稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

観劇予報は2019年2月20日に引っ越しました。
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関ジャニ∞の丸山隆平が初挑戦する三人芝居!『BOB』制作発表


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西田征史・平愛梨・片桐仁
 

関ジャニ∞のメンバーとして、またソロで俳優やバラエティなどでも活躍中の丸山隆平が、初主演を務めた『ギルバート・グレイプ』以来、1年ぶりの舞台『BOB』に出演する。

今回は初めての三人芝居で、共演の平愛梨・片桐仁ともども1人2役で、計6人の登場人物を演じることになる。

作・演出は、ドラマ『妖怪人間ベム』『怪物くん』『魔王』などの脚本を担当した西田征史で、舞台は09年に手がけた『雨の日の森の中』(NEWS増田貴久主演)以来となる。

  

物語の主人公はお笑い芸人の春彦。彼と妻の夏美は、かつては周りがあきれるほど仲の良い“バカップル”だったが、今ではささいなことでけんかばかりの毎日だ。そんなある日、夏美はついに離婚を決意し、春彦に離婚届けを突きつけて家を飛び出したが、なんと交通事故に遭ってしまう…という、ドラマティックな展開の“コメディ”だ。

 

3月2日に都内で行なわれた制作発表には、キャストの丸山隆平・平愛梨・片桐仁、そして作・演出の西田征史が顔を揃えた。

【一問一答】


ーー今回の見どころと抱負を。

西田 この作品はたった3人の役者さんしか出ませんが、素晴らしい表現力を持ったかたばかりですから、その3人に2役を演じていただくのが見どころになります。

丸山 このお話をいただいて、まずアイドルがお笑い芸人の役をやるというのは珍しいし面白いなと。役者だったら2役はやってみたいと思うし、台本もあっという間に読めてしまうほど面白いので、共演の方やスタッフの皆さんと楽しく作りたいと思ってます。

 舞台には自信がなくてムリとずっと思っていたのですが、昨年の春頃からなんとなく生の舞台というものの面白さを味わってみたいなと思っていたんです。そこにこのお話がきて、思わずガッツポーズでした(笑)。台本が面白いので全力で楽しみたいと思ってます。

片桐 この夫婦を心配する片桐です(笑)。前に増田さんの公演に出させていただいたとき、ジャニーズファンの方のキャーキャー感が楽しくて(笑)、僕はJr.ではなくセピアみたいな感じですが、キャーを3分の1くらい貰えるかなと期待してます(笑)。
 

ーー夫婦役ということですが、何か参考にするかたは?

丸山 自分の両親とか、それから関西ローカルですが夫婦を招いて修羅場を聴くというバラエティをやってますので、いろいろ情報は蓄積されているんですが。共感できるニュアンスをうまく盛り込みたいです。
 

ーーラブシーンはありそうですか?

丸山 リクエストしたいですね(笑)。事務所的に許される範囲内で(笑)。
 

ーー平さんはジャニーズファンの中に飛び込むわけですが?

 私のブログに関ジャニ∞のファンの方がたくさん来てくださってて、嬉しいし、喜んでくださる声が多いのでそれを励みにしたいと思ってます。

ーー丸山さんはドラマも出ていたり、俳優業が多くなってますが。

丸山 お芝居は昔から興味あったので、今は充実していて楽しいですね。周りの反応としては父のメールが増えてて、毎日12時頃まで起きててメールしてくるんです。メンバーもいろいろな活動をしている中で、お互いに張り切ってやりたいですね。
 

ーー西田さん、出演者の皆さんの印象と『BOB』というタイトルについて。

西田 『BOB』という意味は内緒なんですが、3〜4個の意味が複合していて、劇中で明かされていきますのでお楽しみに。丸山さんはチラシの撮影での印象は気配りの人で、気さくだし、会話を弾ませようとしてくれる。平さんは純粋というか天然で(笑)、笑顔が絶えない人。意外と運動神経があって身体が切れるので、その要素を入れたいですね。片桐くんは10年以上の付き合いなのでいつも通りで。

片桐 え、それだけ?

