稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『ハンサム落語第十幕』

ゲキ×シネ『薔薇とサムライ』 初日舞台挨拶を中継上映

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ゲキ×シネ『薔薇とサムライ』が6月25日(土)に全国45館で公開される。

この上映初日に合わせ、主演の古田新太さんと天海祐希さんが登壇、初日舞台挨拶をすることが決定した。

また今回はゲキ×シネ初の試みとして、舞台挨拶の様子が、全国20館の上映館で生中継上映されることになった。

舞台挨拶では、各地の映画館で販売されているバラサムオリジナルメニューの紹介や、各地からツイッターで募集した質問に答えるなど、中継を観ている観客にも楽しんでもらえるようなコンテンツを予定している。



■ゲキ×シネ「薔薇とサムライ」初日舞台挨拶(全国20館中継上映)


■日時:6月25日(土)13:45/舞台挨拶開始 14:10/上映開始

             


■登壇者:古田新太、天海祐希(予定)


■場所:新宿バルト9


■中継場所:札幌/新潟/長岡/大泉/蘇我/横浜/名古屋

      京都/梅田/西宮/広島/東広島/出雲

      博多/中洲/北九州/久留米/大分/熊本/鹿児島


■内容■

時代は17世紀、舞台となるのはヨーロッパの小国。2

009年にゲキ×シネ公開された『五右衛門ロック』に登場した、あの石川五右衛門が時代も空間も超えて現れるパラレルストーリー。

主役は劇団☆新感線の看板役者として最前線を走り続ける・古田新太と、ドラマ・映画・舞台とジャンルを超えて独自の個性を放ち続ける天海祐希!

前回の『五右衛門ロック』をさらにゴージャスにして、思いきり笑ってスカッと楽しめる王道エンターテイメント!!

派手な立ち回りアリ、くだらないギャグもアリ、そしてミュージカルばりの歌シーンがあれば、シリアスなドラマ展開と、見どころ満載の劇団☆新感線真骨頂のステージを、≪ゲキ×シネ≫クオリティで映像化。

古田新太の存在感と、天海祐希の極上の美しさ、そしてスケール感たっぷりの極上の舞台を、6月25日(土) から全国の映画館の大スクリーンで迫力いっぱいに展開する。


作◇中島かずき 

演出◇いのうえひでのり  

作詞◇森雪之丞

出演◇古田新太 天海祐希

浦井健治 山本太郎 神田沙也加 森奈みはる/橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと /藤木孝


2011年/日本 

映像製作/イーオシバイ 

配給/ヴィレッヂ ティ・ジョイ  

著作/ヴィレッヂ・劇団☆新感線 

http://www.geki-cine.jp/bara-samu/index.html



冨樫真インタビュー


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今は亡き緒形拳の代表作の1つでもある名作『子供騙し』が、6年半の歳月を経て、ついに甦る。

2002年に初演、水谷龍二が作・演出して、緒形拳、篠井英介、冨樫真という3人の役者が作り上げたこの作品は、笑いと涙がじわじわと胸にあふれる水谷ワールドで、観る者に大きな感動を呼んだものだった。

その好評により、2004年から2005年にかけて全国各地で再演、レパートリーとしてロングランも期待されたなか、08年に緒形拳の死という悲劇がおとずれる。

この『子供騙し』も、その死とともに封印されるかと思われたが、今回、高橋長英という演技派の参加を得て、名作がいよいよ甦ることになった。


物語の背景となるのは、今回の大震災でも被害の大きかった南三陸。

あるひなびた町の床屋を舞台に、店主と働く若い女性、突然現れた得体のしれない男という3人が繰り広げる、笑えて泣けて、じーんと沁みてくる物語。

淡々とした日常の裏にある「それぞれの人生」が、深く温かな陰影をかもしだす作品である。


その舞台で、ちょっとわけありの若い女を演じるのが冨樫真。
1998年、蜷川幸雄演出の舞台『十二夜』にヴァイオラ役で主演し、注目を浴び、以後、舞台、映画、テレビドラマ、CMなどで活躍している女優である。

今回、三演目となる『子供騙し』への思いや、緒形拳の思い出などを話してもらった。
 

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【緒形拳さんの思い出を胸に】


ーー今回は6年ぶり、三演目になりますが、緒形拳さんの代表作の1つでもあっただけに思いは特別なのでは?
 

亡くなられたとき、もう上演はないだろうなと思いましたから。まず、緒形さんありきで作られた作品で、すごく気に入っていらしたし大事にもされていたし。でも、もうできなくても仕方ないなと、どこかで思っていました。
 

ーー冨樫さんにとっても当たり役だし、いろいろな思いのこもる作品だと思いますが。
 

そうですね。今の事務所に入って初めての作品でしたし、初演は地元の仙台でも公演できて思い出に残っています。それに、とにかく当時の私にとっては、緒形さんや篠井英介さんというすごい役者さんたちとご一緒できることだけで嬉しかったです。
 

ーーそのお2人を前にして稽古場ではいかがでした?
 

