『ペール・ギュント』宣材写真(撮影:久家靖秀)

ノルウェーが誇る劇作家イプセンによる『ペール・ギュント』は、真の自分をどこまでも追い求める、150年経った今も古びない壮大な「自分探し」の物語。その戯曲が、今年開場20周年の世田谷パブリックシアターに登場。演出は平昌冬季オリンピックの開・閉会式の総合演出を務めるヤン ジョンウン。主演には浦井健治、そのほか日韓20名のキャストによって、12月に上演される。(兵庫公演もあり)

この作品 『ペール・ギュント』は、シェイクスピアに次いで世界で2番目に多く上演されているノルウェーの偉大な劇作家・詩人ヘンリック・イプセンが、150年前の1867年に書いた「劇詩」。エドヴァルド・グリーグによってかの有名な劇音楽が作曲され、1876 年に初演。通常の戯曲形態をとらない異色の本作は、無限の表現が考えられることから、あまたのアーティストの想像力を刺激し、今日まで上演され続けてきた。
 
今回の演出を手がけるのは、韓国の国際派アーティスト、演出家ヤン ジョンウン。彼は韓国内外でさまざまな実績・受賞歴を持ち、最先端を行くロンドンの劇場バービカン・センターや、ロンドン・オリンピック記念公演としてシェイクスピア・グローブ座へ招聘されるなど、海外でも活躍。2018 年の平昌冬季オリンピックの開・閉会式の総合演出家にも選ばれ、世界中から熱い視線が注がれている人物だ。破天荒で壮大なファンタジーでありながら、「自分探し」という普遍的な主題を追求している『ペール・ギュント』は、ヤン自身、主人公ペールと自分を重ねあわせるほど強く吸引されている。
09年に初演された韓国版は大きな話題を呼び、12年に再演、オーストラリア/アデレードフェスティバルセンターでも上演。13年には第20回BeSeTo演劇祭にて来日公演を果たした。初演は「大韓民国演劇大賞」の大賞および演出賞をもたらすなど、『ペール・ギュント』は、韓国の第一線を走る演出家ヤンの代表作のひとつと言える。

韓国版『ペー(2009年、12年)
韓国版『ペール・ギュント』
韓国版『ペール・ギュント』
韓国版『ペール・ギュント』
韓国版  舞台写真(2009年、12年)  ⓒLG Arts Center & LJS

出演者は日韓20名の豪華な俳優たち。タイトルロールのペール・ギュントを演じるのは、ミュージカルの大舞台、そしてシェイクスピアなどの演劇作品で次々と主演作をヒットさせ、芸術選奨文部科学大臣新人賞、読売演劇大賞の最優秀男優賞を始め各演劇賞を受賞して、文字通り人気実力を兼ね備えた浦井健治。彼の俳優としての豊かな経験が、青年期から老年期までを演じるペール役にいかに活かされるか、ヤン ジョンウンとの初顔合わせが期待される。
またペールの恋人ソールヴェイ役には、今まさに旬の女優、趣里が大抜擢された。そしてペールの母親オーセ役は、舞台女優としての活躍が目覚ましいマルシアが務める。
また世界各地を旅するペールの行く先々で出会う、個性豊かな人物たちを、韓国の舞台・映像で活躍する女優ユン ダギョンと、ヤン ジョンウンが芸術監督を務める劇団旅行者の看板俳優たち、そしてワークショップ・オーディションで選ばれた、さまざまな出自の日本キャストが演じるのも見どころだ。
ペール役の浦井健治以外の出演者は、複数の役に扮することになり、歌あり、音楽あり、ダンスありの魅力的なアンサンブルを創り上げていく予定。

【ストーリー】 
ペール(浦井健治)は夢見がちな青年。彼の将来を案じる母オーセ(マルシア)をよそに自由奔放な
日々を過ごしている。ペールの無垢な魂に惹かれたソールヴェイ(趣里)と結ばれるが、「遠回りをしろ」という闇からの声に導かれるように、海を越え世界を彷徨う。何度も財産を築き、また一文無しになる波瀾万丈の冒険の果てに、やっと故郷を目指すが――。

本当の幸せ、真の自分をどこまでも追い求める、150 年経った今も古びない壮大な「自分探し」の物語。パワフルで色とりどりの日韓キャストと、日本の第一線で活躍するスタッフを得て、ヤンと『ペール・ギュント』の新たな旅がはじまる。


〈公演情報〉
日韓文化交流企画
世田谷パブリックシアター+兵庫県立芸術文化センター
世田谷パブリックシアター開場 20 周年記念公演
『ペール・ギュント』
原作◇ヘンリック・イプセン
上演台本・演出◇ヤン ジョンウン
出演◇浦井健治/趣里 万里紗 莉奈 梅村綾子 辻田 暁  岡崎さつき/浅野雅博 石橋徹郎 碓井将大 古河耕史 いわいのふ健 今津雅晴 チョウ ヨンホ/キム デジン イ ファジョン キム ボムジン ソ ドンオ/ユン ダギョン マルシア
演奏◇国広和毅  関根真理
●12/8〜24◎世田谷パブリックシアター
  12/6プレビュー公演
〈料金〉一般S席(1・2階)8,800円 A席(3階)5,400円/プレビュー公演一般S席(1・2階)7,300円 A席(3階)4,400円/高校生以下・U24 は一般料金の半額、ほか各種割引あり(全席指定・税込)
〈一般発売開始〉2017年9月24日(日) 10:00〜
〈お問い合わせ〉世田谷パブリックシアターチケットセンター  03-5432-1515
●12/30〜30◎兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
 http://www1.gcenter-hyogo.jp



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