稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

観劇予報は2019年2月20日に引っ越しました。
新しい記事はこちらから読めます。

あの!げんこつ団がおもてなしの限りを尽くすトークイベントを開催!

女性のみの集団でありながら、ハゲヅラおやじサラリーマンからアイドル・OL、子供などタブーなく立て続けに演じ分け、作品世界に奉仕するストイックな女優たち。
ナンセンスで馬鹿馬鹿しくもブラックな喜劇を世に贈り、警鐘を鳴らし続ける劇団げんこつ団。
20年にわたり、その挑戦的な姿勢を崩すことなく、ヴェールに包まれていたげんこつ団の素顔がついに明らかになる!?
あの硬派なげんこつ団から初のトークイベント『拳骨喫茶』を開催するとの情報が届きました!
genkotukissa
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20年に渡り一瞬たりともお客様に"素"を見せなかったげんこつ団が、
満を持して、"トークイベント"を決行。その名も「拳骨喫茶」。
男前な女優達がおもてなしの限りを尽くし、口下手な団長が骨身を削って喋ります。
女性のみながら極めてブラック且つ濃厚なナンセンス喜劇を貫く孤高の喜劇団。
その歴史とこだわりと秘話とウラ話を、一挙公開!さあ目撃あれ。これは事件です。
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4月20日(金)18:30開店です!

世にも珍しい1夜限りのティータイム。
勇気を出してその歴史の真実?を垣間見よう!

料金/2,000円(ワンドリンク付き)
場所/名曲喫茶 ミニヨン
   JR・地下鉄丸の内「荻窪駅」南口から徒歩3分
   〒167-0051 杉並区荻窪4-31-3 マルイチビル2F
出演/吉田衣里 植木早苗 春原久子 大庭智子 大場靖子 河野美菜
 問/げんこつ団事務所 03-6759-3740 genkotu-dan@y7.dion.ne.jp

★「拳骨喫茶」ご予約受付中!
・予約受付 http://genkotu.cart.fc2.com/
・拳骨喫茶 http://www.genkotu-dan.com/GENKOTUDAN/Event.html
 (定員になり次第、ご予約を締め切らさせて頂く場合があります。)

【文/矢崎亜希子】

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グレードアップした再演。藤原紀香の『キャバレー』初日レビュー


キャバレー3写真提供/ホリプロ

2年ぶりに再演された藤原紀香主演のブロードウェイ・ミュージカル『キャバレー』が、3月2日に開幕、18日まで国際フォーラム ホールCで上演中である。

この作品は初演時にも第35回菊田一夫演劇大賞を受賞するなど、小池修一郎の演出が高い評価を受けたが、今回は藤原紀香や諸星和己をはじめとする初演キャストが歌や演技面でブラッシュアップ、安定感と深みのある舞台になっただけでなく、ミュージカル初挑戦の大貫勇輔がうまく役柄にはまって新鮮さも加わり、充実の舞台に仕上がっている。


時代は1929年、場所はベルリン。ナチズム台頭前夜の不穏な空気の中で、キャバレー「キット・カット・クラブ」はMC(諸星)を中心に頽廃的で猥雑なショーを繰り広げていた。アメリカからの旅行客として訪れた作家のクリフ(大貫)は、奔放に生きる歌姫サリー(藤原)と知り合い、下宿に転がり込んできたサリーと暮らすことになる。一方、下宿の女主人シュナイダー(杜けあき)は、果物商のシュルツ(木場勝己)からプロポーズされて、結婚を承諾するのだが…。


キャバレー4s_006
写真提供/
ホリプロ
 

物語の主軸で2組の愛の形を描きつつ、その周辺の人々の生き様やそれぞれの内に秘めていた思いが、迫りくるナチズムの足音によって、いやがうえにも焙り出されていく。そのありさまは残酷だ。
ベルリンで生きるしかないサリーやシュナイダー、それはキャバレーの人々やユダヤ人であるシュルツも同様で、だが、よそ者でアメリカ人のクリフはベルリンを見棄てることで時代の狂気から脱出しようとする。そんなクリフの逃走の果てを初演で書き加えた小池修一郎の演出は、不幸にも昨年の震災、原発事故からのこの国の逃げ場のない状況と重なり、深い絶望とともにリアリティを突きつける。
また、客観性を増した諸星MCの眼差しが、時代の混沌を悲しげに俯瞰している構図は、まるで宗教画のようにさえ見える。


s_008キャバレー1写真提供/ホリプロ
            
サリー役の藤原紀香は訓練のたまものか声量にも音程にも成長があり、また、健康的だった初演のサリーに比べると明るさのうちにも荒廃が宿るようになった。主題歌の「キャバレー」もよく歌い上げていて、しみじみと歌う「今度こそ」なども聴かせる。

諸星のMCはオープニングの「ヴィルコメン」から観客を引き込み、2組の愛の物語を見守りながらも操る堕天使の雰囲気がある。得意のローラースケートをはじめ劇中のエンターテイメント部分でも活躍して盛り上げる。

