稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『Like A Room 002』

ハッピーなミュージカルが3年ぶりに開幕!『ウェディング・シンガー』

RIMG1214
06年に、アメリカのアル・ハーシュフェウルド劇場で世界初演、そして08年には、東京・帝国劇場で日本初演されたコメディ・ミュージカル『ウェディング・シンガー』が、3月6日に東京・シアタークリエで開幕した。
この作品は、井上芳雄演じるウェディング・シンガーのロビーと、上原多香子演じるジュリアの2人の恋の行方を描くもので、本当の愛に目覚めるまでの主人公2人のドタバタぶりに笑いながら涙する、いわゆるスタンダードなハッピー・ミュージカル。
 
アメリカ・ニュージャージーの結婚式場で働くウェディングバンドマンのロビーは、フィアンセのリンダとの結婚を目前に控え、幸せいっぱいの気持ちで毎日を過ごしていた。
ロビーと同じ結婚式場でウェイトレスをしているジュリアもまた、エリートビジネスマンの恋人グレンからのプロポーズを心待ちにしているのだった。
しかし、ロビーは結婚式の日、花嫁になるはずのリンダに結婚式を
ドタキャンされてしまう。傷心のロビーとは対照的に、グレンから念願のプロポーズをされ、幸せいっぱいのジュリア。
結婚式を控えているジュリアの買い物に付き合うことになったロビーは、そこで結婚式の予行演習として、彼女と誓いのキスの練習をすることに。ただの練習のつもりが、キスを交わした2人に衝撃が走って…。

キャストは井上・上原コンビをはじめ、大澄賢也、樹里咲穂、初風諄、鈴木綜馬など芸達者でシンガー揃い。すべて08年の初演時のメンバーで、よりパワフルにハートフルになって帰ってきた。
初日前日の3月5日に行なわれた公開舞台稽古で、主演の井上と上原が囲み取材に応じ、意気込みを語った。
RIMG1153
 

【井上芳雄】
RIMG1174初演のときから、作品のことをみんな愛していて、ずっと再演をやりたい! と言い続けてきたので、今回、再演が出来るということが楽しみで仕方ないです。
初演時からメンバーの仲もよかったので、今回は稽古場からちょっと和気藹々すぎるんじゃないかと(笑)。でもみんなプロなので、やるときはやって、和気藹々とするときは和気藹々して、メリハリがついてとってもいいカンパニーです。
再演ということで、稽古もすごい順調に進んでいるので、通し稽古も普通の作品よりもたくさん出来ました。もう早くお客さんの前でやりたいです(笑)。
この作品は,
本当にとってもよく出来たミュージカル・コメディで、観終わったときには必ず、幸せな気持ちになれる作品だと思います。とにかく何も考えずに来ていただければ、とっても幸せな気分になっていくと思いますし、笑ったりとか、笑顔になったりするチカラってすごいと思うので、僕たちは力いっぱい、みなさんに笑っていただけるように。みんな頑張っているので、ぜひ一緒に楽しみに来ていただければ嬉しいです。

【上原多香子】
RIMG1233再演できるとは思てなかったので、毎日楽しくて、夢みたいです。
この作品を観たお客さんに、幸せになってもらったりとか、結婚したいな、って思ってもらえたらいいな、そしてハッピーな気持ちになってもらえたらいいなと。
私の演じるジュリアは、ウェディングドレスを着ても、ウキウキというよりはマリッジブルーの気持ちやシーンが多いんです。
でも作品中に“一緒に年をとろう”という歌詞やセリフがあるんですが、結婚って、年をとるまでずっと続くからこそ、運命の相手なのかな、と演じていく中で思うようになりました。年をとった2人が想像できる相手が、理想の相手ですね。
本当に幸せになれる、劇場にいるだけでハッピーな気持ちになれるミュージカルなので、日ごろの疲れやストレスをたくさん発散して楽しんでほしいです。

