稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

光より前に

『ダンス オブ ヴァンパイア』&帝劇開場100周年大千穐楽

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12月24日、帝劇で上演中のミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』が千穐楽を迎えた。この千穐楽をもって本年の「帝劇開場100周年」の催しも無事にラストを迎えた。これにより、1911年3月1日の開場より100年という長い歴史の節目となる1年を無事に終了することになる。

その最後を飾ったミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』の千秋楽カーテンコールの写真と出演者のコメントが届いた。

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山口祐一郎(クロロック伯爵役)

ありがとうございました。本日も、二度とないというくらいの素晴らしい夢のひとときをお客様と過ごすことが出来まして、これもお客様の温かいご声援の賜物です。“ヴァンパイア一族”よりお礼申し上げます。
 

石川禅(アプロンシウス教授役) 

クリスマス・イブに吸血鬼ものです。人の心の中には光と闇があって、光があるから闇が出来るし、闇があるから光がある。今年は闇の部分が多くなってしまった。闇といっても悪い心ということではなくて、悲しみとか怒りとか不安とか…。この作品は人の心の闇を吹き飛ばす作品だと思います。クリスマス・イブに心の中にある暗い部分を吹き飛ばしていただければ最高です。そして良い年をお迎えください!
 

知念里奈(サラ役)

ご観劇ありがとうございます。みなさまにも“お疲れさまでした”と言いたいくらい、たくさんの笑顔と元気をいただくことができました。ぜひ大阪にもお越し下さい。
 

浦井健治(アルフレート役)

昨日の公演を見て、この作品で初演から感じていたのはお客様と一緒に作って来たなということです。大の大人が、真面目に本気で遊ぶということが醍醐味だなと感じています。最後にこれだけは言わせてください。『ダンス オブ ヴァンパイア』最高!!
 

コング桑田(シャガール)

この世に生を受けて50年、舞台にたって20年、この節目の年に帝劇開場100周年の舞台に立たせていただき、ありがとうございました。3代目シャガール、大阪公演も気張っていきます!シャーッ!!


阿知波悟美(レベッカ役

初演から夫役が3回も変わってますが、私のせいではありません。これが私の今一番に言いたいことです。もしこの『ダンス オブ ヴァンパイア』が再再再演(4演目)になるとしたら…よろしくお願いいたします!
 

Jenneifer(マグダ役

私の発音は大丈夫でしたか?(笑)この作品は私の初めてのコメディ出演で、本当に楽しかったです。笑うということは本当に大事です。お客様も笑っていただいて沢山幸せになってください!


馬場徹(ヘルベルト役)

この1カ月間、本当に楽しかったです。初参加でしたが、自由に伸び伸びやらしてもらいました。皆様の温かい声援のおかげです。大阪公演も、最後までしっかりと努めを果たしたいと思います。


駒田一(クコール役)

本日はありがとうございました。何度やっても楽しいんですけど、楽しみと苦しみの狭間を行ったり来たりしながらでした。今日からぐっすり寝られると思います(笑)。


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あいさつのあとには、劇場で配布プレゼントされている光るブレスレットを付けた出演者と観客で一緒にフィナーレの歌を合唱し踊る光景も。その後、「帝劇100周年大千穐楽』の看板がステージに降りてきて、一層の盛り上がりを見せた。

そして駒田一から以下の劇場からのメッセージが伝えられた。

「帝国劇場が明治44年に開場して100年、その記念すべき年の今年1年間、帝国劇場開場100周年として作品を上演してきました。その最後の作品である『ダンス オブ ヴァンパイア』が本日無事に千穐楽を迎えることができました。この100年、いろいろなことがございました。関東大震災や世界恐慌、いろいろなことがありながらも困難を乗り越えてそれに屈することなくこの劇場が続いてきたのは、いつもいつも支援してくださっているお客様、本当にこの一言に尽きると思います。厚く厚く御礼申し上げます。また、200年に向けて第一歩が始まります。夢を追いかけながら、いつもいつも皆様に何かを提供できるような事をいつも考えておりますので、これからもご指導ご支援のほどよろしくお願いいたします。良い年をお迎えくださいませ」
 

