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昨春、劇場を圧倒的な爆笑の渦に巻き込んだ〜崩壊シリーズ〜『九条丸家の殺人事件』。待望のシリーズ第2弾『リメンバーミー』が、4月13日からついに幕を開ける。(30日まで俳優座劇場、のち大阪、名古屋、福岡で公演)
新作オリジナルストーリー描き下ろしで、主演は前回に引き続き、山崎樹範。
おめでたい話題もあって公私ともにいい流れにのっている山崎が「初めて自分の代表作と言えるようなものができた」と笑顔で振り返るこのシリーズ。
第1弾での思い出と、新作に向けての意気込みを語ってもらった「えんぶ4月号」のインタビューを、別バージョンの写真とともにご紹介する。

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どこにフォーカスを当てて笑いをとっていくか

──第1弾の稽古や本番で印象に残っていることは?
まず、演出のオークラさんが稽古に時間通りに来ない(笑)。それは、毎日台本を書き直しているからで、その台本をもらって稽古して、また台本を直してというのを毎日繰り返して、最終的には最初とはまるっきり違う台本が出来上がりました(笑)。オークラさんの演出は、とにかくジャッジが早いです。演劇は稽古を積み重ねて面白く作り上げていくのが普通ですが、役者をどうこうするのではなく、構造的にガラッと変えてしまうんです。その手法は衝撃的でした。
──通常の演劇の演出との手法とは、全然違いますね。
稽古始めにオークラさんは、「ここの感情は?というような質問は一切しないでください。そこはご自身でお願いします。僕は、何が面白いかを考えるんで」と明言されたんです。そう言ってもらえたことで、とてもやりやすくなりました。僕らが考えるべきは、「どこにフォーカスを当てて笑いをとっていくか」ということで、逆に誰か1人でも役に特化して考えだすと、笑いが崩壊してしまうんですよ。だから稽古は、それぞれが役の生理を我慢するという調整でした。
──栗須健司役ですが、どんなところにやり甲斐が?
前提が爛瀬瓩平有瓩覆里如¬鮑遒蠅鬚靴覆ていいところと、イヤな部分を見せても、芝居という体でごまかせる(笑)。台本にないイヤなツッコミや、言ったらダメだと思われるような発言もどんどんやりました。前作のラストで、僕の告白で上地(春奈)さんが泣くシーンで、涙でマスカラが溶けたりして泣き顔が本当に美しくなくて(笑)、「ブスだなー」って、思ったことがそのまま口に出ちゃったんです。でもお客さんが引くことなく笑ってくれたので、「俺、ココでは何やってもいいんだ!」と思いました。はまり役を見つけたなと思っています。

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猴靴哭瓩良分をどれだけ膨らませて過ごしてきたか

──この崩壊シリーズの魅力はどこだと思いますか?
お客さんに余計なことを考えさせず、ただただ笑って見てもらうというのが、崩壊シリーズの本質なんです。前回は個々の力、集団での力をふんだんに盛り込んで笑わせましたが、去年の楽しかった思い出は一旦忘れて、また新たに取り組みたいと思っています。この1年、僕ら出演者が猴靴哭瓩良分を、どれだけ膨らませて過ごしてきたかを問われることになるでしょうね。今回の内容については、オークラさんからとくになにも聞いていません。今聞いても、どうせまた現場で変わるし(笑)、でもきっと、大丈夫です!
──最後に今回の公演に向けての意気込みを。
年齢から最近、体力が落ちてきているので、ウォーキングを始めました。この間、代々木公園の小さいほうの周回コースを2周したら死にそうになったんで、改めて体力づくりをしないと本番もたないなって思っています。前回は、本番前には必ずVAAMを飲んでいたんですよ。あれを飲むとすっごく汗が出るので、周りに「あんなに汗かいて頑張ってる!」と思われたんですけど、実はVAAMの力で(笑)。基本、努力したくないので、今回も頑張らずに頑張っていることをみせていけたらなと思っています。

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やまざきしげのり○東京都出身。95年より劇団 カムカムミニキーナに参加。ドラマ、バラエティー、映画などで活躍中。最近の主な出演作品は、映画『幸福のアリバイ〜Picture〜』『龍三と七人の子分たち』、ドラマ『しあわせの記憶』(MBS)『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』(CX)、舞台はカムカムミニキーナ『ダイナリィ>』〜崩壊シリーズ〜『九条丸家の殺人事件』『鈴木おさむ劇場 美幸』など。


〈公演情報〉
remeberme
〜崩壊シリーズ〜『リメンバーミー』
作・演出◇オークラ
出演◇山崎樹範/松下洸平 味方良介 上地春奈 
大水洋介(ラバーガール) 伊藤裕一/彩吹真央/梶原善
●4/13〜30◎俳優座劇場
●5/3・4◎松下IMPホール
●5/11◎日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
●5/13・14◎都久志会館
〈お問い合わせ〉東京/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)
http://www.houkai-st.com/





【取材・文/木下千寿 撮影/安川啓太】 




方南ぐみ 『あたっくNo.1』 




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