観劇予報

えんぶ4月号

地下空港がシェイクスピア『夏の夜の夢』を下敷きに移動参加型演劇『サファリング・ザ・ナイト』に挑む! 初日前日ゲネプロレポート

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舞台芸術集団 地下空港が、『SAFARING THE NIGHT/サファリング・ザ・ナイト』を、3月2日から12日まで、すみだパークスタジオにて上演中だ。

舞台芸術集団 地下空港は、作・演出の伊藤靖朗が中心となって活動。「CoRich舞台芸術まつり!」では、2016年春の準グランプリ+制作賞W受賞。また、昨年は『ポセイドンの牙』で紀伊國屋ホールに進出するなど注目の劇団だ。
今回は、2種類(オベロンゲート&タイタニアゲート)の劇場から物語が始まるようになっており、観客はどちらかのゲートを選び、出演者(グループリーダー)と共に、舞台を見て、歩いて、感じて参加する体験型エンタテイメントになっている。1つの夜の大事件から、視点の数だけ新たな物語が生まれる。
さらに、『攻殻機動隊』のVR作品やLADY GAGAのフェイスマッピングで世界を驚愕の渦に巻き込んだ、WOWの浅井宣通が参加しているのも刮目すべき点だ。

出演者は、ライサンダー役には、『タガタリススムの、的、な。』、『ポセイドンの牙』に続く3度目の地下空港作品の出演となる人気俳優・原嶋元久。

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ディミトリアス役には、『十三人の刺客』で鮮烈舞台デビューを飾った庄野崎謙。
ハーミア役には出演者オーディションを勝ち抜き抜擢された18歳のフレッシュスター・山下聖菜。
そしてヘレナ役は音楽劇『赤い竜と土の旅人』でリイ役を演じた逢沢凛が務める。

さらに地下空港の数々の作品に出演してきた所属俳優・野田孝之輔、映画の話題作に数々出演の俳優・荒木秀行、地下空港4作品連続出演中の個性派俳優・竹岡常吉、演劇集団キャラメルボックスの所属俳優として数々の作品に出演の女優・林貴子(はやしたかこ)など。
 
そんな、総勢30名以上のビッグカンパニーが、未来の演劇を見せると意気込んだ『サファリング・ザ・ナイト』の初日前日のゲネプロをレポートする。
 
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【あらすじ】
2045年の近未来、世界は対立する2つの巨大AI(人工知能)企業体・オベロンとタイタニアに支配されつつあった。オベロンは、全権代表シシアスらによって開発され、統合国家システム体として急激に拡大。大規模な防衛オペレーションを行い、世界約90カ国がオベロンにその主権を移譲する。
一方、タイタニアは、オベロンの拡大と防衛的侵略に対抗する国連加盟国83ヵ国によって立ち上げられた。ヒポリタを議長としたタイタニア連盟を形成し、オベロンと激しい戦争を行っている。
そしていくつかの戦争を経て、2つのAIが遂に歴史的統合を実現することになり、その記念式典が開かれることに。そこで式典参加の候補者(観客)たちが、オベロン側とタイタニア側に集まっているのだが…。

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舞台装置は、東京都墨田区横川のすみだパークスタジオ内の敷地すべてだ。いや、もっと広いかもしれない。スカイツリーが輝く夜空も、突然降り出した雨も、倉庫も搬入用のエレベータも階段も稽古場も渡されたビニール傘もすべてが舞台になっているのだ。

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物語の展開は基本的に、すみだパークスタジオ倉とカフェギャラリーSASAYAが主だが、観客がいる時間は、劇場にいるよりも、常に歩きながら、2045年に起こる一夜の出来事を肌で体感するという、旅に近い感覚を覚える。そして演者(それを引率するのがグループリーダーだ)と一体となって舞台を感覚する。

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演劇キックでのインタビューにおいても「『サファリング・ザ・ナイト』の世界に旅をしにきてもらいたいですね」と演出の伊藤靖朗が語っていた通り、見知らぬ土地、見知らぬ空間、見知らぬ音楽を、見たり聞いたりするように、すべてが初めての経験になるのだ。
観客は何グループかに分かれ、それぞれのグループリーダーとともに移動していくのだが、そこで様々な仕掛けに巡り会うことになる。

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まず劇場から出ると、稽古場がある棟の壁にWOWの浅井宣通によるプロジェクションマッピングが観客の目を引く。ここが未来だということを印象付けられる圧倒的なシーンだった。
 