そのあと、前日の23日に千穐楽を迎えていたダブルキャストの高橋愛と山崎育三郎もステージ上に登場。観客からの拍手はなりやまず、合計7回のカーテンコールとなった。

なおこの公演は年明けには大阪でも公演される。
 

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ミュージカル

『ダンス オブ ヴァンパイア』

音楽◇ジム・スタインマン

脚本・歌詞◇ミヒャエル・クンツェ

演出◇山田和也

出演◇山口祐一郎、石川禅、知念里奈、高橋愛、浦井健治、山崎育三郎、コング桑田、阿知波悟美、Jenneifer、馬場徹、駒田一、新上裕也、森山開次 他

●2012/1/7〜12◎梅田芸術劇場メインホール  06-6377-3800

S席13,000円 A席9,000円 B席5,000円  

※バリュープライスデイあり 

S席10,000円 A席6,000円 B席3,000円

http://www.umegei.com/schedule/71/


【文/榊原和子 資料提供/東宝(株)】


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『大江戸鍋祭〜あんまりはしゃぎ過ぎると討たれちゃうよ〜』公開舞台稽古

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史バラエティ番組『戦国鍋TV〜なんとなく歴史が学べる映像〜』は、歴史がなんとなく、そして楽しく学べるということで、2010年4月に独立ローカル局4局で放送開始。今までにない斬新な切り口と内容でジワジワと人気を獲得して、放送局は開始当時の4局から23局に拡大している。

2011年1月には『新春戦国鍋祭 ?あんまり近すぎちゃうと斬られちゃうよ?』のタイトルで舞台化もされ、連日超満員、集客動員数1万人という大ヒットとなった。

今回、その第2弾として『大江戸鍋祭〜あんまりはしゃぎ過ぎると討たれちゃうよ〜』が12月23日〜26日、明治座で上演されるが、今回は「江戸時代」で、12月の師走という時期もあって、日本史でも名高い「忠臣蔵」が題材になっていて、1部は芝居、2部はショーという二部構成。


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■1部 芝居「最後の最後に忠臣蔵」

徳川綱吉とその腹心の部下柳沢吉保が主人公で、そこに忠臣蔵や近松門左衛門などが絡む歴史ドラマ。

天皇接待のダンスで負けた浅野内匠頭は江戸城松の廊下にて吉良へ斬りかかる。

その事件の報告を受けた柳沢は綱吉との密談の結果、浅野を即刻切腹。浅野の治めていた赤穂藩を取りつぶしという決断を下す。主君を切腹させられた大石以下、赤穂藩の武士たちは!?

さらに柳沢の画策が始まる…。

【キャスト】

柳沢吉保:三上真史

浅野内匠頭:矢崎広

徳川綱吉:村井良大


毛利小平太:中村龍介

不破数右衛門:小林且弥

寺坂吉右衛門:滝口幸広

片岡源吾:大山真志

萱野三平:白又敦

大石主税:丸山隼

岡野金右衛門:井深克彦

武林唯七:二瓶拓也

浅野大学:五十嵐麻朝

矢頭右衛門七:井澤勇貴

間十次郎:上村龍之介

直陰:平田裕一郎
高田郡兵衛:寿里

上杉綱憲:長倉正明

清水一学:小谷昌太郎

小林平八郎:佐藤貴史

東山天皇:小林健一

吉良上野介:岩崎大


堀部安兵衛:兼崎健太郎

近松門左衛門:石井智也

町医者(Wキャスト):山崎樹範 / 平方元基


大石内蔵助:大和田獏

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■2部 元禄夢宴〜大江戸SAMBAで無ト〜

THEエンタテイメントショーをコンセプトにお届けする、オンステージ! 

