稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

観劇予報は2019年2月20日に引っ越しました。
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私の観劇計画3月その1 植本潤(花組芝居)×坂口真人(演劇ぶっく編集長)

楠美津香
超訳 タイタス・アンドロニカス


楠美津香













原作◇ウイリアム・シェイクスピア
作・演出・出演◇楠美津香
3/1◎タイニイアリス


植本 3月に観られるお芝居を紹介していきます。『超訳 タイタス・アンドロニカス』。あー! 知ってるこの人。
坂口 3月1日だから早く紹介したほうがいいと思って。
植本 楠美津香さん? …の一人芝居ですよね。
坂口 コントっぽい一人芝居なんですよね。このチラシを見て「あー!」と思い出したんだけど。昔はシェイクスピアじゃなくて、一人芝居っぽい、いろんな女性を点描したりするコントをやっていて、すごくステキなおばさまなんですよ。
植本 そうなんですか。40台後半ぐらいなのかな。チラシに「こちらのメニューは、冠婚葬祭スラップスティックコメディとなっております」と書いてあるよ(笑)。
坂口 現代風、コント風にアレンジした一人芝居なんですよ。もともとの存在自体がインパクトがある方だから。シェイクスピアのストーリーを借りて、彼女の存在を見せるということになるんでしょうね。
植本 シェイクスピアの中ではもちろん『ロミオとジュリエット』とか有名な作品もやってますけど、『ヘンリー8世』とか、『コリオレーナス』とか、渋好みもやってますね。『リチャード鏡ぁ戮箸『シンベリン』もやってる。
坂口 彼女のキャラクターがとてもステキだから、ぜひ一度観ていただきたい。
植本 『終わりよければすべてよし』『ペリグリーズ』『ウィンザーの陽気な女房たち』もやってる〜。すごいな! …パワフルなの?
坂口 圧倒的にパワフルですよ。一人でシェイクスピアをやっちゃおうというぐらいだから。コント、エンターテイメントだし。ぜひぜひ。場所はタイニイアリスですね。
植本 プロフィールを読むと、特技が「たびをはくところから着物を3分44秒で着る」、趣味が「ヴァイオリンでチャルダッシュを弾く」、そして「ボディビルディング」って書いてある(笑)。
坂口 まあとぼけたおばさまなんだけどねえ(笑)。とっても色っぽい。芸人さんにある色っぽさってあるじゃないですか。とくに女の芸人さんの色っぽさってすごく魅力的だと思うんですけど。それが生きてますよね。
植本 紹介します。『超訳 タイタス・アンドロニカス』。楠美津香さんの一人芝居で新宿タイニイアリスで3/1、…1回公演!?
坂口 それね、3月に別の演目でどこかでもう一回やりますから気にしておいていただくと、これに行けない方はそっちに行けばいいんじゃないですかね。
植本 7時半開演です。料金は前売2500円、当日が3000円。学生2000円です。そうか1ステージなんだ。贅沢だね。


こまつ座 日本人のへそ


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作◇井上ひさし
演出◇栗山民也
音楽◇小曽根真
出演◇石丸幹二 笹本玲奈 辻萬長 植本潤 他

3/8〜27◎Bunkamuraシアターコクーン

植本 軽く自分のを紹介します(笑)。『日本人のへそ』。井上ひさし追悼ファイナル。こまつ座第93回公演です。これ、今稽古してるんですけど。
坂口 どうですか。
植本 あのね、1幕2幕でガラッと変わる話なんですけど。1幕は20曲近く歌があって。作曲とピアノ生演奏が小曽根真さんなんですけど。さすが世界の小曽根で、すごいんですよ。こちらが絶対音感あるわけじゃないから、ふっと歌い出すじゃないですか。そのキーに合わせてあとからついてきてくれるので、なんかとても自分がすごくなったような(笑)。
坂口 勘違いしないほうがいいですね(笑)。ここにキャッチコピーがあるんだけど。東北の岩手から集団就職してきた人の話がベースになってます。今、もう集団就職ってないじゃない。若い人が知らない時代の背景をつくり出そうとしているわけですよね。そのへんは上手にできそうですか? 
植本 この劇の構造自体が複雑というか、お客さんを裏切っていく芝居だからまだ今の段階でははっきりはしてませんけど、その世界に近づこうとはしてますね。
坂口 曲がたくさんあることも、スピード感がいろんなことの潤滑油になってくる。お客さんを巻き込むということも含めてね。おもしろいお芝居がつくれる要素になっているのかなと思います。
植本 演出の栗山さんはそういうところがあるみたいで。たとえばピアノの間奏で長いところがあると「短くして」とよく言います。『日本人のへそ』こまつ座第93回公演。3/8〜27、bunkamuraシアターコクーンでの上演です。演出が栗山民也さん、音楽が小曽根真、振付が謝珠栄さんです。

奥秀太郎の5本目の舞台 『SOUTH OF HEAVEN』

 

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映像作家として才能を発揮している奥秀太郎は、演劇でも作・演出家として独自の世界を作り上げているが、その5本目の作品が、2月26日と27日にPARCO劇場で上演される。

奥秀太郎は映像プランナーとして東宝、NODA・MAP、宝塚歌劇団、大人計画等に参加して、東宝ミュージカル『エリザベート』『モーツァルト!』、NODA・MAP『ザ・キャラクター』『南へ』、宝塚歌劇団『カサブランカ』などの作品で活躍。
映画監督としては『壊音』、『日雇い刑事』、『日本の裸族』、『赤線』、『カインの末裔』(ベルリン国際映画祭正式出品)、『ドモ又の死』、『USB』などを発表している。

