稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『Like A Room 002』

ミュージカル『ロミオとジュリエット』開幕インタビュー

s_022

9月7日赤坂ACTシアターで幕開けした『ロミオとジュリエット』の、初日公演の前に主役4人の会見が行われた。

このミュージカル『ロミオとジュリエット』はフランス発で、シェイクスピアの不朽の同名作を、ジェラール・プレギュルヴィックが作詞・作曲し、2001年の初演以来世界20カ国で上演され、500万人以上を動員する大ヒット作品である。2010年に小池修一郎の演出で宝塚歌劇団星組が初演、今年1月には雪組でも上演された。


ロミオは城田優、山崎育三郎がダブルキャストで、やはりダブルでジュリエットを演じるのは新人の昆夏美とフランク莉奈で、まさにみずみずしい恋人たちを感じさせる。

ロミオの友人のベンヴォーリオに浦井健治、敵対するティボルトはダブルで上原理生と平方元基、ロミオの友人マーキューシオもダブルで、良知真次と石井一彰という若者たちがそれぞれの青春をぶつければ、キャピュレット夫人・涼風真世、パリス・岡田亮介、乳母・未来優希、ロレンス神父・安崎求、キャピュレット卿・石川禅、モンタギュー夫人・大鳥れい、ヴェローナ大公・中山昇など、実力ある大人の俳優たちが周りを固めている。

抽象的な存在である死のダンサーはダブルで中島周と大貫勇輔、振付はSMAPや安室奈美恵の仕事で知られるTETSUHARU(増田哲治)が手がけている。


この初日公演の大舞台を前にして城田優、山崎育三郎が意欲満々に、昆夏美とフランク莉奈が初々しくコメントした。城田がそれぞれに思いやりをみせるなど、4人のチームワークバッチリの様子だった。

s_011
 
フランク・山崎・城田・昆 
 

【一問一答】

 

━━初日ですね。

城田 これをやると緊張してきちゃうんですよ。初日という感じがするので。

山崎 いよいよ本番だなという。ハードな稽古で作ったので感動しました。ゼロから皆で作り上げたので。

 

━━今回2人はダブルキャストですが、振り返ってみてどうですか?

城田 ダブルキャストでよかったと思っているし、その相手が山崎育三郎さんでよかったと思っています。稽古に入る前から2人でいろんな話をしたんですが、ロミオ像とかこの『ロミオとジュリエット』というミュージカルに対して、考え方とか姿勢が同じラインにいたので、おかげで無事今日までやってこられました。そして、今日から劇場で会うことはなくなるんですけど、僕は「育ちゃんよろしくね」って言って、毎回公演に出るんです。

 

s_006

━━両脇ににいるお2人は?

城田 大変緊張しているので、和ませてください。ここで緊張しなくていいんだよって、舞台上の方がもっと緊張すればいいんだから。今は聞かれたことに素直に答えればいいんだよって。優しくしてあげてください。

最初はお話するのに緊張という感じだったんですけれど、2人とも優しくて、楽しくしてくださったので、ロミオがこのお2人で本当によかったなと思います。

城田 よかったねー(笑)

フランク 初めてのことだらけで不安の中、いつもリラックスさせてくださったり、毎日沢山アドバイスしてくださったり、優しくて素敵な方たちだなと思います。

s_005
 

━━ダンスとか大変だと思いますが?

城田 今回はアンサンブルの方たちではなくダンサーなので、皆さんダンスが長けているんですよ。その方たちがいる前で僕たちは同じ振りを踊るので、育ちゃんと2人で一番練習したのはダンスです。そんなに曲がいっぱいあるということじゃなくて、1曲ずっと踊ってるところがあるんですよ、ね(山崎に)。僕ら、何百回くらい踊ったか。

山崎 毎日稽古で皆が帰った後に必ず、何千回踊ったかっていうくらい(笑)何回もやりなおして。普段ミュージカルで踊るジャズダンスやステージダンスと違って、TETSUHARUさんという日本で活躍されているアーティストのダンスですから。ダンスの種類がロックだったりヒップホップだったり、普段のミュージカルと違うリズムだったり。そういうのがすごく難しかったので。2人で居残りをして、一歩でもダンサーに近付こうと。僕らがセンターですから同じラインになれるようにと。今ではダンス一番うまいって(笑)。

城田 この振りは一番うまいってね。

山崎 一番うまいって言っていただけるところまで持ってこれたんで。そこは注目していただきたい。

城田 是非ね(笑)。
 

s_009
 

━━どの場面が好きですか?

