなーって思いますね(笑)。主役だしダメ出しの量も多いけど、あまりへこたれてないから、とっても良い傾向だなぁ、と。僕はさっき言った通り、落ち込んで落ち込んで伸びる方なので、逆に羨ましいなと思いますよ。

サトちゃんは、自分の性格に合う役をやることが多かったんでしょうね。今回は全く違うキャラクターなので苦労する分、良い勉強になるんじゃないかなぁ? いっぱい怒られてくださいって感じですよ(笑)。怒られた方が、絶対伸びるから。

 

全労済ホール/スペース・ゼロ提携公演

Tシャツ三国志〜人中に我あり〜』

 

作・演出◇穴吹一朗

出演◇古原靖久、佐野大樹、佐藤永典、杉ありさ 、小澤亮太、 小日向えり、 HIROMU、馬場巧(ヰタ・マキ)、 迫田圭司、 穴吹一朗ほか

 

●3/1015◎全労済ホール/スペースゼロ

<料金>¥5500(全席指定)

 

公式ブログ" http://tsangokusi.exblog.jp/  

 

【取材・文/岩見那津子】

『Tシャツ三国志〜人中我にあり〜』稽古レポート&インタビューvol1

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310日から15日まで、全労済ホール/スペースゼロにて上演される、Tシャツ三国志〜人中我にあり〜』の稽古を見学した。

タイトルからして斬新なこの作品は、「三国志」の世界と現代の会社の日常とが交錯する中で、現代を象徴するような草食系な主人公・凛太郎が、力強く成長していく姿が描かれている。

タイトルについている「Tシャツ」という言葉、これがこの作品のキーポイントである
「三国志」の武将である呂布や張飛、劉備などがプリントされているTシャツを着ると、その武将になれるというゲームの世界に、凛太郎たちは入り込んでしまうのだ。それがこの作品の見せ場であり面白さになっている。

s_P2220114稽古はまず柔軟体操とウォーミングアップからスタートした。
自分の身体の硬さにうめき声が上がったり、それに対する笑いがあったり柔軟の時点で和気藹々という感じだ。
その後は、名前を呼ばれた人が代わる代わる鬼になる鬼ごっこが始まった
鬼ごっこといったら遊びを連想してしまうかもしれない、これが意外にコミュニケーションを深める手段にもなる。それぞれの名前を大声で叫んだり、誰がどこにいるか把握しつつ身体を動かしたり、楽しみつつ、共演者同士の距離も自然と近付いていく。
柔軟に続き、こちらもやはり笑いが絶えず、良い雰囲気が伝わってきた。

そこから本編の稽古に入るとキュッと空気が引き締まる。
演出家の指示が飛び、「三国志」らしく殺陣の形などにも細かい要求が出される。
鎧や兜があるわけでなく、Tシャツで「三国志」の武将を演じる、だからこその難しさと面白さが大事なのだろう。
また、キャラクターにきちんと気持ちが入っていないと、「三国志」の魅力は出せない。
納得できない部分は、それぞれが自主的に稽古を重ねて工夫している。
次々とダメ出しはされるが合間合間で笑いも生まれて、それが新たな演出として取り入れられたりもする。そんないい緊張感を保って、稽古は進んでいった

Tシャツ三国志」のメインキャラ、凛太郎を演じる古原靖久、佐藤永典、佐野大樹の3人にそれぞれ話を聞いた。

 

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●古原靖久インタビュ

ふるはらやすひさ/2005年テレビドラマ『野ブタを。プロデュース』でデビュー。『炎神戦隊ゴーオンジャー』江角走輔/ゴーオンレッド役で初主演を務める。舞台出演はこの作品で4回目となる。

 

【役柄について】

僕が演じる凛太郎はいわゆる草食系男子で、本当に気弱な青年です。自分とは正反対、本当に逆だから、今までやった役と比べても難しいです!

不器用で、面倒な事も嫌いだし、あんまり頑張らないようなヤツで、でもその凛太郎が呂布のTシャツを着ると、すごく自信を持てるようになるんです。だけど呂布になるからといってガラっと人格が変わりすぎると、嘘になっちゃう。だから僕は、「自信が付く」って言った方が正しい気がしています。Tシャツを着ることをキッカケに、凛太郎が今まで溜め込んでいたものが爆発する。そういうイメージですね。

この芝居は会社の中での人と人との関係性を最初に見せておかないと、後で三国志になった時にわかりづらくなると思うので、みんなとはその関係を大事に、僕個人としては、「最初の凛太郎」と、「呂布になった後の凛太郎」、その違いを見せて、最後に凛太郎の成長を感じて欲しいと思ってます。

 

【佐藤永典、佐野大樹について】

永典は実際会ったら動物みたいな奴ですね。(笑)。やんちゃだし、すごい元気いいヤツだし、で、ちょいちょい、あの、可愛いんですよね。(笑)s_P2220087

佐野さんは、上手いって一言で片付けたくないけど、見ていてすごく格好良いし、色々吸収したいと思える先輩です。アドバイスも貰ってます。そうしろって強要するわけじゃなく、でも佐野さんの目線でのアドバイスをしてくれるので、考える幅を広げてくれるというか似てるらしいんですよ、僕と佐野さんが。「俺が23才の時は」って自分と重ねて話をしてくれたり、優しい、お兄ちゃん的な存在です。

 

 

全労済ホール/スペース・ゼロ提携公演

『Tシャツ三国志〜人中に我あり〜』

 

作・演出◇穴吹一朗

出演◇古原靖久、佐野大樹、佐藤永典、杉ありさ 、小澤亮太、 小日向えり、 HIROMU、馬場巧(ヰタ・マキ)、 迫田圭司、 穴吹一朗ほか

 

●3/10〜15◎全労済ホール/スペースゼロ

<料金>¥5500(全席指定)

 

公式ブログ  
http://tsangokusi.exblog.jp/  

 

【取材・文/岩見那津子】
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