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世界中を席巻する「モーツァルト×ブルック」の魔術的な舞台『魔笛』が、彩の国さいたま芸術劇場ほかで3月22日から来日公演を行うが、このほど好評につき追加公演が決定した。


世界の演劇史に名を残し、日本の演出家たちにも大きな影響を与えている偉大な演出家ピーター・ブルック。1962年から英国の名門劇場RSC(ロイヤルシェイクスピアカンパニー)で活動。『真夏の夜の夢』『マハーバーラタ』などの来日公演で、日本の演出家たちにドラスティックな衝撃を与えたことでも有名である。
 

シンプルな舞台装置に俳優の肉体と小道具を巧みに利用して、イマジネーション豊かな劇空間を生み出す「なにもない空間」という自身の演劇論に基づいた手法は、時に魔術的とさえ言われ、世界中の観客に大きな衝撃を与えてきた。 


今回の来日公演で上演するモーツァルト最晩年の傑作オペラ『魔笛』は、1791年にドイツ語で書かれた“庶民のため”のジングシュピール(台詞と歌で進行する芝居)として作られ、芸術的な音楽語法と民衆的なメロディが見事に融合された人気作品。

ブルックは、この傑作を今までにない人間讃歌にあふれた『魔笛』に生まれ変わらせた。

舞台には数十本の細い竹と1台のピアノ、7人の歌手、そして2人の俳優のみ。幕間なし、約90分のこの作品は、全編においてモーツァルトのスピリットが息づいていて、モーツァルトが人間に向けた愛に満ちた眼差しが凝縮されている。
 

この『ピーター・ブルックの魔笛』は、2010年11月、パリのブッフ・デュ・ノール劇場で初演、同年のフランス最高の演劇賞モリエール賞の最優秀作品賞(ミュージカル部門)を受賞している。現在24ヵ国を巡演中、ブルックの最新作でもある。


  

ピーター・ブルックの『魔笛』

(ドイツ語(歌)・フランス語(台詞)上演〈日本語字幕付〉

演出◇ピーター・ブルック 

原曲◇ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 

翻案◇ピーター・ブルック、フランク・クラウチック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ 

●3/22~25◎彩の国さいたま芸術劇場

追加公演 3月24日(土)開演19:00 

〈料金〉 S席8,000円 A席5,000円 学生A席3,000円 (全席指定・税込)  

〈問合せ〉チケットセンター 0570-064-939(休館日を除く10:00~19:00) 

http://www.saf.or.jp [P C] http://www.saf.or.jp/mobile/[携帯] 

●その他の追加公演

3月31日、4月1日 北九州芸術劇場  中劇場   

4月7日、8日 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール  中ホール   



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写真/2010年初演時の舞台より  Pascal Victor / ArtComArt


【文/榊原和子


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