西田 安心ですということです(笑)。


その後の行なわれた囲みインタビューでは、夫婦役へのアプローチを聞かれると、

丸山「稽古中、ペアルック着たり、同じものを持ったり。あと同じ食べ物を食べたりするといいのかなと。何が好き?」

「うな重だけが好きなんです(笑)」
丸山 「だけ?」

片桐「え、三食ともうな重?(笑)」

丸山「財布のことも考えてね(笑)。毎日、上はムリだから時々安いやつね(笑)」

などと「天然」の平愛梨をはさんで丸山と片桐のツッコミが炸裂、すでにチームワーク抜群で、そんな3人が三人芝居と2役にどう挑むのかが見どころになりそうだ。


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『BOB』
●4/27〜5/21◎東京グローブ座
●5/24〜5/29◎サンケイホールブリーゼ
演出・脚本◇西田征史
出演◇丸山隆平/平愛梨/片桐仁

〈料金〉

東京/S席8500円、A席7500円、B席5500円
大阪/S席8500円、A席7500円
〈問合せ〉

東京/東京グローブ座 03-3366-4020

大阪/キョードーインフォメーション 06-7732-8888

http://www.bob2012.jp/


【取材・文/榊原和子】

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シェルカウイ×森山未來のダンス・パフォーマンス『テ ヅカ TeZukA』  レビュー

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日本の誇る世界的才能である手塚治虫の世界を、ダンス・パフォーマンスで表現する『テ ヅカ TeZukA』の日本公演が、2月末に東京で行なわれた。

構成・振付は今、最も世界が注目する振付家シディ・ラルビ・シェルカウイで、この作品に森山未來が出演。彼にとっては初の海外公演参加ということでも話題を呼んでいる。


シェルカウイは、2011年度の英国ナショナル・ダンス・アワード最優秀振付家賞、ヨーロッパで最高権威といわれるブノワ賞最優秀振付家賞、そしてローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作ダンス賞というトリプル受賞を果たし、ダンス界の最先端にいる振付家。
過去には少林寺の僧侶たちを起用した作品を発表したことがあり、日本公演は2010年の『アポクリフ Apocrifu』以来となる。

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最新作となるこの『テ ヅカ TeZukA』では、手塚治虫の漫画、アニメ、そしてその精神にインスパイアされて、新型のダンス・コラボレーションを作り出した。

出演しているのは、英国ダンスのメッカであるサドラーズウェルズ劇場、シェルカウイの本拠地ベルギー、そして世界各国から選び抜いた10人の精鋭ダンサーたち。加えて3人のミュージシャン、日本人俳優の森山未來と書道家というメンバー。彼らの身体やアートによって、手塚治虫のマンガ、アニメ作品をモチーフに日本、そして20世紀後半の世界が三次元に記述されていく。

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キーワードとして挙げられているのは「マンガを描く動き=ダンスという認識」、「文字と絵/書とマンガ」、「創造主としての手」。
ダンスと音楽と映像のコラボが展開する中で、アトムのキャラクターそのままに登場するダンサーや、漫画の吹き出しから立ち上がる言葉や動きなどのパフォーマンスが展開する。
その流れの中で、具体的に手塚漫画がダンス表現されるシーンと、手塚スピリッツともいうべき平和への希求やヒューマニズムなどの抽象部分が表現されるシーンが、巧みにコラージュされて舞台は進行していく。

森山未來は、世界的なダンサーたちとともに漫画のコマに入り込んだり、書の映像と戯れたり、しなやかでバネのある身体能力を生かしてシェルカウイの作品世界を生きている。1つのピースとして動き、語り、踊ると同時に、「個」としての存在感や感情、思いが伝わってくるのは俳優でもある森山未來ならでは。

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シェルカウイが手塚治虫への愛を込めて創造したこの『テ ヅカ TeZukA』は、彼が手塚治虫の精神とメッセージを独自の世界観で解体し再構築していく面白さとともに、あらゆる表現さえ包括してしまう巨大で豊かな「テヅカワールド」を再認識させてくれる。

この作品は昨年9月に英国で初演、すでにヨーロッパや香港で上演。この東京公演後にもヨーロッパ、アジアへのワールドツアーが行なわれ、森山未來はシンガポール、ニュージーランド、ルクセンブルグ公演などに参加する。


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『テ ヅカ TeZukA』

原拠◇手塚治虫

振付◇シディ・ラルビ・シェルカウイ

音楽◇ニティン・ソーニー

美術・照明◇ウィリー・セッサ

映像◇上田大樹

衣裳◇サッシャ・コヴァチェヴィック

出演◇森山未來、フィリップ・ファシストロム、ダミアン・ジャレ、上月一臣、大植真太郎、ダニエル・プロイエット、ギュロ・ナーゲルフス・スキア、ヘルダー・シーブラ、ヴェヴョン・サンドビー

中国河南省少林寺武僧/黄家好、李波

書道家/鈴木稲水

演奏/堀つばさ、ウージェー・パク、オルガ・ヴォイチェホヴスカ

●2/23〜27◎Bunkamuraオーチャードホール


【文/榊原和子 資料提供/Bunkamura】



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六代目中村勘九郎襲名披露が「平成中村座」で初日スタート


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3月3日、平成中村座にて中村勘太郎改め六代目中村勘九郎の襲名披露公演、『平成中村座 三月大歌舞伎』が初日を迎えた。2月の新橋演舞場に続き、平成中村座では初めての襲名披露となる。