 
RIMG1168RIMG1193
RIMG1258RIMG1293
RIMG1315RIMG1316
RIMG1341RIMG1407
ミュージカル
『ウェディング・シンガー』
音楽◇マシュー・スクラー
脚本◇チャド・ベグリン/ティム・ハーリヒ
作詞◇チャド・ベグリン
演出◇山田和也
上演台本・訳詞◇飯島早苗
出演◇井上芳雄 上原多香子 樹里咲穂 大澄賢也 新納慎也 初風諄 鈴木綜馬 ちあきしん 徳垣友子 他
●3/6〜29◎シアタークリエ
〈料金〉
S席¥11,000 A席¥8,500 (全席指定・税込)
〈問合せ〉
シアタークリエ 03-3591-2400
●4/1〜4◎梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
〈料金〉
¥11,500 (全席指定・税込)
〈問合せ〉
梅田芸術劇場 06-6377-3888
●4/8〜10◎名古屋・中日劇場
〈料金〉
A席¥11,000 B席¥7,000 (全席指定・税込)
〈問合せ〉
中日劇場 052-263-7171
●4/13◎山梨・山梨県立県民文化ホール
〈料金〉
S席(1階)¥8,000 A席(2階)¥6,500 (全席指定・税込 当日席は各500円増し)
〈問合せ〉
舞芸センター 055-228-3589
●4/17◎福岡・福岡市民会館
〈料金〉
S席¥11,000 A席¥8,500(全席指定・税込)
学生¥5,000 (当日座席指定・引換時要学生証・税込)
〈問合せ〉
ピクニック 092-715-0374
●4/19◎大分・iichiko総合文化センター
〈料金〉
S席¥7,000 A席¥5,000(全席指定・税込)
学生¥3,000(当日座席指定・引換時要学生証・税込)
〈問合せ〉
財団法人大分県文化スポーツ振興財団 文化企画課 097-533-4004
●4/22◎盛岡・盛岡市民文化ホール(マリオス)大ホール
〈料金〉
貸切公演のため、一般発売なし
〈問合せ〉
いわて生活共同組合 019-603-8299
●4/26◎東京・日本青年館
〈料金〉
S席¥11,000 A席¥8,500(全席指定・税込)
〈問合せ〉
東宝テレザーブ 03-3201-7777
【取材・文/安孫子惠】


私の観劇計画3月その4 植本潤(花組芝居)×坂口真人(演劇ぶっく編集長)

岩松了プロデュース 
『カスケード〜やがて時がくれば〜』


カスケード

作・演出◇岩松了
出演◇安藤聖 青山ハル 今村沙緒里 尾上寛之 小林竜樹 駒木根隆介 他
3/16〜27◎駅前劇場


植本 3月に観られるお芝居をチラシを見ながら紹介しています。さあ、編集長の趣味はどれでしょう?
坂口 うーん、これ。よくわかんないんですけど。
植本 (笑)なんだそれ、よくわかんないって。
坂口 いつも岩松了さんのお芝居ってパブリシティがよくわからないところがあるじゃないですか。これもよくわからないですね。チェーホフの『かもめ』?
植本 『岩松了プロデュース カスケード〜やがて時がくれば』というタイトルです。チラシを読みますね『「かもめ」を上演することになった若者たち/翻弄したのはチェーホフか?/世間の大人たちか?/演出家ミナミ氏か?/涙を笑いで洗う青春群像劇! 近日、下北沢駅前で上演!』と書いてあるけど。…よくわからないですね。
坂口 よくわからなさがいつも魅力というか。岩松さんの群集劇はいつ観てもおもしろいつくりになってるじゃないですか。何より参加している人たちの熱意がすごいから。きっとおもしろいのかなと思います。
植本 出演者がね、本当に若い人たちが14人ぐらい出てます。THE SHAMPOO HATの女優さんとか。でも大体の人は知らない人です。ここに写真も載っていますが。
坂口 ここ2回ぐらい続けてあまり有名じゃない方、若い方を使った公演が続くわけですね。『国民傘』をやってからこの公演だから。タイトルの『カスケード』っていうのは、連続する流れ、「滝」ことだと思うんですよ。それが今、別の使い方に使われてるんですけど、連鎖みたいなものが描かれているのかなという気がして、それに興味がありますね。
植本 表面に書いてあるんですけど、『チェーホフなんて知らなかった/「かもめ」と聞いても何それ!?って感じだったし/演出家のミナミさんが「ニーナおまえでいくから」って/それたぶん主役だと思うんだけど/大丈夫だよね/だって私ミナミさんに肉体進呈だもん/私はかもめ?/ううん、私は女優』。ネットの書きこみっぽく書いてあります。作・演出が岩松了さんで、『カスケード〜やがて時がくれば』は、3/16(水)〜27(日)下北沢駅前劇場で上演、前売指定席が3800円、自由席が3500円です。

