新国立劇場「赤道の下のマクベス」トークイベント
鄭義信・池内博之・平田満

新国立劇場にて来年3月に公演される『赤道の下のマクベス』の公開トークイベントが、12月18日に行われた。作・演出の鄭義信を迎えて今までの制作過程を振り返りつつ、この最新作に出演する池内博之、平田満も交えて上演に対する意気込みを語った。

 
『赤道の下のマクベス』
1947年、シンガポール、チャンギ刑務所で、第二次世界大戦のBC級戦犯として収容されていた日本人と元日本人だった朝鮮人の物語。捕虜への暴力や住民の殺害などの残虐行為の命令者・実行者がBC級戦犯の対象となり、そこには日本人だけではなく、朝鮮や台湾の捕虜監視員もいて……。

作・演出の鄭義信は『焼肉ドラゴン』『たとえば野に咲く花のように』『パーマ屋スミレ』の「鄭義信三部作」など、今まで新国立劇場で数々の名作を上演してきた。
今回の公演で主演を務める池内博之と平田満、この作品の印象を聞かれると、池内は「まず台本を頂いて最初にカフェで読んでいたらすごく泣いてしまって、最後まで読めなかったんです。この作品はBC級戦犯の話を描いているのですが、自分にもこういった知識があまりなく、勉強不足を反省しました。ぜひ若い人にも見て欲しい作品です。」と語り、平田は「鄭さんの作品はいつも優しさを感じています。この作品もそうだと思いました。戦争とか、正義とか、そういったものを声高に叫ぶのではなく人間にフォーカスを当てた作品です。個人的に、この年齢で一兵卒の役を演じるのにとても面白味を感じているので、今から稽古が楽しみです。」と答えた。
また、鄭義信は作品について「死刑を待つBC級戦犯の収容所という極限の状態を舞台にしているのでいつもより笑いが少なくなっちゃったかもね(笑)。でも、絶望感より小さくても希望のようなものが最後に残るということを描きたい。」と意気込みを語った。
また、稽古が“しつこい”ことで有名な鄭義信に対しては、池内が「大変な稽古になると思いますが、この作品を上演することはとても意義があると感じています。精一杯演じたい。鄭さんについていきます!」そして平田が「心して稽古に入りたいです。大変な稽古になるとは思いますが、今の時期にやるべき劇として上演できれば嬉しいですね。」と気合を入れる中、「(稽古が長いと言われるが)最近はそうでもないんだよ」と鄭が笑う場面も。「池内さんと平田さんが言葉を交わすシーンが多く、親子みたいに見えればいいですね。」と演出に対する意気込みも話し、和気藹々とした雰囲気でトークを終えた。
 
〈公演情報〉
『赤道の下のマクベス』 
作・演出◇鄭義信
出演◇池内博之 浅野雅博 尾上寛之 丸山厚人 平田満
木津誠之 チョウ ヨンホ 岩男海史 中西良介
●2018/3/6〜25◎新国立劇場 小劇場
一般発売/ 2018年1月20日(土)10:00〜 



【資料提供/新国立劇場】


お得なチケット販売中!『FUN HOME』
kick shop nikkan engeki