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今年創立95周年を迎えたOSK日本歌劇団が、劇団員38名を擁して華やかに繰り広げる豪華レビュー2本立て公演『夏のおどり』が、新橋演舞場で上演される(8月31日〜9月3日まで)。

関西を拠点に活躍するOSK日本歌劇団は、近年東京での公演にも大きな力を注いでいて、新橋演舞場での公演も今回で3回目となる。栄えある創立95周年を記念して創られた『夏のおどり』は大阪松竹座で『春のおどり』として上演された和洋2本立てのレビュー作品を、一部手直しし、新橋演舞場の舞台機構を駆使して繰り広げられる公演。
第1部は尾上菊之丞作・演出・振付による『桜鏡〜夢幻義経譚』。日本人に愛され続ける歴史上の人物であり、ヒーローである源義経の生涯を華やかに、かつスピーディに描いた和物レビュー。第2部は中村一徳作・演出の『Brilliant Wave〜100年への鼓動〜』。波をテーマに、創立100周年への栄光の道を歩みはじめたOSK日本歌劇団が、その伝統を受け継ぐ高度なダンス力を中心にした洋物レビューとなっている。

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悠浦あやと、真麻里都、桐生麻耶、高世麻央、楊琳

そんな、これぞOSK!という豪華レビューの上演を前に、6月24日都内で記者懇親会が行われ、松竹株式会社取締役副社長安孫子正、OSK日本歌劇団トップスター高世麻央、男役スター桐生麻耶、楊琳、真麻里都、悠浦あやとが出席。公演への抱負を語った。

【出席者挨拶】
 
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安孫子 松竹の安孫子でございます。今日は本当にお暑い中お集まり頂きましてありがとうございます。OSKの公演を8月31日〜9月3日まで新橋演舞場で今年も上演させて頂くことができます。本当にこれはとても素晴らしいことで、松竹としても東京でOSKの公演ができますことを光栄だと思っております。95年の歴史を持つOSKですが、当初大阪松竹の創業者の1人である白井松次郎の手によってOSKが生まれました。そして長い歴史を誇る訳ですが、大変残念なことに一時松竹の手を離れて活動されておりましたけれども、平成に入りましてOSKが解散という状況、難しい時期を迎えました。その時に再度松竹で色々とさせて頂きまして、平成16年に大阪のOSK発祥の地であります松竹座で、OSKのレビュー公演をすることができました。それが今日まで伝わっております。その間本当に努力を重ねられて、特に解散から再び松竹とのご縁がある間、今はトップの高世さん、また、桐生さんはじめ皆さんが努力して、当時20名の団員が大変な努力をしながら存続に駆けずり回って、そして今日の礎を作ってくださいました。今、伺いましたら、楊さん、真麻さん、悠浦さんはその後の入団ということで、当時のOSKの先輩の苦しさというものを実際には体験していないのですけれども、でも今日のOSKの歴史を語る時、その時を克服してきた辛さと喜びが、今のOSKの皆さんの心の支えになっていることと思います。
今回の公演ですが、東京での新橋演舞場の公演は3回目になります。松竹座で『春のおどり』として上演せて頂いた公演を、一部手直しをさせて頂いて『夏のおどり』ということで上演させて頂きます。私も観させて頂きましたが、本当に素晴らしいレビュー作品で、レビューは色々な方たちが取り組んでおられますけれども、私は掛け値なしにOSKが日本一のレビューの劇団だと思っております。
今日おいで頂いた方々にも演舞場の公演を観て頂ければ、そう納得して頂けると思いますけれども、1部では日本物のレビュー、2部では洋物のレビューがございまして、OSKという素晴らしい技術を持った集団が力を発揮しております。この公演を皆様に観て頂くことによって、是非レビューの楽しさというものを大勢の人たちに伝えていきたいと思っております。その為にも是非皆様方のお力を頂きまして、1人でも多くの方がOSKの素晴らしいレビューを観に来てくださいますように、お力添えを頂きたいと思います。そして何よりもここに来て頂いている方々にまずOSKのファンになって頂いて、2度3度と観て頂けると、更にレビューの魅力がわかってくるというのが、私の実感でございますので、是非どうぞよろしくお願いいたします。今日は本当にありがとうございました。