山崎 僕はバルコニーで有名な「あなたは何故ロミオなの」という、あのシーンです。音楽で作られているんですけど、そこでジュリエットと最後抱き合うシーン。僕も客席からよく見て、素敵なシーンです。

城田 (うなづく)。

 

━━ロミオを演じるために努力したことは?

城田 毎回なにかの役を演じるときは、その役のためになにか考えることはあるんですけど。努力はダンスとかもちろんですし、歌ももちろんですし。ただそれは当たり前のことなので。とにかく役になりきり、とにかくジュリエットを愛す、それだけです。

 

━━城田さん、みどころを。

城田 TETSUHARUさんがすごく素敵なダンスを仕上げてくださっているし、歌もそれぞれの役が立つ声を持った方たちが集まっているし、音楽も世界で500万人が聴いたという、僕も初めて聴いた時に「素晴らしい」「好きだな」「やりたいな」と思えたくらい素晴らしいフランスのミュージックですし。全部がみどころなんですけど、最大のテーマでもあるロミオとジュリエットの悲恋、悲劇をもって愛の尊さや争いの愚かさを知ってもらえる。観に来てくださったお客様が、寂しい切ない思いと一緒に、暖かい気持ちだったり、愛に対してのもう一度ピュアな心に戻れる時間を提供できる作品だと思います。

 ━━この後またミュージカルに出たいですか?

城田 ちょっと考えます(笑)。

山崎 是非お願いします。

城田 僕は毎回寿命を縮めてると公言してるんですが(笑)。緊張もするし、胃が痛くなるし、悪夢もみるしというなかで、今回は自分から率先してやりたいと思った作品です。こういう作品にまた出会えれば出たいなと思います。


━━何年くらい縮んだのでしょうか?

城田 200日くらいは縮んだんじゃないですか(笑)。

 

s_003

━━山崎さん、プライベートは?

山崎 この稽古が毎日なので、休みもなく、朝から寝るギリギリくらいまで皆でやっていました。今年の夏は何も出来なかったんです。

城田 俺がジュリエットだよね、育ちゃんの(笑)。

山崎 はい(笑)。この夏は一番一緒にいたのは優。

城田 毎日一緒にいて、毎日一緒にご飯食べて、毎日一緒に帰って、毎日俺がジュリエット(笑)。

山崎 実際に一緒にデュエットパートをやったりする練習もしました。

城田 その姿はいつか見せられると思います

山崎 もうロミオとジュリエット一色ですね。

s_012



s_020s_024

s_026s_037

s_044s_047








 


ミュージカル

『ロミオとジュリエット』
原作◇ウィリアム・シェイクスピア 

作◇ジェラール・プレスギュルヴィック
演出・潤色◇小池修一郎
振付◇TETSUHARU
出演◇城田優・山崎育三郎/昆夏美・フランク莉奈/浦井健治、涼風真世/上原理生・平方元基/良知真次・石井一彰/岡田亮輔、安崎求、石川禅、中山昇、大鳥れい、未来優希/中島周・大貫勇輔 他
●9/7〜10/02◎赤坂ACTシアター

●10/8〜10/20◎梅田芸術劇場メインホール

〈料金〉東京公演/S席13,000円、A席9,000円(全席指定・税込)
大阪公演/S席13,000円、A席8,000円、B席4,000円(全席指定・税込)

