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宅間孝行の作り上げる極上のエンターテイメントプロジェクト「タクフェス」。その第5弾『ひみつ』が、10月19日の鹿児島市民文化ホールを皮切りに、12月まで東京、大阪ほか全国10ヵ所を巡る。
 
本作は、宅間孝行による4年ぶりの新作書き下ろし。主人公「渚」を演じるのは、数多くの舞台やドラマに出演、またアニメのアンパンマンの声で人気を集めるなど、女優、声優、歌手などマルチに活躍中の戸田恵子。宅間孝行×戸田恵子は今回が初タッグとなる。共演には、劇団EXILE松組を立ち上げ、総合エンターテインメントを創出する演出家であり俳優の松本利夫(EXILE)が、渚の弟「八郎」として出演。さらに、福田沙紀、ベンガル、山崎静代(南海キャンディーズ)、東風万智子、武田航平、赤澤燈、岡本あずさ、越村友一、益田恵梨菜など豪華出演陣が脇を固める。その記者会見が、8月29日、都内で行われた。

【あらすじ】
ある秋の日。とある田舎町にある別荘に連れてこられた山之内夢(福田沙紀)は、車椅子に乗る年老いた一人の女性と出会う。そして突然、名前を名のることも出来なくなったその女性が、自分を産んだ母親だと告げられる。彼女の名前は、本橋渚(戸田恵子)。本橋家には3人の姉弟がいた。姉の渚と弟の五郎(宅間孝行)は“虹色渚ゴロー”という漫才師として大活躍していた。マネージャーでもある末弟の八郎(松本利夫)に支えられ、人気絶頂だったこの姉弟に、運命を一変させるとある事件が起きる。なぜ渚は夢と25年間別々に生きる道を選んだのか、そして本橋家の「ひみつ」とは…。
 
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赤澤燈、東風万智子、ベンガル、山崎静代(南海キャンディーズ)、武田航平
福田沙紀、宅間孝行、戸田恵子、松本利夫(EXILE)

【挨拶】
会見には、宅間孝行、戸田恵子、松本利夫(EXILE)、福田沙紀、山崎静代(南海キャンディーズ)、東風万智子、武田航平、赤澤燈、ベンガルが登壇し、作品にかける意気込みを述べ、質疑応答を行った。

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宅間孝行(本橋五郎・
本橋京太郎)
4年ぶりの新作です。今までは3年に1つ新作を作らないと怒られる気がして書き続けてきたのですが、去年迎えた3年目に、どうしても書くことができず『歌姫』というテレビドラマになった作品で逃げの一手を打ちました(笑)。今年はそうもいかないと追い込まれながら、心を込めて作った舞台です。まず、戸田さんとご一緒したいところから始まり、台本もない状況で、一緒に何をやったら面白いだろうと考えていたのですが、かつて映画監督の堤幸彦監督から「僕が仲の良い2人に夫婦漫才の芝居をやってもらいたい。その暁には僕が映画化したい」と言われました。映画にしてもらえるなら、夫婦漫才の話にしたらラッキーなことが起こりそうだなと思い立った作品でもあります(笑)。ちなみに、漫才師のような格好をしていますが、本編ではまったくこんな格好をしません(笑)。記者発表のために戸田さんと2人で着飾ってまいりました。全国10ヵ所を回ります。どうぞご期待ください。

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戸田恵子(本橋渚)
映画化の話は今聞いて驚いているのですが、初めてタクフェスに参加させていただきます。出演が決まった時から、たくさんの皆さんに、「ついにタクフェスに出るんだね」とお言葉を頂戴しました。みなさんがとても期待してくれていると思います。あまり地方公演に行くことがないのですが、今回は10都市を巡ります。地方の方からもお声がけいただいて嬉しい限りです。兄弟の役は、私は一人っ子だったので、それだけで嬉しくて三兄弟の情の深さを表現できる作品になればいいですね。