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高世
 皆様こんにちは。OSK日本歌劇団の高世麻央でございます。本日はお忙しい中お時間頂戴しましてありがとうございます。本日は申し訳ありません、少々声変わりをしておりましてお聞き苦しい点はあるかと思いますが、想いはたくさんですので、私たちの舞台に賭ける想いを少しでもお伝えできたらと思っております。よろしくお願い致します。
おかげ様にてOSK日本歌劇団は今年創立95周年を迎えさせて頂きました。先日の大阪松竹座での『春のおどり』の公演、大阪松竹座で大正11年に生まれた劇団が、今こうして95周年を迎えられた時に、また大阪松竹座の舞台で公演させて頂いていること、昭和5年から歌い継がれております「桜咲く国」というテーマソングを、今も歌わせて頂けていることを奇跡のように思っております。今回もまた昨年に引き続き、歴史ある新橋演舞場という素晴らしい劇場で、私たちOSKの公演をさせて頂けること、松竹様のお力をお借りして、東京のお客様にOSKを観て頂けると思いますと、今、すごくワクワクしております。今回は安孫子様の方からお話がありましたように、1部は『桜鏡〜夢幻義経譚』2部は『Brilliant Wave〜100年への鼓動〜』ということで、1部2部共に、素晴らしいOSKらしい作品を創って頂きました。95周年に、100年に向かって歩んでいくOSKの躍動的な作品となっております。本当に色々な魅力が詰まっておりますので皆様のお力をお借りして1人でも多くの方に観て頂けたらと思っております。今日は皆様よろしくお願い申し上げます。

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桐生
 おはようございます。桐生麻耶です。本日はありがとうございます。昨年新橋演舞場の舞台に立ったことが遂この間のような感じが致しまして、1年というのは本当に早いなという風に思っております。今回は38人で新橋演舞場の舞台に立たせて頂くのですが、松竹座で公演をした後、実際に本番を経験したからこそ見える課題というものがございまして、その課題にもう1度トライできるということは、私たち舞台人にとりましてはとても最高なことなんです。これからお稽古に入っていくわけですけれども、その課題をよりクリアにして、もっと良い舞台を東京に観に来てくださるお客様にお伝えできたらなと思っております。また、先ほども、高世さんと私は存続の会の頃からというお話がありましたが、大袈裟に聞こえるかも知れませんが、1度しかない人生というのを、今私たちはOSKに賭けているのであろうな、ということを最近よく思うようになりました。もちろん人が生きているということは、幼くても年配になっても何時でも素敵なことだと思いますが、その中でも世間で言う一番良い時期をOSKの団員として過ごさせてもらって、尚かつこんなに素敵な舞台に自分たちの表現ができる幸せを噛みしめている日々なので、今回の演舞場の公演もしっかりと悔いのないように務めたいと思いますので、是非皆さん何度でも観に来て頂けたら嬉しいです。今日はありがとうございます。

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 楊琳でございます。今日はよろしくお願い致します。私はただシンプルに本当にたくさんの方に観に来て頂きたいと思います!ですので最大限皆様のお力をお借りして、ご助力頂けたら嬉しいです。どうぞ本日はよろしくお願い致します。

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真麻
 真麻里都でございます。よろしくお願いします。楊も申しました通り、まだ東京の方の中でOSKを観たことがないという方がたくさんいらっしゃると思います。東京ばかりでなく、北海道から沖縄までたくさんの方にOSKの名前を知って頂きたいと思いますので、その為にも私たちは頑張りたいと思います。8月31日から9月3日まで、新橋演舞場で私たちOSK爛漫の桜を咲かせますので、どうぞ皆様よろしくお願い致します。