〈問合せ〉梅田芸術劇場 03-3503-5815(東京)/06-6377-3800(大阪)

http://www.umegei.com/


【取材・文/佐藤栄子 撮影/冨田実布】




初の三越劇場で華やかなレビュー『桜NIPPON・踊るOSK!』

s_004

関西拠点の劇団であるOSKが8年ぶりに東京で公演している。来年創立90周年を迎えるOSKの歴史のなかでも、日本橋・三越劇場での上演は初めてのことだ。

 

今回は、日本物ショー+洋物ショーという二部構成で、観客を楽しませてくれる。

一部は若衆と美女の踊りで華やかな幕開き。橋のたもとで不思議な笛を吹く若者(高世麻央)が姫(牧名ことり)に惹かれるが…という物語性のある場面もある。華やかなだけでなく妖しく美しい。

二部の洋物ショーでは、ミュージカルの名曲も心地よく、テンポも良く飽きさせない。少人数ながらキレのあるロケット(ラインダンス)が見られる。娘役だけ、若手男役だけの場面も楽しい。

 

主演の男役・高世麻央は姿が良く華やぎがある。桐生麻耶は、背が高く舞台栄えする男役。愛らしい面立ちの娘役である牧名ことりは、顔に似あわぬ大人っぽい役もこなす。歌声もそれぞれに魅力的なスターたちだ。そのほか平松沙理、恋羽みうなど総勢14名でパワフルに舞台をつとめている。

初日前に行なわれた公開稽古のあとの記者会見では、高世麻央、桐生麻耶、牧名ことりの3名がOSKの魅力を語った。

s_011

【一問一答】 


━━8年ぶりの東京公演間を前に、今の気持ちを聞かせてください

 

高世 緊張してドキドキのような、嬉しいドキドキのような。両方があいまったような不思議な感覚でおります。初めの第一歩のステップの手前の、マラソンだったらスタートラインに立っているときのような感じもありますので、そのエネルギーでリハーサルだけではなくて、本公演を観にきたお客様がもう一度観たいなと思っていただけるようなステージを作りたいと思っています。

桐生 大阪に残してきたメンバーもおりますので、桜花昇ぼる含めメンバーの気持ちも私たちがこの東京の舞台でしっかりと伝えられるようにしたいです。自分自身は背筋をしゃんと伸ばして、観に来てくださったお客様にめいっぱい楽しんでいただけるような舞台をしたいと思っております。
牧名 大阪での公演も初めて観られる方は毎回いらっしゃると思うんですけど、この公演は特に初めてOSKを観るという方が多いだろうと思うので、そういう方に大阪にまで足を伸ばしていただけるくらいお客様をグッと掴みたいと思います。

 

━━今回、初登場の三越劇場の印象は?

 

高世 歴史のある素晴らしい劇場で、和物であったり洋物だったりなんでも似合うと感じております。そういう雰囲気にも助けていただいているように思えますので、この空間でお届けできる作品を大事にしたいと思います。

桐生 レトロな感じがすごくします。客席の床にレリーフみたいなものがあるんですよね。あぁ歴史があるんだなと思っています。洋舞は全体を通して伝えたいので劇場に助けられます。すごくこちら側に役立ちますね。

牧名 一昨日初めて入らせていただいて、わぁって皆声が出ました。OSKも来年90周年の歴史ある劇団なんですけど、それ以上に重みのある劇場でさせていただけるのは純粋に嬉しいなと思いました。

 

s_010
━━作品の見どころを教えてください

 

高世 次から次へと展開される、いつも以上の濃縮されたレビューショーになっていますので、どの場面も見逃して欲しくないですね。一部のほうが日舞ショーでちょっと短いのですが、洋舞のほうは休憩入れて二時間くらいあるのですが、でも、あっという間に終っちゃったねというのが正直な感想ではないかと思います。その中でこんな場面もあったと万華鏡をくるくる変えるように、私たちのステージがどんどん展開されるところ、そういうところを見どころにしていただきたいです。

