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上川隆也が主演し、脚本は中島かずき、演出が宮田慶子、主題歌の楽曲を提供するのは中島みゆきという、強力な顔ぶれで作る舞台『真田十勇士』が、赤坂ACTシアターの5周年記念の一環として8月30日から上演される。

豊臣と徳川が覇権を争っていた戦国時代の終わり、豊臣の家臣として忠義に生き、知力を尽くして戦い続けた真田幸村。その彼が率いる真田十勇士と、幸村の敵であると同時に最大の理解者としての徳川家康を通して、父と子の絆、男女の愛、戦うこととは、生きることとはというテーマが浮かび上がる。

劇中で歌われる中島みゆきの曲は『月はそこにいる』というタイトルで、「アタシの大好きな劇場と、大好きな武将と、大好きな曲。舞台でどんな化学融合が発生するのかが、今からとても楽しみです」とコメントが寄せられた。

4月2日に赤坂ACTシアターで行われた制作発表では、上川隆也をはじめ、柳下大、倉科カナ、葛山信吾、山口馬木也 、松田賢二、渡部秀、相馬圭祐、賀来千香子、里見浩太朗ら出演陣と、脚本の中島かずき、演出の宮田慶子、音楽の井上鑑が出席。この作品への熱い抱負を語った。


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上段・渡部、山口、葛山、松田、相馬  下段・里見、柳下、上川、倉科、賀来 

中島かずき 赤坂ACTシアターという劇場はこれまでも新感線の公演や『ジャンヌ・ダルク』なでお世話になっているのですが、そこで僕の大好きな『真田十勇士』を、しかもこの素晴らしい顔ぶれで上演するというので、たいへんなことになったぞと思っているのですが。もともと『真田十勇士』はいつか新感線に書こうと思っていたものなんですが、今回、ACTシアター5周年でというお話をいただき、書かせていただきました。真田幸村は大阪夏の陣で敗れ、討ち死にしたわけで、その史実は動かないわけで、それにどれだけ自分のフィクションを織り込みながら書けるか、プロデューサーに「負けの美学でいいのですか?」と聞いたら、彼らのエネルギーこそその先につながるということ、幸村の死は犬死にではなかったという話にしたいと。そして、そんな物語こそが今、語るべき『真田十勇士』の物語だということで、そうだなと。幸村は史実では死にますが、史実をどう解釈するのかがこちらの仕事なので、見にきていただいたかたに、カタルシスを感じていただき、力を持って帰ってもらえればいいかなと思っています。自分としてはかなりうまく書けていると思います。演出の宮田さん、音楽の井上さん、キャストの皆さんと一緒にそういう物語を作り上げていければと思います。

 

宮田慶子 今回プロデューサーはじめ皆さんの熱い思いを感じながら、最強のスタッフをお預かりして、演出をさせていただきます。中島さんの本は本当によく書けていて、盛り沢山ですし本当にドラマティックで、父と子の絆、情愛、ときにはちょっと儚い恋愛があります。この戦火の、戦の下を彼らが必死に駆け抜いた姿は、きっと深い感動をよぶと思っております。これからみんなで一生懸命に稽古をしていきたい。また、ACTシアターが5周年ということで、劇場にとっては誕生日みたいなもので、私たち演劇の世界に生きるものにとっては劇場あってこそなので、そのお祝いと恩返しの意味を込めて、いい作品にしたいと思っております。具体的には合戦もあるし忍びもいるし、アクション部分を劇場をすみずみまで使ってお見せしたいと思っています。
 

井上鑑 今まで何度となく板の上には乗りましたが、スタッフとして乗るのは初めてです。非常に外様の感じでおります。先ほどプロモーション映像で聞いていただいたものはスケッチのスケッチですので、それで判断されたらなと(笑)。ミュージシャンは舞台上に立って空間を感じながら演奏するのですが、そこに立たないでいかに「負けの音楽」をスピーカーの中から届けるか(笑)、それが今回の僕の課題だと思っております。それに十はプラスに通じますので、その足していくというような意味を生かした舞台になればいいなと思っています。

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井上、宮田、中島

上川隆也 真田幸村を演じさせていただきます。私事ですが、来月の5月7日に48歳になります。真田幸村公は48歳で大阪城に入城して、翌年の慶長20年5月7日にお亡くなりになったそうです。この不思議な符牒というか符号をどこか縁(えにし)のようにも感じている次第です。先ほど、待っているところに中島さんが遊びに来てくれて、先ほどは控えめに言われてましたが、「上川君、面白いものが書けたよ」と。ちょっと盛りましたが(笑)、おっしゃったことは確かです。書いた人が言うのですから間違いないので(笑)、この脚本に音楽、お芝居を乗せていけば、さらに面白い舞台になることを確信しております。キャスト、スタッフの皆さんと一丸となって、この舞台の上で熱気に溢れた物語を作りたいと思っております。

 

