稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

観劇予報は2019年2月20日に引っ越しました。
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『挑む 〜外伝〜』 尾上松也・中村七之助 対談インタビュー


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歌舞伎の若手俳優としてめきめきと頭角を現してきた二代目・尾上松也が主催し、若手役者たちが舞踊や古典などに文字通り「挑んで」いく『挑む』シリーズ。09年の第一回を皮切りに始まった公演も三回と場を重ねてきた。

そして第四回の今回は、歌舞伎界から同世代の人気歌舞伎俳優・中村七之助、狂言の世界から三宅右矩・近成を迎えて、歌舞伎演目と狂言のコラボとなる『挑む〜外伝〜』を開催する。

場所もセルリアンタワー能楽堂という特別な空間で、新鮮なチャレンジになりそうだ。その公演への意欲や抱負を、主催の尾上松也と初出演のゲスト・中村七之助の対談で話してもらった。


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尾上松也

アクションを起こさないと始まらない


ーーこの『挑む』というシリーズですが、どんな動機で始めたのでしょうか?

松也 かなり前から勉強会のようなものをやりたいと思っていて、自分だけでなく、そういう志を持った人たちが集まって活躍できる場が持てればという思いがありました。でも、待っているだけではなく自分からアクションを起こさないと何も始まらないと思い、4年前に思いきって始めました。おかげさまで沢山の出会いがあって、共感してくれる人たちが集まって、四回目を数えることになりました。そして今回は七之助さんも初参加してくれることとなりました。

七之助 自分の会を開催したり勉強会に参加することは大切だし、若手はみんなやりたいと思ってるんです。でもなかなか形にできるものではないので、それができる松也さんはすごいなと思っています。僕も前から機会があれば出たいなと思っていたところなので、今回は楽しみです。
 

ーー製作も自分たちということで、何から何までやっているそうですね。

松也 そうです。歌舞伎を知らない人にもスタッフとして参加してもらっています。最初は全員が何も知らないような状態からスタートしましたので、第一回目など嵐のように通りすぎて(笑)、自分の舞台の記憶がないくらいです。

七之助 僕は実際に参加するのは初めてなのですが、そういうたいへんな思いをしているのはそばで見て知っていたので、何か助けになればいいなという気持ちはありました。でも今回はあくまでも彼がやってることに乗っかって出演させてもらうので、気心の知れた友だち同士ではあっても馴れ合いにならないようにと思っています。
 

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中村七之助

能楽堂という場にふさわしい演目


ーー演目は毎回、松也さんが決めるのですか?

松也 一応自分で考えますが、いつも一緒に出るメンバーがいますので、彼らと相談して出来ること、やりたいものを考えながら決めていきます。基本的には初めてのことに挑戦したいと思っています。やったことのない演目とか役どころに挑戦するのが趣旨ですので。
 

ーー今回は『外伝』ということですが、いつもとの違いは?

松也 あえて『外伝』という形にしたのは、まず会場が普通の劇場ではなくセルリアンタワー能楽堂であること。それからいつものメンバーに加えて、七之助さんがたまたまスケジュールが空いたので、ぜひ参加したいと言ってくれたこと。また、狂言の三宅右矩(すけのり)さん・近成(ちかなり)さん兄弟という同世代の仲間も協力したいと言ってくれたので、では一緒に狂言をやりましょうと。かなり面白い公演になると思います。狂言の『樋の酒(ひのさけ)』には僕が出て、『素襖落(すおうおとし)』には七之助さんに出てもらいます。

七之助 能楽堂ですから「松羽目物(まつばめもの)」(注:能・狂言を原作として舞台様式などもそれに近い形の物)と限られてきますし、登場人物もいっぱい出ますし、狂言らしい話なのでいいなと思いました。同じ『素襖落』でも狂言と歌舞伎では表現がこんなに違うのだという、そこを見ていただけるのではないかと思っています。それに女の役があるのは「松羽目物」では珍しいので。

松也 やはり七之助さんに出てもらうなら女形でと思っていましたから。


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高め合う仲間がそばにいる


ーーお二人は同世代で気心が知れているということですが、批評し合ったりするのですか?