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観客も新しいAIの管理にふさわしい人格者かどうかテストされたり、まさに演者とともに未来に実際にいるという体験型アトラクションのような趣があった。スマートフォンを使った仕掛けがあれば(もちろんなくても大丈夫)、テストの監督官である演者から「愛」とは「正義」とは「AI」とはと禅問答のような質問をされてドギマギしたりする。こちらが実際に試験をされているような感覚は、苦痛ではないけれど、なんとなく青春時代のちょっと苦い思いを思い出したりもして恥ずかしい。それは年齢や、性別といった観客の人生によってそれぞれ異なるのだろう。自分自身で答えを見つけることの大切さはこの舞台の通奏低音になっている。

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基本的なストーリーは、オベロンにいるハーミア役の山下聖菜と、敵対していたタイタニアのライサンダー役の原嶋元久が、密かに恋をしており、彼らがAI同士の統合の記念式典の前のちょっとした混乱を利用して出会うというものだ。

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実際に、会場の外で、ハーミアとライサンダーの邂逅があったり、タイタニアでAIのエンジニアをしている(オベロン側の観客には不適格者と伝えられた)ボトム役の野田孝之輔が、エレベータの前で狂気に満ちた博士役を演じていたりと、観ていて飽きない。 

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どの角度で見るのか、どのストーリーラインをたどっていくのかは、オベロン、あるいはタイタニア、さらにその中のどのグループに属するかによって違うのだが、しっかりと芯のあるストーリーのおかげで、置いてけぼりになることはないだろう。

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この舞台には常に何かしら共犯関係を築いているようなドキドキした感覚があるように感じる。なぜなら、とあるグループにはその状況が観ることができて、とあるグループは観ることができないといった分断状況、誰もがすべてを把握しているということはないのだから。それは、普段の演劇を観劇するだけでは味わえないものだろう。そして物語が進み、実際には2つの陣営ともに思惑があることが明らかになって……。

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この作品は、近年話題になっている言葉、「シンギュラリティ」、つまりAIが人間を超えてしまうのではないかという時代を扱っており、人間であることの大切さを考えることが大きなテーマになっている。さらに、新しいアメリカ大統領が就任したアメリカを例に出すまでもなく、世界的な分断状況を扱ったSFの衣を借りた現代劇であるといえるだろう。

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そんな世界状況やAIについて考える主役は、あくまで観客であり、どんな正解も、どんな間違いも、答えはわからないまま墨田区の荒野に放り投げられるけれど、この舞台の最後には希望の道筋を照らしてくれるはずだ。 

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この舞台は、世知辛い世の中にあって、新しい未来を探るために、新たな共犯者といってもいい仲間を見つける旅なのだろう。観劇し終わった後、帰りの錦糸町駅までずっと誰かと未来について話し合いたい気持ちになった素晴らしい体験であった。 

〈公演情報〉
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『SAFARING THE NIGHT/サファリング・ザ・ナイト』
作◇W・シェイクスピア
演出◇伊藤靖朗
出演◇原嶋元久 山下聖菜 逢沢凛/野田孝之輔 竹岡常吉 荒木秀行 林貴子(演劇集団キャラメルボックス) 鎹さやか 大塚由祈子/田代絵麻(映像音声出演)庄野崎謙 ほか
●3/2〜12◎すみだパークスタジオ特設会場
〈料金〉オベロンゲート/特典付プレミア7,800円 タイタニアゲート/特典付プレミア 7,800円オベロンゲート/通常5,500円 タイタニアゲート/通常5,500円 (全席指定・税込)
■「オベロンゲート」は、「すみだパークスタジオ内『倉』」集合、「タイタニアゲート」は、「すみだパークスタジオ内『SASAYAギャラリー』」集合
チケット一般発売中 
■上演専用スマホアプリ無料ダウンロード中。事前にHPからアプリをダウンロードすることをお勧めいたします。(会場にwifi環境はございません。通信容量、充電にご注意ください。)
iOS iOS8以上のiPhone、Android Android5以上(※iPadなどタブレットを除く)
 


【取材・文/竹下力 写真提供/地下空港】




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片岡愛之助が初ミュージカルで大活躍! 抱腹絶倒のドタバタ喜劇『コメディ・トゥナイト!』開幕!

