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歌舞伎俳優の坂東玉三郎と太鼓芸能集団鼓童は、新たな共演作として5月16日より Bunkamuraオーチャードホールにて『坂東玉三郎×鼓童特別公演 幽玄』を上演する。
 
坂東玉三郎と鼓童のヒット作「アマテラス」に続く待望の共演第二弾は、能楽において世阿弥が唱えた「幽玄」の世界を取り上げる。「羽衣」「道成寺」「石橋」など能の演目を題材に構成された大作で、歌舞伎界を代表する不世出の女方・坂東玉三郎が優雅に舞い、太鼓界を牽引し続ける鼓童が斬新に囃す。それは古典芸能の世界から更に未来を見据えた新たな芸術の形でもあり、つねに未開拓の境地を切り開いて行く両者による新作が、いよいよ登場することになる。

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一幕は坂東玉三郎と花柳流の舞踊家達が「羽衣」の世界を、花柳流五世宗家家元花柳壽輔の振付で舞を披露。能楽囃子の小鼓・大鼓・太鼓を、鼓童は締太鼓で表現し、古典芸能として長い時を経て磨き上げられてきた能楽特有の世界観が劇場空間に広がって行く。締太鼓を演奏しながら謡を謡うことも鼓童の挑戦であり、太鼓打ちという範疇から解き放たれた鼓童の音楽性が期待される。

二幕は、一幕からの構成がさらに展開し、鼓童のオリジナル楽曲と能楽の様式が融合する。その能楽の様式と鼓童の楽曲の移り変わりから生まれる大きなうねりには、新たな芸術の可能性が感じられ、「道成寺」では白拍子が大蛇に化身し、「石橋」では五体の獅子が鼓童のリズムと共に勇壮に舞い納める。
 
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新潟県・佐渡島の鼓童村では、まもなく迎える開幕に向けて、能楽囃子指導の亀井広忠、能楽指導の津村禮次郎、能管指導の田中傳十郎による稽古も加わり本格化。鼓童メンバーは、花柳流五世宗家家元の花柳壽輔をはじめ、花柳流舞踊家とともに、能楽の世界に没頭し稽古を重ねている。

【齊藤栄一/音楽アドバイザー】
僕のお薦めは締太鼓の演奏です。同じ楽器・同じ姿勢・同じシチュエーションで叩いているのに、全く違う音色・リズム・奏法を楽しめる、新しさと伝統を感じられる『幽玄』ならではのシーンになっています。膨大な熱量とエネルギーを内包した”静”と、力み伴わない「無」さえ感じる解放された”動”、相反するかに思える”静”と”動”を、稽古の中で少しずつ、でも確実に吸収してゆくメンバーを心強く感じています。まだまだ発展途上だけれども、玉三郎さんのご指導のもと、同じ舞台に立つことの出来る感謝と喜びと責任の重大さとを噛み締めつつ、日々精進していきたいと思います。

【住吉佑太/出演】
今回、私は能管に初挑戦しています!日々稽古をしていく中で、能管独特の音階や力強さに魅力を感じています。篠笛とはまた違う息の吹き込み方や指の使い方など、学ぶべきことがたくさんあります。いつも酸欠で最後まで吹けません…(笑)。これまでの鼓童に、日本の古典芸能のスピリッツを織り交ぜることで、ある種の原点回帰でありながら、さらに深化、そして進化していくための第一歩の舞台になると思っています。ただただ音楽的に面白いということだけでなく、その先にある精神性や幽玄の世界感をいかに表現していくことができるか。そんな古典をベースにしながらも新しい舞台にしたいです。

【池永レオ遼太郎/出演】
鼓童が「バッキング隊」から前に出てきたときの音圧や、蛇舞などの身体表現に着目していただきたいです。また、いろんな楽器や音を使っていますので、単純に“音”を楽しんでいただけると思いますし、私が作曲した曲も(現時点では)ありますので、そこも含めて楽しんでいただきたいです。『幽玄』は間や沈黙、時間がゆっくりと流れる舞台だと思います。それらを演奏者として楽しめるように「和」を理解できるよう稽古に励んでいます。常に革新を恐れず、何事にもとらわれず、楽しみながら作品作りと舞台に臨みたいです。


〈公演情報〉
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『坂東玉三郎×鼓童特別公演 幽玄』
演出・出演◇坂東玉三郎
出演◇太鼓芸能集団鼓童 花柳壽輔 花柳流舞踊家
●5/16〜20◎Bunkamuraオーチャードホール
〈料金〉S席13,000円 A席10,000円 B席6,000円 C席3,000円(全席指定・税込) 
〈お問い合わせ〉チケットスペース TEL:03-3234-9999
●新潟公演 5/26〜28◎新潟県民会館
●愛知公演 5/31〜6月2◎愛知県芸術劇場 大ホール 
●福岡公演 9/2〜18◎博多座
●京都公演 9/21〜23◎ロームシアター京都メインホール
 


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