今回注目キャストとなったクリフの大貫勇輔は抜擢によく応えている。まだ23歳の若さに似ず落ち着いた外見が藤原紀香と並んで違和感なく、一方でふとこぼれる若さが、サリーに翻弄されるナイーブさやナチズムを毛嫌いするアメリカ人のストレートさに重なる。ダンサーだけに立ち姿や動きが美しく(時折り手を動かしすぎるが)、台詞も歌も十分クリア。期待できる若手俳優としてスタートを飾った。


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下宿の女主人のシュナイダーは初演と同じ杜けあきで、作らずに人生を感じさせるようになり、果物商のシュルツは木場勝己で、ユダヤ人排斥の中で孤独になっていく悲しみをさりげなさの中で伝える。この2人の恋は初々しいだけにその後の別離が痛々しい。

娼婦のフロイライン・コストも初演と同じ高嶺ふぶき、幸せなカップルたちへの無意識の悪意をうまく見せる。ナチス党員のエルンストは今回初参加の増沢望で、当たりのいい外見に隠れた暴力性と狂信をリアルに描き出す。

 キャバレー5写真提供/ホリプロ

そのほかにキャバレーのショーを踊るキット・カット・ガールズ&ボーイズの10人と、8人のアンサンブルが大胆でセクシーに(振付・桜木涼介)、全編に漂う絶望的な享楽を踊る。今にも崩れそうな歪んだ美術(二村周作)は初演にもいや増して危うく、ラストシーンの映像(奥秀太郎)では同時代ニュースを取り込むなど、演出の小池修一郎と彼を支えるスタッフたちの仕事は一段と冴えを見せている。

モチーフになった1920年代のベルリン、初演の1966年のアメリカ、そして2012年の日本、それぞれの状況を通底して訴えかけてくる『キャバレー』、奥深い作品である。


キャバレー2写真提供/ホリプロ

ブロードウェイミュージカル

『キャバレー』

脚本◇ジョー・マステロフ

作曲・作詞◇ジョン・カンダー&フレッド・エブ

修辞・訳詞・演出◇小池修一郎  

出演◇藤原紀香 諸星和己 大貫勇輔 高嶺ふぶき 増沢望 杜けあき 木場勝己 他 

●3/2〜18◎東京国際フォーラム ホールC
〈料金〉S席12600円 A席8400円 B席4200円 キャバレーシート26000円(ペア/プログラム1冊付き)
●3/23〜24◎石川・本多の森ホール
●3/30
4/1◎大阪・梅田芸術劇場メインホール

●4/7〜8◎愛知・中日劇場
 
〈問合せ〉

ホリプロチケットセンター 03-3490-4949

http://hpot.jp/cabaret2012/




【文/榊原和子 撮影/冨田実布】

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NMSグレイティストヒッツの全貌!

大阪からやって来る石原正一ショー×関西の人気俳優10名による二人芝居!
注目の関西演劇界の作家が脚本を担当しています!
チラシ画像と全10作品の作家陣のコメントを一挙公開!

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『元少年の歌』〜元少年探偵の秘密〜
数年前に石原氏と出会った。アホな面白おっちゃんだった。数年後もアホな面白おっちゃんのままでした。アホな面白作品、楽しんで下さい。
(久馬歩/ザ・プラン9)

『グレープフルーツ・ムーン』〜月夜に燻る男らの楽屋哀歌〜
「耳もとで、名古屋から那覇ですってささやかれてみたいねん」「だれにィ?」「半井さん」「なからいさん?」さっき7時のニュースで言うてた。今夜はグレープフルーツ・ムーンでしょう、きっと月と星ひとつって。
(蟷螂襲/PM/飛ぶ教室)

『幸福論』〜港町絶望の友情〜 第18回OMS戯曲賞佳作受賞作品
裏山の中腹にある防空壕から、海が見える。山の下の海端からは、墓が見える。「生きる意味が分からない。」「わからない。」「馬鹿高い声で愛を叫んでみようか。」「静かな音!静かな音が見見について、狂いそうなんだ。」
(稲田真理/伏兵コード)

『スピカ』〜父娘ペーパームーン〜
まずは、劇場ありき。“場所から沸き立つ発想”を、僕は大切にする。それこそ、芝居の原点だと思うから。昔は、みんな、そうだったような。あそこで、こんなことがしたい。あそこなら、こんなことができるかもって。みんな、どこかの劇場に憧れ、その劇場へ果敢に挑んだ。さて、ここで何が出来る?さぁ、何をしてやろうか?ワクワクして、ドキドキして・・・。今って、そんな感覚が少し無くなっちゃってません?そりゃ、劇場も逃げて行くよなぁ・・・。そして。今回は、中崎町。地下にあるカフェ。小さな小さな空間。この場所でしか生まれなかった物語を作りたい!・・・って思う。
(大塚雅史)

『日曜日よりの使者』〜友への想いと初恋〜
深夜、午前3時は祖父の起床時間。
昨日がまだ陸続きにある私の部屋に、祖父が淹れた珈琲の香りがしてくるんです。朝日で体内時計がリセットされるその前に、私に翌日を連れてきてくれる珈琲の香り。このお話を作るキッカケです。
(竜崎だいち/ミジンコターボ)

