稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

観劇予報は2019年2月20日に引っ越しました。
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映画『南極料理人』でジーン。

nankyoku

原作通り南極でのおもしろい料理の話を期待すると
ちょっと違う。
大人の静かなホームドラマだった。

私が一番気に入ったのは、生瀬勝久が演じる雪氷学者の誕生日のシーン。
同僚たちとわいわい料金の高い国際電話をかけ、
愛娘に『ハッピーバースデー』を歌ってもらう。
「奥さんに代わってもらえよ」という同僚たちの前で
「お母さんはしゃべりたくないって」と娘に言われ、
電話を切られてしまう。

食堂に戻り、若い連中が無邪気にその出来事をはやしたてる中、
参加せず静観していた堺雅人にぽつぽつと話しかける生瀬。
「君のところはどうだった?
うちは(南極への単身赴任を)反対してね。
これ以上、子供のことを放っておくなら、
私にも考えがありますってね」
「たまたま私の研究したい題材が
極地にしかないというだけのことなのに…」
堺は特に慰めるわけでもなく、黙って聞いている。
自分の状況を静かに振り返っていた。
彼は赴任したくなかったのに、妻と娘は大歓迎。
なんだか、ちょっと邪魔者扱い?

この2人のシーンがすごくよかった。
ちょっとした秘密を吐露できる関係。
アドバイスをしたり、慰めなくてもいい関係。
言いたい人が言いたいことを言って、
聞いている相手は自分のことは言わないでいい関係。
大人には平穏に見えてそれぞれ
人に言えない事情があるという事実。

そんな出来事を胸にとどめながら見ていくと
ラストの帰国シーンで思わずジーンとしてしまった。

夏休み、親子で鑑賞するのによい作品です。


8月8日(土)テアトル新宿にて先行ロードショー
8月22日(土)全国ロードショー
監督・脚本◇沖田修一
原作◇西村淳『面白南極料理人』(新潮文庫/春風社刊)
出演◇堺雅人 生瀬勝久 きたろう 高良健吾 西田尚美 豊原功補
古舘寛治 黒田大輔 小浜正寛 宇梶剛士 嶋田久作 他
<配給>東京テアトル
 http://nankyoku-ryori.com/

【文/矢崎亜希子】

映画『童貞放浪記』が始まりました!

dotei

オープニングシーンは
「写真撮影はお断りします」などという
映画上映の際の注意事項?みたいなアナウンスから始まった。
真っ黒な面が明るくなるとそこは
小さな小さなストリップ小屋で、最初のアナウンスは
踊り子登場前の注意だった。
ん!おもしろいゾ!

宣伝物にストリップにうんぬんと書いてあったけど、
冒頭にあるとは!
しかも見ていてむずむずしてきた主人公(山本浩司)は
劇場から抜け出し挙動不審に。
ストリップ小屋の女主人(?)に「個室?」と聞かれて、
「迷っちゃった」とわけのわからない言い訳をして出てくる様子が
なんとも情けない。

その後もかれは生活の様々な場面で
自分の思惑と現実との間にギャップが生じるたび、
「うん、うん、大丈夫」と小声で自分に呼びかけ、
現実に適応しようとする。
そんなカッコ悪い姿をさらしながら生きている様子は
かえって図太いというか、根性を感じる。

彼が想い思いを寄せる後輩(神楽坂恵)が、また食わせ者というか
アメリカに好きな人を追って留学する予定なのに、
主人公の自宅に泊まりに行っちゃったり。
女のずるさというか、矛盾した言動もリアル。
そんな彼女の行動に期待するというか、
思い人がいるのを知りつつ、自分の大願成就に期待をしてしまう
主人公の哀れな姿は、情けない自分に重なる瞬間も。

主人公が美男美女ではないのもとても好感がもてる。
後輩役の神楽坂恵はおっぱいをばほーんと見せているのもすごくいい。
脱ぐけど背中だけとか、そんなんでは、この大人の恋愛は描けないよね。
横になっても大きなお椀のようなおっぱいにびっくり!
大きい人は大きいんだな〜。

夜遅い時間にドキドキしながら、後輩に電話をかける主人公。
コードの長〜い家電を引きずりながらあっち行ったり、
こっち行ったり、懐かしい。
初めて二人きりで散歩するシーンなんか、
こっちがドキドキするほど初々しい!
忘れていたトキメキが蘇る!
最近、トキメキが足りない大人にぜひ見てほしいお勧め映画です!!


8月8日(土)よりヒューマントラストシネマ文化村通りにてロードショー
監督◇小沼雄一
脚本◇石垣直哉
脚色◇前田司郎(五反田団)
原作◇小谷野敦『童貞放浪記』(幻冬舎文庫)
出演◇山本浩司 神楽坂恵 堀部圭亮
古舘寛治 松井周 内田慈 木野花 志賀廣太郎 綾田俊樹 他

『童貞放浪記』公式サイト
http://www.doteihoroki.com/
【文/矢崎亜希子】

『ダンストリエンナーレ 2009』制作記者発表レポート

kisya002記者会見出席のみなさん(左より)

森下真樹さん、フランク・ミケレッティさん

黒田育世さん、中村恩恵さん


トリエンナーレとは、3年に一度行われる国際(美術など芸術に関する)展覧会。

今年は新たに映画館(シアター・イメージフォーラム)と書店(青山ブックセンター本店)が参加するとのこと。

いったい、今年の秋、青山で何が起こるのか?

この目で確かめてきました。

 

スパイラルホールのあるビルの1F

ガラスで囲まれ、普段は期間限定ショップになっている

場所に本物のダンサーが日替わりで登場!

いつ、どんなことが起こるのか?

街角で間近に遭遇するダンス。

何が起こるか楽しみです。

 

さらに青山ブックセンターでは、トークショーのほか、

人気ダンスカンパニー「コンドルズ」とのコラボレーションイベントも。

 

青山円形劇場ではフィンランドやイスラエル、トルコなど

国内外から集められたとびっきりのダンサー達による公演が行われます。

なかなか訪ねる機会がない国から、アーティストが集結。

台詞があったり、小道具を使っていたり、

「ダンス」の固定概念からはみ出しているみたい。

この目で確かめてみたくなりました。

 

シアター・イメージフォーラムではダンス映像作品の特集上映も行われます。

青山劇場のリハーサル室では、ダンス経験者に向けたワークショップも。

 

気軽にダンスの最先端が体感できるイベント。

芸術の秋、青山行を手帳に書き込まなければ・・・。

 

『ダンストリエンナーレ2009』公演情報

918日〜108日@青山円形劇場・青山劇場スパイラルホールシアター・イメージフォーラム青山ブックセンター

【取材・文/矢崎亜希子】

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