稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

観劇予報は2019年2月20日に引っ越しました。
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『クリンドルクラックス!』阿久津愼太郎インタビュー

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若手俳優集団D2メンバーの1人、阿久津愼太郎は大のマンガ好き! そんな彼が舞台『クリンドルクラックス!』の中で演じるのは、やせっぽっちでビン底メガネのちょっと冴えない少年ラスキン。いつか勇者になることを夢見るラスキンはある日、地下道に棲みつく怪物の存在を知る…。

イギリスの劇作家で映画監督でもあるフィリップ・リドリーが書いた、もちろん大人も楽しめるヒーロー物語。このところめきめき俳優としての才能を発揮している阿久津愼太郎の注目の舞台である。
演劇ぶっく8月号でインタビューした記事を別バージョンの写真とともにご紹介。 




理解してもらえなくて悶えるのも楽しい


ーー阿久津さんは連載コラムも持っているくらいのマンガマニアなんですね。

そうなんです。最初にマンガを読んだのは小学校3年生ぐらいのときだと思うんですが、その時は普通に好きだな、と思うぐらいでした。でも6年生のときに友達に少女コミックを借りて読んでから、すごいマンガ好きになりました。


ーーということは物語をたくさん読んできているわけですから、役を演じる上でも役立つのでは?

役に立っていると感じるときもありますし、逆に違和感を感じるときもあるんです。例えば自分で台本を読んでいて「これはものすごく萌えるセリフだな」と思っていたのに、実際稽古に入るとそのセリフがさらっと流されてしまったり。そういうときは「えっ!?」となります(笑)。


ーー台本を読むときも自分なりの解釈や理想があるわけですね?

自分の中の美学とか世界はありますね。それが他の人に理解してもらえないときに、ちょっと悶えるというか…でもそれはそれで楽しかったりします。
 


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ラスキンと自分は似ている?!


ーー今回の主人公のラスキンという少年も妄想したり、夢を見たりする少年で、阿久津さんとちょっと似てませんか?

年齢が11歳と聞いて、はじめはその年齢に関して距離を感じたんですが、台本を読んでいくうちに、ラスキンの世界観を周りの人が認めてくれない感じとかが、ちょっと自分に似ているなと思うようになりました。それは11歳のときの自分にも似ているし、今の自分にも通じるところがあると思います。


ーー似ていると役にうまく入り込めるのでは?

それはあると思います。自分自身では、揺らがないしマイペースだと思っていたんですが、実際は役にすごく影響されるんだということが、前回の『淋しいマグネット』という舞台でわかりました。着る服とかも全部、役のように真っ黒になってしまって。ただ周りから「似ている」とか「近いね」と言われてしまうと逆にやりにくさも感じます。やっぱり舞台は自分に近いところだけで演じていてもダメだと思うんです。一度自分を全部リセットして役を作り上げるようにしています。


ーーそういう演技への感覚っていつ頃から持てるようになりました? 

最初は本当に何もわからず舞台に立っていました。大阪公演があったりすると「大阪行ける!わーい!」みたいな感じで(笑)。でもだんだん、地方によっての空気感の違いとかがわかってきて、それで地方に行く意味も感じましたし、あとは舞台が楽しいと思うポイントもどんどん変わってきています。はじめは人前に立つことがただ楽しかっただけなんですけど、今は毎回演技が変わる点がすごく面白いなと。


ーー人前に立つことに緊張したり、怖さを感じたりは?

僕、人前に立つ緊張とかを感じる能力が欠如しているみたいです(笑)。ただ新しい役をいただいてその稽古に入るまでの不安は大きいです。「いぇーい!」と思う反面、できなかったらどうしようとか、周りの目線が気になるし、怖い。だからセリフも全部覚えるし。台本持ちながらやってる人を見て、あ、いいんだと思いつつ、自分はそれはできないので、ひたすら覚えます。
 


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若いからという意識は捨てました!


ーー17歳になったばかりなのに、しっかりしているというか、「自分」というものがすごくありますね。

確かに若いというのはありますが、でもそういう“若いから”とか“学生だから”という意識は少し前に捨てました。「覚悟を決めろ」と言われたことがあったので。それでも『淋しいマグネット』のとき「若いからってなめてる?」といっぱい言われてしまって(笑)、まだまだ難しいですね。


ーーそういう厳しさもあると思いますが、演じる仕事は最終的には楽しい?

楽しいです。やっぱり人って変わるじゃないですか、周りとの対話で。今回の舞台も、今までやってきた舞台の中では、関わる人数がいちばん多いし、これだけ年齢がいろいろな俳優さんと一緒にできるのも初めてですから、僕としては難しいと同時に楽しそうだなと思います。


ーー将来的にはどんな俳優になっていきたいですか?