また、舞台の演出作品は、これまでに『黒猫』、『赤い靴』、『キミドリ』『FREAKS』と、どれもそのイメージ豊かな映像を駆使した舞台作りで話題を呼んできた。
今回の『SOUTH OF HEAVEN』は、主演と振付に「BATIK」としてコンテンポラリーダンス界で活躍する黒田育世、出演にパフォーマンス的演劇ユニット「冨士山アネット」の長谷川寧を迎えて、さらにレベルアップした作品をめざし、奥秀太郎らしい「美しく獰猛、凄惨な復讐劇」になるという。

【物語】時は現代。関東近郊のとある工業都市が舞台。中学生のとき同級生たちのいじめが原因で植物状態に落ちいった青年が10年間の植物状態からある日めざめ、かつての同級生たちを相手に凄惨な復讐を繰り広げる。「天国の南側には地獄へとつながる階段がある」旧約聖書の一節をモチーフに現在の日本の薄暗い風景をあぶりだす。

 

 

『SOUTH OF HEAVEN』

脚本・演出・映像◇奥秀太郎

出演◇黒田育世(BATIK)、長谷川寧(冨士山アネット、畠山勇樹、鈴木雄大、岡本孝、 あらいまい、内田悠一ほか

● 2/26〜27◎PARCO劇場

開演時間 26日(土)19:00   27日(日)14:00 / 18:00 

〈料金〉5900円(全席指定/税込) 

〈問合わせ〉NEGA 03-3405-5715

www.okushutaro.com

【文/榊原和子】
 

帝劇100歳の誕生日を飾る!堂本光一主演『SHOCK』


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2011年3月1日に開場100周年を迎える帝国劇場。
その記念すべき日を飾るのは、堂本光一主演の『SHOCK』。
2月5日に初日を迎え、3月1日の帝劇100歳の誕生日、そして3月31日の千秋楽に向けて、今まさに上演を重ねている。2000年の『MILLENNIUM SHOCK』以来、毎年上演され続け、数々の記録を打ち立てている作品でもある。帝劇史上最多の単独主演記録、毎年連続上演記録などをもっているほか、フライング用のレールを設置し帝劇初のフライングを行ったのも『SHOCK』だ。
2002年6月公演から始まった22段の階段落ちは、この作品の見せ場にもなっていて、2月5日の初日終了時点で堂本が転げ落ちた階段の段数は14036段となる。距離にすると5104mとのことで、富士山をはるかに越える距離を転げ落ちているのだと考えると、改めて驚く。
初日の前に行われた舞台稽古で華やかなステージを見せてくれた堂本は、真っ赤なバラの花束を抱え、囲み取材の場に登場した。


<囲み取材>

──いよいよ100周年の舞台が始まりますね。
去年は7月にもやらせていただいたんですけど、通し稽古をしていても、その時に帰ったような、不思議な感じがしましたね。3月1日に、帝国劇場が100周年を迎えますが、まさにその時に自分たちが公演をやらせていただけるうえに、2ヶ月という公演期間ですし、これは自分にとっても大ごとだな、と(笑)。その責任をちゃんと背負ってやらなければと思っています。

──帝国劇場と一緒に作ってきた『SHOCK』という感じもありますね。
実はこの、足元の印、バミリはずっと取っておいてくださってるんです。ほかの公演では板を敷いて使って。これがあることによって、稽古もスムーズにいきますね。本当にこの『SHOCK』をやるためにいろんな工事をしていただいたりと、演者にとって最高の環境を用意してくださってます。なので、それをステージで返さなければいけないな、という思いがいつもあります。

──通算14036段、階段落ちをしているんですね(笑)。
キロにすると5kmあるとか(笑)。あの正直どうでもいい…どうでもいい!記録なんですが(笑)。まぁ蓄積するとそのくらいになるんですね。今日、半年振りに階段落ちのある「ジャパネスク」の場面をやった時に、本当に死ぬかと思いました。本番ではもっとちゃんとします。

──どこが納得いかない部分がまだあった?
あの、不思議とお客様が入ってると信じられない力が生まれてくるんですけど、それがさっきの稽古では生まれてこなかったので。自分の気持ちのもっていき方が、まだまだ至っていない部分があったと思うんで、引き締めていかなきゃいけないなっていうのが、1つダメ出しですね。

──これから2ヶ月公演ですね。
舞台稽古もほぼ本番と同様のテンションで望むんですけど、全部で76公演あって、まだマイナスになってないんだな、ってみんなで話してたんですけど(笑)。でもやっぱりお客様が入った時の感動というのは、説明のしようのないものがありますし、その分、僕らがステージの上から返していかないと、と思っています。

──本番に向けて最後に意気込みをお願いします。
また、いよいよという感じで始まりました。100周年という記念の年にやらせていただくので、恥のないようなステージをみなさまにお届けしたいと思います。是非、来られる方は楽しんでいただきたいなと。

 


『Endless SHOCK』

作・構成・演出◇ジャニー喜多川
出演◇堂本光一、植草克秀、内博貴、町田慎吾、米花剛史
(M.A.D)福田悠太、松崎祐介、辰巳雄大、越岡裕貴
石川直、原田夏希

2/5〜3/31◎帝国劇場

〈料金〉S席:12,000円 A席:8,000円(全席指定/税込)

〈問合せ〉 03-3213-7221 帝国劇場

 


【取材・文/岩見那津子】

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