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今年で30周年を迎える『ピーターパン』の公開舞台稽古と囲み取材が、初日公演を控えた7月19日の昼に行われた。
今回のピーターパンはWキャストで、98年に5代目ピーターパンとしてデビューした笹本玲奈が8年ぶりに復活。もう一人のピーターパン、高畑充希は今年4年目となる。

公開舞台稽古ということで、限られた数ではあるが客席には子供の姿が多く見られ、大人と一緒に舞台を楽しんでいる様子が感じられた。
キャストの客席降りがあれば、興奮し笑顔を見せ、フック船長役の橋本じゅんがレスポンスを求めれば大きな声で即反応。大人が集まる客席ではなかなか味わえない元気の良さがあって、舞台がより楽しくなってくる。「大人も子供も楽しめるピーターパン」ここに嘘はなかった。
実際見ていて私もまず空を飛ぶピーターパンの姿にときめいた。自由に空を飛ぶピーターパンたちの姿には夢がある。子供から大人になっていく中での、なんとも言えない切なさも物語から感じた。

約3時間に及ぶ舞台稽古を終えた笹本玲奈と、高畑充希が揃って囲み取材に登場した。

 

【一問一答】

──いよいよ公演が始まりますが、今の心境をお願いします。

笹本 8年ぶりであることを感じず、すんなりピーターパンに戻ってこられたな、と。すごく舞台に立てて楽しいですし、子供たちからもいっぱいパワーをもらっています。

高畑 私も、4年やらせていただいて、またこの暑い夏が来たなという感じで気合いが入ってます。

──笹本さんは、デビュー当時のことを思い出したりされますか?

笹本 デビューの時は右も左もわからない子供だったので、それがいいところでもあったと思うんですけど、直球過ぎたなっていう、反省点ばかり思い出します。今回は8年の間に色々な作品に出て、色々な経験を積んで、今だからこそやる意味があるんじゃないかなと感じています。女優としてすごく素敵な経験をさせていただいてるな、と。Wキャストで充希ちゃんとやれるってこともすごく意味があることですし、原点に返るっていうのも、なかなかないチャンスですので、デビューして13年目になりますが、ゼロのスタート地点に戻ってこれたのが嬉しいですね。

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──高畑さんは4年目ですが、いかがですか?

高畑 30周年という重みも感じつつ。私は小さい頃、玲奈ちゃんのピーターパンを実際に見てたので、その見ていたピーターパンと同じ役をやれるというのは、そうそうない機会ですし、すごく稽古も楽しくできて。次は玲奈ちゃんと共演したいなと思いました。今回は一緒に立てないので。

──見所はやはり…?

笹本 フライングですね! 2点吊りなので、前転したり後転したり、いろんな技ができるので、そこを是非見ていただきたいです。あと、キャラクターがすごく個性的なんです。それが楽しくて、神田沙也加ちゃんが演じるウェンディにしても、橋本さん演じるフック船長にしても、それぞれに物語があるので、そこに自分を重ねて見ることができる。そういうところもこの作品の魅力だと思うので、目が離せない!

高畑 私は今回初めて客観的に見ることができて、フック船長の悲しみだとか、ウェンディの初恋とか、大人の方も楽しめるような部分がいっぱい盛り込まれてるんだなっていうのを改めて感じたので、大人の方にはそういう部分を楽しんでいただけたら、と思います。

──笹本さんは8年ぶりのフライングですね。

笹本 10代の頃にやってたことなんで、体に染みついてるというか、飛んだ瞬間も違和感なく入ってきたというか、高いところも大好きなので(笑)。

高畑 私はジェットコースターも乗れないので、良く飛んでるなとぁ自分でも思いますが(笑)、楽しく飛んでます!

笹本 風を切って飛んでるので、人間じゃない気分になるっていうか、鳥ってこんな感じなのかなぁって。

高畑 とくに最後の時は、客席が真っ暗なんで、本当に夜空を飛ぶみたいな感じで、あそこは本当にたまらなく好きです。

s_RIMG1567──ピーターパンは大人にならない子供ですが、自分を子供だと感じる瞬間は?

