昨年は、様々なスタイルの舞台に合計7本出演した岩崎大。今年の出演第一作目は、スタジオライフの記念碑的作品『トーマの心臓』。再演を重ねるごとに、着 実にファンを増やしてきた劇団の代表作である。そんな岩崎に多忙な一年を振り返りつつ、大切な作品を上演する次回公演への心情を語ってもらった。

岩?さん


2009年を振り返る

――去年出演されたお芝居についてお伺いします。

1月に深沢敦さんとバービ−ボーイズの杏子さんの両プロデューサーの作品(『URASUJI・III 寵愛−大陸編−』)がありました。
――どのような作品ですか。
「好色必殺時代劇」といっています。
――岩崎さんの役どころは?
京本政樹さんみたいな感じのクールな二枚目役です(笑)。途中、パロディチックな遊びもありつつ、きちんとストーリーも展開されて、ほろりと涙もあります。スズナリでやらせていただきました。
――その次は?
次は劇団のプロデュース公演で2月の末から3月初めまで『フルーツバスケット』という少女漫画(高屋奈月さんの作品)の音楽劇をやらせていただきました。若干コメディで最後はシリアスという感じです。その次はカムカムミニキーナの『アザラシ』です。
――カムカムミニキーナは初めてでしたか。
はい。プロットをもとに、作品全編をほぼエチュードでつくるというやり方も初めてでした。いろんな人とコミュニケーションをとりながら作品をつくっていく過程がすごくおもしろかったです。
――そのあとの作品は何ですか。
劇団の『LILIES』という作品です。カナダのミシェル・マルク・ブシャールさんの原作で、牢獄の中で繰り広げられる話です。牢獄にやってきた神父に、囚人たちが劇中劇を見せ、神父である彼の過去を断罪するんです。これは劇団としては再々演で3回目になります。僕は初参加で、自分で体験するとこうまで違うかと思いましたね。観てたときは、「自分だったらこういうふうにやれるのにな」とか勝手に思ったりしますけど、いざやってみると、こっちであってたんだなと思ったり。いろいろ試行錯誤しながらやりました。
『LILIES』の後は、『フルーツバスケット』の名古屋公演です。2月にやったのはプロデュース公演でしたが、8月のはほぼ劇団員だけでした。
11月にDIAMOND☆DOGSのストレートプレイがありまして。彼らはダンスも踊れるし歌も歌える7人グループなんですけど、プロデューサーの方が本当のストレートプレイをやりたいということで僕を呼んでいただいたんです。博品館で10日間やらせていただきました。
12月はgood morning N°5の公演です。去年はいろんな芝居に出させていただいて刺激を受けましたが、あの作品は「なんだこれ!」というぐらい、今までやったことのないことがふんだんに盛り込まれていました。普段口にしない言葉(下ネタ)もありましたし、格好もいきなり張りぼて被って着ぐるみみたいな格好で出て来たりとか・・・。

2010年の第一作に向けて

――次は『トーマの心臓』ですね。この作品はスタジオライフでは、何回も上演されていますね。
今度で7度目です。僕は5回目の出演です。でもオスカー・ライザーという役は初めてなんです。
――『訪問者』という作品で、子どもの頃のオスカー・ライザーを演じられていますよね。ということは、オスカーの複雑な背景を理解していますね。
以前に体感はしているので、なんとなく体が覚えています。前回の公演は9年前で、同じように連鎖公演でした。今でも台本を見るたびに「こういう心情覚えてる」とか、セリフを一回聞いたらその心情を思い出したり・・・血肉になっている部分が多いと思います。熱いものがありますね。
――そのような経験を経て、今回『トーマの心臓』のオスカーを演じるというのは幸せですね。
ものすごく幸せです。今まで、歴代のオスカーがいるんですけど、誰も経験してないことなんです。これはちょっと強みだなと思います。
――役者としての醍醐味がありますね。
この作品は、僕ら劇団にとっては大事な作品で、ターニングポイントになった作品でもあるので、思い出はすごく深いです。
――5回もやっていると全体の流れをつかんでいますね。
そうですね。しかも5役もやっているんです。1つの作品をいろんな目線や切り口から見ているので。オスカーから見たらどう見えるのか、稽古ではそれが楽しくてしょうがないですね。

トーマの心臓

公演情報
スタジオライフ
『トーマの心臓』『訪問者』
原作◇(c)萩尾望都/小学館文庫
脚本・演出◇倉田淳
出演◇山本芳樹 松本慎也 曽世海司 岩崎大 高根研一 青木隆敏 他
2/27〜3/22◎紀伊國屋ホール、3/27〜28◎名鉄ホール、4/13◎仙台市民会館・大ホール
公式ホームページ http://www.studio-life.com/

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