稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

光より前に

木村花代が退団後、初のミュージカル『パルレー洗濯ー』


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ミュージカル女優として劇団四季で活躍していた木村花代が、退団後、初のミュージカルに出演する。

作品は韓国の大学路(テハンノ)で2005年から上演され大ヒット、ロングランを続けているミュージカル『パルレー洗濯ー』。

シンプルなストーリーに多様な音楽が織り込まれていて、現代人の心を掴む作品として、ミュージカル大賞をはじめ、数々の賞を受賞。今、いちばん注目の小劇場系ミュージカルだ。

この舞台は木村花代と野呂佳代(SDN48)がダブルキャストでヒロインを演じ、相手役もトリプルキャスト(松原剛志・野島直人・LEN)で、6バージョンの組み合わせが見られるという贅沢な舞台。共演者も川島なお美、大鳥れい、安福毅、上田亜希子、奈良坂潤紀、そして三波豊和など実力派の俳優ばかりで、ソウルの路地裏に住む人々の哀歓が覚えやすいメロディとともに描き出される。


木村花代は1997年劇団四季入団。 ダンサーとして初舞台を踏み、めきめき頭角を現し、ファミリーミュージカルの主役に抜擢され、そこからヒロインへの道を歩みはじめた。
劇団時代の代表作は『キャッツ』(グリドルボーン役)、『オペラ座の怪人』(クリスティーヌ役)、『美女と野獣』(ベル役)などで、主演作品の多さは他の追随を許さない。また『夢から醒めた夢』ではマコ役でCDに吹き込みをしている。

華やかで可憐な容姿に抜群に美しいソプラノ、シリアスからコメディまで幅広くこなす演技力は定評があり、タップやバレエなどのダンスも高い評価を受けている。2010年に劇団四季を退団、1年の充電期間を終えてこの『パルレー洗濯ー』でいよいよ始動することになるが、今後は舞台だけでなく映像や歌手としての活躍も期待されている。


なお、このコーナーにて近日中に「木村花代独占インタビュー」を掲載します。お楽しみに。


【木村花代 主な舞台歴】
 

『エルコスの祈り』タイトルロール、ローズ役 

『人間になりたがった猫』ジリアン 

『ふたりのロッテ』イレーネ 

『夢から醒めた夢』ピコ、マコ 

『CATS』ジェリーロラム=グリドルボーン 

『ミュージカル異国の丘』宋 愛玲 

『美女と野獣』ベル 

『マンマ・ミーア!』ソフィ 

『コーラスライン』ディアナ、ヴァル 

『壁抜け男』イザベル 

『クレイジー・フォー・ユー』ポリー 

『ウエストサイド物語』マリア 

『ジーザス・クライスト=スーパースター』マグダラのマリア 

『オペラ座の怪人』クリスティーヌ 

『劇団四季 ソング&ダンス55ステップス』ヴォーカルパート

『アルデールまたは聖女』ナタリー 

『ウィキッド』グリンダ 




韓国オリジナルミュージカル

『パルレー洗濯ー』

作・演出◇チュ・ミンジュ

音楽◇ミン・チァンホン

出演◇木村花代、野呂佳代/松原剛志、野島直人、LEN/川島なお美/大鳥れい/安福毅、上田亜希子、奈良坂潤紀/三波豊和

●2/4〜16◎三越劇場

●2/17〜18◎サンケイホールプリーゼ

〈料金〉8300円

〈問合せ〉東京音協 03-5774-3030

ピュアーマリー 03-3714-5004
http://www.puremarry.com/
 

【文/榊原和子 撮影/冨田実布

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「演劇にもっともっと向きあいたい」悪い芝居・山崎彬かく語りき!

京都の町屋を一軒借りて、本拠地として活動中の劇団「悪い芝居」。
一見攻撃的に見える劇団名の由来は「悪いけど、芝居させてください。の略」という意外と腰の低い硬派な集団。

1月7日〜9日の3日間、東京・下北沢の駅前劇場に昨年、京都でしか上演されなかった「企画公演」が上演されます!
作・演出を手がけ、俳優としても活躍中の山崎彬から、この“異色”の作品の魅力について熱いメッセージが届きました。

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 本公演で演劇作品をずっと作ってきて、
 これからも作っていく中で、
 演劇にもっともっと向きあいたいのです。
 そのひとつとして、机上で考えたりワークショップをしたり、という形ではなく、
 作品を作ることで、自分の作品を見つめたいな、と。それが企画公演を打っている主旨です。