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松本利夫(本橋八郎)
再び宅間作品に出ることができて、感謝の思いでいっぱいです。そもそも宅間さんの作品の大ファン。劇団EXILE版の『歌姫』に主演させていただいたのがきっかけで、お酒をご一緒させていただいた時に、宅間さんに直談判をして、今回の出演が実現しました。お酒の力を借りて、ひょんなことから、4年ぶりの新作という記念碑的な作品に携わらせていただき光栄です。

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福田沙紀(山之内夢)
タクフェスに初めて参加させていただきますが、とにかく緊張してドキドキしています。どういった稽古、舞台になるのか、私も楽しみですし、最初に台本をいただいた時の衝撃を忘れずに突っ走っていけたら。目標にしているのは、お酒を好きになることです(笑)。というのも、宅間さんに開口一番に「大阪」は好きですかと言われて、意味がわからず、頷いてしまったのですが、あとで聞いたら、「お酒」を「大阪」に聞き間違えていたんです(笑)。この舞台もお酒がポイントになるのかな。

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山崎静代(本橋元子)
タクフェスは2度目で、前回は『夕 ゆう』に出演させていただいて、その時にみんな団結して部活みたいな稽古をしていて、青春しているなと感動しました。福田さんもおっしゃっていましたが、私は『夕 ゆう』でお酒に目覚めました。めちゃめちゃ鍛えられて強くなってきたのが私の強みです。台本を読ませていただいて、いろいろ考えられる作品で「愛」がテーマになっています。動物も好きですが、イボイノシシじゃなくて、人間に生まれてきたことがよかったなと思わせてくれます(笑)。

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東風万智子(漆原さん)
タクフェスは初めてですが、東京セレソンデラックスの『くちづけ』に出演させていただいて以来2度目です。とてもいいお話で、悲しい部分や切ない部分もあり、笑いもある盛りだくさんのお話だと思います。素敵な作品を作れたら嬉しいですね。

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武田航平(レイジ)
宅間さんの台本を読んで思わず涙を流しました。私の役は少々変わっていて、ちょっとチャラい役なので、それを全うできればと思います。キャストの皆様と全国を回って感動できる作品にできるように頑張ります。

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赤澤燈(漆原一馬)
タクフェスに出ることを目標にここまでやってきて、ようやく出演できるので嬉しいです。初めて台本をもらった時は、美容室の予約を取っていて、美容室で読みながら号泣してパーマを当ててもらいました。僕は渚と五郎に憧れているヤンキーで、タクフェスに憧れていた自分自身に重ねて頑張りたいと思います。

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ベンガル(長妻社長)
古き良き日活のギャングみたいな格好をしていますが、渚と五郎の芸能プロの社長という役です。台本を読ませていただき、後半になると根が深くずっしりと来るものがありました。喜劇の基本はシリアスなので、暗く作れば作るほど最後の最後に面白くなるような気がしています。何十年と舞台をやってきたのですが、みなさんとは初めてなので楽しみにしております。
 
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【質疑応答】
──本作のタイトルは『ひみつ』ですが、ご自身に秘密はありますか。
戸田 お料理に多く使っている秘密の隠し味があります。黒酢にレーズンをつけたものを常備しています。レーズンはチリ産がオススメで、なかなか売っていないので、チリ産のレーズンを見つけたら買うようにしています。市販の黒酢にただレーズンを1ヶ月ほど入れておくだけですよ。サラダやマカロニサラダに黒酢をかけてなおかつレーズンを入れることで美味しくなります。みなさんとは仲良くなってこれからお配りしたいですね。お酒にも合うと思いますよ。
松本 今日はお酒というワードがよく出てくるので、お酒の秘密があります。僕はEXILEで活動していますが、ヒゲがあって、顔が黒くて、髪の毛がテカテカして無骨という印象をお持ちの方が多いのですが、お酒は可愛らしいレモンサワーを飲みます。なので、EXILEのみんなで飲む時に、その町でレモンが全部なくなるという噂がたち、しかも事実だった。記録としては2,500杯飲んだという秘密があります。地方に行くと19人という大所帯なので、新幹線のお酒もなくなるという噂もあり、それも事実でした(笑)。