「元禄生態 生類アワレンジャー」と「松の廊下走り隊7」は、今回のための新曲を披露!出演者全員での大フィナーレもある。


「元禄生態 生類アワレンジャー」

5人のヒーローが江戸を守る!!江戸の生き物全てを守り慈しむ5人のメンバーによる全ての者たちへのラブソング。

 『わんわんLOVE』

アワレンレッド(徳川綱吉)村井良大/アワレンブルー(柳沢吉保)三上真史/アワレンイエロー(牧野成貞)滝口幸広/アワレンピンク(隆光)井深克彦/アワレンブラック(林信篤)中村龍介


「松の廊下走り隊7」

松の廊下をダッシュして!殿が一大事!!あの日起きた事件をダンサブルに歌い踊る7人ユニット。

『キラ☆キラ KIRA Killers』

リーダー・矢崎広/げんげん・大山真志/さんちゃん・白又敦/

えもやん・井澤勇貴/ちからっち・丸山隼/たけばやし・二瓶拓也/兄の弟・五十嵐麻朝


「KIRA feat. 近松門左衛門」

吉良家一同+陛下による聖歌隊ユニット(ハンドベル+独唱:近松門左衛門)。

『きよしこの夜』

近松門左衛門・石井智也/吉良様・岩崎大/若様・長倉正明/陛下・小林健一/

小林・佐藤貴史/清水・小谷昌太郎/マエストロ・平田裕一郎


「YASUBEI and GUNBEI」

あの江戸急進派の2人が歌う最高の生き様!前から奴らがやってくる!

『War War War』

YASUBEI・兼崎健太郎/GUNBEI・寿里


【キャストコメント】
 

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三上真史

ここまで稽古をやってきて、後は思い切りやるだけです。実際に明治座へ入ってみて、歴史や伝統のある劇場だということを感じています。僕たちとこの「大江戸鍋祭」で明治座の歴史を変えたいと思います!
 

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矢崎広

明治座の舞台に立つのは初めてなのですが、僕らがこの劇場で上演できるのは

非常に幸せです。僕らだけができるような作品にしたいと思います。今年は心が痛む出来事もあった年なので、お客さんには明治座で大笑いしてもらって、皆で楽しく素敵な年末にしたいと思っています。是非劇場へいらしてください。

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村井良大

今回、明治座という素晴らしい舞台で、また祭りが出来ることに気持ちが上がっていますが、冷静にみんなのチームワークを高めて素晴らしい作品になれるように頑張っていきたいです。今回の「大江戸鍋祭」で舞台を好きになる方、「戦国鍋TV」の世界を知って頂ける方、皆で楽しく来年を明るく迎えたいと思います。




『大江戸鍋祭〜あんまりはしゃぎ過ぎると討たれちゃうよ〜』

1部 芝居「最後の最後に忠臣蔵」

2部 「元禄夢宴〜大江戸SAMBAで無ト〜」

脚本◇穴吹一朗

演出◇板垣恭一

出演◇三上真史、矢崎広、村井良大、中村龍介、井深克彦/兼崎健太郎、石井智也、山崎樹範 ・ 平方元基(Wキャスト)/大和田獏 他

●12/23〜26◎明治座

〈料金〉A席12000円 B席5800円

〈問合せ〉る・ひまわり 03-6277-6622(平日11:00〜19:00)

●12/31◎梅田芸術劇場メインホール

〈料金〉S席12000円 A席8000円 B席4000円

〈問合せ〉梅田芸術劇場 06-6377-3800(10:00〜18:00)


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新妻と石丸の甘美な歌声が心地よい『GOLD カミーユとロダン』


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名を知らぬ人はないほどの彫刻家オーギュスト・ロダン。その弟子であるカミーユ・クローデルの生涯を描くミュージカル。
 