七之助 批評という形ではないんですが、ここはこうしたらいいんじゃないかとか、アドバイスし合うのは毎回やっていて、高め合うというか、なるべく見て感じたことは正直に言い合うようにしてます。

松也 高校も同じ学校だったり友だちも共通だったりするので、お互いの舞台についても遠慮なく言い合えて、それは有り難いことだし、すごく感謝しています。
 

ーーお互いについて、役者としての魅力はどんなところにあると?

七之助 松也さんは、やはり女形も立役も両方できるところですね。お父様(二代目尾上松助)もそうでした。それにどんな役でもできる幅がある。そして芸に対してすごく一生懸命です。

松也 七之助さんは…とくにないです。

七之助 おい(笑)。

松也 (笑)。本当は、すごく大きくなっているなと。とくにここ数年、正統派の女形さんになってきていて、僕が言うのもナンですが、安心して見ていられます。それは役者としてきちんと修業してきているからだと思いますし、彼がそういう姿勢で歩んでいることで、僕も引っ張られている部分があります。一緒に成長していける人がそばにいることはすごく有り難いです。
 

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ーーまだ20代後半ですが20年以上舞台を踏んでいるお二人で、そのキャリアだからこそ、わかることもあるのでは?

七之助 今、いろいろな役をやらせていただけるようになってきて、やはり演じてみてこそ面白さがわかるなと思います。自分の修業ももちろん大事ですけど、舞台で役をやらせてもらう、しかもその年では到底やらせてもらえないような役をさせていただき、そのときは不完全燃焼だったりというような経験をたくさん積んできて、そろそろ、その1つ1つにどう取り組んできたかとの結果が見えてくる頃だと思うんです。それもあるから、こういう『挑む』のような公演をすることは大切だなと思います。みんな力はあるけど場がない。それを作る、場を与える、それでどんどん変わりますから。そういう意味でも、松也さんがやっていることは意味があると思います。

松也 確かに、「場を作らないと」という意識がすごくあります。7年前に僕の父が亡くなって一門の当主になり、地に足つけて生きていかないといけないと気づいた時期がありまして、そこから意識が変わりました。この自主公演を始めたのもその頃からですし。メンバーもそうですが、僕自身ももっともっといろいろな役を演じたい。そして、僕たちが少しでも自分たちの場を広げることで、あとに続く人もやり易くなればという気持ちもあります。それには七之助さんも言っていたように積み重ねが大事だと思っています。そういう意味では、この『挑む』を始めてから、役というものへの取り組みはもちろん、舞台の裏側に関わることで1つ1つの舞台への思いも違ってきました。

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男も女もお化けも動物もできる歌舞伎


ーーこの公演を観てもらえることで、新しいお客さんもきてもらえそうですね。

松也 チケット価格も少しは低く設定しておりますし、セルリアンタワーのような素敵な場所を楽しんでいただいて、若いメンバーということで親しみを持っていただければと。それが歌舞伎の本公演にも観にきていただく、良いきっかけになっていただけたら嬉しいです。とにかく『挑む』には、いろいろな思いが詰まっているんです。

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ーー七之助さんはコクーン歌舞伎『天日坊』で、松也さんは『男の花道』とか蜷川幸雄さんの『ボクの四谷怪談』など、それぞれ新しいチャレンジも続いていますが、これからの歌舞伎についての抱負を。

七之助 歌舞伎はとにかく幅が広いところが面白いんです。古典狂言から野田秀樹さんや宮藤官九郎さんの脚本作品まであるし、男も女もお化けも動物もできる(笑)。そこはすごい魅力ですね。難しい演目もありますけど、まず、こういう若手の会を気軽に観ていただいて、そこからどんどん歌舞伎の世界の面白さを知っていただきたいです。

松也 遠い世界というイメージの方もいるかもしれないですけど、同じ演劇で、日本人ならではの「情(じょう)」とか、本当に良いものが見られる世界です。僕らはその良さを受け継ぎながら、そこで落ち着くのではなく、いつも挑戦し続けていきたいと願っています。


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なかむらしちのすけ(左)○83年、東京生まれ。父は十八代目中村勘三郎、兄は六代目中村勘九郎。87年1月歌舞伎座『門出二人桃太郎』で初舞台。以後、子役時代から海外公演に参加するなど活躍、女形として数々の歌舞伎演目で大役を演じている。歌舞伎以外でも映画『真夜中の弥次さん喜多さん』や、テレビドラマ、バラエティと幅広く活躍中。
 

