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田辺茂範(作・演出)    橘花梨(主演女優)

ぼくらが選んだ主演女優!橘花梨インタビュー

主演女優をオーディションで募集し、内容も選ばれた方のイメージから作っていくロリータ男爵の次回公演。橘花梨さん(20歳)が見事その座を射止め、内容も泥棒の話に決まり、稽古が進んでいます。
遊び心に満ちたオーディションと、内容も決まらぬうちにつけられたタイトル。
数々の謎が解き明かされる、稽古開始前に行われた対談です。

どんなオーディション?

田辺    オーディションは受けてみてどうでしたか?
    単純に純粋に楽しかったです。引いたクジの役を演じるエチュードで、「何これ、どうしよう」みたいなクジを引いちゃった時はヤバいなって思ったんですけど。
田辺    2枚のクジを引いて、1枚に役柄、もう1枚にその役の形容詞が書いてあって、組み合わせた「○○な○○」という役を1分間1人で演じるエチュードですね。難しかったですか?
    そのエチュードは2回やりましたけど、1回目が終わってから個別にアドバイスがあったので、2回目はやりやすかったですね。やりきったというか楽しみきった感じはありました。他の参加者の方のエチュードを見ていても、アドバイスを貰った後の2回目は変わったなという感じがしましたね。自分の番以外でも「私ならこうやるな」とか考えて、ずっと頭が回転していました。
田辺    劇団をしばらくお休みしていた期間があったので、自分たちの作風を知らずに受けてくれている方に対して、「おそらく皆さんが想像しているような作風じゃないんだけど……」っていう罪悪感もありまして。オーディションは劇団の稽古のノリに近い形でやったんですよ。
    やりながらなんとなく正統派ではない面白いことをやるんだろうなということは感じました。はじまってすぐに応募の時に提出した作文を返されて、それをみんなの前で読んでくださいって言われたところから「ん?」って思いました。
田辺    まさか自分で読むと思っていなかった作文を「えっ、これ読むの?」って思わせるのってエンターテイメントじゃないですか。僕はそれが演劇をやっている理由でもあるんですけど、オーディションにしても受けた人たちに楽しんでもらいたい気持ちがあるんです。だから、オーディションの途中で退屈させたら申し訳ないとか、悪い結果だったら嫌われちゃわないかとか、常に心配なんですよね。
    みんな楽しかったと思いますよ。ずっと笑ってましたし。
田辺    それでも心配なんですよ。

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どうして選ばれた?

田辺    オーディションが終わってから劇団員全員で何度か話し合いをして、最終的に主演女優候補は3人にまで絞ったんですね。そこからがなかなか決まらなくて。作品の内容も主演女優を決めてから作っていくつもりだったので、選ぶ基準も決め手もなくて。そこで、3人それぞれが主演だったらどんな話が面白いかを劇団員みんなで考えてきてプレゼンをしたんです。その中で橘さんが僕たちの作風にいろんな役でハマりそうだねってなって決めました。
    新しいカンパニーとかに出させてもらっても素の自分が出せなくて、割と猫かぶっちゃうんですよ。基本的にいつも最年少だし、まだ未成年でお酒も飲みにいけなかったので、コミュニケーションが少ないからなんですけど。オーディションでもいい子に見せようとしてしまうんです。っていうのが嫌だから、今回のオーディションは素の自分を出していこうと思ったんですよ。それで選んでいただけたのが嬉しかったですね。


どうして「しのび足」?

田辺    タイトルを『しのび足のカリン』にしたんですけど、どう思いました?
    選ばれた人のイメージから作品を具体化していくっておっしゃっていたので、「しのび足」って、私はこそこそした女っぽいイメージなのかなと。
田辺    クジ引きのエチュードで「ある意味」「こそ泥」ってクジを引いて演じたじゃないですか。その印象が残っていたので、その人のイメージでお話を作っていくのに「泥棒」って失礼で面白いかなと思って。
    そういうことだったんですね。そこにつながっているとは思いませんでした。話の内容も分からないし、私のどこから「しのび足」が出てきたんだろうってずっと考えていました。あと、まさかタイトルにまで名前を使っていただけるとは思ってなかったです。
田辺    せっかく主演女優オーディションをやるんだから、とことんまでそこを遊ばないともったいないなと思って。チラシも普段は写真を使わないんですけど、タイトルもビジュアルも全面に出させてもらいました。
    だいたいの作品の内容も、公開されていないけどタイトルも実は決まっていて、オーディションで選ばれた人のキャラクターに主人公の役柄が影響されるくらいなのかなって思っていたのでびっくりです。
田辺    内容が決まっているオーディションだったら、この人じゃなくてあの人でもよかったんじゃないかって思ってしまいそうで。同じやるなら、この人が選ばれたから、あの時あのクジを引いたからこうなったという方がおもしろいじゃないですか。それは作品もだし、人生もって言うと大袈裟かも知れないですけど、先が見えない方が退屈しないって考えなので。僕も振り回されたいし、周りの人も僕が振り回したいし。


どうなるかは2月!

田辺    最後に主演女優への意気込みを聞かせて下さい。
    うまくはないですけど歌うことは好きですし、ダンスもずっとやってきたので、とにかく芝居でも歌でもダンスでも全力で表現したいです。あと、OFF・OFFシアターは中学3年生の時に初舞台で立った舞台なので思い入れがあるんです。その時は何も分からない状態で、台詞もあまりない小さな役だったんですけど、そこにまた戻ってきて堂々と主演でやれるのはすごくうれしいです。
田辺    でも、こそ泥でしのび足だったら堂々とはならないかも知れないですけど。
    いや、でも、堂々とやります!(笑)


【連載中の稽古場日記より】
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(以下、橘花梨さんの日記「キャスト紹介☆」より)
1-tannno
丹野晶子さん

2-adachi
足立雲平さん

3-shimizu
清水くんさん

4-oosawa
大沢ラークさん

5-yazu
矢頭睦さん

6-yokoduka
横塚真之介さん

7-takahashi
高橋未希さん

8-taniguchi
たにぐちいくこさん

9-kitamura
北村泉さん

楽しい稽古場日記「ロリータ男爵2月公演までの道」連載中。
http://blog.livedoor.jp/enbublog-lolidan/

【プロフィール】
橘花梨
たちばなかりん○93年生まれ、東京都出身。O型。08年、中学3年の時に受けたオーディションで合格し、イトー カンパニーに所属。同年、「牛乳に相談だ。」のCMにてデビューを果たす。以降、舞台、映画等に出演。ラーメンは替え玉を一回して、最後に白米を入れるほ どよく食べる。

田辺茂範
たなべしげのり○74年生まれ、長野県出身。A型。95年、大学2年の時にロリータ男爵旗揚げ。08年から劇団での活動停滞。同年、「ペンギンの問題」でアニメシナリオライターとしてデビューを果たす。12年より劇団での活動を再開。ラーメンは替え玉一回でお腹いっぱい。

【公演情報】
ロリ男日記_日刊☆えんぶ

(株)えんぶ・ロリータ男爵主催『しのび足のカリン』
作・演出◇田辺茂範
出演◇橘花梨 丹野晶子 足立雲平 清水くん 大沢ラーク はまい海 ボッチン 矢頭睦 北村泉 高橋未希 たにぐちいくこ 横塚真之介
2/5〜11◎OFF・OFFシアター

<お問合せ>
ロリータ男爵 070-6963-8431
HP http://www.lolidan.com/
Twitter @lolita_danshaku


ロリータ男爵『しのび足のカリン』チケット、販売中
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