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『Club SLAZY』シリーズで演出・脚本を務めた三浦 香、脚本の伊勢直弘、振付の當間里美、楽曲制作のAsu(BMIInc.)、最強タッグのスタッフ陣が送る、完全新作オリジナル舞台『Like A(ライカ)』が2月3日から新宿 FACEで上演される(12日まで)。

【STORY】 
海沿いの静かな街High-Tide<ハイタイド>に立つ一軒の高級ホテル『PERMANENT(ペルマネント)』。ここペルマネントを訪れたお客様には、最高級のサービスを保証しており、それだけに宿泊料金は想像を越えるものとされている。さらにはペルマネントの最上部分は雲がかかっているほど高く建物の全貌を知るものは少ないとされている。
1階ではドアマンのアッシャー、ベルボーイ、ポーターが華やかにお客様を出迎え、執事の役割をこなすバトラーや、ウエイタートップのメートル・ドテールがホテルマンたちの動きに目を光らせている。
ペルマネントのブランド力を落とすことがないようにと、経営担当のFCが陽気に今日も歌っている頃、ホテルの裏側では残飯処理を仕事としているバスボーイが陰に隠れチップも貰えない自分の仕事に不満ばかり。幼馴染である点検係のインスペクターや清掃係のキーパーと共にホテルや人生への文句を日々、叫んでいる。同じく幼馴染であり優等生のバトラーは、そんな彼らの文句に耳を傾けながらも、彼らの主張を受け入れなかった。
そんな日常にも飽きてきた頃・・・事件が起きた。ペルマネントのライバルでもある豪華客船型ホテルROXANE<ロクザン>が沈没したというのだ。
ハイタイドの海辺にはボロボロになった男が一人。彼はROXANE<ロクザン>のバッチを付けたクルーの一人と見られ、記憶を失くしている様子。ペルマネントには相応わしくない男を、ホテルに招くべきかそうではないか。
珍しい客の襲来にペルマネントの日常は揺れ動いていく…。

ちょっとミステリアスな設定のこの作品で、バトラー役を演じる石賀和輝とFC(エフシー)役の平牧 仁、2人に作品の内容と見どころなどを話してもらった。

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平牧 仁 ・石賀和輝

ゼロからつくる、完全オリジナル作品

──『Like A』への出演が決まっていかがですか。
平牧 『Club SLAZY』シリーズの制作陣による完全オリジナルということで、僕は『Club SLAZY』は出演者もそうですが、(演出・脚本の)三浦 香さん、(脚本の)伊勢直弘さん、(振付の)當間里美さんもみんな知り合いで、お仕事も一緒にしていたので。そのメンバーが再び集まってつくる作品に呼んでいただけたことがすごく嬉しかったです。しかも完全オリジナルっていうことで、ゼロからつくらせてもらえるっていうのが楽しみだなという気持ちでした。
石賀 僕は『Club SLAZY』を観たことがなかったのですが、シリーズのすごさは聞いていたので、その制作陣の方々による新しいオリジナル作品に出られることを率直に嬉しく思いました。キャストには踊れる方、歌える方がたくさんいらっしゃるので、その環境に自分が入れるというのもすごく楽しみです。
──ご自身のどういう部分が求められていると感じていますか?
平牧 僕はピアノを弾くのですが、それが生かせそうです。やっぱり一個生の楽器が入るだけで全然違う息づかいが生まれるんですよ。それによって歌もグルーヴも変わりますし、生演奏じゃないと生まれないライブ感が出せると思います。
石賀 僕は、作品上の役柄は全体をしっかり見るようなキャラクターですが、キャストの中では年下のほうなので。先輩方に引っ張っていっていただきつつ…。
平牧 プレッシャーやんけ(笑)。
石賀 あはは! でもその分、僕はしっかり底上げをしていくことが求められているのかなと思っています。

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登場人物は何があってこのホテルにいるのか気になる

──脚本を読んでいかがでしたか?
石賀 何よりも一つの作品としてすごく面白かったです。登場人物それぞれのキャラが立っているので、キャストの皆さんがつくりあげていく役柄と、僕のバトラーという役がどう組み合わさるのかも楽しみです。あと、物語の設定としては非日常的なんですが、台詞一つ一つには共感することがたくさんありますね。意外とこういうことは起きるのかも?というシーンが多いです。
平牧 ほんとにこんなことが起きたらすぐ通報するけどね(笑)。でも港町のホテルというロマンのあるロケーションに、個性的なキャラクターが勢揃いしていて。謎がある、というよりは、謎にまみれた(笑)、独特の世界観を持つ作品だなと思いました。だから今作では明かされない謎も多いと思うし、ひとつの出来事への解釈とか、お客さんそれぞれの見方を楽しんでもらえるんじゃないかな。それって演じる側も面白いですし、お客さんがいろんな解釈を生み出したくなるような、何度も観に来れるような作品になりそうだとワクワクしました。
──平牧さんの演じるFC役はどうですか?
平牧 これね、当て書きって言われたんですよ。だからまず僕はこう見えてるんだなって思いました。のんきだけどホテルを牛耳ってる役なので、みんなのことを駒のように扱ってみようと思います(笑)。FCというのも「ファイナンシャルコントローラー」っていう役職なんですけど、「コントローラー」が謎で、気になってます。
──石賀さんのバトラーはいかがですか?
石賀 全体をしっかり見つつも、自分の意志がすごく見える役でした。
──当て書き感はありますか?
石賀 みんなの世話をするような役なので、人のために何かをすることで満たされる部分は同じだなって思います。冷静沈着っていうところも合ってるなと思いますね。ただ、僕はまだ三浦さんとは一度しかお会いしてないので、ここからもっと変わっていくかも。その場合、どう変わるのかも楽しみです。
──謎の多いストーリーですが、おふたりが読んでいて「一番の謎」と感じているのはどこですか?
石賀 登場人物それぞれの過去が気になります。何があってここにいるのかとか、どんな気持ちで台詞を言ったんだろうとか。
平牧 自分自身の役も、台本を読んでて掴めないんですよ。FCがどこに喜怒哀楽を感じてるのかまだ全然わからなくて。「何考えてるんだろう、こいつ」みたいな。
──そういうときはどうやって役作りしていくんですか?
平牧 周りが作ってくれることもあるので、ひとまず稽古で動いてみて、その中で役の居場所みたいなものを捜すことはあります。そういうのは楽しいです。
──オリジナル作品ならではの役作りの面白さがありそうですね。
平牧 そうですね。みんなの欲もきっと出てくる気がします。この作品で、どこかで見たことあるようなキャラはやりたくないだろうし。試行錯誤していきたいです!

