IMG_7085

1996年の初演以来、世界中で愛され続けるミュージカル『RENT』が、から日比谷のシアタークリエで7月2日開幕した(8月6日まで。のち、愛知県芸術劇場大ホール、大阪・森ノ宮ピロティホール、福岡市民会館でも上演)。

『RENT』はプッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』をベースに、物語の舞台を20世紀末のニューヨーク、イーストヴィレッジに置き換え、当時の若者の世相に鋭く切り込み、貧困、エイズ、ドラッグ、同性愛といった問題と直面しながら尚、愛や友情を信じ輝き続けようとする登場人物たちの姿が深い共感を呼び、喝采を集めたブロードウェイ・ミュージカル。
 
作詞・作曲・脚本を担当したジョナサン・ラーソンが、プレビュー公演の前日にわずか35歳でこの世を去るという衝撃的な展開で幕を開けた作品は、翌日の1996年1月26日、オフブロードウェイのシアターワークショップで初演。僅か3ヶ月でブロードウェイのネダーランダー劇場に進出。ピュリッツァー賞ドラマ部門をはじめ、トニー賞ミュージカル部門作品賞、脚本賞、作曲賞、助演男優賞などを獲得して、実に12年4ヶ月のロングランを果たすメガヒット作品となった。様々な魅力を放つミュージカルナンバーと共に世界15ヶ国での上演、更に2006年には映画化もなされ、今なお愛され続けている。

シアター・クリエでの上演は今回が5回目で、主演のマーク役村井良大をはじめ、ロジャー役のWキャスト堂珍嘉邦、ユナクら、多くの2015年バージョンから引き続いて出演するメンバーに、新キャスト6名を加えた、2017年版の『RENT』ファミリーが一丸となり、更に進化した舞台を繰り広げている。

そんな作品の初日を前日に控えた7月1日、村井良大、堂珍嘉邦、ユナク、青野紗穂、ジェニファー、平間壮一、丘山晴己がそれぞれの役柄の扮装で囲み取材を開き、公演への抱負を語った。

IMG_7090
丘山晴己、ジェニファー、ユナク、村井良大、堂珍嘉邦、青野紗穂、平間壮一

【囲み取材】

──明日からいよいよ初日ですが、まず前回2015年に出演された皆さんにお聞きしたいのですが、今回改めて稽古を重ねて新しい発見などは?
IMG_7099
村井
 毎回マークは結構色々な方が演じてこられていて、続投できたのは初ということで、すごく嬉しい気持ちと『RENT』をもっともっと色々な人に知ってもらう為に、2015年、2017年、更にそこから未来にもつながるように、毎回瀬在琢磨して頑張ていきたいなと稽古に臨んできました。皆との一体感と、新キャストからのパワーを頂いて、(2015年に)あんなに50回くらい本番をやったものなのに、毎回、毎回新鮮で、新しい『RENT』ができているなということを、稽古場で実感しました。

IMG_7111
──特にジェニファーさんは長くミミ役に取り組まれて来ての今回ということですが。
ジェニファー 回を重ねてきた中で、初めて村井君が2回目のマークをやるということで、座長がここまで、魂の奥までつかめるマークというのは初めてだし、2015年のキャストが多いことで、皆、キャストがカンパニーでファミリーで、芝居の話などたくさんすることができました。やはり2015年の時はいっぱいいっぱいだったけれども、今回続投のキャストが多かったから、新キャストを引っ張ってキャストが深く芝居に入れたかなと思います。
村井 2015年版のキャストの人たちは、前回に甘えていないというか、今回もっと良いものにするぞ!という力が本当にすごくて、毎日本当に新鮮にやっているのがとても素敵でした。

IMG_7119
──堂珍さんは、様々な活動を経てこの『RENT』に帰ってきて、ホッとするような部分はありましたか?
堂珍 『RENT』っていうのは作品の意味というものがすごくありますし、作品が愛にあふれている。そういった意味では僕の中で2015年の『RENT』はかけがえのないものだったので、それは何ものにも変えることはできないし、2、3ヶ月という短い時間ではありますが、それを体感し、体現して、観に来てくださるお客様に伝えたいなという気持ちです。前回よりもそれぞれのキャストの生きて来たSTORYとか、色々なものが最初から自分の中に入ってきているのがたくさんあるので、そういった意味であとはここまて来たら自信をもってやることだと思いますし、皆それぞれ、新しいキャストの皆さんも含めて、2年前よりは確実に深まったものか゜それぞれにあるので、そこを武器として色濃く演じることができたら良いなと思っています。

IMG_7131
──ユナクさんも2年前とは気持ちが全然違いますか?
ユナク そうですね。やっぱりちょっと今までとの雰囲気も違うから、もっと良い芝居を見せられる自信はあります。
村井 そうだよね!