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歌舞伎俳優で、映像をはじめ多彩に活躍中の片岡愛之助が、宮本亜門演出で初めてのミュージカルに挑む舞台『コメディ・トゥナイト! ローマで起こったおかしな出来事《江戸版》』が、3月4日、新橋演舞場で幕を開けた。(28日まで。4月2日〜25日、大阪松竹座で公演)

この『コメディ・トゥナイト!』の原作は、巨匠スティーヴン・ソンドハイム作曲のブロードウェイ・ミュージカル。1962年に『ローマで起こった奇妙な出来事』として初演され、トニー賞で6部門を受賞、2年半のロングラン、2度のリバイバル、映画化もされた傑作ミュージカルだ。
演出の宮本亜門は、これまでにソンドハイム作詞・作曲の『太平洋序曲』(ブロードウェイ史上初・東洋人の演出でトニー賞にノミネート)、『イントゥ・ザ・ウッズ』、『スウィーニー・トッド』、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』などを手がけ、高い評価を得ている。そして深い親交のあるソンドハイム了承のもと、今回は時代設定を古代ローマから江戸に移して、和風スラップスティック・コメディに仕上げている。

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出演者も片岡愛之助を中心に、若手からベテランまで豪華キャストが揃った。ジャニーズきっての歌唱力を誇る内博貴、ミュージカルではおなじみで声優でも評価の高い平野綾、ロック・バンドのRED WARRIORSで破壊力抜群の歌声のダイアモンド✡ユカイ。ミュージカルだけでなくCDや小説と幅広く活躍する上山竜治(ダブルキャスト/東京公演のみ)、ミュージカルからストレートプレイまで手練れの鈴木壮麻(ダブルキャスト)、おしゃれで多才な怪優・ルー大柴、映画やドラマで脇を締める徳井優、映像・舞台で活躍する演技派の松田美由紀、そしてロック・バンドのTHE 虎舞竜でボーカルでお馴染みの高橋ジョージと個性溢れる面々だ。

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【あらすじ】
江戸の街に並ぶ3軒の家。1つは薬問屋の布袋屋楽右衛門(高橋ジョージ)の家。女将のお高(松田美由紀)、息子の比呂(内博貴)、丁稚頭の金吉(ルー大柴)、比呂の下で働く丁稚の丁吉(片岡愛之助)が住んでいる。
もう1つは澤野屋(ダイアモンド✡ユカイ)が営む美女を集めた置屋。そしてもう1軒は、幼い頃にさらわれた2人の子供を探して放浪中の川端平吉(徳井優)の留守宅。
陽気な丁稚の丁吉はいつも自由の身になりたいと願っていた。ある日、主人の比呂が置屋の新入娘お美津(平野綾)に恋をしていることを知る。丁吉は、楽右衛門夫妻が旅に出ている間に、お美津との仲を取り持てば自由の身にするという約束を比呂から取り付けた。
とはいえ、お美津は侍の荒尾正蔵(鈴木壮麻・上山竜治/Wキャスト)に身請けされることが決まっていた。丁吉は置屋の主人を丸め込み、お美津を家に連れ込む。万事、上手く運ぶと思われたが、そこに突然一人で帰宅した楽右衛門を、お美津が身請け相手だと勘違いし、楽右衛門もお美津を新入りの女中と勘違い。そこにお美津を身請けに荒尾が現れ、さらには放浪の旅から川端も帰宅、楽右衛門の浮気を疑うお高までもが旅から戻り…丁吉の仕掛けた策略はこんがらがって、ドタバタ模様に…。

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オープニングは花道を愛之助の丁吉に連れられた楽隊風の出演者の一団が登場、そこで江戸風の幕を背景に愛之助の口上から物語が始まる。流れるようなセリフが見事だ。そこからメジャーのキーでウキウキするブギーなナンバー「コメディ・トゥナイト」を全員で歌いあげるのだが、この曲だけでこの作品の楽しさが伝わってくる。

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片岡愛之助はミュージカル初出演だが、ヴォイストレーニングをかなり以前から行っていたというだけあって、低いバリトンで深みがあるうえに芝居心があるので、聞いていて心地よい。丁吉は初めは自由を手に入れるために、そこから他人の幸せのために奔走することになる。あらゆる知恵を絞り、丁稚仲間の金吉を引っ張り込み、ときにはウソや策略で周りの人々を振り回すのだが、溢れる愛嬌と誠意が丁吉を憎めないキャラクターにしている。3軒の家の間を走り回り、次々に窮地を切り抜ける鮮やかな丁吉の仕事ぶりは、そのまま、初めてのミュージカルでも伸び伸びと力強く一座を牽引する愛之助そのものと言っていいだろう。
 