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悠浦
 悠浦あやとです。本日はありがとうございます。この劇団創立95周年という節目の年に、私がこうして劇団員として携わることができるというのは本当にすごいことだなと思っています。95年前ってどういう時代だったんだろう、どういう風に劇団ができていったんだろう、という風に今改めて95年前を考える時がありまして、今更なのですが、95年前の日本を勉強させて頂いたら、女性がレオタードを着てバレエを踊るという自体が斬新なことで、とても貴重な団体だったんだなと思いました。もちろん女性がスポットライトを浴びる自体が厳しい時代だったのかと思いますが、そのような中で先輩方が強い意志を持って劇団をつないでこられたのだと、わからないことも多くありつつも、感じるものがありました。今は映像などで世界中の舞台を観られる時代になっている中で、もしかしたら私たちの舞台はアナログなものかも知れませんが、こうしてお客様が毎日劇場に足を運んでくださって、スタッフさんと共にその日、その時、人間同士が力を合わせて作るという、ある意味今の時代にとって貴重な存在なのではと、今、私は思っています。そうしたアナログではあるけれども、皆様がリアルタイムで同じ劇場空間の中で観よう!と思ってくださる舞台を、私たちも十分楽しんでたくさん表現したいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

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【質疑応答】

──皆さんそれぞれ和ものレビュー『桜鏡〜夢幻義経譚』で演じられる役柄と、演じる上で大切にしている点、また、洋ものレビュー『Brilliant Wave〜100年への鼓動〜』で、特にここが見どころ!というポイントを教えてください。
高世 私は第1部では源義経を演じさせて頂きます。弁慶と出会う五条橋のシーンもあり、そこでは牛若丸の時代も演じさせて頂きます。牛若丸から成長した義経までということで、どんどん時が経って、歴史上の出来事を1時間のレビューに収めるので、本当に早い展開なのですが、皆さんがよくご存じの歴史上の人物ですので、そのイメージを壊さずに、かつ私なりの牛若丸であり義経であるというもの追及させて頂きたいと思っています。今回は壇ノ浦の場面もございまして、先日は大阪松竹座、今回は新橋演舞場の舞台機構をふんだんに使った演出で、もちろん危険も伴いますので、非常に集中した中でやらせて頂いておりますが、やはり合戦ということで歌舞伎と同じ拵えで甲冑をつけさせて頂いたりしながらも、OSKらしい歌や踊りを踊らせて頂きます。その中で、回り舞台、花道、スッポン、と舞台が動くだけでなく、全ての登場人物が動いていく、自分たちでやらせて頂いてもワクワクするような演出を頂いています。特に義経の生きざまが、ヒーローなんですけれども、どこか自分とリンクするような部分がございまして、フィナーレナンバーや、様々な人との出会いと別れを感じる場面では、毎回涙が出てきてしまって、歌うことがてきないのではないか?と思うほど感極まる瞬間もございますので、それをまた新橋演舞場の舞台で皆様にお伝えできるという楽しみもありますし、皆様にも私の演じる義経をお楽しみ頂けたらと思っております。

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2部の見どころは、選べません! それくらい幕開きから最後まで素晴らしい場面ばかりで、作・演出の中村一徳先生が「95周年を迎えたということは100周年への道が始まっているということなんじゃないか」と言ってくださいまして、テーマが「波」なのですが、小さな波、大きな波、激しい波、穏やかな波、初めてお聞きした時にはどんなレビューになるんだろう、と思いましたが、ダンスに定評のあるOSKですので、ダンス、ダンス、ダンス、ラインダンスだけでなくて、OSKのダンス力をふんだんにご覧頂ける作品に仕上がっております。もちろん自分自身にはこの場面を観て欲しいというところはあるのですが、私だけでなく38名全員の群舞力ですとか、今までの色々な経験があっての今のOSKのパワーみたいなものを観て頂きたいと思います。本当に言葉がつたなくて申し訳ないのですが、どの場面も切っても、切ってもと、金太郎飴のように(笑)楽しんで頂きたいですし、OSKをご存知ない方も本当にOSKを好きになって頂ける要素がたくさん詰まっています。中詰めにございます「100年への輝く波」というところは、もう皆でドレッシーな、男役も変形燕尾で踊らせて頂くのですが、変形燕尾で踊るような振りではないくらい、全員が舞台をところ狭しと駆け回らせて頂きますし、踊りだけではなく、私が歌わせて頂いている「ひとつひとつの歴史が紡いできた、またそれを伝えていこう」という「紡ごう」という歌詞がすごく素敵で、そういう歌詞なども含めてすべてのものをご堪能頂きたいと思っております。