おのえまつや(右)○85年、東京生まれ。父は六代目尾上松助。90年5月歌舞伎座『伽羅先代萩』で初舞台。以後、子役として活躍。最近の歌舞伎の舞台では若女形だけでなく立役も演じている。09年から自主公演『挑む〜若き歌舞伎役者の舞〜』を毎年主催。歌舞伎以外でも映画『源氏物語 千年の謎』、大河ドラマ、ラジオ、舞台と活躍の場を広げている。



『挑む 〜外伝〜』

1、舞踊「翁千歳三番叟」

2、狂言「樋の酒」

3、歌舞伎十八番の内「素襖落」

出演◇尾上松也

澤村國矢、市川左字郎、尾上音一郎、尾上徳松、尾上松五郎、尾上隆松

中村七之助

三宅右矩、三宅近成

●8/6、7◎渋谷 セルリアンタワー能楽堂

〈料金〉7500円(全席指定・税込)発売日 7月6日

〈問合せ〉キョードー横浜 045-671-9911(月〜土 10時〜18時)
 挑むHP   http://www.idomukabuki.com/






【取材・文/榊原和子 撮影/大倉英揮】

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えんぶ☆Shopにて、予約受付中です。

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桐谷美玲の『新・幕末純情伝』公開稽古レポート

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7月12日からシアターコクーンで上演される、つかこうへい三回忌特別公演『新・幕末純情伝』の公開稽古が6月下旬に行なわれた。

物語は幕末、武士になりたい一身で京都へと急ぐ一群の男たちがいる。近藤勇率いる新撰組。その隊士の中に「女」がいた。沖田総司。
小さい頃から男として育てられ、ただひたすら剣の修行を強いられてきた孤独な女ーーその沖田総司の前に1人の男が立ちふさがった。日本に新しい時代をもたらす男、坂本龍馬。
そんな2人が、そして幕末を生きる若者たちが夢見た新しい時代の夜明けとは……。 


新撰組の沖田総司は女だったという設定で、女性でありながら男たちの集団、新撰組の中に入って活躍する女沖田総司を演じるのは女優の桐谷美玲。これが桐谷には初舞台で、数々の有名女優たちが挑んだ総司役の7代目となる。

共演の坂本龍馬には神尾佑、土方歳三には鎌苅健太、岡本以蔵には和田正人などが顔を揃えている。
この日が全員揃っての稽古は初めてとあって、桐谷はかなりの緊張した面持ちで、アクションや殺陣、対話などの稽古シーン公開に挑んだ。


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【公開稽古前の挨拶】

 

桐谷 初舞台で初主演、男の格好をする役も初めて。初めてずくしで不安ばかりですが、今から少しずつでも成長する姿を見ていただきたいです。

神尾 つかさんの三回忌記念公演で坂本龍馬をやらせていただけるのが嬉しいです。生きていたら「お前にはやらせない」と言われそうですが、育ててもらった人間としてがんばります。今回は最高の布陣だと思っています。この男たちで美玲ちゃんが輝くように支えていければと思っています。

鎌苅 昨年の『新・幕末純情伝』を観て圧倒されました。まさか出来ると思っていなくて、しかもこんな大切な役をさせてもらえるなんて。新しい自分を見られるかなと期待しています。稽古してこれまでの方たちに負けないようにしたい。今日から美玲さんが参加してくれてみんな優しい顔になってます(笑)。

和田 前回に引き続き岡田以蔵をさせていただきます。山本亨さんと対決するシーンがあるのでビビってます。でも全力で殺しに行くくらいの気持ちでいきたいと思ってます。それから昨年の鈴木杏ちゃんは紅一点の感じがしなかったけど、今年は本当の紅一点になりました。 
 