内博貴はミュージカルではすでにキャリア十分な俳優として知られているが、今回も甘く力強い歌声と端正な容姿を武器に、登場しただけで華やかな存在感を示してくる。箱入り息子のお坊ちゃん役だが、お美津への熱い思いと、一緒になるための決心の強さが伝わって魅力的だ。

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比呂と恋仲になるお美津は平野綾。田舎から江戸の置屋にきたばかりで、純情なあまりちょっと天然なところもある娘を、可愛く演じている。歌唱力は多くのミュージカルファンが知るところだが、ソンドハイムの難しいソロ曲も綺麗なソプラノを響かせ歌いこなしてみせる。

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置屋の主人・澤野屋のダイアモンド✡ユカイは、ロック・バンドでボーカルを務めていただけに、その歌声は会場の空気が震えるほど。派手な衣裳がよく似合って、計算高いのに意外と人が良くて抜けているキャラで笑いを誘う。

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お美津の身請け主である荒尾は、この舞台稽古では上山竜治が演じた(鈴木壮麻とダブルキャスト)。肉襦袢で強調したマッチョな体躯で、単純でナルシストでちょっとおバカというカリカチュアされた武士を大まじめに演じている。歌声は伸びやかで潤いのある歌声だが、武士らしい迫力がある。

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そして、丁吉に振り回される丁稚頭の金吉はルー大柴。本格ミュージカルは初めてだというが、演出家の無茶ぶり?を飄々とこなし、後半では女装も見せるなど大活躍。ソロや愛之助とのデュエットはじめとする歌に加えて、独特の存在感でこの舞台に大きな力になっている。

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徳井優は、幼くしてさらわれた2人の子供を探す老人・川端平吉。寂しげな背中を見せながら、ただ通り過ぎていくだけなのに、客席の笑いを誘うところなど、いぶし銀の脇役の本領発揮。

薬問屋の女主人で、旦那の浮気を疑うお高は松田美由紀。結い上げた髪の高さ同様かなり威圧的な女性なのだが、妖艶さもあってチャーミング。芝居心たっぷりの歌声で情念とともに女の怖さも醸し出す。

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その夫で尻に敷かれている布袋屋楽右衛門は高橋ジョージ。ちょっと間の抜けた大店の主人役で、若い女を追いかけて振り回される姿が滑稽だが、歌になれば一気にロッカーの顔になる。リズムに乗った色気のある声は、さすがミリオンセラーの歌い手ならでは。

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演出の宮本亜門は、長年このブロードウェイ・ミュージカルの上演を望んできただけあって、この作品の面白さと感動を把握して、彼のオリジナリティで染め直している。江戸版という基本ラインはあっても、衣裳も背景もほとんどフリーダム、キッチュでシュールで無国籍。上演台本も亜門が手がけているのだが、現代口語でフラット、その流れでの訳詞だから歌詞も耳馴染みのいいものになっている。
そして、ソンドハイムの楽曲を編曲した甲斐正人が素晴らしい。すべてがメジャーなキーのようでありながら、お江戸情緒、日本の叙情的なマイナーな曲調も取り入れて、フルートやパーカッションなどを和楽器風に奏でるなど、親しみやすく、思わず口ずさみたくなる曲ばかりだ。

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物語は最後には大団円。主題曲「コメディ・トゥナイト」で丁吉は蝶のように空を飛ぶのだが、そこに、この作品に流れるテーマ、「自由への希求」を、江戸という時代に託した宮本亜門の思いを痛切に感じるのだ。そして、55年前に作られたこのミュージカルの、今だからこそ訴えてくるスピリットを、楽しい音楽や沢山の笑いとともに届けてくれるこのカンパニーに、大きな拍手を送りたい。

【囲みインタビュー】

この『コメディ・トゥナイト!』の公開舞台稽古と囲みインタビューが、初日に行われ、宮本亜門、片岡愛之助、内博貴、平野綾、ダイアモンド✡ユカイ、上山竜治、鈴木壮麻、ルー大柴、徳井優、松田美由紀、高橋ジョージが登壇した。

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まず初めに全員による写真撮影の前にサプライズが。片岡愛之助45歳の誕生日セレモニーが、彼に内緒で行われ、バースデーケーキと花束のプレゼントがあった。