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桐生
 私は1部の方では弁慶役をさせて頂きます。義経との絆が自分の中では、高世さんは私の1期上の方なんだすけれども、そういう部分と重なっていくところがあっても良いのではないかな、と思いながら演じております。「弁慶を演じられるのは桐生さんしかいない」と皆さんに言ってもらいまして、それは、なんというか(両側のメンバーを見て)、正直嬉しいというのか…いえ、嬉しいです(爆笑)。頑張りたいと思います。洋舞の方は、本当にユニゾンが多く、その中でもOSKレビューの特徴ではないかと思うリフトがありまして、今回はラテンの場面で7組ぐらいが、肩の上に女役さんを乗せるんです。これは女性と女性なのに、なんということをさせるのか!(笑)という振りがあるのですが、おそらく振付の先生が信頼してくださっているからそういう振りがつくのではないかと思いますし、それを観てお客様が楽しんで頂けて「さすがOSKだな」と思って頂けるので、ついた振りだと思っておりますので、そこのメンバーたちは失敗しないようにと、毎回やっております。他にもリフトの場面がたくさんありますので、私はそういうところを観て頂けたらなと思っております。

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 私は第1部では那須与一を演じます。この場面は「平家物語」の中でもとても有名な扇の場面なので、扇を射貫けなかったら死ぬという緊張感と覚悟を、全身で表現できたらなと思います。また日舞のフィナーレで高世さんが花道から出ていらっしゃるのですが、その時に履かれているキラキラの足袋(全員笑)、滅多にないそうです、キラキラの足袋って!それを作・演出の尾上菊之丞先生が「これだけはこだわりたい!」とずっとおっしゃっていて、舞台稽古には間に合わず、本当に初日ギリギリに間に合った特注の足袋なので、そういう細かいところも観て頂きたいと思います(高世爆笑)。見るとすごいなと思ったので、私もすごく見てたので!
高世 足袋だけ?(笑)
 いえ、全身をくまなく! 是非そこも目玉にして頂きたいと思います(笑)。洋物のレビューはどこが目玉というか、全部が目玉だと思います。例えはおかしいですが、夏は気温が暑いものですが「なぜ演舞場だけこんなに気温が高いのか?!」と気象庁が言うくらい(笑)身体中からパワーを出してヒートアップして行きたいと思います。気象庁公認でどうぞよろしくお願いします!(会場爆笑)

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真麻
 (笑いの中で楊を見ながら)この後に話すのって…(笑)。ええ、1部は平教経をさせて頂きます。とても衣装が煌びやかで、大きなお衣装を着させて頂いていて、平家方は4人しかいず、内3人は公達なので、私1人で戦場に出るという(笑)、でも平家を背負って甲冑も着させて頂いております。先生から言って頂いた言葉に「平家側なので、動きに気品が出るようにして欲しい」というのがありまして、私、戦場で気品のある動きってしたことがないので、今まで勇ましい武者という役が多かったこともあって、どうしたらいいんだろうと、すごく悩みましたので、まず姿勢にすごく気をつけている毎日です。最後に飛び込みもさせて頂いていて、両腕に源氏方を抱えて飛び込むので、千秋楽まで怪我なくやりきりたいと思っております。そして2部の見どころは、皆が言うようにどこもすべてなのですが、私は敢えて言うならフィナーレの黒燕尾。白のシャツの正式な黒燕尾を着たのも久しぶりだなと思いましたし、しかも階段に男役がズラッと並んでというのは本当に久しぶりのことなので、そこをすごくゾクゾクしながらやりたいですし、それを感じて頂けたらなと思っております。
 