その他のメンバーも一言ずつ挨拶していよいよ稽古が開始。

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最初のシーンは男として育てられた沖田総司が、苦悩を吐露する場面で、斬り掛かる数人を相手の大立ち回りをしながらの独白だ。一度目では段取りを追うだけで殺陣の形が決まらなかった桐谷だが、演出の岡村俊一から「今、できない自分が悔しかっただろ?」と聞かれ、桐谷は悔しそうにうなずく。「じゃあ、もう1回やってみるか」と提案されると、「はい」と大きくうなずき再び挑戦。二度目は気迫がみなぎり、綺麗に殺陣も決まる。桐谷美玲の根性を見せた一場だった。


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二シーン目は
鎌苅健太の土方歳三と出会い、結核の身を告白するシーン。ひょうきんな土方の言葉に救われる表情を見せる桐谷の総司。だがその途中で喀血する姿が切ない。

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三シーン目は神尾の
坂本龍馬と和田の岡田以蔵と出会い、平等で自由な国を目指すと語る龍馬の「いつか泰平の世になったら真っ白なウェディングドレスで俺の嫁になるんじゃ」という言葉に衝撃を受ける総司。距離をおいて対峙しながらの会話に緊迫した空気が稽古場にみなぎる。 

公開稽古が終わったあと、全員の記念写真と囲みインタビューが行なわれた。

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【囲みインタビュー】
 
 

ーーやはり緊張しましたか?

桐谷 めっちゃ緊張しました(笑)。朝の練習でやれてたこともできなかったです。これからいっぱいやらないと。
 

ーー男ばかりの中で1人というのは?

桐谷 慣れないのですが、皆さんが助けてくれます。

和田 か弱いかなと思っていたらたくましい(笑)、杏さんに負けないぐらい男らしい。姐さんと呼ぼうかなと(笑)。
 

ーーつかさんの三回忌記念ですが、つかさんの話を。

桐谷 お会いしたことはなくて、直接お話を聞きたかったです。この舞台を一生懸命やって、つかさんに届けたいと思います。

神尾 あれだけ演劇界を変えた人、天才です。哲学者のような人です。書かれているものは、わざとうまく笑いにしてありますが、本当はとても深いです。

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ーー桐谷さんの殺陣とか皆さん見てどうですか?

鎌苅 今、ザンと斬るのを見て鳥肌が立ちました。儚いというか切ないというか、美玲ちゃんに一気に気持ちをもっていかれました。

神尾 僕もそうですが立回りはとにかく練習するのみですね。セリフを吐くことはできているので心配ないし、声の質がいい。この役に合ってます。あとは焼肉を食べて体力をつけて(笑)。

和田 焼肉は僕が誘います(笑)。

桐谷 やはり殺陣が心配です。刀を持つのも初めてなので。殺陣を綺麗にやりたいですね。とにかく必死でやります。
 

ー最後に抱負を。

桐谷 総司は強い女性なんですけど、もともと強かったわけじゃなくて、こういう時代に男として育てられたから、強くならざるを得なかったと思います。演出の岡村さんからは、「そのままの美玲で大丈夫。そこから成長していく姿を見せられればいいから」とアドバイスを受けました。不安もありますが、皆さんに助けられながら成長していけたらと、1つ1つ進めたらと思っています。初めてということは1回しかないので、それを楽しみたいし、そういう私を観ていただきたいです。


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つかこうへい三回忌特別公演

『新・幕末純情伝』

作◇つかこうへい

演出◇岡村俊一

出演◇桐谷美玲/神尾佑、鎌苅健太、和田正人/山下翔央、菊田大輔、平田祐一郎、平沼紀久、須藤公一、広海深海、中井和鶴(子役)/吉田智則、相馬一貴/山本亨

 ●7/12〜22◎Bunkamuraシアターコクーン

〈問合せ〉東京音協 03-5774-3030

http://www.rup.co.jp/

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【取材・文/榊原和子】


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戸田恵子の一人芝居『なにわバタフライN.V』大阪で本日開幕!

