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唐橋充・藤原祐規

2016年1月に上演された「おん・すてーじ『真夜中の弥次さん喜多さん』」の続編にあたる「おん・すてーじ『真夜中の弥次さん喜多さん』双(ふたつ)」が6月21日から全労済ホール/スペースゼロにて上演される。(25日まで)
しりあがり寿ならではの独特な世界感が描かれた漫画を原作に、川尻恵太が演出を手掛け、初演では、歌、ダンス、パフォーマンスを絡めたエンターテインメント舞台として上演された本作。引き続きW主演として、弥次郎兵衛役を演じる唐橋充、喜多八役を演じる藤原祐規に、初演の思い出と今作への意気込みを語ってもらった「えんぶ6月号」の記事をご紹介。 

しりあがり寿先生が「いいとか悪いとか聞かないで! と

──初演を振り返っていかがでしたか?
唐橋 俺ひどかったよね。最初の読み合わせの後。
藤原 「俺、できないかも」って言うから「諦めるには早すぎるんじゃないですか?」って(笑)。
唐橋 原作ではエネルギーのあまりない二人が淡々と変な事象に巻き込まれていくので。そのままいくと演劇として成立しないと思ったんです。それが怖かった。
──とはいえ原作ファンにもたいへん好評でした。
唐橋 劇中のそこここに、ファンの方にとって「これをこんなにちゃんと表現してくれるんだ!」みたいな部分があって。それにハマってくれたのかなと思います。
藤原 それも演出の川尻(恵太)さんがすごく考えてくれたからですよね。僕も初めは、この舞台って面白いんだろうかという思いもあったんですけど、途中で「そもそもハマる人がめっちゃハマってる作品だから、舞台もそれでいいのかもしれない」って。
唐橋 でも、わかる人にわかればいいというのではなく、「みんな絶対好きな箇所はあるはず」ということに懸けていこうって話をして。そこは精密にやりました。
──原作に寄せていったのですか?
唐橋 原作に関しては、なんとしりあがり寿先生が稽古場にお越しくださって。「昔の作品で覚えてねーから、これいいですか? 悪いですか? とか聞かないで!」って(笑)。
藤原 好きにやってくださいって(笑)。
唐橋 すごいでしょ? その器。じゃあいろいろ試していいんだ、と。ただその分パチッとハマらないといけないので、そこを鋭利にしていく作業をずっとしてました。
藤原 僕はラブストーリーだと思って演じました。いろいろな不可思議な出来事に弥次さんと喜多さんが巻き込まれていく話ですけど、僕の中でそれは二の次で。出来事は“受け”ていくことにして、弥次さんとどう挫折して、どう復活して、どうそれが成就していくか、みたいなところだけ考えてました。
唐橋 “受け”でいいんだってわかったときは嬉しかったよね。
藤原 なんか発信しなきゃいけないって思ってるときが辛かったんですよね。
 
「純愛」「かわいい」、そんな弥次喜多をお届けします!

──今回はまた新しい展開になりますが、どう向き合いますか?
藤原 僕、今年36歳なんですけど、精神年齢が下がってきている気がして(笑)。いつからだろうって思ったら『弥次喜多』が大きい。
唐橋 (笑)。
藤原 唐橋さんとくだらないノリあい、ふざけあい、みたいなのをしたのがすごく楽しかったんですよね。今回もそういうのをどんどん入れていきたい。本当にわけのわからない世界を表現することになると思うので、すごく好きな人もいれば気後れしちゃう人もいるかもしれないけど。そことは全く別のベクトルで、かわいい二人も届けます。応援できるというか、離れ離れになるだけで心配しちゃう、みたいなところを狙っていければいいかな。
唐橋 それに「演劇ってこんなにすごいんだよ」ということをお見せできる作品なんじゃないかと思うんです。初演でもそこは自信を持ってやっていて、辛かったけど本当に楽しかったので。
藤原 テーマは変わらず「純愛」「かわいい」。そんな弥次喜多をお見せできればと思います!

 
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唐橋充・藤原祐規

からはしみつる〇福島県出身。俳優、イラストレーターとしても活躍中。早稲田大学演劇研究会・劇団「Cretan Crete」(2002年解散)に在籍し、俳優として活動を始める。主な出演作品は、ドラマ『仮面ライダー555』(EX)『鉄神ガンライザーNEO』(テレビ岩手)、舞台『最遊記歌劇伝』シリーズ『舞台「青の祓魔師」京都紅蓮篇』中屋敷法仁リーディングドラマ『ぼくらが非情の大河をくだる時ー新宿薔薇戦争ー』少年社中『ネバーランド』など。
 
ふじわらゆうき〇三重県出身。俳優、声優として舞台、アニメ、ゲームで活躍中。主な出演作品は、舞台『最遊記歌劇伝』シリーズ舞台『PERSONA3 the Weird Masquerade』シリーズ『Club SLAZY』シリーズ『叫べども叫べども、この夜の涯て』『インフェルノ』『バカフキ!』プロペラ犬×時速246億 SPECIALコラボ公演『ハッピーセット』『極上文學』シリーズ、アニメ『CHAOS;CHILD』『アイドル事変』など。今年9月にはミュージカル「しゃばけ」弐に出演が決定している。
 

〈公演情報〉
弥次喜多PR

おん・すてーじ『真夜中の弥次さん喜多さん』双(ふたつ)
原作◇しりあがり寿
作・演出◇川尻恵太(SUGARABOY)
出演◇唐橋充 藤原祐規 愛原実花/松本寛也 岡田あがさ
松本祐一 古谷大和 足立英昭 石田隼 田代哲哉
福井将太/加藤良輔 米原幸佑
●6/21〜25◎全労済ホール/スペースゼロ
〈料金〉グリーン席10,800円 指定席7,500円(全席指定・税込) 
〈お問い合わせ〉CLIE 03-6379-2051
http://www.clie.asia/on_yajikita/




【取材・文/中川實穂 撮影/山崎伸康】




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