 いつもとは違うアプローチで作品を作ることは、本公演でやるべき演劇作品にいかされてくると信じています。

 「猿に恋」は、
 セリフっていう、ややこしかったり優しかったりする一生付き合ってかなくちゃならないヤツを、
 じっくり考えたくて、考えるためにも、その真逆をいこう、
 と挑戦した、一度やってみたかった無声劇(というよりは無言葉劇)です。

 セリフを書いていて、セリフの力を信じているのですが、時々、疑わしくなってしまう事があって、
 セリフを使わないことで見えてくるセリフってなんだろうかってのに興味がありました。

 やってみて思ったのは、この作品にセリフはないのだけれど、セリフに変わるものはあって、
 体に入ってくるそれは、セリフ(のようなもの)ではあるのだけれど、
 なんだか触感が違うといいますか、ザラザラとした喉ごしがありまして、
 セリフより限定されていない曖昧なものなのだけれど(あるいは曖昧だからか)、
 観ていて、体に入ってくる感触がはっきりわかります。
 それがこの作品の魅力であり、楽しめる部分だと思いました。
 味は、美味ですが、珍味と言う人もいるでしょう、
 な感じになっておりますが…笑


 常々僕は演劇は一番面白いメディアだと思っているので、
 もっとたくさんの人たちにも見てもらうためにも、
 高尚なものになりがちなこういった作品をそうはしたくなくて、
 内容は一見バカバカしいものになってます。
 けれども、
 単純なやりとりの向こうにあるセリフがあれば見えてこないものを感じさせることで、
 劇場を出れば飛び交っているセリフ(言葉)が、
 違った手順で体に染み込んでいってもらえたら、面白いなと思っています。

 見る人にはダンスのようにも見えるかもしれませんが、
 一応「原始口語演劇」と銘打ってまして、
 それは僕の中では演劇であることから離れたくなかったからそう呼んでいるのですが、
 普段セリフがあれば難しい即興的に進行させていく部分もあり、
 生きたカラダで舞台にいられるように、進化verでは稽古してきました。

 稽古でも言葉で考えないように細心の注意を払って作っていて、
 なんだか原始人たちの輪の中に入ってしまったようなそんな感じになってもらえる作品だと思います。

 どうしても言葉で考えてしまうだろう最初の0分間から時は進み、
 作品も容赦なくお客さんに迫ってくるわけですが、
 じっくりじっくり言葉ではないかたちで作品が体に染み込んでくる感覚を、
 味わってほしいと思っています。


 山崎彬

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【公演情報】

 本当に悪い芝居vol.12「猿に恋〜進化ver〜」
http://waruishibai.jp/catrel/
日程◇2012年1月
 7日(土) 19:00
 8日(日) 14:00/19:00
 9日(月・祝) 14:00

出演◇池川貴清 宮下絵馬 植田順平 大川原瑞穂 呉城久美 畑中華香

料金◇前売 2000円/当日 2500円
学生は500円引き※要学生証

会場◇下北沢 駅前劇場

【山崎彬インタビュー記事】

【構成・文◇矢亜希子】


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藤原紀香の『キャバレー』が3月に再演 制作発表レポート

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2010年に上演された藤原紀香主演のブロードウェイ・ミュージカル『キャバレー』が、2012年3月に再演される。
1966年に初演された傑作ミュージカルで、日本でもたびたび上演されているが、小池修一郎演出のこの2010年版は第35回菊田一夫演劇大賞を受賞するなど高い評価を受けている。

 

物語の背景となるのは1929年のベルリン、忍び寄るナチズムの暗い影をはね返すように、歌い踊るキャバレー「キット・カット・クラブ」の人々。その中で歌姫のサリーとアメリカ人作家クリフは運命的に出会って愛し合うが、やがて悲しい別れをすることになる。その周辺に描き出される人間模様とキャバレーのショーが見せ場にもなっていて、華やかさと切なさがにじむミュージカルだ。
 

サリー・ボウルズには藤原紀香、彼女と愛し合うクリフには大貫勇輔、頽廃と嘲笑を道化の化粧に隠すキャバレーのMCは諸星和己、初演で活躍した藤原と諸星に、今回初参加の大貫という期待がふくらむキャスティングとなっている。
その制作発表が12月14日、都内で行なわれた。出席者は藤原紀香、諸星和己、大貫勇輔、演出の小池修一郎という顔ぶれで、それぞれ挨拶と質疑応答に答えた。