カンパニーデラシネラ
『あらかじめ』


arakazime

作・演出◇小野寺修二
出演◇佐藤亮介 中山祐一朗 藤田桃子 宮下今日子 小野寺修二
3/16〜21◎こどもの城 青山円形劇場


植本 カンパニーデラシネラの小野寺修二さん、もともとは水と油の方ですね。小野寺さんの作・演出で『あらかじめ』という舞台を青山円形劇場でやるんですけど。おのでらんだから、普通の芝居じゃないんだろうなと。
坂口 これはセリフがないのかな。
植本 もともと水と油はないですからね。たとえば今回出ているのが宮下今日子ちゃんだったり中山祐一朗くんだったりするので…どうするんだろう。
坂口 宮下今日子さんいいですね。
植本 でかいよね。
坂口 でかいけど、繊細。舞台に立つとものすごく細やかな感じがする。
植本 声もおもしろい。
坂口 とてもステキな女優さんだと思います。
植本 ああ、これしゃべるのかなあー。
坂口 ちょっとわかんないですね、チラシだけだと。
植本 でも、くくりとして『TOKYO DANCE TODAY #6』と書いてあるからそっち系なんですよね、境界線はあいまいだと思うんですが。『あらかじめ』、3/16(水)〜21(月・祝)、3700円、当日4000円。僕好きです、円形でパフォーマンス系を観るのって。楽しい。
坂口 こっちのイメージが広がるような仕掛けが多いですからね。円形だととくにね。
植本 こどもの城開館25周年と書いてある。あそこができてもうそんなに経つんですね。
坂口 うちと同じですね。
植本 『ある種の普遍的な世界/あるいは世界すらも一人の人間の中に内包されているかもしれないという夢想のもとに5人で世界を描く 「あらかじめ」話題作待望の再演』あれ、ちょっとよくわかんなかったですね(笑)。
坂口 チラシを見てもよくわからないね。
植本 わかんないのがおもしろくて興味ある方、ぜひぜひ。
坂口 出演者も5人でちょっといいんじゃないですか。
植本 藤田桃子さんという、ももこんという水と油のメンバーだった方も出てらっしゃいます。
坂口 中山祐一朗さんも出るし。
植本 何するんだろう。
坂口 いやいや(笑)。彼がいたら必ずぼやっとした世界が開けるというステキな俳優さんじゃない。
植本 だから彼が出たら何を見せてくれるのかなと。別に悪い意味じゃないですよ! おもしろそうだなと。


私の観劇計画3月その3 植本潤(花組芝居)×坂口真人(演劇ぶっく編集長)

