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歌舞伎の舞台公演を撮影し、映画館でのデジタル上映で楽しめる新しい観劇空間、シネマ歌舞伎。
俳優の息遣いや衣裳の細やかな刺繍まで見ることができる映像の美しさは生の舞台とはまた異なる、シネマ歌舞伎ならではの魅力だ。
11月25日から全国公開されるのは、十八世中村勘三郎の『め組の喧嘩』。「平成中村座」旗揚げの地である浅草で行われたロングラン公演の最後を飾る平成24年5月の公演。そして、中村勘三郎が出演した”最後の平成中村座”となった、まさに永久保存版が上映される。


「平成中村座」
江戸時代の芝居小屋を現代に復活させ、多くの方に歌舞伎を楽しんでいただきたい―そんな十八世中村勘三郎の思いのもと実現した「平成中村座」は、通常の劇場とは一味違い、舞台と客席が一体となったひと繋がりの空間の中で、まさに江戸時代にタイムトリップしたかのような芝居見物を体験できるエンターテインメントとして注目を集めた。さらに、この公演は東京のみにとどまらず、大阪、名古屋、ついにはニューヨーク、ベルリン、シビウと国内外の各地で開催され、多くの観客を興奮と感動の渦に巻き込んできた。

【中村座ゆかりの地 浅草】
江戸初期に、猿若勘三郎(初代中村勘三郎)により現在の京橋付近に猿若座が建てらた。これが中村座の最初であると同時に、江戸歌舞伎の発祥地でもある。その後天保年間に浅草に移った後、この地は約40年にわたって一大芝居町として繁栄することとなる。江戸中村座の活躍から時を経て、2000 年「平成中村座」はゆかりの地、浅草で産声をあげた。
 
『め組の喧嘩』
江戸時代に実際に起こった乱闘事件を題材に、粋で威勢が良く、人情に厚い江戸っ子たちの生き様を鮮やかに描く江戸世話物の名作が、シネマ歌舞伎に初登場!平成24年5月の浅草「平成中村座」で勘三郎が挑んだのは初役となる“め組辰五郎”。まさに江戸の粋を絵に描いたかのような男の生き様を体現しました。「火事と喧嘩は江戸の華!」という言葉のように、舞台のエネルギーと客席の興奮が一体となった芝居小屋が大スクリーンに蘇ります。「喧嘩だ、喧嘩だ、お祭りだ!」心が晴れ渡るような江戸の粋と活気を、まるで江戸時代にタイムトリップしたかのような臨場感が溢れる。

中村勘三郎(十八世 )
中村屋1955年5月30日生まれ。十七代目中村勘三郎の長男。昭和34年4月歌舞伎座「昔噺桃太郎」の桃太郎で五代目中村勘九郎を名のり初舞台。平成17年3〜5月歌舞伎座で十八代目中村勘三郎を襲名。平成24年12月5日永眠。 

勘三郎 シネマ歌舞伎出演作(計13作)】
『野田版 鼠小僧』『野田版 研辰の討たれ』『ふるあめりかに袖はぬらさじ』『人情噺 文七元結』『連獅子/らくだ』『刺青奇偶』『法界坊』『蜘蛛の拍子舞/身替座禅』『大江戸りびんぐでっど』『籠釣瓶花街酔醒』『春興鏡獅子』、『喜撰/棒しばり』『め組の喧嘩』


〈作品情報〉
神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)
『め組の喧嘩』 
作◇竹柴其水
出演◇中村勘三郎、中村扇雀、中村橋之助、
中村錦之助、中村勘九郎、中村萬太郎、坂東新悟、中村虎之介、中村歌女之丞、市川男女蔵、片岡亀蔵、
市村萬次郎、坂東彦三郎、中村梅玉 ※出演者名は上演当時の表記
撮影公演◇2012(平成24)年5月 平成中村座公演
製作・配給:松竹


〈上映情報〉
『女殺油地獄』『熊谷陣屋』『め組の喧嘩』11月25日(土)より東劇ほかにて全国公開 
〈シネマ歌舞伎HP〉 shochiku.co.jp/cinemakabuki/ 



【写真:篠山紀信、松竹写真室】



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