すごく恐縮していました。(笑)。でも恐縮ばかりしていたらお芝居はできませんから、とにかく学ばせていただこうと思ったし、体当たりで学んでいくしかないなと。
 

ーー緒形さんはいろいろ教えてくださる方でしたか?
 

あまり口ではあれこれおっしゃらずに、いつもどっしり落ち着かれて、周りに静かな空気が流れているという感じの方でした。そして私がやっていることをじっと見ていられて。ご自分がそれを受けてどうするか、考えてくださっていたと思います。言葉ではおっしゃらないんですが、見ててくださっている愛情をじわっと感じるんです。私を生かそうとしてくださっているのが伝わってくるというか。
 

ーーその関係が舞台でうまく生かされていて、心が通い合う2人でしたね。それだけにラストシーンが切ないお芝居で。
 

本当に、やっていても切ない場面がたくさんありました。登場する3人が、お互いに通い合うものがあったり、心を寄せ合ったりして、すごく「人っていいな」という思いがする作品だと思います。


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【篠井さんと長英さんは尊敬し合う仲】
 

ーー篠井さんは、この人は何?という雰囲気で現れて、そして突然変化する役で。
 

篠井さんならではですよね。作・演出の水谷龍二さんが当て書きをしてくださったからこそという役柄で、一緒に舞台上にいても面白いんです(笑)。
 

ーー篠井さんは稽古中など、何か言ってくれますか?
 

「疲れてない?」とかいろいろ気を配ってくださるんです。優しくて受け入れてくださるのをいいことに、普段からいろいろな相談をしたり悩みを打ち明けたりして、甘えてます(笑)。
 

ーー当て書き色の濃い作品ですが、冨樫さんが自分らしいなと思うところは?
 

水谷さんと最初にお会いしたときに、「お茶しましょう」みたいな感じで普通にお話してそのまま別れたんです。そのときに鳩を飼っていたことや仙台出身のこととか話して、ちょっと男っぽいところとか私らしいなと。あのときに観察されていたんだと思いました(笑)。
 

ーー水谷さんの稽古場はどんなふうですか?
 

細かいダメ出しがあまりなくて、でも違う方向に行きそうだとちゃんと言ってくれます。何も言われないとこちらは不安なんですよね。とくにこの芝居はみんなが黙っている“間”とか、逆に掛け合いとか、緩急があるので、そこをどうお互いに出るかみたいなことが大事ですから。きちんと役者同士がバトルできる台本になっているので、そこを稽古でちゃんとやるという感じです。
 

ーーそこに今回、緒形さんのかわりに高橋長英さんが参加されるわけですが。
 

長英さんは大先輩なんですが、相性がいいというのでしょうか。以前共演したときにお父さんと娘だったこともあって、「何やってるの、お父さん」とか言い合える仲なんです(笑)。ですから長英さんなら何も心配ないと思っています。
 

ーー緒形さんの役を演じることについて長英さんはどんなふうに?
 

この作品と役に魅力を感じてくださっていて、すごく思い入れを持っててくださるんです。それに長英さんと篠井さんはお互いに尊敬し合っていて、いつか共演したいと思ってらしたそうですから、今回の公演をすごく喜んでいらっしゃいます。
 

ーー長英さんが加わることで篠井さんと冨樫さんも変化するでしょうね。
 

きっと新しい何かを引き出してもらえると思っていますし楽しみです。


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【舞台は生の時間をみんなと生きる喜び】
 

ーー冨樫さんは女優さんとしてさまざまなジャンルの仕事をされてますが、舞台への思いというのは?
 

もともと舞台を目指していたんです。舞台は生の時間で、共演者の方たち、お客さん、そしてスタッフの方々と一緒に共有する生の時間の、その中で作られるものがすごく好きなんです。映像は順番に撮っていけるわけではないし、稽古時間もほとんどない。稽古時間をちゃんと重ねて、役者とスタッフと一緒に積み重ねて蓄積していったものを出したいほうなんです。もともと器用にすぐできるというタイプではないし、ずっとその役で生きていたいほうなので、舞台はそこが合っているなと。
 

ーーもう15年くらい、コンスタントに舞台をされてますね。
 

他の仕事をするとしても、「根本のところには舞台がないと」と思うくらい大事です。とにかく、生で、その時間をレアに生きられるのが好きなんです。限られた一瞬一瞬で頭の中にしか残らない。それが貴重だし、いいなと思います。
 

ーー稽古がシンドイこともあると思いますが。
 

私はデビュー直後から、蜷川さんをはじめたくさんの演出家の方々に、すごくしごかれてきました。ですから打たれ強いのだけは自信があるんです(笑)。でもちょっと年齢を重ねてくると、たまには誉められたいなという気持ちも出てきて。誉められるともっと頑張れるかもしれないから(笑)。まあ、怒られるうちが花ですよね(笑)。怒られたり、違う違うと言われたり、本当に毎回苦しくて仕方ないんですけど、でも「あ、できたじゃん!」という時がくる。それはもう何ものにも代え難い嬉しさですから。「生きててよかった!」というくらいの感動で(笑)。だからいつも苦しみながらも、きっと光は見えると思ってやってるんです。
 