桐生 汗。とにかくハードなんですけど、観ている方にはそう思ってもらわないようにやりたいんですけど、ハードです。なので、キラリと光る汗をお届けしたいと思います。

牧名 劇場のある日本橋に掛けて、橋をテーマにした歌ですとか、橋にまつわるストーリーがあるようなシーンを作っていただきましたので、是非そこを観ていただきたいなと思います。

 

━━普段は大阪で活動しているわけですが、普段の公演のことを聞かせてください

 

高世 OSKの売りはレビューが多いんですね。松竹座(大阪)とか南座(京都)の公演ですと、一部日本物、二部洋物という二本立てが多いんですけれど、ミュージカルとかお芝居もさせていただいております。劇団員が35名ですので小規模ですが、そのなかで、早替りなどで次から次へと展開されていくショーは見ごたえある作品です。他にレビュー時代劇とかいろいろなことにチャレンジさせていただいて、昨年の『隠才蔵外伝』で大阪文化祭グランプリをいただきました。そういう作品はレビューショーとは全然違って、私が霧隠才蔵で相手方の忍者を娘役がするというように、歌劇の役とは大分離れた役どころでした。『女帝エカテリーナ』というお芝居ものを一本でさせていただいたり、いろいろなことをさせていただいております。

 

━━最後に高世さん、観に来ていただく方に意気込みを。

 

高世 歌劇をご覧になったことのない、とくに男性の方が「客席が女性ばっかりじゃないの?」とよくおっしゃるんです。でも、結構OSKは男性のお客様も多いんです。観ていただくのはちょっとしたきっかけだと思うんです。せっかく東京で公演させていただきますので、どんなことをしているのか、初めて観るかたでも楽しめる、ストーリーを頭で考えなくても、この空間に来ていただいて、劇場の雰囲気や、私たちのお届けする『桜NIPPON』の、OSKの雰囲気を味わっていただくことで、元気になっていただけるんじゃないかと思います。そういうパワー溢れる舞台を14名一丸となってお届けしていきたいと思います。一度歌劇の舞台を観にいらしてください。お待ちいたしております。

 s_007s_005

s_006s_008


OSK三越劇場公演

『桜NIPPON・踊るOSK!』

-Revue,the Classic-

出演◇高世麻央、桐生麻耶、牧名ことり 他

●9/15〜18◎三越劇場

〈料金〉7500円(全席指定・税込)

〈問合せ〉0120-03-9354
OSK公式HP
 http://www.osk-revue.com/category/schedule


【取材・文/佐藤栄子 撮影/冨田実布】 
 

セレソンの『わらいのまち』開幕記者会見 

5

 

笑えて泣ける宅間孝行の世界が人気の東京セレソンデラックスが、東宝と組んで企画した『わらいのまち』。その記者会見が、9月6日、上演中のシアタークリエにて行われた。
 

田舎町の旅館を舞台に、三人兄弟(宅間孝行、片桐仁、岡田義徳)と旅館の従業員たち(田畑智子、柴田理恵)、そしてさまざまに訳ありの客たちが、早合点や勘違いで繰り広げる抱腹絶倒のシチュエーションコメディは、いつも以上の笑いとともにセレソンらしいぐっとくるシーンが織り込まれ、最後まで一気に走り抜ける。
 

その主要キャスト、宅間孝行、片桐仁、岡田義徳、田畑智子、柴田理恵が、初日を迎えてすぐの劇場の旅館のセットの中で、熱いメッセージを発信した。また発売されたばかりの田畑智子の写真集のPRにも協力。自腹で買ったという1冊ずつを手に登場した。

 
s_DSCF9126
 

【一問一答】
 

宅間 月刊「田畑智子」のPR会見にお越しいただきまして、ありがとうございます。

田畑 (笑)ありがとうございます。

宅間 ご質問承ります。
 

2
 

━━初日の幕が開いて舞台の手ごたえはいかがですか?