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福田 私はお酒コップ半分で酔えちゃうので衝撃です!秘密の休日の時間ですね。私は夕寝をしています。16時ぐらいから19時ぐらいにかけて、窓を開けて、外の音を聞いて風にあたっていると気持ちよくて寝てしまいます。赤ちゃんは夕寝をするそうですが、赤ちゃんに戻ったような気持ちもしますね。
山崎 秘密の場所、ですね。一人旅が好きです。誰一人歩いてないところが好きです。奄美大島の宮古崎という岬で笹が生い茂っているところがあるんです。崖の上の草原のようなところで、誰もいなくて、すごく気持ちよくて…野糞をしたんですが。
宅間 やめなさい!沙紀ちゃんと真逆だよ(笑)。僕は秘密のドラマがありまして、連続ドラマを書いていた時に、プロデューサー達とちょっとした喧嘩をしたんです。オンエアはされましたが、どうしても許せなくて、おじいちゃんの名前で書いたことがあります。どんな作品かは「ひみつ」です。
──今回も難しい役どころになると思いますが、役作りで苦労されているところはありますでしょうか。
戸田 基本は他力本願です。私は、あまり役作りをしたことがなくて、稽古が始まって、皆さんと一緒に作り上げていくのがやり方です。わからないことは宅間さんに聞いて、人生のことはベンガルさんに聞いて、お酒のことは松本さんに聞いて、みんなの手を借りてやってきたいと思います。悩みながらだと思いますが、初めての役どころのチームですし、慣れてきて旅が終わったら、家族同然になると思いますよ。
 
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──松本さんはご自身でも作・演出されていますが、今後プラスにしたいところはありますか。
松本 劇団EXILE松組を2015年に立ち上げさせていただいて、プロデュースと演出と主演をこなしたのですが、死ぬほど大変な時がありました。そんな時に、宅間さんとご飯に行かせていただいてご相談させてもらい、その時のアドバイスが今でも生きています。稽古場から宅間さんが何を見て、何を感じて、どんなアンテナを張りながら、どういう景色を見ていくのか盗み取ってやろうと思っています。稽古場から気合を入れて、「タクフェス」がいつのまにか「マツフェス」になるように頑張りたいです(笑)。
──豪華キャストですが楽しみにされていることはありますか。
福田 脚本を読ませていただいた時に、手を途中で何度も止めたぐらい苦しくて、涙も止まらなくて、上を向くことが多かった作品でした。脚本でこれだけ衝撃を受けましたので、宅間さんの演出も楽しみにしています。人間関係に向き合える作品だと思うので、愛を持って、作品を作っていけたらいいですね。
 
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【囲みインタビュー】
この『ひみつ』記者発表会で囲みインタビューが行われ、宅間孝行、戸田恵子、松本利夫 (EXILE)、福田沙紀、山崎静代(南海キャンディーズ)、ベンガル、東風万智子が登壇した。

──なぜ新作に4年もかかったのでしょうか。
宅間 苦しい思いをして、1ヶ月ぐらい仕事を入れない時期があるほど脚本を書くのは大変です。正直そこから逃げていたということになりますね(笑)。
──ストーリーはいつ書いたのですか。
宅間 シナリオハンティングで、しずちゃん(山崎静代)の痕跡があった奄美大島に行きましたが、成果も得られず、今回は一切でてきません(笑)。鹿児島からツアーの幕を開けるので、設定を奄美にしておけばよかったと後悔しています。ストーリーは今年の頭から1ヶ月半ほどで書きました。