高畑 おいしいものを見つけた時に、周りが見えなくなる(笑)。

笹本 私はお酒が苦手で、ご飯食べにいってもジュースばっかり飲んじゃうところですかね(笑)。おつまみとかはすごく好きで、たこわさとか(笑)大好きなんですけど、それに併せてジンジャエールとかになっちゃいますね(笑)。

──公演期間が夏休みですが、お二人の夏休みの思い出は?

笹本 …ないですねぇ(笑)。本当に中学1年の時から夏はこれだけだったので、一般的なその中学生、高校生が経験する夏休みの思い出っていうのがないんですよ。これだけなんで、本当に、私にとっての思い出というのはピーターパンですね。

高畑 私も夏はずっとピーターパンなんですけど、すごくカンパニーの仲が良いので、地方に行って空いてる時にみんなで河原で花火したりとか、夏だなっていうことは、カンパニーのみんなと色々やりました。

──今回、先輩である笹本さんとのWキャストということでプレッシャーはありましたか?

高畑 稽古に入る前とか、萎縮していた部分もあったんですけど、実際お稽古が始まると自分が今までやってきたピーターとは全然違う方向からの解釈で「なるほど!」ってなるときが何度もあって。全然違うピーターパンを見られるっていうのはすごく楽しいですし、自分のことも客観的に見れたりして、あっという間のお稽古期間でした。

笹本 私は今回、充希ちゃんと一緒にやれて良かったなと思って。まずはピーターパンって飛んだり跳ねたり大変な役なんで、体力的にも助かるなっていうのと(笑)、あとはピーターパンの解釈もそうなんですけど、女優さんとして稽古場で真っ直ぐに一生懸命やってる姿っていうのが、「こうでありたいな、こうあるべきなんだな」っていうのを、稽古場の充希ちゃんを見ていて学びました。本当に今回のこの経験は宝物になりそうですね。

──笹本さんは、これから迎える初日で150回目のピーターパンですよね。

笹本 そうなんですよ。前回149回って本当に微妙な回数で終わっちゃったんで、あと1回なんだったんだって(笑)、でもやっと答えが出たって感じで、今回のために149回で終わったのかなと。同じ役を100回以上演じられるっていうのは、なかなかない経験ですので、自分の成長を役を通して見ることができるし、怖い気もしますが、本当に良い経験だと思ってます。

──ピーターパンを演じるにあたって、具体的にイメージした役者さんとか、キャラクターはありますか?

笹本 私はアニメに出てくる男の子とかすごく参考にしましたね。ディズニーのピーターパンもですし。あとアラジンとかも。

高畑 もう結構大きくなっちゃったんですけど、1年目とかは従兄弟を参考に。自分の本能の赴くままに動くその従兄弟や、公園とかで遊んでる小さい子とかを研究してました。

──最後にメッセージをお願いします。

笹本 ピーターパンは今年で30周年を迎えました。新しいメンバーも加わって、今回久しぶりにWキャストということで、素晴らしいピーターパンになると思います。絶対損はさせないと思うので、是非見にいらしてください。

高畑 小さいお子さんから、おじいちゃんおばあちゃんまで幅広くわくわくドキドキできて、最後はちょっとホロっと切なくなる。素晴らしい作品になっています。是非劇場まで遊びにきてください。

 

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ブロードウェイミュージカル

『ピーターパン』

原作◇ジェームズ・M・バリ

演出・潤色・訳詞◇松本祐子

出演◇笹本玲奈/高畑充希(Wキャスト)

橋本じゅん 神田沙也加 神原麻由 比企理恵 ほか

7/19〜8/1●東京国際フォーラム ホールC

8/7、8/8●梅田芸術劇場メインホール

8/13●中日劇場

8/19●北九州芸術劇場 大ホール

8/22●名取市文化会館 大ホール

〈料金〉

東京 ドリームシート¥6800/S席大人¥7800子供¥4800/A席¥3000

大阪  S席大人¥7500子供¥5000/A席¥3500

愛知  A席大人¥8000/B席¥6000

福岡  S席大人¥5000子供¥3500/A席大人¥5000子供¥2500

宮城  大人¥6800/子供¥4800

〈問合せ〉 ホリプロチケットセンター 03-3490-4949  

 

【取材・文/岩見那津子】