詩の才がある弟ポール(伊礼彼方)と芸術の夢を語り合う娘カミーユ(新妻聖子)は、立体作品に類稀な力を見せていた。才能を伸ばしてやりたい父(西岡徳馬)は二人をパリで学ばせる。学校に教師として来たロダンと出会ったカミーユは「女子に彫刻家としての将来はない」と言うロダンに反発する。しかし、その才能を認めたロダンはカミーユを自らの弟子とする。そして、師弟の間柄は男女の関係に進展するのだった。

自信と作品数の揃ったカミーユは、フランスの美術サロンに個展を開く許可を得ようとするが拒否される。当時のフランスはまだ女性の芸術家に理解がなく、女性だというだけでカミーユは認められなかった。また、師弟の恋はスキャンダルとなり、カミーユの母(根岸季衣)を苦しめた。ロダンは独身だったが、糟糠の妻といえる女性ローズがいた。その女性を捨てることは出来ず子供もほしくない独身主義のロダンと、結婚を迫るカミーユの仲はうまくいかなかった。

カミーユはロダンの元を去り、オランダで開いた個展は成功。しかしオランダでロダンと再会したカミーユは彼の居るフランスに戻り、認められぬ創作生活を続けることになる。そのなかで、ロダンが自分の作品やアイデアを盗むという被害妄想に悩まされ、カミーユの精神は蝕まれていった。外交官となり外国暮らしをしているポールだけに心を開いていたが、最大の理解者である父が亡くなり、人生としての終幕を迎える。

舞台下手奥には地獄の門の一部を写したような人体の大きな絡み合いが立ち昇り、上手には製作中の地獄の門が配置されていて、松井るみの装置がこれから始まる彫刻家の物語への期待を盛り上げる大きな効果となっていた。小道具・大道具として出てくるカミーユの彫刻の数々は写実的で、彼女の作品を知らない人にも作風を知る手助けとなる。太田雅公の色を抑えた衣装や斉藤茂男のめりはりのある照明がさらに効果をあげる。いかにも白井晃ならではの「芸術」というテーマに沿った演出だ。


ワイルドホーンの楽曲が、カミーユの劇的な人生を力強く表現して印象的。主要な人物それぞれが切ない心情を歌う。

新境地を開いたといっていいカミーユの新妻聖子。活き活きと彫刻家を演じ、勢いがある。若く希望に満ちた19歳のカミーユと、その後ロダンとの愛に疲れたカミーユ、どちらも迫力があり目が離せない。

ロダン役の石丸幹二も壮年から老年まで、芸術家で紳士の幅を出しながら、カミーユ1人を愛せない人間らしさ、彼なりの愛しかたを繊細に見せた。厳しい状況に生きながら、カミーユとロダンの歌声が絡むときの二人の歌声は甘美で心地よい。

伊礼彼方が演じる弟ポールは、外交官としての役目柄、不安な状態の姉の近くにいられなくなり母から苦しい決断を迫られる。姉を思う伊礼彼方の切ない歌声が心に響いた。

西岡徳馬は、豪快ともいえる進歩的な理解者である父をおおらかに演じた。母・根岸季衣はその時代の人なら当然の娘への感覚を的確に見せた。どうしても寄り添うことができなかった母娘が哀しい。そしてアンサンブルが、画学生をはじめとするさまざま役割で登場して厚みのある舞台を作っている。


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ミュージカル

『GOLD 〜カミーユとロダン〜』

作曲◇フランク・ワイルドホーン

脚本・作詞◇ナン・ナイン

訳詞◇森雪之丞

上演台本・演出◇白井晃

出演◇新妻聖子、石丸幹二、伊礼彼方、根岸季衣、西岡徳馬 他

●12/8〜28◎シアタークリエ

〈料金〉S席11000円 A席8500円

〈問合せ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777

http://www/tohostage/com/gold/index/html


【取材・文/佐藤栄子】


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