稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

光より前に

蜷川・こまどり姉妹の対談レポート『2012年・蒼白の少年少女たちによるハムレット』

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彩の国さいたま芸術劇場芸術監督・蜷川幸雄が、多彩な各界のアーティストとトークセッションを行う人気シリーズ『NINAGAWA千の目』。
1月29日、第24回のゲストにこまどり姉妹が登場した。
 

こまどり姉妹は、2月のさいたまネクスト・シアター『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』に特別出演することになっていて、この日のトークでは、蜷川幸雄が抱いているこまどり姉妹への思いや、浅草で流しの歌手として活動を始めたころからのこまどり姉妹の思いが語られた。


【レポート】
 

こまどり姉妹(姉・長内栄子と妹・長内敏子)が満員の客席の拍手に迎えられて登場。
着物姿は73歳とは思えないほど若々しく華やかだ。着物の色や柄も違っていて、姉妹によると「若い頃にお年寄りの双子のかたが同じ格好をしているのを見て、どこか気持ち悪かった。私たちは同じ格好をするのはやめようと話した。性格も違うし、友だちも別々、あくまで仕事の相棒として付き合っている」と語る。

北海道から13歳で一家は上京。2人は浅草を中心に流しの歌手として働きはじめる。歌えばお金になり、親の喜ぶ顔が見たくて歌を歌った。「あの頃の子供はみんな親のために働くことが当たり前だと思っていた」と親孝行が当たり前の時代を振り返る。
屋台のラーメンが憧れの食べ物で、流し仲間のおにいさんたちがおごってくれて食べた味が忘れられないという。そのエピソードとともに、映画『こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』が映し出される。

流しのレパートリーを増やすために三味線を習い、1週間で端唄を弾けるようになったこと。浅草の名物流しとなっていったこと、贔屓にしてくれた浅草税務署の署長の宴会に呼ばれて「明治一代女」や白虎隊」を歌っていたら、隣りの座敷の明治座の社長の耳にとまったこと。レコード会社のテストを受けに行って、たまたまレッスン中の作曲家遠藤実との縁ができて、59年「浅草姉妹」でレコードデビューした。

そんな苦労話を笑い泣きしながら語る姉妹に、蜷川幸雄も聴き入りながら「今回のネクストシアターの『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』には、誰も想像できないような場面に出演してもらう」と演出プランを楽しげに語る。

最後に若い観客の中から質問やアドバイスを求める声が伝えられ、真摯に答える姉妹の姿が感動的だった。


NINAGAWA千の目 第24回

こまどり姉妹×蜷川幸雄

1月29日◎彩の国さいたま芸術劇場



さいたまネクスト・シアター

『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』

作◇W・シェイクスピア

演出◇蜷川幸雄

出演◇さいたまネクスト・シアター、こまどり姉妹(特別出演) 他

●2012/2/20〜3/1◎彩の国さいたま芸術劇場 インサイド・シアター(大ホール内)

※大ホール舞台上の特設客席のため、客席及び椅子の形状が通常とは異なります。客席形状が決定次第、ホームページにて告知。

〈料金〉4000円

〈問合せ〉劇場 0570-064-939(休館日をのぞく10時〜19時)

http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2012/p0220.html



【文/榊原和子】

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『銀河英雄伝説 第二章 自由惑星同盟篇』制作発表ルポ

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田中芳樹が描く人気SF小説『銀河英雄伝説』の『第二章 自由惑星同盟篇』が、いよいよこの4月に上演される。その制作発表が1月16日に行われ、出演者と演出家、そして原作者の田中芳樹も登場して賑やかに、舞台への抱負と期待を語った。
 

『銀河英雄伝説』は数千年後の未来の銀河を舞台に、銀河帝国と自由惑星同盟の戦いを描いたたSF小説で、銀河帝国の「常勝の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラムと、自由惑星同盟の「不敗の魔術師」と呼ばれた智将ヤン・ウェンリーの対決が描かれている。また、彼らの周辺の人々がいずれも魅力的な群像劇ということもあって、原作は累計1500万部の大ベストセラーになり、コミック、ゲーム、OVAと複数メディアで扱われている。

舞台では2011年1月に『銀河英雄伝説 第一章 銀河帝国編』が上演され、大きな反響を呼び、そのスピンオフである外伝も『ミッターマイヤー・ロイエンタール篇』『オーベルシュタイン篇 』と上演され、それぞれ原作ファンが劇場に詰めかけた。

そして今回はいよいよ『自由惑星同盟篇』ということだが、とくにファンが多いヤン・ウェンリーが主人公とあって注目度も高い。

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そのヤン・ウェンリーには『銀英伝』マニアと公言する河村隆一、その恋人のジェシカ・エドワーズには馬渕英俚可、彼女の婚約者ジャン・ロベール・ラップには野久保直樹、ムライは大澄賢也、アレックス・キャゼルヌに天宮良、オリビエ・ポプランに中川晃教、ワルター・フォン・シェーンコップには松井誠、シドニー・シトレに西岡徳馬と、いずれも舞台での活躍には定評のある豪華な俳優陣が揃った。

また、演出は『オーベルシュタイン篇 』に続いて西田大輔が手がける。


この日の制作発表は、会場に同盟軍の衣裳も飾られ、また会見中に今回のメインテーマ「Searching for the loght」も発表されるなど、公演への期待をもたせる内容が盛りだくさん。メインキャストたちもそれぞれの役柄と舞台への意気込みを熱く語った。