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『宇宙のファンタジー』〜宇宙人と地球人の股旅〜
「はやぶさ」は大成功、「あかつき」は金星へ到達、「ヤマト」はオールドファンに愛されずに発進と、昨今の宇宙ニュースは胸を熱くさせますが、そういうお芝居ではありません。がしかし、勉強部屋の畳をめくれば大宇宙!という「のび太の宇宙開拓史」精神で、カフェをダークマターで満たす所存です。
(山浦徹/化石オートバイ)

『神様それではひどいなり』〜完全犯罪を企むオタクと女〜

僕が生まれたとき、石原さんは中1でした。「うまくいきゃ俺天才。うまくいかなきゃ神様ひどいなり」僕は、そんなまま中年になってもた男の哀愛を書きたいです。でも「中年男」は「中学1年生男子」かもしれません。小6はピュアすぎで中2は残酷すぎで、中1はなんて言えばいいかわかりません。僕は、石原さんとサリングさんに、中2病ってゆうのにかかる直前の中1の劇をやらせたくなりました。おわり。
(山崎彬/悪い芝居)

『紛れて誰を言え』〜整形し合う夫婦〜
「勝手に美容整形を施した妻・・・に怒り心頭の夫・・・のいびつな抗議行動に混乱する妻・・・を歪んだ笑顔で諭す夫・・・に狂った理論で喚く妻・・・を見てうなだれる夫・・・にその真意が伝わらない。ああ、伝わらない。こんなに近くにいるのに。今年2月(2011年2月)、この作品のプロトタイプと言いますか、20分バージョンを既に名古屋でやって好評を博したことで、その手応えが慢心となって楽勝みたいな風潮が僕の頭の中で漂い始めているのですが、現時点でそのことに気付けた僕がここにおり、気を引き締めようと心に決めております故、皆様方におかれましては安心してもらって良いと思いますYO!
(横山拓/売込隊ビーム)

『踊る赤ちゃん人間』〜こち亀人生の父子〜
「あなたといるとまるで赤ちゃんの世話をしているみたい」と、人生で何回目かに付き合った彼女はそう言い残し、僕の前から姿を消した。《大人にならねばな》と自戒した僕と、《大人になんかなるもんか》とだだこねる僕のもたらすバランスは、表現活動においてある種のセンス・オブ・ワンダーとなり、僕に内在する。でも人間としてはダメになるばっかりだ。そんなわけで今回の作品では、大人の僕と赤ちゃんの僕を信頼できるお二方に託すことと決めた。
(末満健一/ピースピット)

『アイ・アム・ウェイティング・フォー・ザ・マン』〜’ゴドー’を待つ男女〜
ゴドーをやるのはこれで2度目だ。僕にとってゴドーは「コントのバイブル」。知らない人にあらすじを簡単に言うと、ゴドーをただ待ってるふたりの話。そのまんまですね。そこに石原さんと七味さんというクセとシンを合わせ持った役者さんを放り込み、換骨奪胎してみる。ふたりはもしかしたら待ったりしないかもしれない。男女なので男女みたいなことになるのかもしれない。ゴドーを殺すことにするかもしれない(くるならば)。予想できないことが立ち現れるのを、根気よく待ってみようかと思う。
(ウォーリー木下/sunday)

※チラシ俳優写真と作家コメントは初演時のものです。

最後に総合演出の石原正一さんからのメッセージ!


「思えば遠くへ来たもんだ」

 東京の劇場で公演するのは楽しい。観客はシビアに優しくて鑑賞し、僕を洗練された感覚でアーティスト気取りさせてくれる。近頃は関西の劇団はめったに来 ないし忘れ去られてはいやしないかと実はびくついてる。みなさん。今度の四十郎の二人芝居奮闘記は楽しそうですか?待っていてくれましたか?
 僕は 生瀬さんに憧れ劇団に入れてもらい 内藤さんのに出たいと憧れ マキノさんのを盗みたいと想い劇団を辞めユニットを立ち上げ気付けば22年が過ぎました。そこには演劇の為に全てを捧げる気持ちがいつも心にありました。正一ショー旗揚げの時に思った幸せな場所を求めてあちこちに行きました。たくさん出合そして別れました。言うなれば今回のこの企画はベスト盤ですからNMSがイシハラが関西が詰まってます。一生語り続けたいこの10の作品とこれからも旅を続けたい。中崎町のカフェからアゴラHEPと この先どこまで行くのやら と何処吹く風に聞いてみようと思います。
愛する貴方へ ぅ贈る言葉
それでも人しか ぃ愛せない
(石原正一)

【公演情報】
●3/21〜4/1◎こまばアゴラ劇場(東京)
●4/13〜16◎HEP HALL(大阪)

↓詳細はこちら↓
石原正一ブログ「石原正一のガンバっとるわ!」
http://halashow01.blogspot.com/


さぁ!みんなで劇場へ行こう!
えんぶ☆ショップでは、この東京公演チケットを20%OFFにて限定発売中です!
ぜひお見逃しのないように!!

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【文/矢崎亜希子】
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