 

宅間 コメディなのでお客さんが入り、お客さんの声が聞こえて、舞台は完成するのですが、初日に予想を越えた盛り上がりをみせしまして。こんなに狙ったところが全部来るんだという。初日打ち上げの席で東宝の専務さんが「これを英訳してブロードウェイに持っていこう」と。乾杯の音頭でおっしゃってて、多分勢い余ったと思うんですけど(笑)。今までになかった発想だったこので、とても嬉しかったです。

片桐 初日やってみて、受けすぎて次のセリフが聞き取れないみたいな、そういうのがあって。そういう嬉しい調整というんですかね。年齢層を問わず笑っていただけて、最後ちょっとホロリとしたりする人もいたり。そういう意味ではやらせていただいて幸せなだなと。

岡田 ゲネプロまではこれは受けるか?という葛藤がありましたけど、本番あけてみてお客さんにすごい助けられてるなと。お客さんと一緒に芝居やってるなという感じがして、毎日楽しくやらしてもらってます。

若い方から年齢の高い方まで観れるものだと思うので、どんどん観に来てほしいですね。

田畑 劇場に入る前に宅間さんから、お客さんとの会話も忘れないようにとを言われていて、今までこっち側でこっちの人たちとの会話を意識していたんですけど、今はお客さんとの息を合わす大切さというのを実感してるんで。そういうこともあけてみて色々発見というか、大事なんだなということが今すごく分かって。だから、お客さんとも一体化する感覚がすごく心地良いんだなってことを発見しました。

柴田 舞台っていうのはやっぱり音が入って、照明が入って、衣裳扮装して、セットがあって、全部で出来上がるもんだなっていうのをしみじみ思います。稽古場よりも数段芝居もボーンと、かなり自分たちの気持ちもいい感じになって、それがお客さんに伝わってるのがよく分かります。お客さんたちがグイグイグイグイお話に入ってくる様子が、自分たちやっててわかるので、これは面白いなぁと。最初にこの本をいただいた時に引き込まれたような感じで観てくださるっていうのが分かって。お客さんたちの期待に応えてというやりとりがすごく楽しいです。課題がまだまだありますけれども、もっともっとお客さんと交流できたらいいなと思っています。

 

1
 

━━『わらいのまち』は10年前の『JOKER』の再演ということですが、上演するうえで変更は?

 

宅間 僕はあて書きなので、今度は新しいメンバーでやることになって少々設定を変えました。キャスティングがこうなった時に年齢が逆の方がいいので、長男(宅間)次男(片桐)三男(岡田)に。あとは稽古場でいろいろと足し引きして、10年前と違う点はいくつか出てきています。

 

━━笑いとして同じものが出来上がったでしょうか?

 

宅間 当時まだうちらが劇団としてくすぶっていたんですが、800人くらいの会場がものすごく沸いた、受けたという記憶はあるんです。今回純粋に会場が大きくなって、お客さんの数が違うので、笑いの圧力が10年前とは比べ物にならないですが。10年前に笑いでセリフがかき消されてどうしようか、セリフ頑張って出しといってという感じだったんですが。最早それは通用しないところがあるんで、そういう部分の調整をしています。

 

━━柴田さん、宅間さんの笑いというのは演じてみていかがでしたか?

 

柴田 本当にいいシチュエーションコメディだと思います。ここまで事件とか人間関係とか、細部にいたるまできちんといい具合の、誰一人いらない人はない、重要なツボを皆が持っているという、こういう作品は割と珍しいし、本当によくできたもんだと思うので。何度観にきても、今日はこの人見よう、この人の話を見ようと思うと、その視点でずっと笑っていけるので、ミルフィーユのように何層にも面白いものだと思います。
 

 4

━━他の方たちは宅間さんの演出は?

 

片桐 結構厳しい稽古場でして、朝10時から夜10時までみたいな。もう皆、血のしょんべんが出るくらい苦労していまして。何人か死んじゃう人もいたんですけど。そんなことはないんですけど(笑)。

宅間 また俺の評判が悪くなる(笑)。

片桐 いや、思ったより死ぬことはないなと思います。血のしょんべんは出なかったなと。

宅間 実際参加したら。

片桐 そうです。そうです。

宅間 大丈夫。

片桐 本当にコメディなんですけど、実際にこの世界の中で生きてる人を演じてくれっていうオーダーが毎日入っていて。劇場に入ってお客さんの前に出ると、どうしてもお客さん向けにやろうとか、変な力が入ってちゃったりんですけど。この人たちが必死で頑張れば頑張るほど変な方向に行っちゃって、それで面白くなるっていう。それを忘れないようにと。すごく全部のお芝居に通じる演出です。

 

━━役者としての宅間さんは?
 