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2度、3度…全公演、ぜひお越しください!(笑)

──おふたりは今日が初対面だそうですが、稽古場ではどんなタイプですか?
平牧 僕、めっちゃ人見知りですよ。でも今回は完全オリジナル作品ということで、スタッフ・キャストみんなで手を繋いで立ち上げるものだと思うんですよね。なのでがんばって距離を詰めていきたいと思います。
石賀 僕も人見知りなんです(笑)。でも作品にチームワークは絶対必要だと思うので、今日(平牧に)お会いして、「あ、大丈夫だ。絶対いい作品になる」と思いました。
──人見知りがなくなるには時間がかかりますか?
石賀 いや、僕は一歩踏み出せばもうマシンガントークです。止まんなくなっちゃう(笑)。
平牧 ほんとに!? じゃあ今はまだ開いてくれてない?
──まだ会って数十分ですからね。
石賀 (笑)これからです!変なところで急にテンション上がっちゃったりするので、引かないでもらいたいです。
平牧 わかった。どこで上がるか気になる(笑)。
──作・演出の三浦香さんは、平牧さんはミュージカル『Dance with Devils』などでご一緒されていますがどんな印象ですか?
平牧 僕の中では「女の子」ってイメージです。本人はご自身のことを強めの女性だと思っていると思うんですけど、実はかわいらしいんですよね(笑)。でもお芝居に関してはめちゃくちゃ熱いし、アーティストっぽいところがあって。0から1を生み出す方だなと思います。役者とも徹底的に話してくれるし、提案もしあえるので、僕としては話しやすくて、頼もしい、信頼し合える関係性を築かせてもらえる方だなと思っています。
──石賀さんはこれからですね。
石賀 『Club SLAZY』シリーズに出演していた太田基裕さんと別の作品で共演したのですが、この『Like A』への出演が発表されたときに連絡をくれて。そのときに三浦さんのことを「すごくいい方」っておっしゃっていたので安心しています。この作品を通して仲良くなりたいです!
──最後に意気込みを聞かせてください。
石賀 これから始動するので、どういった作品になっていくか僕自身もまだわからないところはありますが…。一言でいうと、“ユニークな作品”にしたいと思っています! そう思ってもらえる作品をつくりあげられるように僕もがんばりますので、お客さんにも楽しみにしていてください!
平牧 俳優たちが歌って踊って舞う舞台でもあり、謎にまみれた物語でもあり、すごく見応えがあると思います。劇場からの帰り道にいろいろ話したくなるような作品になると思いますので、2度、3度…全公演、ぜひお越しください!(笑)。

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【プロフィール】
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いしがかずき○1996年、大阪府出身。「アミューズオーディションフェス2014」ファイナリスト(応募総数32,214名)を経てデビュー。近年の主な舞台に『欲望という名の電車』、『「黒子のバスケ」OVER-DRIVE』、ミュージカル『八犬伝―東方八犬異聞―』二章、『露出狂』、『CLOCK ZERO〜終焉の一秒〜 WatchOver』がある。3月には舞台『閉店拒否!〜俺たちは帰らない〜』への出演も控えている。

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ひらまきじん○1987年生まれ、東京都出身。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン大石秀一郎役などで注目を浴びる。近年の主な舞台に、ミュージカル『Dance with Devils』、SHATNER of WONDER #4『ソラオの世界』、劇団TEAM-ODAC 第27回本公演『小さな結婚式〜いつか、いい風は吹く〜』などがある。ピアノが特技で『烈車戦隊トッキュウジャー』(トカッチ/トッキュウ2号役)では自身歌唱のキャラクターソングを作曲。


追加情報/公演レビュー
http://kangekiyoho.blog.jp/archives/52046530.html 


〈公演情報〉
『Like A』ロゴ
『Like A(ライカ)』
脚本◇三浦 香・伊勢直弘
演出◇三浦 香
振付◇當間里美
楽曲制作◇Asu(BMI Inc.)
出演◇BB(ビービー)役・ 辻󠄀 凌志朗/バトラー 役・石賀和輝/インスペクター 役・SHUN/アッシャー 役・磔俊吾/メートル・ドテール 役・岩 義人/キーパー 役・中谷優心/FC(エフシー) 役・平牧 仁/キャプテンR 役・内藤大希/
ベル 役・橋本有一郎/ポーター 役・今井 稜
(※辻さんの「辻」は一点しんにょうです)
●2/3〜12◎新宿 FACE
〈公式サイト〉http://www.clie.asia/LikeA
〈公式 Twitter〉@clie_seisaku

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【取材・文/中川實穂 撮影/川村崇博】




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