舞台芸術学院60周年記念公演
月にぬれた手


04月にぬれた手

作◇渡辺えり 演出◇鵜山仁
出演◇金内喜久夫 神保共子 木野花 もたいまさこ 平岩紙 他
3/17〜31◎東京芸術劇場 小ホール2


植本 『月にぬれた手』。これはいわゆる企画物ですよね。舞台芸術学院60周年記念公演です。
坂口 演劇の専門学校ですね。
植本 老舗ですよね。そこの卒業生たちが作、演出をやり、出演をするんですけど。メンツがすごいです。作が本科25期の渡辺えりさん。演出が27期の鵜山仁さん。出演が6期、けっこう前(笑)の金内喜久夫さん、そのほかに神保共子さん、木野花さん、もたいまさこさん、平岩紙ちゃんとかね。いろんな方が。 
坂口 座組もおもしろいんですが、これは高村光太郎の話なんですよ。戦後の7年間、彼は花巻の二畳の部屋に電気も暖房もなしで暮らしてたっていうんですよ。でさ、植本さんてそっちのほうの出身でしょ? 
植本 盛岡、岩手です。
坂口 でね、冬に電気も暖房もなくて暮らせるの?
植本 暮らせないです(笑)。
坂口 だけど暮らしてたって。奥さんを亡くしてね。彼は太平洋戦争を賛美してたから、それで日本が負けちゃったから、その無念さみたいなものもあったんでしょうが、とにかくそんな暮らしをしていた高村光太郎に僕は興味をもったんですね。半分自殺行為じゃないですか。その7年間、どんな暮らしをしていたんだろう。単純にその様子が知りたい。
植本 これが記念公演とか別としてね。
坂口 僕はべつに舞芸の出身じゃないですし(笑)。ひとつのお芝居として、どんなものに出来上がるのかなというところに興味があります。
植本 『月にぬれた手』舞台芸術学院60周年記念公演。作・渡辺えり、演出・鵜山仁、ベテランから若手まで、舞芸出身者が出ています。3/17〜31まで、東京芸術劇場小ホール2です。
坂口 タッパのある広い空間です。
植本 小ホールと言ってもね。
坂口 だって、二畳だよ!? そこで暮らしている高村光太郎って一体どんなんだろうとすごく気になります。
植本 一般料金が6,000円、学生・シニア65歳以上が5,000円、おー! 高校生1,000円。ペアチケットが10,000円となっております。


日本短編舞台フェス
PLAY PARK 2011


05PLAYPARK2011

出演アーティスト◇入江雅人 中村有志 梅垣義明(WAHAHA本舗)
プロペラ犬(水野美紀)WITH 河原雅彦 表現・さわやか 劇団鹿殺し 鳥肌実 他

3/18〜20◎Shibuya O-EAST


植本 『PLAY PARK 2011 -日本短編舞台フェス-』。ということなんですが、これって初めてのイベント?
坂口 関西で2回ぐらいやってるみたいですよ、似たようなイベントを。それを東京でやるみたい。もちろん東京の方もみんな出演されます。
植本 「日本最大級、舞台パフォーマンスフェスティバルがついに実現! 1日20組以上×3days、会場は渋谷大型ライブハウス」と書いてあって。うち、花組芝居も出るみたいなんですよ。制作をどこがやってんのかな〜と実行委員会を見ると、鹿殺しの菜月チョビちゃんとか、丸尾丸一郎くん、高橋戦車くん、ウォーリー木下さんとか。
坂口 戸塚さんだからぴあじゃないかな。
植本 まだまだ出るみたいなんですけど、仮チラで書いてあるのは、入江雅人さん、カムカムミニキーナ、かわせみ座、鹿殺し、転球劇場、動物電気、扉座、鳥肌実さん。
坂口 あ! 久しぶりですね。
植本 ひげ太夫、ピチチ5、表現さわやか、腹筋善之介さん、ボクデス、明和電気だ。
坂口 なかなかステキな。
植本 そして珍しいキノコ舞踊団。
坂口 一番のオススメは鳥肌さんの5分間だな。
植本 そうなの?
坂口 僕は鳥肌さんの5分間は大好きですよ。もっと長くやられるんだけど、5分間だけね。
植本 5分間観るのが好き、ということ?
坂口 5分だけ見るのが好き。5分過ぎると、ちょっと。
植本 それ全然褒めてないじゃない(笑)。
坂口 褒めてるって。大好き。
植本 紹介します。『PLAY PARK 2011 -日本短編舞台フェス-』。3/18・19・20渋谷のO−EAST 。一日券が5,200円、VIP席が6,800円、各日100枚限定です。三日間通し券が12,500円です。 
坂口 バラエティに富んだ豪華イベントというふうに思えばいいのかな。
植本 まだまだ出演劇団があると思うから、それは各自ネットで調べていただければと思います。

記事検索
演劇キックラインナップ

演劇キック

観劇予報

宝塚ジャーナル

演劇人の活力源

日刊えんぶ

えんぶ情報館

えんぶショップ

えんぶミロクル

えんぶfacebook

広告について