岡田 やりやすいです。すごく。

柴田 自由ですし、すごくいいです。すごい面白いです。

片桐 よ、って感じです(笑)。

宅間 (笑)

岡田 演出もすごく厳しいですけど、ものすごくストレートな意見をいってくれるので、優しさがあるし、情熱があるので。稽古やってみて、すごく親切だし、分かり易く言ってくれるし、ここで生きるということもちゃんと教えてくれるので。例えば、僕の意思の弱さだったり、弱点だったりとか、そこを修正してくれたりもするので、いい勉強になってます。舞台上で絡んでも細かいところまで拾っていただけるので、やってて面白いです。


3

 
━━田端さんはいかがですか?

 

田畑 前情報がすごかったので、もっと怖いのかなとか、もっと厳しいのかなと思ってたんです。でも、まったく逆のイメージになりました。どんだけ愛のある人なんだろうと。

柴田 私もそう思う。ほんとに愛の深い人です。愛がないとあそこまで怒れないです。

岡田 怒る方がエネルギー使いますからね。

柴田 身体が心配になるくらいです。

田畑 そうそうそう。

柴田 結局12時間稽古していても、この方が一番そこに居て一番熱を注ぐの。私たちはそこの場にいたらずっと稽古しますけれど、私が出るシーンじゃないところになったら、違うとこにいっちゃう。でも宅間さんはずーっとそこにいて、ものすごく熱いテンションで、ずっと稽古なさいますから、ちょっと身体が心配になるくらい。

 

━━最後に宅間さんからメッセージを

 

宅間 シアタークリエでやっていますし、演劇というジャンルでは括られると思うんですけど、観に来ていただける方には、お笑いを見に来る感覚で。小難しいことは全然やってませんし、この2時間純粋に楽しめるものとして役者もスタッフも作っていますので、気軽に遊びにきていただけたらと思います。ブロードウェイ行く前のレアな感じのですね(笑)、この後はブロードウェイに行かないと観られませんから。(笑)日本語で観るなら今しかない、みたいな。

 

━━最後に月刊「田畑智子」をご覧になった感想を

 

宅間 見れないんです。恥ずかしくて。見たい気持ちと見たくない気持ちがありまして。女・田畑智子の一大決心のイベントですからね。これは9日に発売されていて、稽古初日に、出るから買えとメンバーに。で、メンバー一同、1人1冊買おうということになりまして、その証を持ってきたというわけです(笑)。

田畑 ありがとうございます。


s_DSCF9120


東宝×東京セレソンデラックス東京セレソンデラックス

『わらいのまち』

作・演出・出演◇宅間孝行

出演◇片桐仁、岡田義徳、柴田理恵、田畑智子 他

●9/4〜24◎シアタークリエ

●9/30〜10/2◎札幌道新ホール

●10/13〜16◎名鉄ホール

●10/19〜23◎大阪イオン化粧品シアターBRAVA!

●10/26◎●広島アルテールプラザ大ホール

●11/2〜3◎福岡キャナルシティ劇場

〈料金〉7000円

学生価格・5000円(シアタークリエのみ受付 03-3591-2400/11:00〜19:30)

〈問合せ〉

東宝テレザーブ 03-3201-7777 http://www.toho.co.jp/stage/

オフィスセレソン http://www.ts-dx.com/



【取材・文/佐藤栄子 舞台写真/東宝】
 

記事検索
演劇キックラインナップ

演劇キック

観劇予報

宝塚ジャーナル

演劇人の活力源

日刊えんぶ

えんぶ情報館

えんぶショップ

えんぶミロクル

えんぶfacebook

広告について