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オープニングシーンは
「写真撮影はお断りします」などという
映画上映の際の注意事項?みたいなアナウンスから始まった。
真っ黒な面が明るくなるとそこは
小さな小さなストリップ小屋で、最初のアナウンスは
踊り子登場前の注意だった。
ん!おもしろいゾ!

宣伝物にストリップにうんぬんと書いてあったけど、
冒頭にあるとは!
しかも見ていてむずむずしてきた主人公(山本浩司)は
劇場から抜け出し挙動不審に。
ストリップ小屋の女主人(?)に「個室?」と聞かれて、
「迷っちゃった」とわけのわからない言い訳をして出てくる様子が
なんとも情けない。

その後もかれは生活の様々な場面で
自分の思惑と現実との間にギャップが生じるたび、
「うん、うん、大丈夫」と小声で自分に呼びかけ、
現実に適応しようとする。
そんなカッコ悪い姿をさらしながら生きている様子は
かえって図太いというか、根性を感じる。

彼が想い思いを寄せる後輩(神楽坂恵)が、また食わせ者というか
アメリカに好きな人を追って留学する予定なのに、
主人公の自宅に泊まりに行っちゃったり。
女のずるさというか、矛盾した言動もリアル。
そんな彼女の行動に期待するというか、
思い人がいるのを知りつつ、自分の大願成就に期待をしてしまう
主人公の哀れな姿は、情けない自分に重なる瞬間も。

主人公が美男美女ではないのもとても好感がもてる。
後輩役の神楽坂恵はおっぱいをばほーんと見せているのもすごくいい。
脱ぐけど背中だけとか、そんなんでは、この大人の恋愛は描けないよね。
横になっても大きなお椀のようなおっぱいにびっくり!
大きい人は大きいんだな〜。

夜遅い時間にドキドキしながら、後輩に電話をかける主人公。
コードの長〜い家電を引きずりながらあっち行ったり、
こっち行ったり、懐かしい。
初めて二人きりで散歩するシーンなんか、
こっちがドキドキするほど初々しい!
忘れていたトキメキが蘇る!
最近、トキメキが足りない大人にぜひ見てほしいお勧め映画です!!


8月8日(土)よりヒューマントラストシネマ文化村通りにてロードショー
監督◇小沼雄一
脚本◇石垣直哉
脚色◇前田司郎(五反田団)
原作◇小谷野敦『童貞放浪記』(幻冬舎文庫)
出演◇山本浩司 神楽坂恵 堀部圭亮
古舘寛治 松井周 内田慈 木野花 志賀廣太郎 綾田俊樹 他

『童貞放浪記』公式サイト
http://www.doteihoroki.com/
【文/矢崎亜希子】