樋口&動物電気
政岡泰志 辻修 樋口真嗣 森戸宏明 小林健一  

6月3日から駅前劇場で始まる動物電気公演のキャンペーンとして雑誌「えんぶ」で企画した座談会、ゲストはなんと、第40回日本アカデミー賞最優秀作品賞『シン・ゴジラ』で最優秀監督を受賞した樋口真嗣さん。動物電気観劇歴は2000年からで、17年間。こんなに動物電気の公演を観続けている人はそうはいないかもしれない・・・。何はともあれお願いしたテーマは「動物電気を褒める!」。少し脱線しながらも、テーマに沿ってお話が進みます。

動物電気は東京で
一番変態だと思う


小林 最初に動物電気を観ていただいたときの印象はどうでしたか?

小林
小林健一

樋口 男子校の部室みたいですごいよかったんですよ。
全員 ははー。
樋口 なんか、男所帯の楽しさみたいな。もちろん、女性もいましたけど、キーパーソンとしてはね、この4人だったりして。女装してでも、男がやるっていう感じがなんか、シンパシーって訳じゃないけど。なんか、こう基本的にみんな変態じゃないですか。
全員 わははは。
樋口 ハートウォーミングだけど、変態! みたいな。
小林 褒めてください。という趣旨には合って・・・?
樋口 おれの中では褒め言葉なんだよ。 おれが観た中では東京でいちばん変態だと思うんで。これはね、大切にしなきゃね。学生時代からずっとやってるんですよね?

自分の汚れたところ
だけが、どんどん


小林 大学のときのサークルの仲間なんで。もう、そこからずっと。
樋口 寄り道もせずに?
小林 そうですね。
樋口 仲いいですね。
小林 本当に家族とか親戚の集まりみたいな感じですね。
樋口 まともでしょ? すごいまっとうなんですよ。真人間っぷりに、自分が、自分の汚れたところだけが、どんどん。あ、おれ、汚れてるんだ。汚れまくってる。

樋口
樋口真嗣

小林 いやいや、そんなことはない。
樋口 みんなも汚れてる? 汚れてないみたいな。しょんぼりしちゃう。
──今も続いている劇団はそうはないですもんね。
樋口 そうですね。しかも一筋ですからね。作風としては同じですからね。ここに至るまでの間に何か、我々の知らないところで。
小林 最初の頃はいろいろやってました。「プロレタリアート演劇」とか「福祉劇」とか。
樋口 それ、つけてるだけでしょ?
小林 そうです。でもその頃、本読んで勉強してました。資料を読んで勉強して、社会福祉の本とかを読んだりして。でもやることは一緒。っていうことをやってました。
樋口 安定感がありますね。

みんな話すと
意外と真人間


──この3人(小林・森戸・辻)のどこに惹かれますか?

樋口 10何年つきあっているのは何かっていうと、俺の中では小林さんの衰えをずーっと見守ってる感じ。年々なんか、加齢が加わって。最近は、ふんどし姿になるとお尻のラインが少し崩れ始めていて、いい感じの熟し加減というか。じーんと来るんです。ずーっと見続けてよかった! と。
小林 確かに。言われてみれば40代も半ばなんでね。そんなにいつまでも尻もピチピチはしてられないですね。
樋口 森戸さんはいるだけでいいんです。
森戸 ありがとうございます。

森戸
森戸宏明

樋口 ねっとりとした目つきとか。
全員 わはははは。
森戸 初めて言われた。
樋口 ねっとりしてるじゃないですか。大好きなんです。
政岡 辻は去年、子供が生まれたんです。
※この日、座長の政岡さんは観覧希望だと言い張っていたのにいつの間にか座談会に加わっています。(編集部)
樋口 そうですか! おめでとうございます。
 ありがとうございます。