IMG_7134
──平間さんはいかがですか?
平間 『RENT』という作品は、自分の人生というものがすごく出てくる作品だなと思っていて、2年という月日はとても長くて、それぞれにまた色々なことを経験して、初めて稽古場で皆の芝居を見た時に「あ、深まったな」という感じはしましたね。
村井 2015年版を観て頂いた方は、結構「あ、同じキャストか」と思われるかも知れませんが、全く違うんです。深みも違うし、威力も違うし。
ジェニファー すべてが違う!
村井 そう、だから更にリフレッシュされて素敵な作品になったと思います。

IMG_7148
──『RENT』に新たに入られた青野さんにとって、稽古を重ねた中で『RENT』というのはどういう舞台ですか?
青野 はじめ歌稽古の時はやっぱり緊張もあり、初めてのことがいっぱいあったので、1つのことにしか集中していなかったのですが、立ち稽古がはじまり、また周りの方たちがすごく親身になってサポートしてくださったので、やっぱりある意味で1番大事なんだと感じられるものでした。
村井 それをミミが言ってくれるのが1番嬉しいですね。ミミが1番愛を信じてるからね。

IMG_7153
──丘山さんは?
丘山 僕は、やはり2015年からのキャストさんたちが、1度演じておられることもあって、出来上がっている世界の中に新しく呼んで頂いたという形なので、すごいサポートももちろんあり、あったかい愛で包まれているという感じが本当にありました。特にダブルキャストの壮ちゃんに、細かく色々聞いて全部教えてくれたり、それぞれのキャストさんと関わっていくうちに、1人1人の世界があるので、そこのところをサポートしてくれたので、すごく不安もあったのですが、でもとっても大好きな作品なので、楽しかったですね。でも安心してはいけないので、これからまだどんどん良くなると思うので、僕自身緊張もありますが、『RENT』という作品をわかりやすく伝えられたら、エンジェルとして生きたいなと思います。

IMG_7165

──では全国の皆様に意気込みをお願いします。
村井 2017年版の『RENT』更にパワーアップして帰ってきました。本当に人生を変える作品と言っても過言ではないくらい、とても素敵なパワーに満ち溢れています。是非是非、まだ観たことがない方、また何度も観ているという方も、是非劇場に足をお運びください。よろしくお願いします。
全員 よろしくお願いします!

※この作品の公演レビューを近日掲載予定!お楽しみに!

〈公演情報〉
main

ミュージカル『RENT』
脚本・作詞・音楽◇ジョナサン・ラーソン
演出◇マイケル・グライフ
日本版リステージ◇アンディ・セニョールJr.
出演◇村井良大、堂珍嘉邦、ユナク(超新星)、青野紗穂、ジェニファー、光永泰一朗、平間壮一、丘山晴己、上木彩矢、紗羅マリー、宮本美季、NALAW (CODE-V)、新井俊一、千葉直生、小林由佳、MARU、奈良木浚赫、岡本悠紀、長尾哲平(Swing)
●7/2〜8/6◎日比谷 シアタークリエ
〈料金〉S席11,500円、A席9,000、エンジェルシート(当日抽選席)5,000円
〈問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-32001-7777(9時半〜17時半)
●8/10 愛知芸術劇場大ホール
〈問い合わせ〉キョードー東海 052-972-7466
●8/17〜22◎大阪 森ノ宮ピロティホール
〈問い合わせ〉サンライズプロモーション大阪 0570-200-888
●8/26〜27 福岡市民会館
〈問い合わせ〉ピクニック 050-3539-8330




【取材・文・撮影/橘涼香】


『向日葵かっちゃん』舞台化決定! 




kick 

shop 

nikkan 

engeki