3_ABE6198撮影阿部章仁

昨年「三谷幸喜大感謝祭」と銘打って、新作舞台を4作品書き下ろし自ら演出した三谷幸喜が、2012年に挑んでいるのは、初ものづくしの3作品を3ヶ月連続上演するという快挙。

第1弾は、現在パルコ劇場で上演中の三谷版『桜の園』。この作品で三谷は初めて翻訳ものを演出。
第2弾は、今回記念すべき100ステージ目を迎える戸田恵子の一人芝居『なにわバタフライN.V』。
第3弾は、日本の伝統芸能“文楽”を自ら書き下ろし、演出に挑戦する『三谷文楽 其礼成心中』となる。


その第2弾の『なにわバタフライN.V』が、7月5日、大阪で開幕した。

この作品は2004年12月にパルコ劇場で初演され、“一人芝居”のイメージを塗り変えたと絶賛された三谷幸喜の傑作一人芝居。浪花の喜劇女優「ミヤコ蝶々」をモチーフに、仕事に生き、恋に生きた一人の女の生涯と、彼女を取り巻くさまざまな人物との物語を戸田恵子が見事に演じ切り、観客を笑いと涙の感動の渦に巻き込んだ。

2010年には“究極の一人芝居”をめざし、三谷幸喜が台本をさらに練り直し、タイトルもあらたに『なにわバタフライ N.V』に変更。「戸田恵子が50年演じ続けられる本にしたい」という三谷幸喜の思いから誕生したこのニューバージョンは、ミヤコ蝶々も度々舞台に立ったというツアーゴールの福岡・嘉穂劇場に向け、大阪、東京、仙台、札幌、水戸、名古屋、金沢、高松と、この夏、全国9都市を巡る。また、この公演中には100演目を迎える。

恋に生き、仕事に生きた一人の女の心情を、三谷幸喜が愛情深く、何気ない台詞のひとつひとつに織り込み、三谷幸喜から「一生の宝物」を授かった戸田恵子が、その紡がれた言葉に息吹を吹き込む。

その全国ツアーの皮切りとなる大阪公演初日を控え、作・演出の三谷幸喜、出演の戸田恵子が現在の

心境を語った。


【コメント】
 

三谷幸喜(作・演出)

あまり僕は再演をやりませんが、この『なにわバタフライ』に関してはたくさんの人に観て頂きたいのと、観たいというたくさんの声をいただいて、再演が決まりました。この作品は一人の女芸人の人生を描くのと同時に、戸田恵子さんの人生を観る芝居でもあり、もうひとつは、観てくださる皆様も自分の人生を振り返り、今まで自分の人生で会ってきた人たちや、別れてきた人たちを思い出す、そういう時間なんだなと改めて感じました。そこがきっと皆さんにすごく楽しんでもらえる、喜んでもらえる、愛してもらえる部分なんじゃないかなと思います。

誰もが自分の人生を振り返るような作品になっていますので、是非劇場へお越しください。


戸田恵子

今回は、段取りや心情など、より掘り下げてお稽古を進められ、行間に書かれていることを埋めていくなど細かい作業を三谷さんと集中して行えて、自分にとっても、とても意義のある再演だと思います。一人芝居はモノローグ形式が多い中、この芝居はダイアログで見えない相手と話をするというところも見所になっておりますが、それにプラスして、今回は物語をつないでいく”女”の心情という部分も、私自身も年を重ねた分、いきてくるのではないかと。そして「意気込み」は「意気込まないこと」。何しろ舞台では一人きりなので、二時間の舞台という長い道・高い山を一人でひとつひとつ登っていき、降りて無事に楽屋へ帰る……その毎日の作業を意気込まず、フッと最初の一歩が出て、気が付いたら登って降りていた、というように、気負わずに出来たらいいなと思っています。なにわの女芸人の50年に渡る生きざまを、悔いなく演じたいという想いで臨んでいますので、是非、劇場へお足をお運びください!


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『なにわバタフライN.V』

作・演出◇三谷幸喜、出演:戸田恵子 

●7/11〜22◎東京/パルコ劇場 

〈料金〉7500円(全席指定・税込)

〈問合せ〉パルコ劇場

●75〜8◎大阪/梅田芸術劇場 シアタードラマシティ

●7/25◎仙台/電力ホール

●7/28〜29◎札幌/道新ホール

●8/1◎水戸/水戸芸術館ACM劇場

●8/3〜4◎名古屋/名鉄ホール

●8/7◎金沢/金沢文化ホール

●8/9◎高松/サンポートホール高松(大ホール)

●8/11〜12◎福岡/嘉穂劇場

http://www.parco-play.com/web/page/

【文/榊原和子 撮影/阿部章仁】


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