辻
辻修

樋口 辻さんは、一番分かりやすい変態だよね。最初、目合わせたら、恐い。刺される感じ。でも、みんな話すと意外と真人間。

しょうがない。このまま
乗り切るしかない


樋口 みんな高齢化ですね。おれとか、最初観たとき、「いいな! 若者は!」と思ったら、そんなに年が離れてなかった。共に歩んで、どんどん気がついたら40代みたいな。しょうがない。このまま乗り切るしかない。アイシングとかしてるんですか?
 いや、いろんなこと試してみたいですね。
樋口 これだけ公演数があると、だんだん体力的にきつくなるとかはないんですか?
小林 そうですね。
樋口 鍛えたりとかはしないんですか?
小林 それは、へんなアドレナリンとかが出て、乗り切ってます。でもわりとドロップキックする拓自さんとかは、足を冷やしたりしてますけど。
 ああ、振り、振り。
小林 なんで!
 この人(小林)我慢するんですけど、あんまり疲れてないのに「疲れたー!」と言うタイプがあるんです。ぼくそっち側なんです。たぶん、みんなそれなりに疲れてはいるんだけど、この人は頑張ってる、我慢してるんだろうなと思いますね。
小林 へんなね、痛みはあります。身体中のどこかに。知らない間に。
政岡 へんな痛みってやばい!へへへへ。

政岡
政岡泰志

※結局、森戸さんほとんど喋ってないですね。(編集部)

【プロフィール】
樋口真嗣(ひぐちしんじ)○東京都出身、1965年生まれ。特技監督・映画監督・装幀家。05年『ローレライ』06年『日本沈没』12年『のぼうの城』(犬童一心と共同監督)15年『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』を監督。第40回日本アカデミー賞最優秀作品賞『シン・ゴジラ』で最優秀監督賞を受賞。

政岡泰志(まさおかたいし)〇広島県出身、1971年生まれ。作家・演出家・俳優・動物電気主宰。93年の旗上げ後、作品全作品に参加。作・演出を手がける。92年から 02年の解散までHIGHLEG JESUSのメンバーとしても活躍。最近の公演ではおばさんキャラも定着し、圧倒的な存在感はお客さんを釘付けに。

小林健一(こばやしけんいち)〇長野県出身1972年生まれ、。93年の旗上げより動物電気全ての作品に参加。胸毛を燃やしたり、体をはったギャグはおなじみ。一番楽な姿はふんどし姿ともはやコバケンブランドを築きつつある。そのかいあってか外部客演、映像への出演も多数。

辻修(つじおさむ)〇岐阜県出身、1974年生まれ。93年の旗揚げより動物電気全作品に参加。毎度奇抜なキャラと軟体体質で小林と共に二枚主役を演じる。熱狂的なドラゴンズファン。映像出演も多く舞台以外でも幅広く活躍。ユニット・モッカモッカのメンバーとしても活動中。

森戸宏明(もりとひろあき)〇埼玉県出身、1973年生まれ。俳優。93年旗揚げより動物電気全作品に参加。的確なつっこみと多彩なキャラを演じるセンスは劇団の中枢ポジション。ブログの猫日記では意外な一面も。外部活動も意欲的に行う。

【公演情報】
動物電気 2017初夏公演
『タイム! 魔法の言葉』
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作・演出◇政岡泰志
出演◇小林健一 辻修 森戸宏明 高橋拓自 松下幸史
石崎和也 ヨシケン改 吉田麻生 姫野洋志 政岡泰志
帯金ゆかり 坂本けこ美 尾崎桃子 松本D輔 宮下今日子

2017年6月3日(土)〜11日(日)◎下北沢駅前劇場
http://www.doubutsu-denki.com/next/

【出版情報】
えんぶ☆books
「ふれあい動物電気!愉快な家庭訪問」
〜座長・政岡泰志が動物電気メンバーの暮らす街々でぶらり。珠玉のワンデイトリップ〜
表紙
著者:動物電気 編集・発行:(株)えんぶ
定価(本体1.200円+税)



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