柳下大 猿飛佐助を演じさせていただきます。この豪華なスタッフ、キャストの『真田十勇士』の中で、猿飛佐助という役をやらせていただくことを本当に光栄に思っています。今までにない大役ですごく緊張していますし、プレッシャーもありますが、今までやってきた経験や芝居のすべてをかけてこの舞台に挑んでいきたいと思ってます。一生懸命舞台上で佐助として生きて、何が大事なのか、なぜ彼がこうなったのかということを考えて、芯を持って演じていければと思っています。

倉科カナ ハナを演じさせていただきます。私にとって舞台は特別なものだと思っていて、ドラマや映画と違って、肩に力が入ってしまい、今まで苦い思いばかりしてきました。今回は舞台の上で「生きる」ことを心がけて、舞台で楽しいと思えるものにできればと考えています。
 

葛山信吾 霧隠才蔵です。お話をいただいたところからもう、非常に興奮しておりまして。僕は上川さん10年前にご一緒して、そこで本当にたくさん、舞台の楽しさを教わりました。その上川さんとともに熱い男を演じられるので、かなり興奮しています(笑)。そして本当に素敵な共演者の方々とこの熱い舞台を一緒に頑張りたいと思っています。

山口馬木也 服部半蔵の役です。上川さんに続いて私事ではございますが、私は厄年ですので(笑)、でもこんな役をいただけるのなら役者の厄年も悪くないのではないかなと思っています(笑)。徳川家康の手下の半蔵役で真田の方がたから見れば敵役ということなのですが、本も音楽も揃っているので、皆さんと一緒にいい舞台になるように、厄年なので怪我をしないように(笑)、気をつけながら頑張りたい思っております。

松田賢二 由利鎌之助を演じせていただきます。真田十勇士は小説や漫画や映画やいろいろなものがありますが、今回、どんな面白い最高の『真田十勇士』になるか、おおいに期待していただきたいと思います。同時にこのすごい方たちとの共演を楽しみにして、頑張りたいと思います。

 

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渡部秀 真田大助を演じさせていただきます。このお話をいただいたとき、僕は上川さんの幸村の息子の大助役というので、すごく光栄だと思っています。そして、この期間、上川さんの息子ということですから、ぜひ、ご飯も連れていっていただきたいし(笑)、お誕生日にも呼んでほしいと思ってます(笑)。まだまだ舞台は右も左もわからず、迷惑をかけてしまうことがたくさんあると思いますが、どうぞよろしくお願いします。
 

相馬圭祐 豊臣秀頼を演じさせていただきます。この赤坂ACTシアターは人生で初の舞台を踏ませていただいた、非常に思い出のある劇場です。力つきて、プロデューサーの松村さんに、おんぶして病院に連れていってもらったこともあり、感慨深く思い出しておりました。夏にここに立てるんだなと思ったら嬉しくて…緊張しすぎて何を言うか忘れしまいましたが(笑)、この素晴らしい皆さんと一緒に舞台を作れることを光栄に思っております。なにとぞよろしくお願いします。
 

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賀来千香子 秀吉の側室の淀の方を演じさせていただきます。歴史上の有名な人物を演じさせていただくことは、いい意味でとても緊張感があります。淀は少女の頃から戦いの中を生きてきた女性で、豊臣を守る、秀頼を守るという思いで生きている淀の強さや優しさをどう見せたらいいか、私のなかで探りながら演じていきたいと思っております。
 

里見浩太朗 徳川家康を演じます。この仕事の話を聞いて、最初はちょっと納得がいかなくて「中島さんにお会いしたい」と言ったら、すぐ会わせていただきまして。いろいろお話を聞くことができました。そして歴史の事実と大ウソとがある、そのウソに惚れました。ここでは言いませんが(笑)。徳川幕府になって300年後にそのウソがばれるという、そこにドキッとしまして、ぜひ一緒にお仕事したいなと、すぐ思いました。なんのウソか知りたいでしょ? 知りたい方は見に来てください(笑)。今回、若い俳優さんたち、僕の息子や孫くらいの方がたくさんいて、そのファンの方たちもきっとたくさん観にいらっしゃると思います。そのファンをどれだけ僕が取るか(笑)、その楽しみにかけております(笑)。


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『真田十勇士』

作◇中島かずき

演出◇宮田慶子

音楽◇井上鑑feat.吉田兄弟

出演◇上川隆也/柳下大、倉科カナ/葛山信吾、山口馬木也、松田賢二/渡部秀、相馬圭祐

/小須田康人、粟根まこと、植本潤、小林正寛、俊藤光利、佐藤銀平、玉置玲央。三津谷亮/賀来千香子/里見浩太朗  他

●8/30〜9/16◎東京 赤坂ACTシアター

〈料金〉真田シート ¥12000 / S席 ¥9800 / A席 ¥8500 
(税込・全席指定、未就学児童入場不可)
〈問合わせ〉チケットスペース  03-3234-9999

●9/21〜23◎名古屋 中日劇場

●10/3〜6◎大阪 梅田芸術劇場 メインホール

 公式HP  http://www.sanadajuyushi.com/


【取材・文/榊原和子】

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