今はまだ自分に合う役というのがわからないのですが、いつか自分に合う役を見つけて「この役は阿久津にしかできないよね」と言われるような役者になりたいと思います。


あくつしんたろう○95年生まれ、栃木県出身。09年に行われた第6回D-BOYSオーディションでグランプリを獲得。その後、10年より若手俳優集団D2のメンバーとなる。D-BOYS STAGE2010 trial-2『ラストゲーム』(10年)、『忍たま乱太郎 第2弾』(11年)、D-BOYS STAGE 10th『淋しいマグネット』(12年)などの舞台に出演。7月28日からは主演ドラマBS朝日「青空の卵」(毎週土曜深夜1:30〜2:00)放映。また公式ブログも開設しており、マンガ好きな一面や日々の出来事を個性豊かに綴っている。




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『クリンドルクラックス!』

作◇フィリップ・リドリー

翻訳◇谷賢一

演出◇陰山恭行

出演◇阿久津愼太郎 伊阪達也 小野健斗/酒井敏也 宮地雅子 大河内浩/鈴木勝秀 小田豊 ぼくもとさきこ 西本裕行/ROLLY 安寿ミラ

●7/28〜8/5◎世田谷パブリックシアター

●8/8◎名鉄ホール

●8/11◎サンケイホールブリーゼ

〈料金〉東京 6300円 ラスキンシート(高校生以下)3150円

名古屋 6800円 ラスキンシート(高校生以下)3400円

大阪 S席6800円 A席5000円 ラスキンシート(高校生以下)S席3400円 A席2500円 

〈問合せ〉

石井光三オフィス 03-5428-8736

http://www.ishii-mitsuzo.com/info/ishii/web/kk/index.html

 

【文◇岩見那津子 撮影◇田中亜紀】


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天童荒太の『悼む人』が向井理の主演で初舞台化!


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天童荒太が7年の歳月を費やし書きあげた小説『悼む人』。

全国を放浪し、死者を悼む旅を続ける主人公を巡り、その悼む旅に随伴する夫殺しの過去を持つ女、人間不信の雑誌記者、末期癌の母、子供を身ごもる妹らのドラマを描いた 

この作品は2008年に発表され、善と悪、生と死が交錯する至高の愛の物語として多くの人の魂を震わせ、2009年、第140回直木賞を受賞するなど大きな話題となった。

今回、かねてより「悼む人」にラブコールを送っていた堤幸彦の演出により、10月に初舞台化が決定した。脚本は、映画やNHK大河ドラマ『風林火山』などで知られる大森寿美男が手がける
 

主演は向井理、7月から主演ドラマ『サマーレスキュー〜天空の診療所』がスタートしたばかりで、これが2本目の舞台になる。

共演は、本格的な舞台は約8年ぶりとなる小西真奈美、数多くの舞台に出演、映画、ドラマでも活躍している手塚とおる、ハロープロジェクトに所属し、女優としても活躍の場を拡げている真野恵里菜、映画『少年H」』で夫・水谷豊との28年ぶりの共演も話題の伊藤蘭。

今回は登場人物をこの5名に絞り、各自のモノローグを多用した舞台とスタイリッシュな写真で、『悼む人』の世界を再構築。東京のパルコ劇場を皮切りに全国11か所を巡り上演する。


【物語】
 

週刊誌記者・蒔野が北海道で出会った坂築静人は、新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を放浪している男だった。人を信じることが出来ない蒔野は、静人の化けの皮を剥ごうと、彼の身辺を調べ始める。やがて静人は、夫殺しの罪を償い出所したばかりの奈儀倖世と出会い、2人は行動を共にする。その頃、静人の母・巡子は末期癌を患い、静人の妹・美汐は別れた恋人の子供を身籠っていた――。 静人を中心に、善と悪、愛と憎しみ、生と死が渦巻く人間たちのドラマが繰り広げられる。 


 

【原作者・天童荒太の言葉】 

人間が最終的に願うことの一つは、自分や愛した者のことを、人に忘れずにいてほしいということでしょう。そして、どんな人も差をつけずに悼むということは、生きているどんな人も区別せずに公平に向き合うことにつながるように思ったんです。だから、どんな死者であれ等しく、永く悼み続けてくれる人、彼こそが、僕がいまこの世界において一番いてほしい人間だと信じられ、いわば僕の最も希求するヒーロー像を書いてみようと思ったのが『悼む人』です。 

 

パルコ・プロデュース

『悼む人』

原作◇天童荒太(『悼む人』文春文庫刊)  

脚本◇大森寿美男(『悼む人』戯曲パルコ出版刊/8月発売)  

演出◇堤幸彦 

出演◇向井理、小西真奈美、手塚とおる、真野恵里菜、伊藤 蘭 

●10/19〜28◎PARCO劇場(渋谷パルコパート1・9F) 

〈料金〉8,400円(全席指定・税込)  U-25チケット=5,000円 (チケットぴあで前売販売のみ/25歳以下対象/当日指定席券引換/平日限定/要身分証明書)  