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悠浦
 私は佐藤継信という役をさせて頂きます。見るからに侍!という感じで、高世さんの危機一髪のところを私が身を挺して、左目を挺して命を助けるという役柄です。まず外国人の方などにも「サムライ!」と言って頂けるような、カッコいい死に様を観て頂けたらなと思っております。第2部は桐生さんもおっしゃっていましたが、リフトがふんだんに組み込まれてまして、これはやはり男役と女役というものがあるからこそできるものだと思っております。ご覧になったお客様から「女性同士なのにどうやって持ち上げているの?」「どうやって回しているの?」と言って頂くことも多いのですが、それは企業秘密ということで(爆笑)。でもそれは先輩方に教えて頂いて、女性同士でも大技をするというのは、私たちが受け継いでいるものなので、それも見どころだなと思っています。

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──高世さんがトップになって9月で3年になると思いますが、この3年間でのOSKの成長をどうご覧になっていますか?
高世 9月で前トップの桜花昇ぼるさんからトップを引き継がせて頂いて3年になりますが、3年って本当に早いなと言うのが実感でございます。トップに就かせて頂いてから、90年を超えるOSKのトップという責任をどう果たせるのかを精一杯考えていて、肩にも力が入っていたと思います。その中からどうやったらOSKの、全員の魅力を皆様にもっともっとお届けできるか、もちろん演出家の先生、振付家の先生等々のご指導があり、私たち1人1人の魅力を引き出してもくださいますが、それでもやはり舞台に立ちましたら、その舞台をどうやったらより良くしていけるか、というのは自分たちで作り上げなければなりませんから、どうしたら全員の力がより発揮できるのかには、まだまだ課題がございます。でも特殊な劇団であるからこそ私が感じていることは、歌劇の「男役」「娘役」というのはすぐにはできないものなのですが、人数が増え若いエネルギーの1人1人が、男役として、娘役として作ろうとしていく努力と、一口に「男役」「娘役」と言いましても、同じではなくそれぞれ1人ずつカラーが違います。どうしたらその1人1人の良さがより引き出せるかが、私自身の課題でもあると思っています。個々の魅力を知っているからこそ、それをもっと引き出したいですし、それを通して私自身も輝く、全員が輝くことがOSKの妙味になるのではないかと思っています。トップにならせて頂いた時に「OSKをどんなカラーにしていきたいですか?」というご質問をたくさん頂いたのですが、正直「それはわかりません!」と思ってもいて、カラーというのは、自分たちが前に歩いていくことによって後からついてくるものだと思っています。95周年を迎えたということがまさにそうだと思います。90周年の時にもすごく感動しまして、95周年の時にはどうなっちゃうんだろう?感動のあまり泣いてばかりいるのかな?と思っておりましたが、ここまでの歴史があるからこそ今できることをしようという気持ちになっています。3年前にはできなかった表現が、もしかしたら今はできるのではないかと思いますし、こうしたいと決めたくはないんです。
OSKにはまだまだ可能性があると思うので、自分自身も1人のエンターティナーとして、95周年の歴史はもちろん引き継いだ上で、今の自分にしかできないもの。先ほどアナログかも知れないという言葉もありましたが、OSKではできないと思われていたものを、どうしたらOSKでできるのかを目指して歩んできて、今の95周年のOSKがあると私は自負しておりますので、皆で創りたいと思っています。私が一番変わったなと思うのは、OSKは色々な公演をしておりますが、ここにいるメンバーをはじめ大きな舞台でまた集まった時に、1人1人の笑顔から私は大きなパワーをもらうんです。これまでの経験があるからこそ、今、こうして皆で舞台に立てることが幸せですし、自惚れではないですが、皆が素晴らしいと思います。皆仲は良いんです。でもそれだけではなく、良い意味のライバルでもあることが、力になっていると思うので、私も今回の舞台含め、もっともっと皆の良さを引き出して頑張りたいと思っています。時間はあっという間に経ってしまいますので、今を精一杯生きるということが今感じることです。