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片岡愛之助は目を輝かせながら「ありがとうございます。サプライズで驚きました。初日でドキドキしていましたが、初ミュージカルの初日に45歳の誕生日を迎えて嬉しいです。これを糧にますます精進していきたいと思います、といっても、亜門さんから、芝居は頑張らずにしてくださいと言われたので、頑張りすぎないように頑張りたいと思います(笑)」と挨拶。

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その後、登壇者が一旦袖にはけると、バースデー・ソングが歌われ会場は笑いの渦に。改めて、囲みインタビューが行われる。

片岡愛之助 初日と誕生日が重なるのは人生で初めてですね。さっき、そこで歌を歌っていただいたんですけど、みんな揃わなくて個人プレーが得意なんだと改めて思いました(笑)。
宮本亜門 こんなバラバラな個性は初めてですね。初日に合わせるの大変でしたよ(笑)。
愛之助 初のミュージカル出演ですが、歌の指導と亜門さんの指導のおかげです。共演の方も個性の強い方ばかりだし、ドキドキしていましたが、稽古場が楽しくて、毎日笑いながら作りました。早く初日が開いてほしいな。ただ、歌舞伎と違って、普段マイクがないので、もっと小さい声でやってくださいと言われた時はびっくりしましたね(笑)。
亜門 とにかく真面目な人だし、歌舞伎で訓練されているので、声が出すぎる時があるので、まずはマイクになれることだよね。愛之助さんは、これからミュージカルをやっていきたいと言っていて、これが最初でよかったと思います。とても馴染んでいて、歌舞伎役者さんであることを忘れますね。これは、原作はブロードウェイのものですが、日本の歌舞伎を取り入れたオリジナルの作品になっています。アメリカでは”トランプ演劇”がドタバタで、人を不安にさせている昨今ですが、このドタバタ喜劇は人を幸せにします。次々と動物園みたいに変な人が出てくるので。
ダイアモンド✡ユカイ(自分のカツラを指して)コシノジュンコさんです(笑)。
高橋ジョージ 演技でもそれぐらい面白いからいいよね。僕は薬屋なので真面目ですけどね。ちょっとエロいんですけど(笑)。
内博貴 (髪型について問われて)カツラはベターっとした髪型なのですが、衣裳合わせのときに変わったんです。ポスターのツンツンしている感じとはちょっと違ってます。
ルー大柴 僕は本格的なミュージカルは初めてなので、スタディーさせていただいています(笑)。愛之助さんとコンビを組んで、スリー曲ぐらい歌うんです(笑)。女装に関してはシークレットですが、身をパウダーにしながらやりましたよ(爆笑)。
平野綾 ここまでおじさんたちが頑張ってるミュージカルは初めてです。みんな可愛いですね。
松田美由紀 私は怖い役ですけど、いつも亜門さんに怒られて、一番ちっちゃくなっています。
亜門 ちょっと、いい人のイメージで売ってるのでやめてよ(笑)。何回か一緒にさせていただいているので、「もっと来い!」という感じを出してもらいたいなと思ったんですよ。

最後に改めて片岡愛之助からメッセージが伝えられる。 
愛之助 抱腹絶倒、いろんな笑いが起きます。僕は歌舞伎役者ですが、いろんな生き方をしてきた方が揃ったミュージカルですので、その化学反応をぜひ楽しみにしていてください。お待ちしております。

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〈公演情報〉
ブロードウェイ・ミュージカル
『コメディ・トゥナイト! ローマで起こったおかしな出来事《江戸版》』
脚本◇バート・シュヴラヴ&ラリー・ゲルバート
作詞・作曲◇スティーヴン・ソンドハイム
演出・上演台本・訳詞◇宮本亜門
出演◇片岡愛之助 内博貴 平野綾 ダイアモンド✡ユカイ 上山竜治・鈴木壮麻(Wキャスト) ルー大柴 徳井優 松田美由紀 高橋ジョージ ほか
●3/4〜28◎新橋演舞場
〈料金〉1等席13,000円、2等席8,500円、3階A席5,500円、3階B席3,000円、桟敷席14,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-489
●4/2〜25◎大阪松竹座
〈料金〉1等席13,000円、2等席7,000円、3等席5,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-489
〈公式サイト〉http://comedy-tonight.com
 

【取材・文・撮影/竹下力】




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吹奏楽に取り組む教師と生徒たちの笑いと感動の物語。博多座『熱血!ブラバン少女。』初日開幕!

