義風堂々 決定0007

前田慶次の莫逆の友・直江兼続の物語として、月刊コミックゼノンで連載中の「義風堂々!!」が舞台化され、11月17日にAiiA 2.5 Theater Tokyoで開幕した。(26日まで。そののち大阪でも上演)。
 
この作品は「花の慶次-雲のかなたに-」の魂を受け継ぐ作品として、2008年より連載を開始。「花の慶次」で、原作者の原哲夫自身が描き切れていなかったと語る、"義"を貫く漢の生き様を力強く描いている。

【 あらすじ 】
時は戦国時代。上杉家軍師・直江兼続(猪野広樹)は従者・茂助(志村玲於)忍び・次郎坊(早乙女友貴)と共に、命を賭して上杉家盟主・上杉景勝(伊藤裕一)に仕えていた。
ある時、遊郭で天下一の傾奇者にして伝説のいくさ人・前田慶次(鍵本輝)と出会い、二人は『莫逆の友』となってゆく。
『義』で結ばれた兼続と慶次は、時の関白・豊臣秀吉(窪寺昭)による佐渡攻めの謀略を乗り切る。
だが、徳川家康(ブラザートム/天宮 良)に兼続の出生の秘密を悟られてしまい、忍び・下坂左玄(小野健斗)や名軍師・島左近(古川毅)たちが次々と動き出すー。
主人公となる上杉家軍師・直江兼続をめぐる人々の中で、兼続の従者・茂助役の志村玲於、徳川方の名軍師・島左近役の古川毅、兼続の忍び・次郎坊役の早乙女友貴、家康の忍び・下坂左玄役の小野健斗が、扮装姿も凜々しく集まってくれた「えんぶ10月号」のインタビューを別バージョンの写真とともにご紹介。

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小野健斗・早乙女友貴
古川毅・志村玲於

原作もののプレッシャーをバネにして

──戦国時代の話ですが、時代ものへの興味は?
志村 昔からこういう戦国ものは好きでした。アニメ系だと『戦国BASARA』ものとか。それに時代劇を見たり、ゲームをやったりというのはありました。
古川 僕は小さい頃から時代ものが好きで、父親と大河ドラマを見ていた時期もあります。安土桃山時代を背景にした作品は大好きで、直江兼続とか上杉景勝もよく知っています。
──早乙女さんと小野さんは、時代ものには沢山出ていますが、原作ものに出るときのハードルは?
小野 やっぱり演じる以上は原作をより面白く皆さんに届けたいという気持ちが強いですね。
早乙女 実写化というか、原作ものをやるときはプレッシャーがあります。でもそのプレッシャーをバネにして、漫画とは違った魅力だったり、良さを出していけたらいいので。
──志村さんと古川さんは、こういう舞台は初めてだそうですね。お互いに、この部分は舞台に向いているなというところは?
古川 玲於は明るいんです。いい意味で人柄が演技に出ると思うので、そこは向いています。それに日頃からお芝居をやりたいと言っていて、殺陣も習ったりしているので、今回一緒なのは心強いです。
志村 毅は真面目だし、すごく誠実です。そういうところが島左近という役に、すごく合っているんじゃないかな。自分が信じた道を迷わず進むタイプなので、今回の経験を自分のやりたいことに生かしていけるのではないかと思います。
 