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【挨拶とコメント】
 
 

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小池
 2年前の初演はとにかく必死で勢いで走り抜けたという感じでした。今回は、その一心不乱から冷静になった目で練り上げられた『キャバレー』をお見せしたい。震災があり、紀香さんは『マルグリット』で上演できない日もあり苦労されたと思いますが、作品のメッセージを伝えることで乗り越えて一歩進まれたと思います。今回はその成果を期待しています。暗い時代を迎えたことを語ろうとするミュージカルですが、今の僕らもそういう時代を乗り越え、どう新しい時代を生きていくか、それを感じられるように作りたいと思っています。


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藤原
 再演と聞いて正直嬉しかったです。カンパニーのみんなともう1度やりたいと言っていたので、お客様に求められての再演はとても嬉しいです。たいへんなこの時代に『キャバレー』という作品をできるのもご縁だと思いますし、サリーは、心に闇があっても後悔しない選択で歩いていく、そういう女性像を演じられるのは幸せです。たくさんのメッセージを伝えたいです。

前回は何もわからないまま小池先生に引っ張っていただいて、いい意味でのバトルまで行き着かなかったので、今回は歌とダンスもずっとレッスンしてきていますので、よりパワーアップしてちゃんとバトルさせていただきたいと思ってます。

そして大貫さんというニュースパイスが入って、普段はこんなふうに普通な感じですけど、音楽がかかるとほとばしるようなエネルギーが出てくるんです。いい刺激剤なので、早く稽古に入りたいです。


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諸星
 再演と聞いたとき鼻で笑いました(笑)。つまりMCはそういう存在なんです。そうしないといけない。そういう気持ちにすでになってます。裏を返せば、それほどこの作品が大好きです。

(スパイスの大貫さんには)負けたくないですね(笑)。

MCは司会者という意味もあるんですが『キャバレー』という作品全体の狂言回しなので、小池先生のおっしゃることは全部受け止めて、なるべく邪魔をしないように、つねにどのシーンでも、一緒に出てるシーンでも気にならないように、表現でいったら「鹿のはく製」のような、いるんだけど気にならないみたいな(笑)。ああいう感じでやってみたいと思います。


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大貫
 びっくりしました。ふだんダンスしかやってこなかった人間なので、純粋に嬉しかったです。小池先生の演出の『ロミオとジュリエット』で芝居と歌に触れてその力を感じたし、僕も関わりたかったので嬉しいです。紀香さん諸星さんに教えてもらいながら付いていきたいと思ってます。

この作品は愛がテーマなので、いらしてくださったお客様にもう一度、身の回りの愛を見直してほしいと思います。生まれてきた意味をもう一度改めて受けとめてほしいですね。震災のボランティアの現場で、逆に被災者の方ががむしゃらに生きている姿に力をもらいました。1つ1つ無責任にならずにこの仕事をやっていきたいと思っています。

クリフは喋る言葉はシンプルなんですが、それだけに自分のダンサーとしての身体から出るエネルギーを足していきたいし、紀香さんをちゃんと恋して、男から見ていい男になりたいと思います。
 

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この日の会見前には、サリーとクリフのラブシーンが演じられ、「キャバレー」や「Wilkommen」など主題歌も歌われるというショータイムがあり、抽選で参加した約100名のオーディエンスを楽しませた。

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ブロードウェイミュージカル

『キャバレー』

脚本◇ジョー・マステロフ

作曲・作詞◇ジョン・カンダー&フレッド・エブ

修辞・訳詞・演出◇小池修一郎  

出演◇藤原紀香 諸星和己 大貫勇輔 高嶺ふぶき 増沢望 杜けあき 木場勝己 他 

●3/2〜18◎東京国際フォーラム ホールC

●3/30〜4/1◎梅田芸術劇場 メインホール

●3/23〜24◎北陸電力会館 本多の森ホール

●4/7〜8◎中日劇場

〈料金〉東京/S席12600円 A席8400円 B席4200円

〈問合わせ〉

ホリプロチケットセンター 03-3490-4949

http://hpot.jp


【取材・文/榊原和子 撮影/冨田実布】


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