02_実際の指揮に挑戦する博多華丸

博多座の3月公演『熱血!ブラバン少女。』が本日、3月4日、開幕した。
この作品は、全国トップレベルの実力を誇る福岡の精華女子高等学校吹奏楽部の大ヒットCDをモチーフに、博多座オリジナルの脚本で舞台化したもの。博多華丸演じる熱血コーチのもとで、全国大会を目指す女子高校吹奏楽部の姿が活き活きと描かれる。精華女子高等学校吹奏楽部の現役“ブラバン少女”たちが毎日ゲスト出演し、生演奏を披露する事でも話題だ。

【あらすじ】
12年前、武勝為成(博多華丸)が顧問を勤めていた西北学園吹奏楽部は、コンクールの全国大会に出場するほどの名門校だった。しかし、とある理由で武勝は学園を去ってしまう。以来、吹奏楽部も鳴かず飛ばずの状態に。
吹奏楽部のOGで、今は学園の臨時職員を勤める生島聡美(星野真里)は武勝に吹奏楽部のコーチとして戻ってきてほしいと懇願する。武勝は学園を去ってからというもの、音楽からは遠のいていた。だが、思いがけない出会いが重なり、武勝は再び学園へ戻ってくることを決意する。武勝の独特な熱血指導により、まとまり始めた吹奏楽部はみるみる力をつけ、世間の注目を集めていく。そこへ、密着していた新聞記者が武勝の秘密を嗅ぎ付けてしまう。その秘密とは…。

その初日を前に舞台稽古が公開され、博多華丸らメインキャストによる囲み取材が行われた。

01_熱血コーチ役の博多華丸

劇中で、女子高生たちを率いて実際の指揮に挑戦する華丸は「僕の方がリードしてリズムをとらなければいけないんですが、女子高生たちの純粋な目で見られると追い詰められてしまいます。カラオケにいった時もリズムをとる練習を重ねているのでカラオケのレベルはあがったと思います(笑)」「女子高生にモテるために5キロ痩せました」と冗談交じりに語ったが、実は吹奏楽部の生徒たちと初めて合同で演奏練習が出来たのはわずか1週間前。これまで指揮の練習を重ねてきた華丸も、生の演奏を前に苦戦。芝居の稽古の合間を利用し、指揮の反復練習に励む様子が伺えた。
 
華丸は、先週2月25日にフジテレビにて放送された「ENGEIグランドスラム」でも今公演に関するネタを博多大吉とともに披露。「僕が頼んだわけではないのですが(笑)、あのネタは大吉さんが作ってくれました」今回の舞台出演にあたり、大吉は華丸へオリジナルの“楽屋のれん”を贈るなどコンビ愛は健在だ。
 
また、博多弁のセリフがほとんどの物語の中で存在感を放つのが鳳蘭。お芝居の舞台となる女子高の校長役で、ネィティブな関西弁を流暢に披露し、華丸との漫才さながらの掛け合いも見どころ。そんな鳳蘭は「この舞台は音楽・大道具・演出…素晴らしい要素が本当にたくさん。冒頭に生演奏のシーンがあるが私も涙と鳥肌が止まらなかった。福岡だけではもったいないので、東京は帝国劇場、大阪は梅田芸術劇場でやってほしい、と書いておいてください(笑)」と取材陣へ“校長命令”を発動した。
 
最後は華丸が「私にも娘が2人いますが、どちらかに吹奏楽をやらせておけばよかったと思うくらい(吹奏楽は)素晴らしい世界。精華女子高校吹奏楽部の皆さんとのコラボは、負けたら終わりの高校野球と同じくらいのプレッシャーですが、1回1回、毎日が初日の気持ちで臨みます」と気合いたっぷりに締めた。

03_実際の指揮に挑戦する博多華丸


博多華丸の舞台挨拶入りの特別カーテンコールの模様
 



〈公演情報〉
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『熱血!ブラバン少女。』 
作・演出◇G2
出演◇博多華丸、星野真里、金子 昇、田中美里、宇梶剛士、森田順平、鳳 蘭
宮香蓮、入来茉里、神田朝香、上野 遥/武内由紀子、斉藤 優、是近敦之、松永玲子
ゲスト出演◇精華女子高等学校吹奏楽部
●2017/3/4〜26◎博多座 
〈料金〉A席12,000円 特B席9,000円 B席7,000円 C席4,000円(全席指定・税込)
チケット発売日:2017年1月14日(土)午前10時より 電話予約・インターネット発売開始
チケット問合せ:博多座電話予約センター 092−263−5555(10:00〜18:00)※日・祝日も受付
インターネット販売:http://www.hakataza.co.jp/

 


 




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