稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

しあわせの雨傘

私の観劇計画6月その7 植本潤(花組芝居)×坂口真人(演劇ぶっく編集長)

壱組印『さすらいアジア 〜人類の創世〜』

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作・演出・出演◇大谷亮介
演出・出演◇松村武
出演◇土居裕子 重定礼子 草野とおる 大塚健司

6/22〜29◎座・スズナリ


植本 『さすらいアジア 〜人類の創世〜』。これ、壱組印ですね。
坂口 座組がちょっとおもしろそうだなとまず思ったんです。
植本 珍しいのは土居裕子さんが入ってるところですかね。作が大谷亮介さんなんだけど、演出に大谷亮介さんと松村武くんが入ってて共同演出なのかな?役者としても両方出るんですが。
坂口 松村さんが出ると舞台の雰囲気が明るくなっていいですよね。
植本 そこに東京壱組から大谷亮介さんのことを一番よくわかっているだろうという草野とおるさんが入っております。重定礼子ちゃんは南河内万歳一座の女優さんですね。大塚健司さんって青年団?違うかな、ごめんなさい。壱組印、いつもよりちゃんとしたチラシのような気がする。
坂口 『〜人類の創世〜』と書いてあるじゃないですか?
植本 書いてあるよ。「ダーウィンの進化論に真っ向勝負を挑む衝撃の問題作!!」
坂口 神の話かな?
植本 知らない。「果たして神は、この世に人類を創り出すことが出来たのか?」…全然わかんないなあ。チラシの表は石像みたいな猿なんだけど、裏が全員柿をもってるんだよ?なんでだろう。
坂口 ダーウィンでしょ。ヨーロッパの人だよね。神って本当?という時期に出てきた人で、進化論を発表した人じゃないですか。そこらへんの話かなと思うと、『さすらいアジア』というタイトルで。そのちぐはぐさがいいですね。柿とゴリラの絵があるから、いろんなことで気になる。
植本 何をするのか観てみないとわからないところはあります。
坂口 そしてその座組だとちょっとおもしろいかなとも思うし。いろんな“おもしろ断片”が積み重なってくる。
植本 6/22(水)〜29(水)下北沢ザ・スズナリでの上演です。ベンチ・自由席が3900円、椅子の指定席が4200円。壱組印の『さすらいアジア』でした。

私の観劇計画6月その6 植本潤(花組芝居)×坂口真人(演劇ぶっく編集長)

トム・プロジェクト『子供騙し』

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作・演出◇水谷龍二
出演◇高橋長英 篠井英介 冨樫真

6/21〜26◎紀伊國屋ホール


坂口 じゃあ、後もちょっとお客さんの少なそうなものを並べてみようよ。
植本 うん。いやいや、うんって言っちゃった(笑)。編集長、毒がたまってるんでしょうか。…これは再演ですね。トム・プロジェクトさんのプロデュースで『子供騙し』。
坂口 じゃあ言い方を変えましょう。小さめの劇場で丁寧につくってる作品、って言ったらどうお?
植本 どうお?って(笑)。これは再演なんですけど、初演のときは緒形拳さんがなさっていたものですね。そのポジションに今度は高橋長英さんがお入りになって、前回から引き続き、うちの先輩の篠井英介さんと、冨樫真ちゃんが出てます。
坂口 床屋さんの話ですよね。先月も床屋の話をした気がするね。
植本 『スウィーニー・トッド』?
坂口 そうそう。床屋はエキセントリックか否かという話をしたでしょ。これも床屋の話で楽しいと思うな。
植本 床屋の話好きなの?
坂口 でもさ、床屋さんの話はたいがい映画でも観に行くとおもしろいよね。
植本 『髪結いの亭主』みたいな?
坂口 ひさうちみちおさんの漫画でも『理髪店主の悲しみ』という床屋さんの話があって、田口トモロヲ主演で映画にもなりましたね。
植本 昔、『剃刀』という芝居を観たことがあるな。それもおもしろかった。
坂口 まず外さないですよ。床屋は大丈夫。
植本 パーマ屋さんの話も楽しいよ。映画でみんな同じ髪型にするパーマ屋さんの話。もたいまさこさんが出てたやつ。6/21(火)〜26(日)新宿・紀伊國屋ホールでの上演です。前売が5000円、当日が5500円、トム・プロジェクトプロデュース『子供騙し』。作・演出は水谷龍二さんです。

私の観劇計画6月その4 植本潤(花組芝居)×坂口真人(演劇ぶっく編集長)

パルコプロデュース『幽霊たち』

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原作◇ポール・オースター
構成・演出◇白井晃
出演◇佐々木蔵之介 市川実日子 有川マコト 細見大輔 原金太郎 斉藤悠 奥田瑛二

6/14〜7/3◎パルコ劇場
ほか地方公演有り。


植本 パルコプロデュース『幽霊たち』。ポール・オースター作。
坂口 それは白井晃さんが演出で、思い入れの強い作品だと思いますよ。
植本 出演が佐々木蔵之介くん、市川実日子さん、絶対王様の有川マコトくん、細見大輔さん、原金太郎さん、奥田瑛二さん。これさ、タイトルはよく聞くんだけど。
坂口 25年ぐらい前に書かれた小説ですね。存在のアイデンティティみたいな、抽象的な話かもしれないですね。見え方は具対的だけど、心理的な展開がある。
植本 「私立探偵のブルーは、ある男の追跡を依頼される。変化のない監視生活の中で、やがてブルーは自己の存在を見失っていく。」楽しそうだけど、はたして幽霊が出てくるのかはわからない感じですね。
坂口 直接は出てこないんでしょうね。佐々木蔵之介さんとかがそういう役をやるとリアリティがありそうじゃないですか。
植本 振付で小野寺修二さん、おのでらんが入ってる。振付のある舞台なんでしょうか?
坂口 白井さんってそういう演出に長けてるでしょ。
植本 そうだね。最近の白井さんの萩原聖人とやっているシリーズとか、フィリップ・リドリーの作品とかも半分精神世界が入ってたりする。
坂口 しかも佐々木蔵之介って“戸惑いが“似合いそうな感じがするんですよ。
植本 音楽の三宅純さんて、白井さんがやっぱりパルコでやった『中国の不思議な役人』のときの方ですね。衣裳は太田雅公さん。僕の好きな衣裳をつくる方ですよ。重い感じの質感の衣裳をつくる方です。『ゴースト〜幽霊たち』は6/14(火)〜7/3(日)パルコ劇場です。入場料金は7500円です。
坂口 あ、そうか。「幽霊たち」って彼らのことだね。存在が定まらない人たちのこと。
植本 紹介したあとに何を言うのかとドキドキしました(笑)。
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