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黒木瞳が演じるシングルマザー平浅子と、彼女を取り巻くちょっと不思議な人々のノンストップバタバタハートフルコメディー、『GURU(グル)になります。〜平浅子と源麗華の一週間〜』が、本日3月11日からよみうり大手町ホールで幕を開ける。(21日まで。)
この作品の企画を手がけたのは『しゃべくり007』や『月曜から夜ふかし』の構成作家・桜井慎一、そして脚本を人気放送作家のオークラが、同じく『しゃべくり007』から川邊昭宏が初演出するという、「サイテーのTVマン達にしか作れない」舞台だ。その作品で、黒木瞳を取り巻く男たちの1人を演じる忍成修吾が、このユニークな公演に挑む抱負を話してくれた演劇ぶっく4月号のインタビューを、別バージョンの写真とともにご紹介。

笑いのプロの方たちに引っ張ってもらいながら

──テレビマンによる作品ということで珍しい舞台ですが、この話を聞いたときは?
まずどんな本が上がってくるのかなと思いました。出来てきたらコメディで、僕はコメディを舞台でやるのは初めてなので、ドキドキしました(笑)。でも東京03さんも出演しますし、舞台キャリア豊かな黒木瞳さんが主演なので、皆さんの胸を借りるつもりで、思い切って体当たりしてみようかなと。
──黒木さんの役はバツイチのシングルマザーですが、忍成さんはどんなポジションですか?
黒木さんが演じる女性の周りに居る男性の1人です。色々ネタばれしてはいけないので、具体的には言えないんですが、あらすじに出ている「中年オネエ」とか「ダンスの先生」ではなく(笑)、わりと普通の青年で、でも妙に身近にいるなという存在です。
──かなり興味をそそられますね。キャッチコピーに「サイテーなテレビマンが作る舞台」とありますが、その部分は感じますか?
いや、僕の中でまだ「サイテー」な部分はわからないですね(笑)。稽古もすごくスピーディーですしテンポがいい。今までぼくが経験させていただいた舞台は、どちらかというと呼吸や間(マ)が大事だったりしたんですけど、今回の場合はテンポがすごく大事かなと思ってます。
──会話の間もあまりためないとかですか?
そうですね。一幕は東京03さんと絡むシーンが多いのですが、「僕はもっとためたいんだけど、もう言っちゃうんだ」というようなタイミングで、そこはなるほどなと。笑いのプロの方たちのテンポに引っ張っていってもらえるし、これからもすごく助けられるんだろうなと思っています。

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物事のいい部分と悪い部分をいつも知っておきたい

──黒木瞳さんと初共演ということですが、稽古場での印象は?
視線が広いなと思います。舞台をうまく使っていて、お客さんの視点をいつも考えていられるのだと思います。僕も年に1回くらいは舞台に出させていただいてますが、やはり映像作品が多いので、なかなか舞台全体を考えてお芝居するのは難しい。すごく参考になります。
──忍成さんはイプセンの『幽霊』などにも出演して好評でしたが、舞台ならでの面白さはどんなところですか?
ライブ感ですね。生なものという、そこが一番面白いところだと思います。映画もそうですけど、1人のお客さんが笑うとつられてみんなも笑ったりしますよね。そこで作品の印象が変わることがあって。それが舞台の場合は目に見えてわかるんです。そのことで僕ら演者も影響を受ける部分があるし、よくも悪くも一体感があるなと思います。
──コメディは、「ここは必ず笑って欲しい」という部分があるぶん、演者の責任も大きそうですね。
そこは僕が狙うと絶対だめになってしまうので(笑)、皆さんにおまかせします。役も真面目なキャラなので。
──それは地でいけそうですね?
いや、真面目ではないです。真面目な人って、いい意味で波風立てないように生きていると思うんです。お堅いというか。僕も頑固なところはあるんですけど、好奇心もあるし、自分の意見ははっきり言いたいほうなので。
──自分に誠実ということですね。役者としてぶれずに生きていくというのは大事なことでしょうね。
自分にとっては大事ですが、物事って表裏一体ですから、これがあるからいいと思うときもあるけど、ダメな時もあるわけです。ですから何事でも、それをすることでいい部分と悪い部分をいつも知っておきたいという気持ちはあります。
──かなり自分を客観的に分析しているのですね。
この仕事をする中で色々な経験をしてきましたし、失敗もしてきましたから(笑)。
──その余裕で今、コメディにチャレンジするわけですね。
余裕はないですけど、チャレンジは好きですので(笑)。当たって砕けろでやってみようと思っています。
──この作品で面白い忍成修吾というイメージになるかもしれませんね。最後に作品のアピールを。
初めてのコメディで、さらにダンスと歌があるということで、僕にとっては苦手な分野ばかりで(笑)、特にダンスはまったく自信がないのですが、この作品はコメディということで、僕のダメな部分をさらけだして、お客様にいっぱい笑ってもらえればと思っています。ぜひそこを楽しみにきてください(笑)。

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おしなりしゅうご〇千葉県出身。1998年にモデルとして芸能界に入り、99年ドラマ『天国に一番近い男』で俳優デビュー、01年の映画『リリィシュシュのすべて』で人気を博す。以後もドラマや映画、CMと幅広く活躍。舞台は『ビロクシー・ブルース』『真田十勇士 〜ボクらが守りたかったもの〜』『助太刀屋助六 外伝』『絶対彼氏。』『幽霊』に出演。映画『下衆の愛』と『64 ロクヨン』が公開予定。 

〈公演情報〉
L174517-0001-053

『GURU(グル)になります。〜平浅子と源麗華の一週間〜』
脚本◇オークラ
企画◇桜井慎一(しゃべくり007・月曜から夜ふかし)
演出◇川邊昭宏(しゃべくり007)
出演◇黒木瞳 忍成修吾 阿久津愼太郎 東京03/照井裕隆 橋本好弘
●3/11〜21◎よみうり大手町ホール
〈料金〉¥8,800(全席指定・税込) 
〈お問い合わせ〉Zen-A 03-3538-2300(平日11時〜19時)
http://guru-tv.com



【取材・文/吉田ユキ 撮影/大倉英揮】 


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