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歌舞伎役者の坂東玉三郎が11月に行なわれる『坂東玉三郎特別舞踊公演』の制作発表を、5月12日に都内で行なった。

また、5月〜7月に3度にわたって、東日本大震災復興のためのチャリティー公演を行なうことも同時に発表になった。


1990年に『八千代座八十周年・復興記念』として始まったこの公演は、平成の大修復工事のため一時中断、2001年から『八千代座平成こけら落とし公演』として再開。以来、ほぼ毎年公演してきた。

その「坂東玉三郎八千代座公演」も昨年20周年を迎え、今年は新しい形での「八千代座公演特別版」となる。
 

作品は地元の郷土芸能「山鹿灯籠おどり」を取り入れて、美しい自然を表現する新作『春夏秋冬』で、振付けは花柳壽輔。

また、八千代座で、5月〜7月には『東日本大震災復興 坂東玉三郎 八千代座チャリティー公演』と銘打った公演を行う。
5月28日は朗読会、6月24日、25日は舞踊会、7月30、31日はコンサートと、趣向を変えて3度のチャリティー公演になる。公演の収益はすべて被災者への義援金とする。

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この日の制作発表には坂東玉三郎と八千代座の関係者が登壇した。

まず関係者から「玉三郎さんには山鹿市と八千代座に関して、この20年の間にいろいろ指導していただき、後進は育っているかなどの心配もしていただきました。今回のチャリティーもお話をいただいて喜んで協力させていただきます。また、初めて地元の「山鹿灯籠まつり」を題材にした作品ということで、より山鹿市との絆の強くなった公演になると喜んでおります」と報告がある。
そののち玉三郎の挨拶と報道陣との一問一答が行なわれた。


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坂東玉三郎
「八千代座も百周年を過ぎ、そして私が加わりましてからも20年が過ぎる年月が経ちました。こうして長く続けられましたのも関係者のかたがたとお客さまのおかげです。
昨年までは古典を上演して参りましたが、20年目を節目に地元とのつながりの持った出し物ができないだろうかと考えて、そこで山鹿灯籠おどりを取り入れて、気軽に楽しめるものをと考えました。

灯籠おどりそのものを観ていただき、私もそこに加わります。
このお祭りは光のお祭りですので劇場が光り輝くものにしたい。『春夏秋冬』というのが題名ですが、まだ春と冬のところはできておりません。色鮮やかなものにしたいと思っています。
灯籠おどりはお盆の送り火に踊るのですが、11月は季節外ですが、いつでも見られる郷土芸能となるのもいいのではないかと思っております。

初めて地元のかたと一緒に舞台に出るのも楽しみです。

チャリティー公演については、こういうことが出来るのも八千代座さんとの長いつながりで、電話1本で即答していただきました。5月末に朗読会、6月末の舞踊会、7月末のコンサート。全てチャリティーの義援金にまわさせていただきたいと思っています。

八千代座の魅力は、お客さまに近くで見ていただけることですね。それと劇場も含めて手作りの味だと思います。
山鹿の食べ物は近くに有明の海がありますからおいしゅうございますが、私は温泉が好きです(笑)」
 

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八千代座開場百周年

『坂東玉三郎特別舞踊公演』

●11/2〜8日◎熊本県山鹿市・八千代座

〈料金〉SS席18000円 S席14000円 A席10000円 学生5000円


『東日本大震災復興 坂東玉三郎  八千代座チャリティー公演』

●5/28 言の葉コンサート『泉鏡花・幻想の世界』

〈料金〉SS席8000円 S席6000円 A席3000円

●6/24、25 『チャリティー舞踊公演』

〈料金〉SS席15000円 S席12000円 A席8000円

●7/30、31 チャリティー・コンサート

〈料金〉全席8000円 


〈問合せ〉坂東玉三郎八千代座公演事務局 0968-43-0202

http://www.yachiyoza.com


【取材・文/榊原和子】