前売開始 9月8日(土) 

〈問合せ〉パルコ劇場03-3477-5858  
 
www.parco-play.com

●10/31〜11/4◎大阪 森ノ宮ピロティホール

●11/ 6〜7◎広島 アステールプラザ大ホール 

●11/9〜11◎名古屋 中日劇場 

●11/13〜15◎福岡 キャナルシティ劇場 

●11/17〜18◎松山市総合コミュニティセンター・キャメリアホール

●11/21◎まつもと市民芸術館・主ホール

●11/24〜25◎札幌市教育文化会館・大ホール

●11/27◎仙台 電力ホール 

●11/30〜12/2◎りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場 

以上前売開始 9月8日(土)  

●12/7〜9◎KAAT 神奈川芸術劇場 ホール 

〈料金〉S席8,400円/A席6,300円/B席4,200円(全席指定・税込)  

前売開始 11月3日(土) 

〈問合せ〉パルコ劇場03-3477-5858
www.parco-play.com


 


演劇ぶっく8月号(通巻158号)は7月9日発売!
えんぶ☆Shopにて、販売中です。
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演劇ぶっく“おまけ付き”バックナンバー販売中!

えんぶ☆ショップでは
演劇ぶっく“おまけ付き”5冊セットのバックナンバー販売中です。

対象商品は劇団☆新感線、TEAM NACS、大人計画、NODA・MAPが掲載されている演劇ぶっく5冊で1セット。もちろんこれらの本は在庫稀少のものもあり充分お楽しみいただけるものです。
(バックナンバーフェアの各号は、こちらでご確認ください)
http://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/archives/51815773.html

が! 今回の企画は
“おまけ” がみそです。売り切れた演劇ぶっく各号の中からピックアップした“おまけ” 。4劇団の貴重な記事のカラーコピー(A3見開き)は、ファンのみなさんに必ずや楽しんでいただけるものと自負しております。

下記の画像で “おまけ”の記事 お確かめください!
(えんぶ☆ショップ スタッフ一同)


TEME NACS

114号 TEME NACS発進! 森崎博之インタビュー&全員撮り下ろし写真(3P)

COMP前1
COMP前2

117号 『CONPOSER〜響き続ける旋律の調べ』 舞台写真&全国ツアーin香川、写真レポート(4P

COMPOSER1
COMPOSER2

126号 TEME NACS ふるさとに立つ 全員インタビュー&撮り下ろし写真(4P

北海道1
北海道2

127号 『HONOR〜守り続けた痛みと共に』舞台写真&全員インタビュー(4P

HONOR1
HONOR2



■劇団☆新感線

122号 SHINKANSENRSMETAL MACBETH』舞台写真&内野聖陽・松たか子対談&橋本じゅん・森山未來・北村有起哉鼎談&いのうえひでのりインタビュー(6P

マクベス1
マクベス2
マクベス3

126
号 『朧の森に棲む鬼』市川染五郎、阿部サダヲ、古田新太インタビュー他

8P

朧の森1
朧の森2
朧の森3
朧の森4

132
号 いのうえ歌舞伎☆號『IZO』舞台写真&森田剛、田辺誠一インタビュー&粟根まこと・池田鉄洋・山内圭哉鼎談(6P

※画像はありません


■大人計画

113号 『イケニエの人』舞台写真&松尾スズキ、阿部サダヲインタビュー&近藤公園・平岩紙対談(5P

イケニエ1
イケニエ2
イケニエ3

119
号 ウーマンリブ『七人の恋人』舞台写真&宮藤官九郎・尾美としのり対談&星野源インタビュー(4P

七人の恋人1
七人の恋人2

122
号 『まとまったお金の唄』舞台写真&阿部サダヲ・市川実和子対談&松尾スズキインタビュー(6P

まとまったお金1
まとまったお金2
まとまったお金3

140
号 メカロックオペラ『R22〜サイボーグなのでバンド辞めます〜』舞台写真&阿部サダヲ・皆川猿時・片桐はいり鼎談(6P

 R2C2-1
R2C2-2
R2C2-3



NODAMAP

104号『オイル』舞台写真&野田秀樹、片桐はいり、橋本じゅんインタビュー&北村有起哉・小手伸也対談(5P

オイル1
オイル2
オイル3

113
号 『走れメルス』舞台写真&深津絵里、中村勘太郎インタビュー&古田新太・浅野和之対談(5P

メルス1
メルス2
メルス3

119
号『贋作○罪と罰』舞台写真&松たか子、段田安則インタビュー(4P

罪と罰1
罪と罰2

131
号『キル』舞台写真&勝村政信インタビュー(4P

キル1
キル2


掲載の商品はえんぶ☆ショップにて、販売中です。

♪こちらでご確認ください。
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