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──今の時間で皆さんの和気藹々とした雰囲気は伝わりますが、その中で高世さんの「ここが素敵!」というところをどなたかお願いします。
桐生 (全員から「桐生さんお願いします」と促されて)ええ、ではすみません、代表して桐生で。高世さんがトップになられて全体的に上品になりました(爆笑)。いえ、別に前が品がなかったという訳ではなく!(笑)、桜花さんには無限の宇宙のような雰囲気があったのですが、高世さんには月のイメージがあって。桜花さんが「ホット!(コーヒー)」であれば、高世さんが「お紅茶」でしょうか(笑)。そして、これはトップになられた3年間ではなく、もっと前から常に思っていることなのですが、いつも私たちが考えていることのもっと先を考えてお稽古してらっしゃいます。これはもう変わらず、私たちを引っ張っていってくださる原動力になっていると感じます。

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──1年ぶりの東京の公演となりますが、関西の公演との違いは何か感じられますか?
高世 やはりお客様の反応は場所によってすごく変わるというのは常に感じています。昨年、新橋演舞場の舞台に立たせて頂いた時、東京のお客様はたくさん様々の舞台や、レビューもご覧になられている方も多いと思いますが、その中でもOSKの舞台もとても堪能して頂けて、舞台と客席との空間や、頂く拍手から、お客様の熱量を感じました。大阪の公演では「私たちがOSKを育てています!」というくらいの、温かな拍手に包まれていて「お客様に楽しんで頂けるだろうか?」とお稽古に励んできたものが、幕が開いた時に「良かった!こんなに楽しんで頂けている!」という実感になるんです。それはやはり大阪の劇団であるということもあると思いますが、それとはまた別の熱量を新橋演舞場では感じさせて頂けていて「あぁ、大阪から来た劇団なのね」という空気ではなく、東京のお客様にも受け入れて頂き、楽しんで頂けているのを感じます。私は今年の2月に『鬼の城』という作品で東京に来させて頂きました。他のメンバーは皆、お芝居の公演も東京でさせて頂いているのですが、私自身はお芝居で東京に来させて頂くのは初めてで、OSKのお芝居の作品をどう受けとめて頂けるのかが、楽しみであるのと同時に、どこか心配でもあったのですが、とても楽しんで頂けて大阪の舞台とは違う反応があるのが、ライブならではでダイレクトに伝わりました。昨年の新橋演舞場の公演の千秋楽では皆さんがスタンディンクをしてくださって、私は思わず舞台から「また演舞場に帰ってきたいです!」と言葉にしてしまったほど、この舞台に帰りたい!と思っての今回なので、感激もひとしおですし、やはり今、そこを超えるように今回の舞台も務めたいです。あまりちゃんとした答えになっていないかも知れませんが、そうですねやはり「お珈琲」と「お紅茶」の違いでしようか?(爆笑)。

終始和やかな笑いに包まれた懇親会はこれで終了。公演への期待がますます高まる時間となっていた。

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〈公演情報〉
6b5de6fbe831a3e935a84e7b252746da-212x300
OSK日本歌劇団『夏のおどり』
○第1部『桜鏡〜夢幻義経譚〜』
 作・演出・振付◇尾上菊之丞
第2部『Brilliant Wave〜100年への鼓動〜』
 作・演出◇中村一徳
出演◇高世麻央、桐生麻耶、楊琳、真麻里都、悠浦あやと ほか OSK日本歌劇団
●8/31〜9/3◎新橋演舞場
〈料金〉S席(1、2階席) 9,500円 A席3階席) 5,000円全席指定・税込 
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-48910時〜18時 
〈公式ホームページ〉 http://www.osk-revue.com/


【取材・文・撮影/橘涼香】



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