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【東北人の熱い心を持って】
 

ーー冨樫さんは一見ミステリアスな感じなのに、実はすごく熱いものを持ってる方なんですね。
 

人見知りというか、稽古場で濃密にコミュニケーションできるときと、公演が終わるまでセリフ以外あまりしゃべらないみたいなときとあるんです。この前も公演が済んでからしばらくして会った人に、そういえばセリフ以外話すのを聞かなかった、と言われて(笑)。でも本当は私はちゃんとしゃべりたいし、できれば一緒に作品を作る人はみんな信頼したいと思うんです。でもうまくしゃべれないときもあって。そういうときはせめて舞台上では繋がりをちゃんとしようと。百倍くらい頑張ろうと思います。
 

ーーカテゴライズするみたいで失礼なのですが、東北人らしい素朴さが根っこにあるのかなと。
 

母が無口で、いつも私を心配して言うんです。「人としゃべらなくてはいけない仕事なのに、私から変なとこを譲られて、かわいそうだね」と(笑)。
 

ーー今、ちょっと東北なまりでしゃべってくださったのが、すごく可愛くて温かくて。そういう部分を水谷さんも感じて、今回の作品にもうまく投影してるんですね。
 

自分ではわからない部分を引き出していただいて、本当に有り難いと思います。この作品は私の女優人生の宝になっています。それも周りの方々のおかげだと思っています。
 

ーー今回の三演目を緒形さんもどこかでご覧になっているでしょうね。
 

あの柔らかい瞳でご覧になってるだろうと思います。

 


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トム・プロジェクト

『子供騙し』
作・演出◇水谷龍二

出演◇高橋長英、篠井英介、冨樫真


●6/17◎神奈川・横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ

〈料金〉3500円

〈問合せ〉045-805-4000

●6/21〜26◎紀伊國屋ホール

〈料金〉前売5000円 当日5500円 シニア4500円 学生3000円

〈問合せ〉トム・プロジェクト  03-5371-1153 



【取材・文/榊原和子】

水谷八重子、お園役100回記念『ふるあめりかに袖はぬらさじ』

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6月25日まで三越劇場(日本橋三越本店本館6階)で上演中の新派公演、『ふるあめりかに袖はぬらさじ』のお園役で、いつにも増して熱のこもった演技を見せている水谷八重子が、通算100回という記録を果たした。

6月4日から始まった公演のちょうど中日にあたる15日午前の部11時公演が、主演の水谷八重子がお園役を演じて通算100回目。

そのカーテンコールにおいて、サプライズで花束贈呈が行われた。
通常のカーテンコールでは最後の三方礼に入るときに、共演の田中健より100回ですと伝えられ、同じく共演の前田吟より花束が贈呈された。

それを手に水谷八重子は「本日はありがとうございました。この役を100回やってわかったことがあります。回数を重ねれば上手くなるかと思いましたが、なかなかそう上手くはいきません(笑)。100歳までがんばってお園を演じ続けたいと思います」と、観客に感謝を述べ、客席からは大きな祝福の拍手が送られた。


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丹羽貞仁、前田吟、水谷八重子、田中健


【囲み取材インタビュー】
 

水谷「この公演が始まる前にプロデューサーから、中日がちょうど100回ですよ、とは言われていましたが、カーテンコールのサプライズには驚きました。
 

文学座の杉村春子先生が演じてこられた作品ですし、玉三郎さんや新橋耐子さん、藤山直美さんなどが演じてきたお園です。今回で演じさせていただくのが、3度目。これからも私なりのお園という女を演じていきたいと思います。
 

お園が私にひょこっと入ってきて同体になれたらいいな!とそればかりを考えていますが、100回演じてきた中ではまだそうなれていません。お園と違って自分は嘘をつくのも下手だし、お酒も飲めませんが、1回ついた嘘が2回目つく時には自分でも本当のことのように感じてしまうという人間の性をうまく描いているなと思います。
 

最後には、他の方は座り込む演じ方をしていますが、私は最後に立ち上がって演じています。この舞台の原作となった有吉佐和子先生の『亀遊の死』を読んでもお園という女性は一筋でいかない女性ですし、演出の戌井市郎先生からも、立ち上がりたいと言ったときに「それもいいかもね」と言われました。きっとお園なら、立ち上がってまた嘘をつきながら逞しく生きていくと思いますので、私は、立ち上がるお園を100歳まで演じ続けたいです!
 

また、三越劇場の後には全国公演をします。東北の被災地を含め五ヶ所です。7月1日岩手県一関市、5日会津若松市でも公演します。楽しんでいただきたくことが私たちのつとめだと思っております」
 


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六月新派公演
『ふるあめりかに袖はぬらさじ』

作◇有吉佐和子
演出◇成瀬芳一

出演◇水谷八重子、田中健、丹羽貞仁、瀬戸摩純、英太郎、前田吟 他

●6/4〜25◎三越劇場

〈料金〉8,000円(全席指定・税込)

〈問合せ〉チケットホン松竹0570-000-489

http://www.shochiku.co.jp/shinpa/pfmc/1106/


【資料提供/松竹】

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