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──戸田さんは宅間さんからオファーが来た時の心境は。
戸田 ありがたいと思ったんです。けれど、そんなにご期待に添えるほどの女優ではないので、その気持ちに応えられるように、120…115%の力を出したいと思います。
宅間 下がりましたね(笑)。
戸田 とにかく出てよかったとみなさんに感動していただきたいし、これまでで一番良かったタクフェスだったと言われるようにしたいです。
──役柄についてはどうお考えですか。
戸田 家族の情を表現することはあまりないので、とにかく新しいことにチャレンジすることが多い舞台だと思います。役柄にしても座組みにしても楽しみで、地方公演もたくさんありますので、今はすべてが楽しみです。
──松本さんはタクフフェスに参加していかがでしょう。
松本 変な話ですが、お酒の力を借りてここにいるので、みなさんと美味しくお酒を酌み交わせたらと思います。
福田 お酒はついていけませんが、稽古についていけたら。
宅間 おいおい!めちゃくちゃな集団になってるよ。ねえ、しずちゃん?
山崎 そんなもんですよ。
宅間 嘘つけ!『夕 ゆう』の時はボクシングをやっていたから、毎日走りに行って、えらいな、真面目だなと思っているんだからね。

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福田
 ツアーが九州からなので焼酎が有名ですね。
宅間 いつのまにか題名が『おさけ』になりそうですね(笑)。
ベンガル どっかに酒ないの?(笑)
──山崎さんは2度目のタクフェスです。
山崎 初めて共演させていただく先輩もいるし、いろいろ盗みたいなという思いがあります。舞台は一番勉強になるんです。何回も同じところを稽古して深く考えていくので。まだまだ自分の知らない引き出しを増やしたいと思います。

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──ベンガルさんはタクフェスに参加されていかがでしょう。
ベンガル 戸田さんもおっしゃっていましたけど、自分からあえて何もしない。それは怠け者ではなくて、演劇は周りの人が自分を作ってくれると思います。僕の尊敬している俳優さんもみんなの芝居を見ながら役を作っていく。芸能プロの社長は知らないわけではないのですが、周りの力を借りながら掴んでいきたいですね。
──東風さんはいかがでしょう。
東風 メイドみたいな格好をしていますが、メイドではないです(笑)。しっかりとしたストーリーもありますし、コメディのお芝居に参加することは少ないので、みなさんのお力を借りて、楽しくお客さんに笑っていただけるようにしたいです。
──最後に宅間さんから意気込みを。
宅間 4年ぶりの新作ですが、笑いあり涙ありの作品になっています。そしてタクフェスは始まる前や公演後、恒例のチェキ会や発表会があるなど盛りだくさんの仕掛けになっています。松本さんのすごいダンスも見られますし、ベンガルさんにもね(笑)。ライバルはディズニーランドとUSJです。1日のフリーパスが7,800円ぐらいですから、この公演のチケット代8,000円を出していただいても、おやすみの日には劇場に行きたいなと思っていただけるようにしたいです。劇場でお待ちしております。
 
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〈公演情報〉
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タクフェス第5弾『ひみつ』
作・演出◇宅間孝行
出演◇戸田恵子 福田沙紀 武田航平 赤澤燈 岡本あずさ 山崎静代(南海キャンディーズ) 東風万智子 松本利夫(EXILE) 越村友一 益田恵梨菜 三谷翔太(Wキャスト) 松本純青(Wキャスト) ベンガル 宅間孝行
●10/19◎鹿児島市民文化ホール
●10/24◎北國新聞赤羽ホール
●10/26◎富山県教育文化会館
●10/28◎りゅーとぴあ・劇場
●10/31〜11/12◎サンシャイン劇場
●11/16◎足利市民プラザ
●11/19◎周南市文化会館
●11/24〜11/26◎刈谷市総合文化センター
●12/1〜12/2◎道新ホール
●12/6〜12/10◎梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
〈お問い合わせ〉東京/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)
 


【取材・文・撮影/竹下力】



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