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10月、猿楽町通り沿い特設紅テントからスタートする唐組公演は、1993年秋に上演された唐的ウルトラセンチメンタルストーリー!『動物園が消える日』。
実際にあった金沢の私設動物園が経営難から廃園に追い込まれた事件を素材として作者が描くのは、ビジネスホテルのわびしいロビーを舞台にした、その元従業員達の情熱と葛藤だ。
当時菓子メーカーカバヤキャラメルの初代キャンペーンガールとして活躍した人気者だったカバのドリちゃんと飼育係がメインストリームの物語が展開する。初演を観て「私は強い感銘を受けた。これほどおかしくも悲しい芝居は類がない」と語った今は亡き、評論家扇田昭彦氏のコメントもぜひ紹介しておきたい。この作品の演出を手掛ける劇団員の久保井研よりメッセージが届いた!

【久保井研コメント】

Kuboi

「動物園が消える日」のメインストリームはカバにまつわるお語だ。
 物語の始まりはビジネスホテル。集まって来たのは、廃園が決まりそれぞれ一区切りをつけたサニーランドの元飼育係や従業員たち。彼らは世話していた動物たちへの思いや、チケットもぎりをしながら和気あいあいと過した日々の事を忘れられない。
 話の中心は移送に苦慮したカバのドリちゃんと飼育係の灰牙。灰牙はドリちゃんを連れてをさまよっているとの噂もある。動物行動学者の青年やその姉を名乗るミニーマウスの帽子をかぶった女。さらにはカバヤの重役も現れ……。
 中世ヨーロッパではあたり前に行われていたという動物裁判が開廷される。被告は水になったカバ! それを巡って大論争がくり広げられる。
 唐的ウルトラセンチメンタリズムは、人々の中にいる動物たちに問いかける。人と動物の境界は何か? 動物とも人間ともつかない怪物の意味とは何か……。
 どうぞお楽しみください!

【物語】
この夏閉園になった、金沢の動物園「サニーランド」。そこでは、空を恐がるミーアキャット、三角関係のゴリラ、そして月光を背負う2トン半のカバ・ドリちゃんが飼育されていた。
舞台は東京のとあるビジネスホテル。
「サニーランド」のもぎり娘から、女興信所員になったサム・スペードは、ナースになったチキータ、主婦をかたる万引き常習犯になってしまったオドら、かつてのもぎり仲間たちを追跡してこのホテルへ来た。四人娘のうちの三人で再会するサムだが……。
一方、かつての飼育係たちもこのホテルを訪れる。その一人、新夜は、最後の仕事を終えてもまだその匂いを落とすことができない。さすらいの飼育係・灰牙のことが気になっていたからだ。灰牙は、ひいきにしていたカバのドリちゃんを残して、閉園前に姿を消したのだった。
つかの間の再会のあと、動物たちを忘れられないまま、それぞれの生活をはじめようとする面々。
そこへ、もぎり娘の最後の一人、夜間飛行の香水をたなびかせるオリゴがロビーに現れると、さすらいの飼育係・灰牙が登場、高らかに宣言する。
「ドリちゃんは、204号室にいる!」
----動物園が消えないでいるのは、それは、あなたの頭の中にあるその灯が消えないからです
消えたはずの動物たちが殺到するラストシーン、そこに飼育係たちが見たものは果たして何か!?

〈公演情報〉
劇団唐組第60回公演『動物園が消える日』
作◇唐十郎
演出◇久保井研+唐十郎
[役者陣]
久保井研/藤井由紀/赤松由美/岡田悟一/清水航平/福本雄樹
河井裕一朗/福原由加里/大澤宝弘/川口徹治/加藤野奈
全原徳和/重村大介/熊野晋也/樋口ミユ/大鶴美仁音/藤本沙紀/毛利悟巳
[開演時間] 毎夕7時(6時30分開場)
[入場料] 前売券3,500円 当日券3,600円
      学生券3,000円(劇団でのみ販売)当日受付で学生証をご提示下さい。
※入場整理券(前売券と引き換え)及び当日券は、午後2時より受付にて発行致します。
※独立した幼児以外の幼児は入場をご遠慮下さい。
〈お問い合わせ〉唐組事務所 Tel/Fax 03−3330−8118
[公演場所・公演日程] ※週によって公演曜日が異なりますのでご注意下さい。
●猿楽通り沿い特設紅テント
(JR「御茶ノ水」駅より徒歩10分、東京メトロ半蔵門線/都営三田線「神保町」駅より徒歩6分)
2017年10月7日(土)8日(日)/13日(金)14日(土)15日(日)/20日(金)21日(土)22日(日)
●雑司ヶ谷・鬼子母神
(「池袋」駅・都電荒川線「鬼子母神前」駅・副都心線「雑司ヶ谷」駅下車)
2017年10月28日(土)29日(日)/11月3日(金)4日(土)5日(日)
●静岡=駿府城公園 富士見広場
2017年11月11日(土)12日(日)
〈お問い合わせ〉紅テント静岡公演を応援する会 Tel 090-3697-9044
●金沢=金沢市民芸術村・憩いの広場 特設紅テント
2017年11月17日(金)18日(土)
〈お問い合わせ〉金沢泉鏡花フェスティバル委員会(事務局:金沢市文化政策課内)
Tel 076−220−2442 E-mail bunshin@kanazawa.lg.jp
〈お問い合わせ〉唐組 03−3330−8118




唐組『動物園が消える日』
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