同じ作品でも、エネルギーや空気感は毎回違う

──早乙女さんと小野さんは共演経験がありますね。お互いについては?
小野 友貴は、とにかくずば抜けて殺陣がうまい。速いし、ついていけない。
早乙女 でも健斗に殺されたよね。1対1じゃなくて何人がかりだったけど(笑)。健斗の殺陣もカッコいいです。タッパがあるので迫力が増す。今回、槍とか持ったら、戦う範囲が広がるので、怖いんじゃないかな(笑)。
古川 話を聞いてて、ちょっと不安になってきた(笑)。
志村 僕は殺陣は絶対やりたいんです。でも茂助にそういうシーンがあるか、まだ微妙なんです。
──早乙女さんから殺陣についてアドバイスするとしたら?
早乙女 技術の話は置いておいて、まず力まないこと。力が入っちゃう人がいるんです。力むとロボットみたいな硬い動きになるし、体力もなくなっていく。力まず楽しんでやるといいんじゃないかな。それに好きかどうかですよね。好きだったら練習も楽しめる。あとは色々な方の良いところをとって、自分なりにアレンジすることですね。
──カッコいい“漢”の戦いが楽しみですね。最後に意気込みを。
志村 原作を好きな人も、今回僕たちが出ることで初めて知った人にも、絶対に楽しんでもらえる舞台にしたいです。共演の方たちから刺激を受けて、日々進化していきたいし、その進化をぜひ見ていただきたいので、ぜひ劇場に目撃しに来てください。
古川 今回、僕は初舞台なので、先輩方から色々なものを盗めたらと思っています。それを成長の糧にしたい。後になってこの舞台を振り返ったとき、しっかり戦っていたなと思えるように、真正面からぶつかって沢山のものを得たいと思います。
早乙女 今回、全部で20公演ありますが、同じ作品でも、人から出てくるエネルギーや空気感は、毎回まったく違うんです。そこが舞台の魅力ですし、それを体感しにきてください。
小野 戦国時代、人はギリギリで生きていたと思うんです。だからギリギリのところで演じていかないと意味がないと思うし、1人1人がギリギリのところまでもって行くことが、当時の人たちの生き様をお客様に伝えることになる。みんなでギリギリまでがんばって、戦国時代の漢の生き様を伝えられたらと思っています。

【プロフィール】
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小野健斗・早乙女友貴
古川毅・志村玲於

しむられお○東京都出身。2015年9月、「EBiDAN」(エビダン/恵比寿学園男子部)内から選抜された9人組ダンスボーカルユニット「SUPER★DRAGON」として活動中。2017年1月『BIOHAZARD THE Experience』で舞台初出演を果たした。
 
ふるかわつよし○東京都出身。2015年9月、「EBiDAN」(エビダン/恵比寿学園男子部)内から選抜された9人組ダンスボーカルユニット「SUPER★DRAGON」として活動中。舞台はこれが初舞台になる。

さおとめゆうき○福岡県出身。1歳半で父・葵陽之介が座長をつとめる劇団朱雀で初舞台を踏み、2015年の劇団解散まで所属。劇団公演以外にも舞台出演は多数。近年の主な舞台は『蒼の乱』『南の島に雪が降る』『つかこうへいダブルス』『オレノカタワレ』『AZUMI・幕末編』『THE SHINSENGUMI2015』『TRUMP』『刀舞鬼 -KABUKI-』『新・幕末純情伝』『瞑るおおかみ黒き鴨』『あずみ 戦国編』『ちるらん 新撰組鎮魂歌』『ALATA』など。

おのけんと○東京都出身。モデルから、06年の舞台『ミュージカル・テニスの王子様』で俳優デビュー。最近の出演舞台は、『カフェ・パラダイス』『初恋モンスター』ミュージカル『花・虞美人』『Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域 キャメロット-』『煉獄に笑う』舞台『K-MISSING KINGS』など。

〈公演情報〉
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舞台『義風堂々!!』
原作◇「義風堂々!!」シリーズ
「義風堂々!! 直江兼続-前田慶次 月語り-」(原作:原哲夫・堀江信彦、漫画:武村勇治) 「義風堂々!! 直江兼続-前田慶次 酒語り-」(原作:原哲夫・堀江信彦、漫画:武村勇治) 「義風堂々!! 直江兼続-前田慶次 花語り-」(原作:原哲夫・堀江信彦、作画:出口真人)
脚本・演出◇きだつよし
出演◇猪野広樹 鍵本輝(Lead)/志村玲於(SUPER★DRAGON)  古川毅(SUPER★DRAGON)  早乙女友貴 小野健斗伊藤裕一ブラザートム 天宮良(Wキャスト/東京公演のみ)  ほか 
●11/17〜26◎東京 AiiA 2.5 Theater Tokyo
●12/9・10◎大阪 メルパルクホール
〈お問い合わせ〉東京公演/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)




【取材・文/吉田ユキ 撮影/岩田えり】




『サロメ』
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