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新国立劇場では、ウィーン上流社会を舞台に、過ぎゆく時への想い、そして若い恋人たちの新しい愛を、優美で豊麗な音楽で描いたオペラ『ばらの騎士』が、11月30日に幕を開けた。
劇作家ホフマンスタールとR.シュトラウスの名コンビによる最高傑作である本作品は、あらゆるオペラの中でも最も贅沢で美しく、なかでも、第2幕の銀のばらの献呈シーン、終幕の三重唱は、観るものを陶酔の世界へ引き込む決定的な名場面だ。
細やかな人物描写に優れたジョナサン・ミラーの演出は、舞台を初演から1年後の1912年に設定し、戦争を目前に当時の聴衆が感じていた「時代の移ろい」の感覚をも作品から引き出している。指揮は正統派ドイツ音楽の継承者である名匠ウルフ・シルマーが振っている。
 
元帥夫人役は現代最高のドイツ人ソプラノのひとり、リカルダ・メルベート。オクタヴィアン役は、2015年にこの役で颯爽と新国立劇場にデビューしたステファニー・アタナソフ。ゾフィーには、ザルツブルグ音楽祭、バイエルン州立歌劇場などに次々とデビューし、今最も聴きたい若手歌手のひとりであるゴルダ・シュルツ。そしてオックス男爵役はユルゲン・リン、ファーニナル役はクレメンス・ウンターライナーと、2015年公演で好評を博した2人が再登場するなど、豪華布陣による『ばらの騎士』となっている。

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第1幕
元帥夫人マリー・テレーズは、夫が不在の館で、若い恋人オクタヴィアンと甘いまどろみのなか朝を迎える。そこに従兄のオックス男爵がやってくる。新興貴族ファーニナルの娘ゾフィーと婚約するというオックスは、婚約者に銀のばらを贈る儀式の使者"ばらの騎士"を誰にしたらよいか相談しに来たのだ。逢瀬の現場を見られてはまずいと大慌ての 2人だが、もう逃げられず、オクタヴィアンはかわいらしい小間使いマリアンデルに変装。女たらしのオックスは元帥夫人に相談しながらも小間使いが気になる様子。元帥夫人はオクタヴィアンを"ばらの騎士"に推薦する。その後、元帥夫人はひとり思いにふけり、年齢を重ねることの無常を思う。

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第2幕
"ばらの騎士"としてゾフィーに銀のばらを届けに来たオクタヴィアンは、一目で彼女と恋に落ちてしまう。オックス男爵が現れるが、彼のあまりにも無作法な態度にゾフィーは嫌がり、オクタヴィアンは婚約を取り消すようオックスに申し出る。しかしオックスが相手にしないため、オクタヴィアンは剣を抜く。オックスも剣を手に取るが、すぐにオクタヴィアンの剣先が腕に当たる。負った傷はほんのかすり傷だが、オックスは泣きわめいて大騒ぎ。そこにマリアンデルから逢引の誘いの手紙が来て、オックスはすっかり上機嫌となる。
 
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第3幕
逢引の場の安宿の一室にオックスを懲らしめる罠を仕込み、オクタヴィアンはマリアンデルに変装して準備万端。何も知らないオックスは浮足立ってやってきて"彼女"を口説こうとするが、いい雰囲気になりかけたそのとき幽霊が現れ、「彼の子」と称する子供を連れた女や、警官が来て大騒動に。追い詰められたオックスは婚約を破談にすることを了承する。そして元帥夫人は身を引き、オクタヴィアンとゾフィーを祝福する。

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〈公演情報〉
新国立劇場 開場20周年記念 2017/2018シーズン
リヒャルト・シュトラウス オペラ『ばらの騎士』 
全3幕〈ドイツ語上演/字幕付〉
指揮◇ウルフ・シルマー
演出◇ジョナサン・ミラー
美術・衣裳◇イザベラ・バイウォーター
照明◇磯野 睦
再演演出◇澤田康子
舞台監督◇大澤 裕
出演◇
元帥夫人/リカルダ・メルベート
オックス男爵/ユルゲン・リン
オクタヴィアン/ステファニー・アタナソフ
ファーニナル/クレメンス・ウンターライナー
ゾフィー/ゴルダ・シュルツ
マリアンネ/増田のり子
ヴァルツァッキ/内山信吾
アンニーナ/加納悦子
警部/長谷川 顯
元帥夫人の執事/升島唯博
ファーニナル家の執事/秋谷直之
公証人/晴 雅彦
料理屋の主人/加茂下 稔
テノール歌手/水口 聡
帽子屋/佐藤路子
動物商/青地英幸
合唱指揮◇三澤洋史
合唱◇新国立劇場合唱団
児童合唱◇TOKYO FM 少年合唱団
管弦楽◇東京フィルハーモニー交響楽団
●11/30、12/3、6、9◎新国立劇場オペラパレス
〈料金〉 S席23,760円 A席19,440円 B席12,9600円 C席7,560円 D席4,320円 Z席1,620円(全席指定・税込)
新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10〜18時)




【撮影/寺司正彦 舞台写真提供/新国立劇場】




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