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シェイクスピアの『テンペスト』が日本の伝統芸能、文楽になると聞き、その記者発表に潜入してきました。

当日の出席者は、脚本と演出を担当した山田庄一さん、

作曲を担当した人間国宝の鶴澤清治さん、

人形遣いの吉田和生さん、桐竹勘十郎さん、吉田玉女さん、

日本芸術文化振興会理事の織田紘二さんの6名。

 

国立劇場の脇にある「伝統芸能情報館」(無料で入れます!)の3階レクチャー室で行われました。

 

実はこの作品、17年前に2週間で脱稿したという山田庄一さん。

今回新たに改稿し、ラストには今までの文楽にはない試みを考えているとのこと。

作曲を担当した鶴澤さんは、山田さんの本が通常の義太夫節と変わりなかったため、曲を作る上で苦労はなかったそうです。

 

人形遣いの方々は、「音を聞きながら人形遣い同士で探り合いながら作っていく」といういつもと同じやり方で作っていきますとのこと。

「音を聞きながら」「いつものやり方」という落ち着いた様子は

伝統と訓練に裏打ちされた静かですが熱い情熱を感じさせました。

 

本作では「妖精」という文楽にはない概念を表現するために

いつもは使わない楽器を使ったり、人形が空を飛んだりします。

 

とにかく台詞を聞きやすく、

義太夫特有のうなりという節回しもないそうです。

文楽の魅力が減ってしまうのか、新しい表現を獲得するのか。

確かめに行く必要がありそうです。

 

文楽公演『天変斯止嵐后晴』

公演情報

718日〜85日@国立文楽劇場

95日〜23日@国立劇場[小劇場]

詳細・チケット予約

http://ticket.ntj.jac.go.jp/

 

【取材・文/矢崎亜希子】