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西田大輔(演出) 銀河英雄伝説としては4度目の舞台化となります。初めての同盟篇ということでこのような素晴らしい俳優さんたちが集まってくれました。僕自身が原作の持っている戦争と社会、ヤンを取り巻く群像劇、それらに魅了されて、どんどん話に引き込まれていきました。今回、スタッフキャストの皆さんと作り上げて行くわけですが、原作が面白いのでその面白さを舞台ならではの面白さにしていきたいと思います。


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天宮良(アレックス・キャゼルヌ)
 原作の「銀河英雄伝説」は熱烈なファンがたくさんいらっしゃいますので、そういう方たちから、あいつは違うぞと言われないようにがんばります。公演初日の数日前に50歳になりますが、さっきも楽屋で松井さんに「50過ぎるとくるよー」と言われましたので(笑)来ないようにがんばりたいと思います。


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中川晃教(オリビエ・ポプラン)
 この作品を初めて読ませていただきましたが、壮大な宇宙の壮大なドラマで、大河ドラマみたいだなと(笑)。僕の役はイケイケな戦闘シーンの「撃墜王」と言われる役ですが、今回は音楽はないということなので身体を張って(笑)、この役に向かっていきたいと思っています。河村さんと一緒にやれるのがすごく嬉しく思ってます。


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馬渕英俚可(ジェシカ・エドワーズ)
 河村さんと野久保さんと大学時代の仲間で秘かな三角関係という感じです。現実ではあり得ないような、2人の男性から愛されるというシチュエーションがありますので、とても楽しみにしています(笑)。婚約者であるラップを失ってからは反戦運動に立ち上がる意思の強い女性でもありますので、その強さをしっかり表現できたらと思います。


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野久保直樹(ジャン・ロベール・ラップ)
 河村さんのヤンの親友という大役をいただきました。今自分が持っている力の120%を必ず舞台で引き出したいと思いますので、皆様、よろしくお願いします。


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大澄賢也(ムライ)
 この壮大なドラマに出演できること、そして素晴らしいキャストの方々と一緒にやれる機会をいただいて感謝しています。僕の役は河村さんのヤンに仕えるのですが、自分がいるからヤンの艦隊が素晴らしいと思えるような役で、少し寡黙で無骨な役をやります。精一杯やります。


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松井誠(ワルター・フォン・シェーンコップ)
 司令官の役です。すごく神経も太いし女性のあしらい方もうまいというような自由人です。私は52歳になりましたが、今回は役者としての特権で若い39歳の役をやらせていただきます(笑)。河村さんのヤンの下で精一杯、このシェーンコップをつとめさせていただきます。


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西岡徳馬(シドニー・シトレ)
 この作品は題名は知っていたんですがどういう内容かは知らなくて、昨年オファーを受けてから原作を読んだんですが、単なる宇宙大戦争の話ではなくて、人間の個人個人の生きる性みたいなものを扱っているなと思いました。やればやるほどキリのない壮大な話だし、演劇的にもキリのない話でになると思う。でもこれを30年前に書かれた田中先生はすごいなと思います。やればやるほど面白くなるだろうし、何度も観たくなる話だと思うので、今から期待に胸を膨らませています。シトレ役は作戦統合本部長で、ヤンの教官で、彼にあとを託していく人物です。大きな男というのでそれを出せるように頑張ります。


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河村隆一(ヤン・ウェンリー)
 今日お越しのキャストの皆さんの話を聞いているだけで、舞台での顔が浮かび上がってくるようで楽しんでいます。ヤンは戦争の天才ではあるのですが、決して戦争が好きではなくてどこか運命的に仕方なく戦っているようなところがあります。どうか若い方たちにも観ていただいて、戦争の醜さも感じていただきたいし、ひとりひとりの心の中に違う答えを持って帰れる作品だと思います。何が善で何が悪か、この舞台を観ていただいて自分の信じるものを持って帰ってもらいたいし、そういう作品になったら嬉しいです。この1年をヤンとして過ごす日々は、毎日何かをするたびに「ヤンならきっとこういうことはしないな」とか、照らし合わせながらの日々になりそうです。作者の田中芳樹先生にも「河村さんなりのヤン・ウェンリーにすればいい」と言っていただいたのですが、僕も原作の大ファンなのでイメージを裏切らないように。などと自分で荷を重くしてますが(笑)、がんばります。


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この『銀河英雄伝説』に伴うイベントで、原作創刊30周年を記念したカフェ「銀河英雄伝説カフェ」が、1月21日〜2月4日、3月24日〜4月4日の期間、ニコニコ本社ビルのある原宿のカフェ「TEA ROOM2525」にオープンしている。

カフェには『銀河英雄伝説』の戦艦フィギュア、旗艦の模型、アニメのポスターやセル画、舞台『銀河英雄伝説』の衣装や、舞台装飾などが展示され、原作にちなんだオリジナルのメニューも用意されている。
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『銀河英雄伝説 第二章 自由惑星同盟篇』

原作◇田中芳樹

演出◇西田大輔

出演◇河村隆一、

●4/14〜22◎東京国際フォーラム ホールC

●4/28、29◎NHK大阪ホール

〈料金〉SS席10,000円/S席9,000円[全席指定・税込]

〈問合せ〉

東京 サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00〜19:00) 発売中 

大阪 キョードーインフォメーション 06-7732-8888(10:00〜19:00)2/4発売
http://www/gineiden.jp


【取材・文/榊原和子 撮影/冨田実布】

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