浅草の隅田川そばに建てられた平成中村座は、江戸の芝居小屋を再現した劇場で、昨年11月より本年5月までロングラン公演を行なっているが、もともと平成中村座という小屋は、2000年に中村勘三郎がまだ勘九郎と名乗っていた時代に創りだしたもの。この襲名興行で勘九郎の名前がやっと平成中村座に帰ってきたことになる。
 

今回の襲名披露で新・勘九郎が演じるのは、昼の部『一條大蔵譚』の一條大蔵長成と夜の部『御所五郎蔵』の御所五郎蔵。また夜の部には『六代目中村勘九郎襲名披露 口上』が演目に加わる。


初日、3月3日は夜の部で、新・勘九郎の誕生を祝う『襲名披露 口上』が行われ、中村勘三郎、市川海老蔵、片岡仁左衛門、笹野高史、中村七之助、六代目中村勘九郎など出演者が舞台上で『口上』を行なった。


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中村七之助、中村勘九郎、中村勘三郎
 

中村勘三郎「この度は私の前名・勘九郎を、長男が継ぎます。昭和34年に5代目勘九郎を襲名してから、勘九郎ちゃん、勘九郎ちゃん、と皆さんに呼んでいただきました。もはや子役ではないので、私とは違う新しい勘九郎を作っていってほしいと思います。縁も所縁もない笹野高史さんまで列座していただき、ありがとうございます。今後ともお見捨てなきよう、勘九郎ともども、歌舞伎を行く末長くよろしくお願い申し上げます」


市川海老蔵「勘九郎襲名おめでとうございます。幼い頃より舞台をともにさせていただきました。新・勘九郎さんは大変真面目な方です。私も見習って真面目に精進してまいる所存でございます。勘三郎さんは歌舞伎界にとってとても大事な方です。病気が治られてよかったです。中村屋さんの繁栄を心よりお祈り申し上げます」


片岡仁左衛門「勘三郎さんが勘九郎時代に創りだした平成中村座に、新しい勘九郎が生まれます。新・勘九郎さんは本当に真面目な方。決して器用ではないが、努力努力の人です」


笹野高史「このような歌舞伎の目出度い襲名に列座させていただきとても嬉しいです。初めて勘九郎さんとお会いしたのは渋谷の劇場でした。弟・七之助さんとも若かったお二人はニコニコニコニコされていて、私もつられてニコニコニコニコ。ただ、三人でニコニコニコニコ。今でも会うとニコニコニコニコ」(笹野は終始涙ぐんで感動)


中村七之助「兄とは初舞台から一緒です。平成中村座は10代の頃から思い出の詰まった劇場。今後とも兄弟仲良く芸道に勤しんでまいります」


六代目中村勘九郎「このような立派な襲名興行を先月に続いて行わせていただけること、誠にありがとうございます。父はじめ、諸先輩方、皆様のおかげでございます。平成中村座は父が19歳の頃に江戸の芝居小屋に憧れ夢見た劇場です。勘九郎が創った平成中村座で、勘九郎を継ぐことができますこと大変嬉しく存じます。感謝の気持ちでいっぱいです。温かいご声援、厳しいご叱咤をいただけましたら幸いです」


満場の観客からは割れんばかりの拍手が送られ、「六代目!」「中村屋!」の声がかかり、六代目勘九郎を祝って大盛況の客席となった。この襲名披露公演は27日まで上演中。
 

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『一條大蔵譚』一條大蔵長成:中村勘九郎   『御所五郎蔵』御所五郎蔵:中村勘九郎 星影土右衛門:市川海老蔵




六代目中村勘九郎襲名披露

『平成中村座 三月大歌舞伎』
 

昼の部(午前11時開演)

『暫(しばらく)』『一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)』『舞鶴雪月花』

夜の部(午後4時開演)

『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』『襲名披露 口上』『曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)』『元禄花見踊(げんろくはなみおどり)』
 

●3/3〜27◎平成中村座(隅田公園内 仮設劇場)

〈料金〉松席(1階平場)17,000円、竹席(1・2階)17,000円
    梅席(2階)12,000円、
桜席(2階)10,000円、お大尽席(2階)35,000円

※昼夜ともに午前10時より当日券が出ます(座席がなくても立ち見席あり)

〈問合せ〉
チケットWeb松竹 http://nakamuraza.com/

チケットホン松竹 0570-000-489 東京03-6745-0333 



【文/榊原和子 資料提供/松竹株式会社】


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